2005年05月29日(日) |
岩登りとラフティングを初体験 |
最近、岩登りとラフティングをやる機会があった。
【岩登り】 まったく初めての体験だったが、楽しめた。 テスト用の岩で、岩登り用具(靴とロープなど)の威力を知った。 靴は、岩の小指一本分もない凸部にひっかかり、 平べったい岩を登るのに役立つものであることを知った。 また、ロープとATCで、体重を簡単に支えることができるのにも驚いた。 登る壁を遠めに見たときには、あんなところによく人が登っていると思った。 壁の前まで来ても自分が本当に登れるのだろうかと疑った。 しかし実際1回目に簡単なルートをやってみると山登りと大差なくけっこう 登れるものだということがわかった。 2回目に挑戦するときには、少し勇気が要った。 実際、今回は山登りとは違い、手や足を置く場所を探し、試行錯誤をしていく必要があった。 そのうち、岩の斜めの筋があり、少しずつ右に寄ってしまったので、 そこで、ロープにぶら下がり、水平方向に軌道修正した。 本来手を使う必要はないが、ついロープにしがみついてしまった。 上のほうまで登ってくると、足がぷるぷると震えた。恐怖心なのか筋肉疲労によるものなのか? 後で聞いたが後者らしく、自分は高所恐怖症ではないので納得。 上まで着いたら、ロープにぶら下がり軽やかなステップで下るのは楽しい。
【ラフティング】 ラフトはだいたい8人くらい乗れそう。 水が入ってきても下から少しずつ抜けるようになっている。 どういう仕組みなのか、不思議だ。 救命胴衣はすばらしく、泳げなくても救助は可能。 着けて潜ったら、寒中水泳みたいに寒かった。 櫓を持って、ラフトに乗り、 カヤック(カヌー)に乗っている人々と一緒に移動した。 瀬があって、流れが速くなっているところは、ラフトが激しく揺れて楽しい。 落ちた人もいた。カヌーと違い、比較的簡単に楽しめるスポーツだ。
きょうは、仕事の一環で、トヨタの工場見学をしてきた。 Just-In-TimeのProduction System、かんばん、自働化、あんどんなど、 有名になっているものを現物で見て、2つのことを考えた。
1.ハードウェアはわかりやすい。
XXのラインがとまっている、今の生産台数が計画の96%、 きょうは0.25時間の残業になりそう、とかいう状況が リアルタイムで表示されている。 ソフトウェア開発でこんなことはできっこない。
2.品質は工程で作り込む
ラインは、非常にシステマティックで、効率的に動いているように見えた。 何度も工程の改善を重ねた結果である。 よい改善提案には報奨金も与えられる。 ソフトウェア開発で、そのような報奨金制度のある組織の例を僕は知らない。 プロジェクト管理者は、もっと工程を改善することを もっと大事にとらえ、評価してもいいのではないか。
この言葉をJR西日本に捧げよう: 行動で作った問題は、言葉ではごまかせない。 (僕の愛読書、コヴィー「7つの習慣」より) 安全対策を後回しにしたことのつけは大きい。 僕は自動車業界に携わるものとして、 常に品質第一で考えさせられており、 実際、製品の品質保証に、相当の労力が割かれている。 おかしたミスから教訓を引き出し、みんなで共有し、 同じ種類のミスを二度と起こさないよう、 ルールやチェックリストを改善していく。 この集積がノウハウである。 安全だとかセキュリティだとか品質だとかは、 地道な活動の積み重ねの上にしかないのである。
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