in love with...
沙夜



 アイスクリーム

誕生日の余韻に浸っているヒマもなく、
インフルエンザウイルスにやられてダウンしてしまった。


僕はどうしたらいい?

どうもしなくていいよ。

沙夜が元気ないと、僕も元気なくなっちゃうよ。

大丈夫大丈夫。


その時の私には、彼の気持ちを考える余裕もなければ
彼を安心させる言葉をかける余裕もなかった。



発症してから3日後、アイスクリーム(12個入り)が届いた。
彼からだった。


これは、お見舞い…だよね?


なぜか咄嗟に「彼にはかなわないな」と思った。
こんな気配り、逆立ちしても私には真似出来ないもん。


アイス、ありがとう。
近くの牧場のアイスなのね?


うん。
沙夜ちゃんの為に、僕が一生懸命搾ったんだよ〜(笑)


そっか、手作りなんだ〜(笑)

たくさん食べて早く元気になってね。


熱を帯びた喉に、アイスの冷たさが心地良い。
最高のお見舞い。



2004年01月31日(土)



 誕生日イブ

地元に戻ってきてから、今度は「ラスト・サムライ」を観た。
疲れもあって前半1/3はうつらうつら.。o ○


映画の後はいつものお店で。
あと何時間かで、ようやく私の誕生日。


今夜もお泊まりする?

ううん今夜は帰るわ。朝、早いし。
昨日の朝から今日の夜まで、2日間一緒にいられて嬉しかった。
ありがとう。


もしお泊まりしたら(0時過ぎたら)
その時に渡そうと思ってたんだけど。



そう言って最後の最後に四角い箱を差し出した。
中身は欲しかったお財布だった。


ありがとう!嬉しい。
大切にするね。



人気の少なくなった店内で軽いキス。


もう充分過ぎる程、二人の時間を過ごしたというのに
それでも別れの時は哀しくなった。




0時になるとすぐ、彼からおめでとうのメールが届く。
そして電話も。


こんなにお祝いしてもらって…。
こんなに優しくされて…。
私、幸せだよ。


ちょっぴり切ないのは……幸せ過ぎるからだろうか。




2004年01月28日(水)



 「ショーシャンクの空に」

朝食を済ませ、彼が夕べのうちにホテルから借りてきていた
DVDを観た。


「ショーシャンクの空に」
(原作 スティーブン・キング「塀の中のリタヘイワース」)
彼の一番好きな映画だという。


元々私もキングの作品は好きだし、この映画もかなり楽しめた。
それにしても。
数少ない貸し出しリストの中に、彼の“ベスト1”があったなんて。
素敵な偶然に嬉しくなる。


私の一番好きな映画は「風と共に去りぬ」なのだけど
彼は長過ぎて最後まで観たことがないらしい。
いつか一緒に観れたらいいね。


お昼になったのでチェックアウトし、
さーてパンダ見に行くぞー!!と外に出たら…。


寒っ!


激寒!!


雪ちらついてるし!!!


「無理無理、これじゃパンダは無理。帰ろう」と
そのまま新神戸駅に直行してしまった私達。


さよーなら神戸(泣)


結局みっつの目的の内、果たされたのはひとつだけ。
彼はリベンジする!なんて言ってたけど…。
どうなることやら。




2004年01月27日(火)



 贅沢な夜

ホテルの最上階から眺める冬の神戸。
街の煌めきは、夏に見た時よりも輝いていた。


でも、こんなに美しい夜景も毎日眺めていたら、それは日常の風景になり
いつか感動する気持ちはなくなってしまうだろうか。


楽しみにしていたフレンチは期待通りで、どの料理もとても美味しかった。
お腹がはち切れそうだったけど、デザートまでしっかり戴いた。
満足満足大満足。


ぱんぱんになったお腹をさすりながらホテルの部屋に戻り、
「もうダメ〜!」とベッドに倒れ込み、彼に着替えさせてもらう。
(暴飲暴食した日のよくあるパターン)


1時間くらいすると酔いが覚めてきたので、お風呂に入ることにした。
お風呂から上がると彼は気持ち良さそうに眠っていた。


神戸の夜は静かに静かに更けていった。



2004年01月26日(月)



 フルーツバスケット

夕食まで2時間。


カーテンを締めて、照明を落として
いいことしようとしてたら。


ピンポーン!


