2024年11月21日(木)...抜け殻
魂の抜けゆく唇から溢れた、カタチにならぬ言葉に、全ての終わりを知る。
劣化に心が壊れてゆく様を、祈る様に唯、見ていた。どうか、此の日々に安寧を。此の胸に降り積もる、可哀想、に窒息してしまう前に。
物心付く頃には降り続いていた、其れは、真綿の様に纏わりついて、呼吸を奪ってゆく。
感情の垂れ流しに踏み躙られた幼さが叫んでも叫んでも、ハリボテの大人を纏って、唯、慰めと、誤魔化しと、その場凌ぎの肯定を返し続けた日々。
終焉は呆気無く。抜け殻は思いの外綺麗で。やっと、成就して、良かった。そう。
苦しむ様は見たく無くて、幸せなら其れで良いと、歪に目を閉したあの日から、ずっと。
生まれ変わったら、幸せにしてあげたい。
そう。希う。