日曜はIとドライブ。 遅くおきた私とIが会ったのは11時過ぎ。 何処へ行くともなく車を走らせるのはIの癖。
海のほう、山のほう、台場方面、
行き先を決めるとすれば、そのぐらいだ。
車の中では、色んな人の嗜好がごちゃ混ぜになったipodシャッフル再生。 ハードロックはアタシだし、レゲェはTだし。その他モロモロは会社の同僚から。
覚えた曲を口ずさみながら、窓の外の景色を眺める。
車中の会話は殆どといっていいほど無い。 歌いたいときは歌い、眠くなったら眠り、 風景を見たいときは窓にかじりつき。
運転しながらIが何か話すけれども。 声が小さくて、聞き取れないことが多く。 付き合い当初は、何度も聞き返して、やっと理解していたことも。 今では、聞こえた音を頭の中に取り込み、なにやら推理して組み立てる。
一生懸命聞き耳立てる必要も無いと理解したとき、 其処には、諦めが多少必要だったけれども それが多分、私とIの間でのルールのひとつ。
ふと。 君に再婚話を持ち出されたら如何しようと思う。 ひやりとする感覚とともに、まだ自由で居たいと思う諦めの悪い私。
今がとても良い関係。 きっと。再び君と一緒に生活することは二度と出来ないと思う。 丁度良い距離感と丁度良い間柄、 ダラダラし続けることになんの意味も無いと解っていつつ、 其処から動けない私達。
きっとどちらかが再婚話を持ち出したとき、 お互いの今後がはっきりするようにも思う。 どちらも口火を切らない、、責任を取りたくないから。
そんなIの元に、彼の叔父さんの訃報が入る。 祝日の明日、一緒に高原に出かける予定だったけれども、 通夜が入った為キャンセル。
高原は来週にしようといわれた。 けれど来週は、Aと出かける約束が入ってる。
いっそ、遊び友達が沢山出来たことを告白すればよいのだろうか。 そうすれば、君と私の関係がもっとハッキリするのだろうか。 でも其れが出来ないで居る。
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