今日はおなじ音楽系クラブで二人三脚で協力して活動をしてきた合唱部の定演でした。
合唱部は、うちのブラスよりも看板クラブとして有名で、顧問も大ベテランがやっていたのですが、指導者のA御大が退職するのと同時に、顧問もあっさり降りて、今年から教員2年目のMさんが顧問となって、若とともに一年間がんばってきたのでした。
ところが前任者が大ベテランともあってか、生徒と新顧問との確執は壮絶なものでした。
生徒たちはやはり前顧問のことが忘れられず、OBたちと一緒になっていろいろと反抗してきました。
Mさんにのっては、涙涙の毎日でした。
なまじっかブラスがかなり平穏無事で、確執たる確執も存在しないまま(うん、今になれば無いに等しい)一年を過ごせたので、合唱部の確執はよりすさまじく見えたのでした。
一番の原因は、Mさんも若も三年生と分かり合えなかったということでしょう。 二人ともこの学校にきて1.2年で、三年生の方がこの学校のことはよく知っているのです。ましてや授業を担当もしていなければ、彼女たちがこの3年間どういう思いで学校生活を送ってきたのか判らなければ、心うち解けることもできません。というより、よそ者的な感情が大きくなってしまい、排除しようとする力が動いても仕方がないことです。
そうなるとMさんも若も、よく知っている一年生に肩入れしていくわけで。。。
そんな悪循環を繰り返してしまったわけです。
私もブラス顧問になって、1年目は三年生との関係はそんな感じでした。でもA御大がいたし、まぁ顧問がかわるというのはこういうことよね、と経験として知っていたから、あんまり深く考えませんでした。
だから今年A御大から若に変わったとき、私の役目は2.3年生を支えていくことであり、1年生は完全に若に渡そうという心づもりでやってきたので、結果としてもうまくいったのです。 実を言うと、ブラスの三年生たちは、若と確執があります。でもそれを私がフォローすることが出来たから、表面化せず最後までうまくいったのでした。
そういう中で迎えた定演、実は前日にもOBたちとごたごたがあり、もうMさんの精神状態は大変なものでしたが、よい演奏会でした。
一年間苦労したMさんには、紅茶とお菓子のセットを差し入れ。
また来年もがんばってほしいものです。
さて、顧問としての最後の定演を迎えました。 過去4回、この子達とおんなじ舞台にのり、最後を迎えるというのは、想像以上に感慨深い者がありました。
本番そのものは、ポップスステージで、私が照明を間違えたり、いろいろとハプニングがありました。
しかし総じて良い演奏会になったと思います。 お客様にも好評でしたし。
この演奏会では、アンコールの前に、3年生に花束を渡すという企画がありました。 本当はこの手のことは内輪受けになるので、私は反対だったのですが、2年生たちはどうしても花束を渡したいと粘った結果でした。
実のところ、今の3年生は、あまり先輩としては良い先輩ではありませんでした。それは本人自身も自覚していることです。そして実際下級生と仲がよかった訳でもありません。
けれども2年生は、顧問が替わって、自分たちがやりたかったこともやれず、いろいろとぶつかったりしたのに、最後まで一緒にやり遂げてくれた先輩たちにせめて花束ぐらいは贈りたい、との粘り勝ちでした。
結果的に、3年生に内密で練習を繰り返し、本番でのびっくり企画だったので、3年生たちは大感激で、号泣。
その感激はそのまま観客にも伝わったようで、好評でした。
まぁ、来年は同じ手は使えませんけれど。。。
そんなこんなでとても良い演奏会だったのですが、私が感激することがもう一つ。
それはOB・OGの存在でした。
実はもう一つの音楽系クラブの合唱部が、新顧問とOBとの間でうまくいってません。まあそれは顧問が替わる、ということの宿命なのかなとも思うのですが、うちのOBたちは、とても自然に若と接してくれたのでした。 だから若も気持ちよく定演を迎えることが出来たようで。。。
最後にはOBたちから若と私に花束までくれました。