部屋のチャイムが高らかに鳴り響いた。


え、えーっ!
なになになんなの?
このホテルはターンダウンとかしない筈よね。
トラブル発生?どうしようどうしよう。


とか私が思っている間に、
彼は「はーい、少々お待ち下さいね」と声をかけ、
パジャマを着て部屋の照明を付けてからドアを開けた。


お誕生日だからと、ホテルマンがフルーツバスケットを持ってきて
くれたんだけど、何してたかはバレバレだったろうな。


まだちゅうしてるくらいの時で良かった。



2004年01月25日(日)



 豚まん

昨年の7月、12月に続いて3度目の神戸。

目的はみっつ。

ひとーつ。私の誕生日ディナー。
ふたーつ。老祥記の豚まん。
みっつ。王子動物園のパンダ。


新神戸駅に降り立つ。なんという寒さ。
震えが止まらない。
手袋忘れてきたなんてアホだ>自分


街角で1枚のポスターに目がいった。

「南京町:春節祭 22〜25日」


春節祭!
なんか、いやーな予感。


観光客が多いんじゃないかな〜。
豚まんの行列もいつにも増してすごいんじゃ?
いやいやこの寒さでは人いないでしょ。
いやいやいや寒い時こそ豚まんでしょ、みたいなやりとりをしつつ
彼にそごうで手袋を買ってもらい、準備万端いざ南京町へ。


えーっと。

ルミナリエん時より人が多いんですけど?
通行規制とかしちゃってるし。
広場では獅子舞やってて、人がごった返してる。
でもって老祥記シャッター降りてるー。がーん。


はぁ。
豚まん…。



前回は時間が無くてダメで、だから今回は
並ぶぞー!食べるぞー!と張り切っていただけに
彼のショックは大きかったようだ。



2004年01月24日(土)



 携帯ストラップ

彼とはお揃いの携帯を使っている。
そしてストラップ(というか、根付け)もお揃い。


初代は、グミみたいな触り心地のクマさん。
二代目は、サンリオのシナモン(笑)
三代目は、今つけてる地球儀の。


初代もニ代目も、彼のストラップは先に壊れてしまったけど
今回の三代目ストラップも、月曜日に地球の部分が取れて
どこかにいってしまったらしい。


もー、お兄さんったら、激しいんだからー。

ごめんねー。
神戸で買おうか?
豚まんストラップとか。



そんなん、あるのかな?


+++

その後、地球の部分が見つかったので、私が預かって修理し
バレンタインの時に、再び彼の携帯に付けてあげた。




2004年01月23日(金)



 食の相性

彼と電話をしていると、ついつい食べ物の話ばかりしてしまう。
色気ゼロな今日この頃。


彼とは食の相性がいいんだと思う。
食べる量、食べるスピード、味の好みなどが合ってる。
だから一緒に食事していると楽しい。


そういう相手って、いそうでなかなかいない。
元夫とは食事していてもあまり楽しいと感じたことがなかったし。




週末は神戸でフレンチ。
めちゃ楽しみ〜。



2004年01月22日(木)



 青春の思い出

彼のふとした一言から、過去に嫉妬した。
そのプラトニックな思い出は
美しいまま彼の中に生き続けるのだろうと思うと。


それとももしかしたら、
彼がその人へ向けた言葉は、思い出の中から飛び出し
いつか現実のものとなるかもしれない。



年老いた彼の横に寄り添っているのは誰だろう。



2004年01月17日(土)



 ある日記を読み、思い出した昨年のホワイトデーのこと。

ホワイトデーだからと、
仕事の合間をぬって、会いに来てくれようとした彼。
一週間先だったらゆっくり会えるのにと、
一緒にいられる時間の短さに涙した私。


話を聞いた時はすでに当日だったから、
彼が予約してしまっていたホテルもキャンセル出来なかった。
私は、なぜ前もって相談してくれないのかと
彼を責める気持ちでいっぱいになった。
電話しながらしゃくりあげて泣いた記憶がある。


