林心平の自宅出産日記

2004年12月28日(火) 保育参加

 子どもたちの通う保育園へ、「保育参加」をしに行きました。保育参加とは、保育園でいつもの生活を送る子どもと一緒に親がすごし、保育園の様子を知ろう、というものです。ずっと前から何度も「保育参加して」と子どもたちにせがまれていたのですが、なかなか行けないでいたのです。もうすぐ娘が卒園なので、思いきって休みをとりました。
 本来ならば、1人の子どもと朝から夕まで一緒にいるのが基本とのことでしたが、午前中しか時間がとれず、また、子どもが2人いるので、行ったり来たりすることにしました。

 まず、3人で登園し、そのまま息子のクラスで、木のビーズにひもをとおしたり、絵本を読んだりしてすごしました。息子はすっかり甘えてぼくのそばにいました。普段の様子を見るというのは難しいなと思いました。
 それから、息子は庭で雪遊びをしに行くというときに、娘のクラスに移動しました。今日は大掃除の日で、部屋の荷物をすべて別室に移して、掃除機とぞうきんをかけるという本格的なものでした。ぼくは、20人ほどの小さな人たちと一緒になって、積み木や棚を運びました。5、6歳児とはいえ、大勢いるとけっこうはかどるものです。娘はぼくが来たのが嬉しいようで、機嫌よくにこにこしていました。

 それから昼食時間になりました。再び息子の部屋に戻り、一緒に給食を食べました。息子は、自分でお椀に入ったおつゆをゆっくりと運び、お行儀よく座り、煎り卵なども上手におはしで食べ、一番に食べ終わり、自分で食器をさげ、みかんをむいて食べ、ぼくにもむいてくれ、着替えて昼寝の支度をしました。これらは、うちはほとんどしないことでしたので、ぼくはびっくりしました。
 中でも、おはしづかいの上手なことといったら、ありませんでした。保育園のおはしは小さく、先が細くよく合わさるものでした。いいおはしがあれば、うちでも使うかもしれないと思いました。

 早々と食べ終わった息子は、ホールでけっこう激しくはしごに登ったり、跳び箱からとびおりたりして遊びました。娘はこま回しをしました。昼寝の時間になり、ぼくは帰らなければならなくなりました。
「帰らないで」と言われるかなとおもいましたが、息子はふとんに入りながら、満足した表情でぼくに向かって
ばいばいをしました。

 用を済ませ、夕方になって、お迎えに行くと、娘は「今日は楽しかった。また、保育参加に来てね」と言いました。
 いつもは、ただ、朝送って、夕方に迎えに行くだけなのですが、子どもたちの日常はこうやって保育園の中でも流れているのだということがよくわかりました。ぼくも、楽しかったよ。


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