やさしいやさしいおにいちゃん。 やっぱり、どんなに遠距離であろうと 離れられないな。
幸せなことに、 私の仕事の休みとおにいちゃんの休みが重なりそうなので 一ヶ月ちょっとぶりにまた彼の所へ行けそうです。 今返事待ちだけど。 にやにやしちゃう。笑 もしかしたら、もう数ヶ月会えなくなってしまうかもしれないから 行ける時に頑張って行きたいのです。 それだけが心配。
以前、浮気が発覚したのは、ブログで怪しい写真を見つけたからだった。 問いつめることはしなかったが、 おにいちゃんはそのことを気にして しばらくブログを更新しないでいる時期があった。 それがあって以来、私は彼の撮ったものを できるだけ私情を排除して、平常心で見るように心がけている。 写真家にとって、 表現の自由を奪われることがものすごく辛いことだと思うから。 おにいちゃんには、いつも自由でいて欲しい。 強く、そう、願う。 なのに。 女性の写真が、 ましてや少しエロティックな写真が載っていると 面白くない、と思ってしまう自分もいる。 表現というのは本当に難しい。 自分さえよければいいということでもなく、 他人に媚びればいいわけでもなく。 間を取ってしまえば、面白みに欠けるが ルールに従わなければ、そもそも発表すら出来なくなってしまうかもしれない。 だからこそ、写真を撮っているんだろうけれど。
不安。 不安、不安、不安。 あたしも、おにいちゃんも 不安。
「お前、もっと写真撮りたいか?」 と、社長に言われた。 どうやら私は、カメラマンとして飛躍の時期を迎えている、らしい。 だけど、 私は、 おにいちゃんをすてられない。 今すぐ仕事をやめて彼をサポートしにいきたいという気持ちと 私自身がいまのところでもっとやってみたいという欲と 悩み過ぎて、頭がおかしくなりそう。
真っ白な箱の中に 黄色い布団 黒いパソコン 可愛いくまのマグカップ フルーツ柄のフライパン よくしゃべる炊飯器 大きいくせに中身はからっぽの冷蔵庫 撮影用の機材なのに オフの日には物干竿になっていた センチュリースタンドと オートポール 大きな窓からは飛行機が見えて 壁一面に撮影のアイディアの走り書きが貼られていた 大好きだった、おにいちゃんの部屋。 かなしいよ。 私達、これからどうなってしまうの?
いまのあたしにひつようなのは 強制的にねむること。
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