富士登山 : 二日目 - 2003年08月21日(木) 寝たんだか寝てないんだか 午前四時 まだ暗い山道を登るべく起床 美人妻Hはこの日宿泊したトイレにいくら使ったんだか 一回百円でした 山小屋で朝ご飯になるお弁当をもらって 御来光を拝む予定地である本7合目に向けて出発 準備をしているうちにうっすらと白んでいく景色 日の出に間に合わない! そんな焦りを少し感じつつマイペースで登る 初日に比べて疲労をあまり感じなかったのは まだ寒くて歩くのに丁度いい気温だったからかもしれません 霧も薄く視界も良好 でも初心者の私たちは結局7合目で御来光を待ちました 慌てて登って知らないうちに朝日が出てた! ってことにならないように あえて本7合目には行きませんでした 御来光といっても地平線からの日の出ではないので 私の田舎のほうで見る海からの日の出とは違う雰囲気でした 雲の下から現れる日の出を待つので 周りは明るいというか 曇りの午後な雰囲気で 崖っぷちで日の出を待つ私たちを照らした朝日は 今まで見たどんな朝日よりも綺麗でした 赤い太陽が雲から少しずつ放射状の鋭い光を強めながら ゆっくりだけど速く 周りの雲と空気を照らしながら出てくれました あー超感動 マジ感動 太陽ってすばらしい 記念撮影なんかをしたあと 本7合目の山小屋で朝ご飯を食べました 昨日の豚汁がかなりおいしかったので ここでも豚汁!って4つ注文したんですけど 出てきたのはカップのインスタント豚汁でした ちょっとショックだったのね そのあたりでアンニュイFが高山病になったらしく ご飯を食べるだけでもドキドキでいていたそうです ドキドキなんて言葉がアンニュイに似合わないんで 気になっただけです そしてなんとなくみんな昨日よりも元気がない 常に爽やかスマイルのツンツンもなんだか疲れが見えます 御来光を終えてみんなそれなりに満足してしまったのかもしれません 「・・・じゃあ、いこっか?」 なんて 嫌なの?って思われそうな勢いで山小屋を出ると 小屋の出口で昨日宿泊した山小屋の お酒をご馳走になったおじさん達に再会しました これから頂上目指して頑張ろうねって話をして 一緒に写真をとって また別れました 日が昇ってからの登山は 昨日の登山よりもつらかった でも下のほうとは明らかに違う岩肌を見て 私はウキウキしてしまって そう 私は喘息持ちなんですよね 9合目を目指すあたりで 息が苦しくなってきていました キューキューと自分の呼吸が聞こえます いつもなら自分で吸入できるんですけど 暑さと高度のせいか 軽く発作を起こしてから 頭がボーっとなるまでの時間が超短かった てか 覚えてない とにかくアンニュイとツンツンが吸入してくれたらしい 本当にありがとうございました どこが頂上なのかよくわからない私達は 道行く人に 「どこが頂上ですか?」 って聞きながら歩いてました だって あれ頂上じゃん!? って思ってた場所に着いてみると さらに見えてなかった山のとっぺん先の部分が見えたりするんだもん 頂上が見えてからも休み休み登って 結局私達が目指していた <富士山の頂上らしき建物> は 建設中のトイレでした でもそこは頂上のトイレだったんだけどね そこにたどり着いたときのはしゃぎ様っていったらアンタ ものすごい達成感がアンタ とにかく富士山はすごいよ! めんそーれ!沖縄! と叫びたくなるような 富士山頂上の入り口階段で写真を撮り おやつを食べながら頂上でまた記念撮影 と そこに山小屋で一緒に火星観察をした女の子に出会いました 二人で来ていた筈の彼女は一人でした もう一人は高山病で登れる状態ではなかったらしく 宿泊した山小屋で彼女の帰りを待っているらしい 一人でよく頑張ったね アンタえらいよ というわけで電話番号とメールアドレスを交換して 東京で再会しましょうと 日本一の山でナンパしてみました そんなことをしていたらみんながいないの ちょこっと一人で待ちぼうけをして 富士演習に来ていた自衛隊の人たちを観察して 富士○山 小○い秋 北風小僧の○太郎 などを歌いながら 息切れしながら 頂上まで登れた満足感とともに下山しました この下山道は 砂走りといわれるらしいんですが 飛ぶように走れる って聞いてたんですが そんなわけないじゃん って思ってたんですが 本当でした 私は飛んでました アンニュイも飛んでました 飛びすぎて止まらなくなって このままではこけて死んでしまう!って思うくらい勢いついてました いや マジ 下山は本当に早かったです しかも楽しかった でもそれなりにみんな疲れてたらしく 感想は 最高でした!もう二度と登りません!で一致 天気もよくて霧もなくて御来光が見れたから満足だったんです そのままソフトクリームを食べながら駐車場へ そして温泉へ直行! 