時計は既に0時を回っていた。 晩御飯の支度はもうとっくに済んでいたし。 あとは実質、ゴリさんの帰りを待ってるだけで。
何もする事が無くなったアタシは、 ただゴロゴロとベッドに横になって。
時間つぶしにゴリさん所有のDVDを見ようかとタイトルを眺めるも。 文字列しか目に入らず、結局はダラダラと時間をやり過ごしていた。
さっき、珍しくかかってきた0時半の着信は。 まだまだ仕事が終わらず、かかりそうだという侘び内容。
先週も始発で帰ってきたから、今日も始発なのだろうかと思い。 其処から予想される数時間。
トコトン考え事に費やしてみようと、してみた。
そうなのだ。考えたい事があったのだ。
実家に来ないかと言われて。 私が次に思ったこと。
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ゴリさんがこの台詞を吐いた直後から ずっと頭の中でグルグルと回っている。
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映画を観ようと言われた所で、 ゴリさんは途中でアタシを抱えたまま寝てしまう。 まージプリ好きだから良いんですけど。
匂いを嗅ぐだけ嗅いで、引っ付くように髪の毛に顔を押し付けてくる。 ヨダレ垂らすなよと思いつつ、好きなようにさせておく。 幸せだーとつぶやいた後、深い眠りに落ちてゆく。 アタシの背中がだんだんと熱を帯び始め、 ゴリさんの重みに耐えられなくなったところで体をずらす。
私を抱えたまま眠りにつくのが当たり前になって。 私もすっかりそれに慣れてしまった。
最初の頃は、ゴリさんの腕枕の高さと首が馴染まず へんな頭痛に毎朝悩まされていたものだけれど。 当たり前だけど、人の体はゆっくりと相手に合わせて変わってゆく。
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ゴリさん、痛いよ、助けて・・
深夜。もう明け方近く。 たまに起こる胃痛。
日中起こるときは、隠しても仕方が無いので (普通に痛くて動けなくなるので) 素直に痛いと吐いて居たのだが。
夜中の胃痛は、なるべくゴリさんを起こさないよう 自分で薬まで這って行って、しばらく絨毯の上で転げまわって 台所まで這っていって、お湯を沸かす。 ミルクティーとか、何か暖かくて甘いものを作って。 人肌よりちょっとあったかめを胃に流し込む。
これでしばらくすると嘘みたいに治るのね。 ・・ので、自分対処法が確立しているから大してオオゴトにしたくなかった、。。
・・なのだが。
前回、同じく胃痛でベッドから落ちるように降りて、 そのときは薬まで這っていく力がなくて しばらく床で転げまわったら、 横にアタシが居なくて起きたゴリさん、 発見したのは床で貧血起こしかけて死に掛けのアタシ(汁
慌ててアタシを抱き上げて、ベッドに戻すも、 スプリングが揺れるたびに胃に響くため、自ら床に落ちるアタシ(尿
身振り手振りで薬を頼み。 空気にちょっと音が乗っかったような声であったかいものを頼む。
ひとしきり暴れて、落ち着いて、 グッタリしたアタシを再度ベッドに持ち上げて 流石のゴリさん、深夜だけれど、怒った。
顔面蒼白で、マジで救急車呼ぼうかとおもったんやぞ!
それはそれは怒られた。 迷惑かけるで知らせず、一人呻くのは禁止。
禁止事項が増えるな(違
・・ので、今回は、ベッドからズリ落ちたところで起こした。
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ジンジャーエールはまだ冷たいけれど、 一緒に頼んだポテトはもう大分冷えていた。
ああ、人生もう何度目だよ、のプチ家出。 ゴリ邸から直ぐ近くのモス。
さっきからゴリさんから電話が鳴り響き、 何処に居るの?というメールがワンサカと。 天邪鬼なワタシは、電話は 着信ボタン→切断ボタンで抵抗し メールは返信せず。
これから如何しようとタバコだけふかして時間をやり過ごす。
売り言葉に買い言葉で「別れよう」なんてメールしちゃったし。 きっとゴリさんの性格上、話す気が無い(着信速攻切る何度もしたし) 相手と続ける気はないって散々言ってたから、 別れようは言っちゃ不味かったよなと思いつつ 引っ込みがつかない土曜の夜。
さすがにモスに来て1時間が経過しようとしていて。 本も持ってないし、携帯で遊ぶにも電池が無いし 時間を潰せるものが何一つ無い私は、 一時間同じ場所に居続けただけでも頑張ったほうで(汁
さっきから何度もフロアの入り口を見ては、 来る筈の無いゴリさんの姿を想像して。
迎えに来るかもしれないゴリさんの姿をひとり思い浮かべ。
家出するたび、何処かで迎えを期待していた私を思い出し。 ああ、我ながら困った野郎だと重くなる。
そうなんだ、迎えに来た奴は1人も居らず。 ワタシが何処にいるか、わかるやつは居なかった。
ワタシは何をして欲しいのか。 何を期待しているのか。
そろそろ店を出ようと思ったところで、 ゴリさんの姿が目に入った。
いや、正直に言えば、 今目の前で起こっている状況が解らなくて、 ゴリさんだと頭の中で認識できたのは、 奴がワタシの目の前の席に座ってからだ。
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ゴリさんからひさびさに長いメールが届いた。 というか初じゃないか?