もし前もって聞いていたら、私は延期しようと言っただろう。
イベントや記念日だからといって、当日でなければという
強いこだわりはなかったから。


それでも、『短い時間でも会いに行こう』と思ってくれた
彼の気持ちはとても嬉しかった。
だから気持ちを切り替えて、当日は会ってから別れるまで笑顔でいた。
一瞬一瞬がとても貴重に感じられて、結果的にとてもいいデートになった。


その後も同じようなデートはあった。
けど、前回の初詣の時もそうだったけど、少しだけ会うというのは
別れる時が辛くてたまらない。
それならいっそ会わない方が辛くないなぁと思う。


でも。
恋愛って満たされて楽しい時ばかりじゃなくて、
辛いから寂しいから切ないから、想いがつのる。
物足りなさから、相手をより求める気持ちだって生まれてくる。


よく、嫉妬は恋愛のスパイスというけれど
切なさや辛さは、イースト菌みたいなものだったりしてね(笑)


それにしても、たとえ1〜2時間でも会いに来てくれて、
笑顔でさよなら出来るmy彼ってば、すごい。
私には真似出来ないよ。


+++


今頃になって、Hくんの奥さんから年賀状が届いた。
Hくんが作ったと思われる、夫婦連名の年賀状はすでに元旦にもらっている。
それなのになぜ?


「時々(気持ちが)後戻りする」というようなことが書かれていた。
メールしようかと思うけれど、やりとりしているうちに
また私の方が落ち込んでしまいそうで躊躇してしまう。



2004年01月16日(金)



 癒された夜

一日食欲がなく、気分も沈んでいた。
なんとなく彼と話す元気もなかった。


でもなぜか今夜の彼はめずらしく饒舌だ。
明るく話し続ける彼に、私は相槌を打てば良かった。


気がつけば一時間以上過ぎている。


ほら、もうこんな時間だよ?
朝早いでしょう?


あっ、長々とごめんねー。じゃあまたねー。

……それでさ〜!
なーんて、まだ話すのかよって。ははは。



彼のおちゃめっぷりに、真夜中だというのに大きな声で笑ってしまった。
電話を切る時には、ほんわかした気分になってた。


彼とのお喋りに癒された夜。




2004年01月13日(火)



 v..V v..V v..V

実はもう2周年の予約をいれたんだよね。

えーー、早っ!


11月だよ?
いつも言うようだけど、
それまで付き合っているかどうかわからないよ?


でも人気のある宿って、かなり前から予約入れないとダメだから
仕方がないのかな。それにしても。いやはや。


部屋露天、あーんど、蟹か〜。


11月まで仲良しだといいな〜とか思ってしまう私は
思いきりエサに釣られているような気が…。



それまで大丈夫かな?

沙夜ちゃんが浮気しなければ、大丈夫でしょ。

私はしないもん!


逆に彼が浮気したら?
しないとか言ってるけど、どうだろ。
ちょっとした浮気だったら許しちゃったりして(笑)


v..V。o○ ツラレマクリ ダゾ



2004年01月11日(日)



 もっと自分の気持ちに素直になれたら。

素直になればいいんだよ。


と、彼に時々言われる。


私は感情を表すのが苦手で。
無愛想というか、普通にしてても怒ってんの?ってよく言われる。


 逢いたい。
 楽しい。
 嬉しい。
 寂しい。
 哀しい。


もっと自分の気持ちに素直になれたら。


悪い所も含めて受け入れてくれてる。
私のこと、本当に好きでいてくれるんだね。


ね、いつまで好きでいてくれる?


とりあえず11月下旬まで、好きでいてくれるといいな(笑)


だって11月には…… v..V



2004年01月09日(金)



 消えたもの。残ったもの。

裸で抱き合うといつもその瞬間、目の奥が熱くなり
何かが溢れ、私の全身をかけめぐる。


彼の肌のぬくもりを感じながら、ずっとこうしていれたらと思った。


2時間が瞬く間に過ぎてゆく。
部屋を出る直前に、再び彼にぎゅうっと抱きついた。


まだ充電が足りない?


