2007年12月18日(火)
佐世保乱射事件。
その犯人が寝起きしていた自宅裏の離れについて、
「テレビやパソコンがあり、棚にDVDが並んでいた」
との記述が、友人の話として朝日夕刊に載っていた。
「テレビもパソコンもそれぞれ5台、棚には2000枚のDVD」。
それなら記事にもなろうかってなもんだが、
「テレビやパソコンがあり、棚にDVDが並んでいた」だで?
なんだそれ。無理やり字数埋めてんのか?
菅野美穂がこんな記事書いたら、伊武雅刀にどやしつけられるで。
というわけで安野モヨ子「働きマン」4巻、オークションで買っちまっただー。
あと、奥田英朗の原作がコミックになった早坂いあん「ガール」2巻。
そいと、これは新刊で大島弓子「グーグーだって猫である」3巻。
オークションでは送料含めたら新刊揃えた方がうんと安いし、
品切れアマゾンには中古をふっかけてくる連中ばっか。
映画化に合わせての再発待ちかーと長期戦の構えでいたらば、
初めて立ち寄ったビーケーワンなるオンライン書店にちゃんと全巻揃ってるでないかー。
アマゾン品切れ、ヤフオク高値でも、あきらめちゃいかんな。
っていうか、ここんとこマンガづいてますなー、ワタシ。
いや、宮部みゆきの「誰か somebody」もちゃんと読んでますぜ。
この人、ホントに描くのうまいなー、市井の人。
具体的には玩具屋のオヤジ。と、その嫁のやりとりとか。
こういう部分の細やかな描かれ方に、ぼかぁ、ほれぼれとしてしまうのですなー。
あー、読み終えるの惜しい。残り100ページはちびちび読もう。
2007年12月17日(月)
東京国際フォーラム。中島みゆき。
マダムは何度か夜会に出かけているが、ぼくが中島みゆきを観るのは、
『愛していると云ってくれ』が出てしばらくの大阪サンケイホール以来、実に!
……何十年ぶりだかは計算したくも書きたくもない。
観客の年齢層、高っ!
映画「武士の一分」を観にいったときのことを思い出したが、
いやー、そこまでは高くないか。
「ラスト・サムライ」ぐらい?
あぁ、でも、しかし。
最も美しく歳を重ねた50代であることよなぁ、中島みゆきは。
「アザミ嬢」はもちろんのこと、「悪女」を歌っていた頃でさえ、
後年の彼女がこれほどの声と美貌を獲得するとは誰が想像できただろう。
何曲かでステージの明かりがにじんで見えた。
うち1度なんて、頬を涙が伝って落ちた。
そんななかでも、ちゃんとマダムのことは観察していた。
いつもは腿の上でする拍手を、昨夜の彼女は口許の高さでしていた。
中島みゆきの去り際には、ステージに向かって手さえ振ってた。
マダムが楽しんでいるのはいい。 マダムが高揚しているのはすごくいい。
マダムがシアワセなのは一番いい。
次回ツアーのチケットもきっと当てねば。
そいで、今度は「ローリング」とか「山猫」とか
「はじめまして」とか「熱病」とか歌ってくでっ!
2007年12月05日(水)
病院に行くにあたって、相当待たされるはずだからなにか読むものを用意しておかねばと
平積みされているなかからさして吟味することもなく選んだのは安全パイ、
東野圭吾の「ダイイング・アイ」。刊行されたのは最近ながら、書かれたのはうんと前らしい。
うーん、確かに。直木賞作家として、これは今もう書けないんじゃないか、な。
翌週、検査結果を聞きに行くに際して用意したのは、久保寺健彦「みなさん、さようなら」。
その前夜、平置き台を物色していたらば大沢在昌の新刊を見かけ、思わず手にとって見たものの、
うーん、うーん、大沢在昌なー、無難かもしれんけどマンネリかもー、しかも上下巻んー、とパス。
というわけで、これも手にとってちらりと見た新堂冬樹「摂氏零度の少女」をはさんだ隣にあった、
誰だか知らない作者の「みなさん、さようなら」。今回は犯罪とかちょっといいやーという気分。
さてこそ、これが当りというか拾いモノ。てか、ぼくにとっては今年のベスト。
ある事件をきっかけに、母と住む団地から出られなくなってしまった男の17年だか18年だか。
団地内をパトロールし、団地内で恋をし、団地内で就職し、団地内で煩悶するうち、
拠りどころである団地は老朽化し、荒廃していく。
そんな彼と団地の姿が妙なリアリティーを持って迫ってくる。
ぼかぁ、ちょっと熱くなったり、うるっときたりした。
で、病院での話。
血ぃ抜いたり、超音波当てたり、胃カメラ飲んだりした結果、
胆のうにできた石、いわゆる胆石というやつですな、これが炎症を促しているらしく、
時期をみて手術するのがよさそうだけれど、とりあえず3ヶ月様子をみましょうとのこと。
うう、飲めば石だけ溶かしてくれるような都合のいい薬はないんか。
☆彡
社内の飲み物自販機に新たにキットカットが入るようになっていた。
いつ見ても売り切れで、いつ見ても誰かがキットカットをかじっている。