私久しぶりに運転しました 楽しかったです みんな疲れてるだろうし 車で寝ちゃうのかな? なんて思ってたんだけど ウトウトしていたみんな なんでだろうね 高速に乗ったら しゃっきり起きちゃってたね そして無言だったね ファミレスでご飯を食べて ツンツンを送って 渋谷に車を返しにいって またまたファミレスでお茶して とても楽しくて充実した2日間でした みんなのことが更に大好きになったよ そのあと渋谷からタクシーのお兄さんに交渉して 1000円で家まで送ってもらいました メールアドレスと携帯番号をもらいました 世の中捨てたもんじゃないね 誘ってくれたH ありがとね 軽い気持ちで参加の返事をくれたF ありがとね 初心者の私達を母親のように見守ってくれたツンツン ありがとね 途中ですれ違った人々もありがと スペシャルサンクスは富士サンです - 富士登山 : 一日目 - 2003年08月20日(水) 睡眠不足でさらにハイテンション 美人妻Hと渋谷で待ち合わせて レンタカーを借りにいきました 運転する人の免許証のコピーが必要なので とりあえず全員の免許証をコピーしようと 全員の到着を待ちましたが アンニュイがちょっと遅れていたので 美人妻Hとツンツンと私の3人だけのコピーを というときに H「あ、私ったら免許証忘れてきちゃったわ」 なんて言ってましたが もともと運転予定のないHだったので痛くも痒くもなく 私とツンツンのコピーを取ってもらい 無事にレンタルすることができました 手続きを済ませ アンニュイの到着を待ち 予定通りにはにかんだ写真も撮って さあ出発ね!どっちが最初に運転する? ちょっとワクワクしながら尋ねると アンニュイ「あ、免許証忘れちゃった」 辛い 多分ツンツンが一番辛い言葉だったはず でも優しさの塊のようなツンツンは 当たり前のように運転してくれました 誰も私に運転させようとはしませんでした みんな賢いんだね たまには冒険もしようよ アンニュイなのは顔としゃべり方と仕草だけのF この日はいつもよりもアクティブというか アグレッシブというかクレイジーというか 到る所で私とハイタッチをしてました そうしてお互いにクレイジーなテンションを高めあいながら 海老名でカツカレーを食べて アイスを食べて ここでアンニュイに運転チェンジして 免許のことはココだけは触れないで下さい 5合目須走口を目指しました 山道に入ってからも快晴は続いていました 道路に沿って空を覆うように伸びた木々と 葉の隙間から差し込む定規で引いたような日差しが うゎお!大自然! っていう感動を与えてくれました そこですでに癒されてしまいました つかさ 山道って昇降激しいじゃないですか? 激しすぎじゃないですか? エンジンをういうい言わせて坂道を登って 「ちょっと!この先道あるの!?」 って運転しながら叫んだアンニュイ もはや顔もアンニュイではなくなっていました 5合目の駐車場に車を止めて 最後の水洗トイレを使い ハイタッチしつつ登山が始まりました 登山開始10分 沈黙 ふと振り向くとアンニュイの顔が 無理 って言ってました 美人妻は笑顔でしたが いつものさわやかな笑顔ではなく なんか同情してしまいそうな笑顔でした ツンツンはいつもと変わらず 超さわやかに笑ってました さすが登山家ですね いきなり休憩してしまいました 先は長いです なるべく小股で 足は持ち上げないように 挫かないように ちゃんと足場を見て 次の足をここに置いたら 次はここにおいて こっちに人が歩いた跡がある ここには滑った跡がある 前を歩く人から 滑りやすい とか 石があるとか 教えてもらいながら歩いてました うーん 人生ですね お店のお兄さんが言った言葉を思い出しました 下ばかり見ると疲れちゃうから 歩くのに慣れてきたら 景色も見てね いい景色の山じゃないけど 色々見れるから あーん お兄さん素敵 恋しちゃう でもね 色々考えたり思い出したりしたわけですよ おじいちゃんのこと おばあちゃんのこと これは日ごろから想う事なんだけど 今まで考えるのも避けてきたのかもしれない 母のことを考えていました 富士山すごいじゃんね 本5合目 6合目 本6合目 進んでいくたびにいろんな人と会って 言葉を交わす人もいれば すれ違うだけの人もいて 知らないうちに目標(登山ペースの)されてたり 一度あった人と再び会ったり 売店のおばちゃんと軽くケンカしてる人がいたり 自分がすごく敏感になってることに気がつきました 初日に頂上を目指すのは 登山に慣れてない私たちにとって 高山病を招く原因になりやすいということで 7合目に予約しておいた山小屋に到着したのは 18時30分くらいでした 出発したのが14時30分 早くはないけど 暗くなる前にたどり着けました 