そう言いながら私を強く抱き締める。


抱擁という行為は、どうしてこんなにも
私を安らいだ気分にしてくれるんだろうと思う。




20時。
空腹感はほとんど無かったけれど、別れ難いが為に
更に1時間、いつも行くダイニングバーに彼を拘束した。


ホテルにいる時は比較的元気そうにしていた彼も、
ここに来て次第に表情が暗くなってきた。


「どうしたの?」と訊いても返事をしてくれない。
お腹が痛いのかと思いさすろうとすると「いい」と言う。
もしかして怒ってるのかと顔色をうかがってしまう。


彼は不満をあまり口にしない。
だから彼の表情のわけが分からなくて、不安になる。


出ましょ。

うん。


料理を残したまま、店を後にした。


店内が暑くて気分が悪かったんだ。

そうだったの。
言ってくれたら良かったのに。



言ってくれたら、何が、どう良かったというんだろう。
私の為に我慢してくれていたのに。
最初から最後まで。


ここでいいわ、ありがとう。


交差点でさよならした。
私の中から寂しさは消えたけど、罪悪感と後味の悪さが残った。



2004年01月06日(火)



 再会

彼に“泣き顔の絵文字”をメールをした。
ほどなく着信。


もしもし。
今どこ?


さっきまで駅のトイレ行ってて、これから帰るとこ。
どうした?


さみしい…。


思ったままを言葉にしたら、ぽろぽろと涙がこぼれた。


沙夜ちゃんはどこにいるの?

地下鉄出て、駅の廻りをうろうろしてる。

うろうろしてんだ?(笑)

だって。
泣いてるのに、立ち止まって電話するのは恥ずかしいでしょ。
だから同じ所をぐるぐる歩いてる。


近くにファミレスあったよね。
今からタクシーでそっち行くから。


ううん。いい。来なくていいの。
本当はね…。


ん?

エッチなんか出来なくても、ホテル行きたかった。
さっきそう言えば良かったって…。


じゃあ、今から行く?
待ってるからおいで。


うん。


何やってんだ私は。いい年してキモキモじゃん。
こんなに彼のコトが好きってこと?
自分でも驚いた。


いやそれとも依存ってやつかな。
でも。
私がこんな弱さや甘えを見せるのは、彼だからだ。
今の彼なら、きっと受け止めてくれるって分かっているからだ。




柱にもたれて待つ彼の姿が見えた。


久しぶり〜。元気だったぁ〜?

久しぶり〜。


30分振り。笑顔の再会。
そしてラブホへ向かった。(早足で)



2004年01月05日(月)



 葛藤

映画はやめてスタバでお茶した。
1時間程の間に、2回もトイレに立つ彼。


(善)
具合悪そうだし、夜ご飯も食べられそうにないみたい。
今日はもう帰してあげなくちゃ。
少しでも会えたんだし、初詣に行けただけでもいいじゃない。


(悪)
会って2時間で、もうさよなら?
次に会えるのは3週間後だよ?
この寂しさを充電しないまま3週間なんて耐えられない。


(善)
自分の気持ちなんかよりも、彼の身体の方が大事でしょ。
彼は「帰りたい」と言えないでいる。
だから私が「帰ろう」と言ってあげなきゃ。
食欲も性欲もないって言ってるのに、どこに行くっていうの?


(悪)
やだやだやだー。
エッチなんかいいから、一緒にごろごろしたりテレビ観たりしたい。
ホテル行こうよー。
こんな早い時間に家に帰りたくないー。


なんて脳内で葛藤しながらも「今日は帰りましょ」とか言っちゃう私。
バカ〜。


帰っちゃうの?

うん。ご飯、食べられそうにないでしょう?

…ごめんね。

仕方ないよ。


あー、もう、泣きそう。
バカバカバカバカ。>自分


地下鉄の改札まで送ってくれながら、彼は何度も「ごめんね」って言う。


早く治すからね。今度会う時は元気になってるからね。
あ〜、ダメだよな〜。なんで正月っから…



私はただ「うん、うん」としか返事が出来なかった。
なんか言わなくちゃ。
『いいの。少しでも会えて良かった。早く治して元気になってね』とか。


ああでも、ダメだ。いっぱいいっぱいだ。
帰りたくないよーー。


(ぐず。ぐず)


沙夜ちゃん? あれ、泣いてるの?
やっぱりどっか行こうよ! ね?ね?


