きっと どこかで
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2003年11月23日(日) |
クラリネットの先生の言葉 |
私は、大学時代、学生アマチュア・オーケストラでクラリネットを吹いていた。1年目は、ほとんど出番もなく、降り番の曲ばかり。パートが2ndの曲が1曲あっただけ。それが、2年目は、1stパート1曲、2nd2曲ということになり、3〜4年目はオール1stパートになってしまった。
その、2年生の時だったかと思うのだが、個人の先生について、習う事にした。他のパートの人でも、習っている人はいたので。私の場合は、某交響楽団のクラリネット奏者にお願いした。何の面識もなかったのだけど、快諾してくれた。
そして、その先生の最初のレッスンの時のことが、今頃になって、思い出される。
レッスンしていて、「演歌っていいと思うんだよね」と言うのだ。私はそれを聞いて、「えっ。クラシックばかりやってるはずの方がなぜこんなことを?」と思ったのだけど。「演歌には、歌う人の心が感じられるんだよね」と続けられた。その時の私は、あまりその言葉を理解してなかったなあと思う。
楽器も歌も、心を込めてというか、その曲に合った感情を込めて演奏すること、それの大切さを先生は言われたのだと思う。先日、たまたま車の中で聞いていたラジオで演歌が流れてきたのを聞いて、しみじみ聞き入ってしまった。その時、あの時に先生が言われていた言葉が思い出された。
その先生には、オーケストラで練習する曲のレッスンはつけてもらわず、エチュードのレッスンばかりだった。最初の頃、曲のレッスンをつけてもらって、言われたとおりに吹くと、指揮をしている方から、そうじゃない、と指摘を受けたので・・。その後は、曲のレッスンはしてもらわないことに。アンサンブル曲の時は、指導してもらったけど。その時は、先生から、貴方の実力じゃこの曲は無理じゃないのか?と言われたけどね。でも、他のメンバーが、アマチュアでやるんだからいいよ、ヘタでもやろう、と言われたので、結局、演奏したけどね。
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