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薄紅の 儚き散華にて 時の早さを知る
何て風に桜の花が散るのを描写してみる。ちょっとしっとり、ちょっと切なく、儚い。でもこれ、あっさり言っちゃうと結構ネガティヴな情景(心景)描写から来てるんですよね。はい。ま、夢見るお嬢ちゃんだった数年前はここまで書けたら満足してたんだけど、近頃気付いた事。
他の花(Flowerの方ね)と違って桜等のBlossam系の花の散華には感傷や儚さといった一種ネガティヴな感情に浸るのはちょっと不似合いなんだな。と言う事。いやさ、葉桜のあの新緑の何とも言えない緑の新鮮さを見てたらそれを痛感させられてしまいました。あの今、芽吹いて来ました!!って感じの勢いと柔軟さ、輝きに満ちたグリーンが陽光を浴びてるのを見るとそれだけで光りがいつもよりきらきらして空気か軽やかに感じられるから不思議。花の頃の空気はふわっとやんわり優しくてそれこそ包み込むような暖かな体温で在るんだけど、葉の季節と共に空気は勢いを持って軽やかに走る。冬の斬りつけるような鋭さでなく、小さな少年が歓声を上げながら駆け抜けて行くようなきらきらした軽やかさで。 ちょうど空の色も鈍より雲から綺麗なブルーに戻ってきてそれと新緑とのコントラストのせいもあるからかも...でも、この季節、確かに花は終わってしまうけど、全然儚くなんて無いよ。てか、花の頃よりずっとずっときらきらしてると思いません??
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