ううん。
ごめんね、泣いたりしたらあなたが帰れなくなっちゃうよね。

(涙を拭いながら)もう大丈夫だから。


さよならした後も引き返すことばかり考えてた。
ふらふらと階段を降りて、戻ろうかと階段の上の方を振り仰いだら
まだこちらを見送る彼の姿がありドキリとした。


バイバイと手を振り、間もなくやってきた電車にのろのろと乗り込んだ。



2004年01月04日(日)



 初詣

彼と初詣へ。
待ち合わせ場所に憔悴しきった表情で現れた彼。
やつれて、声もカスカスになってしまってた。


大丈夫? お腹痛い?

大丈夫!
沙夜ちゃんに会って、元気になった!
へーきへーき。



全然大丈夫じゃないのに、無理してた。
私の為に無理してくれてた。
歩くのさえ、しんどそう。


お参りして、おみくじを引いた。
二人とも“吉”だった。



この後どうする?
ホテル行く?(笑)


うーん。

映画観る?

映画って?

「ラストサムライ」。
実は前売り買って持ってるんだけど。


そうなの?
今日観るつもりで?
じゃ、行こっか?



今からでもぎりぎり間に合いそうだった。
でも、上映時間が3時間近くあり長い。


耐えられるかな?

無理そう?

かも。
次にしよっか。


次っていつ?

神戸で。

神戸で観るの?(笑)


次に会うのは、3週間後。
私のバースディ記念の神戸旅行で。


神戸で映画、かぁ。
でも映画の途中でトイレばかり行くようだと、楽しめないだろうし。
無理しない方がいいかな…と思って映画は止めることにした。


+++

でも今思えば、映画に行けば良かった。
映画を観る以上に、私は彼に無理をさせてしまったから。



2004年01月03日(土)



 中止

彼の具合がひどくなってしまい、今日予定していた初詣は中止になった。
ゆうべから「トイレとお友達」状態が続いているようだ。
食あたりか、それとも風邪からくるものなのか。


おやすみ前の電話。
彼の声が嗄れてる。


ごめんね。
大丈夫。明日になれば治るから。



ホント?
そんなこと言って、もし治らなかったら…。会えなかったら…。


近くにいるのに。
明後日、帰っちゃうのに。





あたたた。
なんか色々考えていたら、私の胃もしくしくしてきた。




2004年01月02日(金)



 年賀状

彼からの年賀状には、ルミナリエのフロントーネの写真。


お〜。
手抜きだとか言ってたけど、いいではないの。キレイではないの。
一緒に見た時のコトが甦った。



今年はHくんからも年賀状が来ていた。
タキシードのHくんとウェディングドレスの奥さん。
海外で挙式した時の写真だ。


思えば、私がHくんへの想いを完全に断ち切ったのは、昨年のお正月だった。
私にも彼氏が出来たことだし、返事も期待せず、友人として
Hくんに年賀状を出した。


期待していないつもりだったけど、2日、3日と過ぎていき
やはりHくんから年賀状は来ないのだと分かると、私は落ち込んだ。
というか、哀しかった。


女としてだけでなく、人としても拒絶されているような気がした。
もしかしたらまだ、わずかな未練の欠片が残っていたのかもしれない。


でもこれを境に、完璧に吹っ切ることが出来た。





そういやHくんの奥さんとのメールのやりとりは、
私が4通目のメールを出さないことで終わった。


思うに奥さんは、夫婦のことを相談をしたいというよりも
私という女に興味があったのかもしれない。
私とHくんの間に何かあったのでは?と疑っていたのかもしれない。


Hくん公認だったら、メル友になってもいいかなと思ったけど
そのうちボロが出そう。
やはりメールなんてしない方がいいんだろう。
        

奥さんとのメールを辞めた途端、今度はHくんから
「最近どう?」とメールが来た。


どう?じゃないってば。君の奥さんからメール来たんだよー!
と言いたかったけど我慢。




+++

ここで、彼と電話。
胃が気持ち悪いって。(食べ過ぎちゃったのね)
正露丸飲んだって。(それは下痢止めだよ)


私も鼻風邪でぼわんぼわん。
明日の初詣は行けるのかな?



2004年01月01日(木)
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