こうやって新しい顧問を、新しい仲間として迎え入れてくれたOBたちには感激だし、感謝しています。
たくさんの宝物と出会わせてくれたこのクラブに感謝したいと思います。
2006年03月21日(火) |
メランコリックだった理由 |
今日ようやく生徒に話したので、先日書いてメランコリックだった理由を公表すると、
来年度からブラスの顧問降りることになりました。
もともとA御大が病に倒れ、三か月間病気療養を余儀なくされ、ピンチヒッターで顧問になったのがきっかけでした。
それから3年間、生徒とぶつかったり泣いたり笑ったり。 担任をもたない私には数少ない生徒と密接に関われる貴重な体験でした。
メランコリックになった理由は、ブラスの顧問をやめるのが嫌だというより、移動先の生徒会顧問会が原因なのですがね(-.-;)
今の一年にはもうもとから若との関係を大切にしてほしかったので、距離をおいて接触してました。ただ今の3年生は最後までまもり、卒業後一年位はいつでも部活に遊びに来れるようブラスの顧問をやるつもりでした。 A御大から若に顧問が替わる端境期で辛い思いをした彼女たち。だから最後まで見守っていたかったのです。
でも一緒に卒業ということで区切りをつけたいと思います。
まあ来年からはコンクールに出たりするそうなので、またいろいろ変わっていく様相ですが、ぜひとも若天下を築いて欲しいものです。
というわけで、これからは楽団一本になります。これでようやく頭の中が混乱することなく楽団に集中できるかな?(笑)
さて、先日はとてもメランコリーでしたが、もともとポジティブ思考の人間なんで、メンタル面では復活。
しかし次から次へと襲ってくる仕事で、部活にはあまり行けずじまい。
ここにきて急にキャンディードのバスクラ譜で吹くことになったので、練習しないとまずいのですが、練習出来ずじまい。。。やばいやばい。
そして楽団の練習。
もちろん本番直前なので、バリバリ行くつもりで、楽器を持って帰宅。
しかし今日の部活はハードで、プスタ&アブサロンのE.Hでの練習が丸1日会ったので、かなり酸欠状態。
おかげで、電車にのっている間にどんどん頭痛が激しくなる。 そしてしまいには吐き気まで。。。
ということでお休みしてしまいました(×_×)
このところ部活がらみでいろいろあった。(具体的には生徒に発表予定の3/21まで秘密) 年度末ということもあり、図書室業務でも殺伐とし、校務的な面てせも殺伐。しかも定演に向けて生徒と真っ正面からの衝突している最中、にである。
そんな殺伐した中で、 同僚が所属するオーケストラの演奏会に行ってきた。 パウエル作曲のファゴット協奏曲もやるという。
指揮者の命令に、団員全員で応える。 合奏の喜びは、これじゃないかと思う。 一人一人の奏でる音が調和し、音はフカフカの毛布のように私を包み込んでくれた。 なんだか泣きたくなる、そんな感動を覚えた。
私はどうして音楽が好きなのだろうか。 音を奏でるのがどうして好きなのだろうか。 そして、今、その通りなのだろうか。。。
そして最近指揮者を見ていたか? いや、見ていない。 いつもに比べて譜面にかじりつきというわけでもないが、見ていない。 どこか遠くを見ていたのだろう。 以前は指揮者が何を求めているのか、瞬時にわかった。ただ私の技術がついていけないだけで。 それが今は何を求められているのかわからない。
疲れていたのかもしれない。
このところ本当に殺伐としていた。生徒はかわいい。たまに怒ることもあるが、真っ正面からぶつかることは怖くない。そんなことはなんていうことはない。 意図せぬ力が働き、ペースを乱され、心を乱される、ほん小さな出来事がいくつも続いた。
殺伐とした日々の中で、忘れていたものを思い出させてもらった。
いつも思うのは、「音楽を楽しもう」と口にするようになったら、おしまいだ、ということだ。 「楽しむ」より一瞬一瞬に発生する響きを大切にしたい。
ちょっとメランコリックにふける今日この頃。
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