2024年11月26日(火) |
運転しやすいクルマとは何か? |
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変わったクルマに乗ってるとすぐに「運転しやすいですか?」と訊かれる。クルマを買い換えると同じように「運転しやすいですか?」という問いかけがある。考えたらこれらの問はすべて愚問なんだが、そもそも運転のしやすさというのはすべて主観であり、フェラーリしか乗ったことのない人が居ればその人にとっては一番運転しやすいのがフェラーリだということになるのかも知れない。
「そのクルマに慣れていること=運転のしやすさ」であるわけで、比較の対象がないとそもそも運転のしやすさなどはわからない。
複数のクルマをこれまでに所有し、またレンタカーでもいろんなクルマを運転してきたオレが迷うことなく「運転しやすいクルマ」だと思ったのはホンダN−BOXである。だからよく売れているわけだし、おそらく軽ハイトワゴンというジャンルは運転のしやすさ、取り回しの良さという点ではベストだとオレは理解している。だから同じジャンルに分類されるタントもハスラーもスペーシアもデイズもよく売れているのである。
そういうクルマから見れば、スポーツカーというのは総じて「運転しにくいクルマ」ということになる。BRZも86も、スープラもみんな同じ程度にめんどくさい。クルマが小さくなってS660やコペンになっても同じだ。運転のしやすさという点では軽ハイトワゴンに遠く及ばないし、それが少し大きくなったSUVも「運転のしやすさ」という点では軽ハイトワゴンに近い。視点の高さ、回りの見え方、運転姿勢などのすべてが運転のしやすさにつながっている気がする。
オレはわりとシートを立てて座るくせがあり、それはS660に乗っていた時もそうだったわけだが、世間にはシートを倒して座る人が多い。そんなに後ろにもたれて座って前が見えるのかよと思うほどシートを倒している人も居る。小柄な女性がそうやってシートを倒して、そんなので前が見えるのかよと思うような運転姿勢を取ってるのを見ると、「こういう馬鹿がアルファードとか運転して歩行者や自転車をはねるのは最悪」だと思うのである。
小柄なオレにとっては、背筋を伸ばして高い視点からちゃんと前を見るというのは運転していて当然のことである。そういうことを最初から放棄している馬鹿女を見るとオレは脱力するのだが、そういう馬鹿女に限って運転中にスマホでゲームをしていたり化粧を直していたりするわけである。こういう馬鹿にクルマをぶつけられたら最悪だ。
旧車に乗り続けることは一つのこだわりとして理解できるが、クルマという工業製品が日々進歩していて、安全性などが向上していることを思えばそういうこだわりよりも実利をオレは重視したい。坂道発進時にクルマが下がるのを防止する機能がホンダS660に搭載されていたことを知ったオレは嬉しかったが、そういう機能のおかげで下手くそでも坂道発進に苦労しないことは少し残念に思ったのである。もちろんそのおかげで「運転しやすい」のだから文句を言ってはいけないのだが。
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