富士山の山小屋で一番豪華だといわれるここの夕食 ハンバーグと豚汁がでました ものすごくおいしかったです 本当に ご来光を頂上で拝みたい人は 7合目を2時くらいに出発するらしく ほとんどの人が静かに寝ていましたが キューキューにつめられた布団と 防寒のための厚着が寝苦しくて なかなか寝付けませんでした 睡眠薬を飲もうと起き上がってごそごそしていると 美人妻Hも寝付けないらしく 布団のなかから超笑顔で手を振っていました 火星が地球に一番近いといわれる日 27日を一週間後に迎える今日 もし登山ができなかったら火星観察しようねって言っていたので 二人でむくっと起き出して外に出ました 富士山からの夜空はとても素敵でした 実はHにずっと話したかったことがあって でもいえなくてずいぶん時間が経ったけど やっと話せました 辛かったんだねと言ってくれました 気分は修学旅行です すっきりしたとこで火星観察をしていると 二人の女の子が山小屋から出てきました 4人になった私たちはみんな目が悪く 美人妻Hのメガネを回しながら星を見ていました H「寒いね、もうそろそろ行こうか」 私「そだね、じゃ一本タバコすってくる」 さっきまで外に置いてあった灰皿がない あたりを探しているけどみつからず 小屋の中で聞いてみようと中に入ると 山小屋の食堂で酒盛りをしている3人のおじさんたちのテーブルにありました 「ちょっと灰皿を使わせてください」 おじさんたちのテーブルの端っこに座ると 「よかったら飲んでください、おじさん今日誕生日なんだよ」 と言われ 一緒におじさんの誕生日を祝うことにしました ちょうど飲みたかったしね 私を探しにきたHも参加して 仕事の話をしていると おじさんたちは山形の救急隊員だと言っていました 私は救急外来でバイトしてるんですよ おじさんの奥さんは看護婦さんなんだよ そんな話をしながらおじさん達が背負って登ってきた とってもありがたいお酒を5人で飲み干して すごく楽しい夜をすごして布団に戻りました 時間は23時30分 誰かと一緒にいることを純粋に楽しむと 短い時間でもすごく充実してるんだなって思いました うまく表現できない つか 文章がめちゃめちゃですね まだこんな時間なんだ! ってびっくりしたんです 誰かと出会って話をしたりするが楽しいなと 改めて思ったんです 小学生の作文とかで書いてそうだね こういうの そして寝ました とかでしめるとさらに作文っぽくていいですよね そして寝ました - 超ウルトラスーパースペシャルむかつく!(追加したよ) - 2003年08月19日(火) さっき日記書いたのに終わりかけで フリーズしちゃってきえちゃったの! ってことで続き書きます テーマっていったってすぐに思いつくわけも無く 軽く今年のテーマだった フェロモンについてでも考えようかと思いました 練り上げた(私は寝てたけど)は メジャーな吉田口からではなく須走口から登ろう マイナーな登山口なためツアーが無く レンタカーで5合目まで行こう 運転は日ごろ慣れているというツンツン 普通に運転ができるアンニュイ 廃車暦がある私と運転練習中の人妻Hは 運転しないことに決定しました みんな登山情報を色々なところから集めてきてました 私は何もしなかったけど そしてすでに富士登山をしてきた友達から 「軽くケンカするつもりで登ったほうがいいよ」 というアドバイスをもらったらしい 段々はなしをしたりするのが疎ましくなって ケンカしたみたいな雰囲気で頂上に着いた と なんか悔しいじゃない ちょっとウキウキで登山計画立ててるのにさ ちょうど私達メンバーはこの日が初対面で 当日は2回目なので 最初はちょっとはにかんだような照れ笑いで 少し間を空けて隣に立っちゃったりして写真を撮って でも共に苦しみ 助け合い 共に泣き 笑い 頂上に上るころには 超仲良し!あんた心の友だよ! っていう感じで段々仲良くなっていく様子を画像に残して ケンカなんかしなかったよ! 仲良くなったよ!って見せたいねぇ なんて楽しげな計画も立てました もうひとつ目標 ツンツンのツンツン頭をなでる 頂上まで登れたら触っていいよといわれたので 目標がまたひとつできました 明日いよいよ登山です なんて日に私はウキウキしてしまい 明け方眠りについたのです - 後輩Tにも言われたさ - 2003年08月16日(土) 後輩Tと高性能Aも誘ってみたよ 富士山に登らない? A:「無理。」 