たまにはひとりきりで ねむる日があってもいいじゃないかと からだのちからを抜いて着ていた服を放って 鍵のかかった部屋で息をはく。
だれかがいる、なのにひとりなのがかなしくなさけなく それでも人生のなか大抵のまいにち わたしは誰かとおなじ部屋でねむった どこか憎んだりしていてもおなじ空間
ひとりきりの密室は とても安心で、でも さびしいね 不安に喰われそうになったとき握る手がなくて
……そんな、いい話みたいなことじゃない。
いちばんことばを話したかも知れないぬいぐるみがいたら それだけであるこころもちはたちまち紛れてゆくだろう。 わらっていない、わたしの好きな顔で たくさんのことを吸いとってきた伴走者
きみのはじめてのともだちは、誰でしたか?
うすももいろのうさぎをわすれてきた ベッドサイドの白熱球で照らされた うすぐろく黄いろな天井をみながら あなたを思っている
9月8日、にじむ深夜に、真火
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