コレを読んだのは、午前3時過ぎだったのだけれど、 眠気吹っ飛ぶくらいビックリした。
・・こう見えても、毎週末シイナに逢えるのを楽しみにしてんねんで。 後何日でシイナに逢えるとかを考えながら仕事してる自分がおどろきやねん。 逢えると思うから頑張れたりしてる自分がおどろき。 そんな良い気分にさせてくれてありがとうな。 愛してます、心から。
今週末、もしかしたら行けないかも?とメールを打って。 そのまま、寝こけてしまったらしいアタシの元に 仕事が終わったゴリさんから入ったメール。
何度も言うように。 仕事とプライベートをかっちり分けている、、いた、ゴリさん。 仕事中にアタシの事を考えるなんて無かろうと アタクシ、勝手に想像しておりました。
いや、実際、最初の頃、つーか ごくごく最近まで、そうだったんだろうと予測する。
彼の中の変化は、彼がアタシに言葉で説明するよりも もっとずっと核心部分で大きなものなのかもしれない。
嬉しい、と素直に思うし、 また、相手に押し付けていない表現の仕方に ただ、頭が下がるばかりで。
返信の言葉を小一時間考えたけれども。 このメールに見合うような言葉が思いつかなく、 「ありがとう」の一言しか打てなかった。
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ワタシに対して芽生えた愛情について。 何度も、「不思議」という言葉を使っては、 全身でそれらを表現するようになったゴリさん。
キスやハグ、sexや言葉、
猫っ可愛がりとはまさにこの事なんだろうなと思う。
おそらく、今まで彼は遠距離恋愛の経験しかなく。 おまけに仕事が忙しく、折角会えるはずの休日も返上で。 コミュニケーションと言えば、電話かメール。
つまり、「彼女」という存在と濃く、 たくさんの時間を過ごしたことがなく。
また、喧嘩しては仲直りするという 普通に付き合っていれば、ごく当たり前のように起こる事も 距離が離れた付き合いをしてきたぶん、 普通に顔を突き合せれいれば解決する些細な事も。 どんどん悪い方向へ突き進み。 気がついたら修復不可能、と言うことも多かったようで。
そんな彼の中で、喧嘩=別れという認識が出来てしまい。 余計に、「彼女」を怒れなくなってしまったと、言っていた。 自分の感情を、あまり出せなくなってしまったと。
だから、ワタシと初めて喧嘩したときも。 彼の中では、「別れ」を意識したそうで。 仲直り出来た事が、 ・・そして、初めて、「彼女」という存在に、 自分を出して、怒った事。
彼の中では、衝撃的だったらしい。
ゴリさんの頭の中で、 「たまたま」近距離恋愛相手が「ワタシ」だったという認識ではなく。 「ワタシ」だから、今の濃ゆい付き合いが出来たんだという。
一方、そんな表現で体当たりされ続けているワタシはと言えば。 何かとても大層で。誇張され。過大評価だと如何しても思ってしまうし。 其処から愛情が生まれている、という気がしてならない。
恵まれてると思う。 愛情を沢山もらっていると、思う。
が、愛情表現がどんどんオーバーになればなるほど。 ワタシの中で危険信号が鳴り響く。
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ゴリさんが東京へやってきて。 ちょうど一年が経過したそうだ。
私と出会って9ヶ月。 付き合い始めて半年。
色んな場所へ行って。 色んな話をして。 喧嘩もたくさんしたし。
お互いひとつひとつ相手を手探り状態で知っていって。
お互い、中途半端な気持ちで。近づいて、 ・・それがわかったのは最近になってだけれど。
同じように、最近になって。 ひとつだけ、何か強く確信めいて、思うことは。 今後の付き合いが長くなりそうな予感をどこかで自覚していること。
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しばらくぶりのenpitu日記。 最近はといえば。 ゴリさんもワタシも体調崩して。 今朝もゴリ邸から出社してきました(大幅遅刻だけどな。
一緒に住もうと、ゴリさんが言い始めた。 事の発端は、ワタシが1人暮らしするための 部屋を探し始めたっていうのがあるのだけれど。
一緒に住む、かぁー。。。 チョット前までは、それもイイかな?と思ってたのだけれども。 今は、どちらかというと微妙。
勿論、ゴリさんは好きだ。 一緒に居たい、と思う。 けれど四六時中一緒に居る、と言うのは如何なんだろう。 過去、同棲が長すぎて、うまくいかなかった事があって。 今回も同じになるとは限らないと頭のどっかでは思ってる。
だけどトライしてみる気が起きない。 まだ其処まで強くなれない。
愛しているとよくゴリが口にするようになった。 特に、今は、体の事もあって。 sexが出来ないから、 体に言ってあげられないからと 何度も何度も口にする。
どんどん、その言葉が日常化してゆく。
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