to INDEXpastwill


2007年02月08日(木) waz arte?

 久々に横浜のおと〜ちゃんと電話。
 正直、すんごい江戸っ子で鉄火な人だから、たまに扱いづらかったりもする人。
 ま、でも、ステージアーツに対する根本的な考え方は似てるから、そゆとこでは共感できる人。

 って、ここで、こういう話題語るのって、殆どなかったかも。

 ま、専門の話なんて、早々外に出せないしねぇ。

 んで、おと〜ちゃんとの会話から。
 アーツマネージメント、殊、制作ってのは特殊な事ではなくて、普通にビジネスなのに、それを穿き違えてる人が多すぎますなぁ。って話。
 やっぱりねぇ、営利にしろ、非営利にしろ、一般のお客様が楽しめないものって、そこまでだと思うの。ガシガシ、アーティストマスターベーションに助成金投入して貧乏に誇り持ってて貰っても、世間の誤解が進むだけで困るのよねぇ。ってこと。マスターベーションはアマテュアレベルにとどめて欲しいな。ってこの頃つくづく思います。てか、そこに気づいてないアーティストの現場に経営感覚とお客様主義の視点を投入するための手法がアーツマネージメントだったのにねぇ、誰かが間違えちゃったみたい。
 日本のアーツマネージメントってビジネスマンが居なくて、何故か、アーティスト崩れがのさばりすぎ!そら、情熱も作品知識もあるかもしれないけど、ビジネスマンとしての視点と力量に欠けた人間にちゃんとした意味でのマネージャー(経営者)が務まるわけないじゃん!って、私は言いたい。ディレクターとプロデューサーの棲み分け出来てない人、多すぎっす!

 ホントのアートってさ、ちゃんと人を楽しませる事の出来るエンターテイメントだと思うのね。そりゃ、教会音楽やお声明、宮神楽みたいに端から生人を対象にしてないものもあるけど、少なくとも、パブリックスペースで催されるステージアーツやヴィジュアルアーツって、多様な「お客様を楽しませる事が出来る」って言う点において「arte(優れたる業)」なんだと思うの。それにはどんなに超絶技巧をかましても、どんなに完璧に台詞を覚えてても、お客様そのモティーフが持つ魅力を伝えきらないとアウトだと。もちろん、どんなにそのモティーフの主張をお客様に伝えられても、それが人を楽しませる事ができなければ、その時点(楽譜 乃至は 脚本、原作)でアウト。"Arte"なんて言うのはおこがましいのよねぇ。きっと。

 お客様は客席に苦い薬を買いには来てないって事、どうして分からないんだろうねぇ。

 そういう意味で制作業務に従事する人間ほど、冷静な「一般のビジネスマン」の視点が求められている気がします。だって、制作、殊、アーツマネージャーにとっての使命って、やっぱ、「お客様と現場を結ぶ橋、インタープリター」になることだから。決して、「現場の利益を上から投下して、受けなかったからって、一般の人たちを詰る事」じゃないのよね。寧ろ、「受けなかった理由考えて来いや、こらぁ!」って現場を怒鳴り散らすくらいの度量の人が居てくれたらと思ってやまない今日この頃です。


冷華 |MAIL

My追加