T:「インドア派なもんで…」 そして言われたわ なんで登山なんですか? しらん!Hに聞け! いやいや でもやるからには目的というか目標というか 何か欲しいですよね? とりあえず御来光を拝みたい でもそんな単純な事じゃなくて 日本人に生まれたからには 富士山で富士の歌を歌いたい 日本一高い所に行ってみたい そういう気持ちあるじゃないですか 登山道具を購入したお店のお兄さんが言ってました 何か自分テーマを持って登るといいよ と - ヤツは日本一の山 - 2003年08月15日(金) 登山が大変な戦いだと知らず 安易に登山を決めた割に 安易に計画を中止しないのが皆のいい所だと思います アンニュイの友達に登山家がいると聞き 一緒に登ってもらえないかと誘い メンバーは4人になりました 美人妻H アンニュイF 登山家ツンツン そして私 友達の友達繋がりなチームなので 登山の前に一度ミーティングを開く事になりました 夜勤明けだった私は 美人妻宅で食べて飲んで寝てました 皆ちゃんと話し合いしてたのにね アタシ最悪 でもなんで富士山に登るの? それはまた次回のお話 - お誕生おめでとう - 2003年08月14日(木) 無謀な年頃です おちゃめな三十路 美人妻Hからメールがきました。 「一緒に富士山に登らない?」 もちろん絵文字満載です。 ちょうど一緒に夜勤をしていたアンニュイFが隣にいたので軽く誘うと 「いいね。登る。」 と男前な返事をいただきました。 私達は知らなかったんです。 本当に甘かった。 登山=ハイキング くらいにしか意識してなかったよ。 参加するという返事を送り ネットで富士登山について調べていくうち 本当に素人だけで登っていいものか!? と心配になってきました。 テンションは高めのまま続く… - 引越したんですよ - 2003年08月05日(火) また豊島区です 最寄りコインランドリーは後輩T宅だなと思いました 高性能Aの家もいける 今回の部屋のテーマは視聴覚室です 本当は置きたくなかったけど 布団を収納するスペースがなかったので ベッドを購入しました どうせ布団も持ってないので 布団セットを買うかベッドを買うかで悩んで ベッドのほうが楽だなと思って 今までずっとベッドを使ってきたんですけど あまりに部屋が狭いのでベッドを買うことに抵抗がありました どのくらい狭いかというと 収納がない高性能Aの部屋くらい狭いです それに視聴覚室にベッドなんて! と思ったんですけど 買いました 足つきマトレスが安いM印にいきました 以前も使っていたベッドを注文すると 店員が言うんです 「最短でも配達は9日になります」 は!?なんで?? それまでどうしろっていうのよ! 他にいくからもういいよ!って思ったんですけど いやいや 普通にそのくらいの時間はかかりますよね 私が悪かったよ わがままを言って8日に配達して貰うことにして その後照明を買いにいきました 新居にはベランダに出る大きな窓と 隣の建物に向かう感じで小窓があります 隣のマンションの ちょうど私の部屋の小窓の位置に なぜか蛍光灯がついているんです 結構な明るさなんです 今回の引越しは バイク友達のD君が夜中にやってきてくれて 小窓から入る明かりで まるで夜逃げ屋のように 全てのダンボールを搬入してくれました 両方とも階段の4階で悪かったね ありがとね その小窓の灯は 細かい作業は辛いけど 荷物の搬入とか 大まかな作業は苦にならない程度の灯です これなら照明なんて買わなくて良いかな って思ってたんですけど 精神衛生上良くないと(あと目にも)指摘され 照明を買うためにHンズに行きました 色々な電気がありましたよ でも無機質なものがより視聴覚室っぽいと思い シンプルであまり明るそうではない照明を購入しました 店員のおじさんが商品の箱を出してくれて 自分で持っていくっていうのに レジまで持ってってくれました その他もろもろの買い物をして 照明取り付けに必要な 踏み台替わりの丸椅子まで買って よたよたと重い荷物を背負うようにして帰りました 家につく頃にはもう薄暗くなっていました 時間とともにだんだん暗くなっていく空です これは電気をつけるいいタイミングだなと 一人でうっかり盛り上がってHンズで買った箱を開けたら シャンデリアみたいな照明器具が出てきました まじですか? そういえばレジでお金を払うとき 思ってたよりも2万くらい高かったんです すぐに気づけばよかったのにね 閉店する前に!と思ってHンズに電話をして 差額と私が欲しかった商品を持って 店員さんが来てくれました すっかり夜になった頃にね そしてベッドのない私は 床にバスタオルを敷いて寝ました 超痛いの 首と背中と頭が なんかついてない気がするんですけど 自業自得って感じですね 最近のいい事といえば メロンの種をネットが掛けてある排水溝に流して そのまま忘れていたら かいわれのように目がでてました 15cmくらいの長さの芽が50本くらい わらわらと 気持ちわるっ! ちゃんと写真とったよ -
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