シティボーイズミックス「だめな人の前をメザシを持って移動中」@天王洲アートスフィア。
周りがどれだけ行ってても参加しなかった(本当はしたかったのだが価格の高さに二の足を踏んでいた)シティボーイズ公演。 まさかチョップリンが出ることになって見に行くことになるとは…。 動機はどうであれ、初めてのライブに行くのは楽しみです。とりあえず、今月の新規開拓先はここ。 アートスフィアはいつ以来でしょうか。なんかラーメンズの客演見に来たとかそんな感じ…。会場は豪華で好きなんですけどね、あのふかふか絨毯下りる感じとか好き。
会場前にはお花がいっぱい。本当にいっぱい。後ろの方の花は誰から贈られたものなのか読めないくらいいっぱい(笑)。 チョップ宛のお花は、鶴瓶師匠からだけでした。まぁ…しょうがないんですけども。 ロビーに入って、パンフレットを購入(1800円)。オールカラーの豪華なパンフです。サイズもハンディサイズで好感が持てます。 写真がいっぱいで読み応えもあり。
以下はライブ内容。なので今後舞台をご覧になる方(wowowやビデオ含め)はご注意を。 ちなみに役名を全然覚えてないので(笑)、個人名で書いてます。 詳しいコントの筋についてはDVDが出るのでそちらをどうぞ。
----- 緞帳には、カラーバー。その右端下部に「だめな人の前を目指しを持って移動中」の文字。
●オープニング 着流し姿にメザシ番傘を持った六人。下手から斉木氏・小林氏・西野氏・きたろう氏・大竹氏・中村氏。 メザシに関する口上。
→西野氏パートの「アンチョビー!」しか覚えてませんが(笑)、西野氏の着流し姿初めて見たかも(浴衣除く)。かなりお似合いでカッコよかったです。身体が出来てると何着ても似合うねぇ。 ちゃんと口上っぽい口調になってたし、「メザシ→アンチョビ、オイルサーディン」というのが目からうろこ。そう言われればそうだ。 番傘にはメザシがビッシリ…。重そう。
○オープニングVTR 基本的には野外ロケで撮影した風景を、逆回しを交えながら仕上げた紹介VTR。全員スーツ。 映像も音楽も、結構普通でした(←だからいつも期待し過ぎ…)。 結構普通に街中で撮影したと思われる風景ばかりで、何故見かけない!と無理に悔やんでみたり(笑)。西野氏は駅のホームを走ったり駅周りを歩いたり。
●図書館 スーツ姿の大竹氏、小林氏、西野氏。西野氏は本をドミノのように並べている。 某社の開発課のメンバー(中村氏除く全員)は、「遊んで来い」と会社に言われ図書館に通っている様子。
→生まれ変わったら何になりたい?と大竹氏がチョップに訪ねるところが毎日違うアドリブらしく、この日の西野氏の答えは「ボンジョビ」でした。 「ボンジョビってグループじゃないの?」と言われてましたが…ツアーとかしたいそうです。 小林氏は「大丈夫〜?昨日カスってたじゃん」と大竹氏にプレッシャーをかけられ、「そんなこと言わないで下さいよっ」と返してました。※しかし肝心の小林氏の答えを忘れてしまった… 頭に本乗せてウォーキングしてる西野氏や、スクール入る!というときの小さく必死な西野氏が可愛かったです(←他んとこ見てないのか)。
○中村氏の司書VTR 刀振り回してました。表情が鬼気迫ってて怖いよー。身体も立派でいやな意味で怖いよー。
●お蕎麦屋さん 大竹氏、小林氏、きたろう氏、中村氏ががバイト店員。きたろう氏はバイクスーツ。 小林氏に仕掛けたいたずらが大竹氏にバレてしまったきたろう氏が、大竹氏に要求されたこととは? 後半に、ホースの精(斉木氏)とらくだ(小林氏)が現れます。
→このコントは基本的に大竹氏ときたろう氏の掛け合いなので、他の人たちはさらっと。 西野氏はらくだ(小林氏)を連れてるアラブの人みたいな格好でちらりと出てきて、「月の砂漠」を歌ってました。 てかあのアラブ人みたいな格好が結構新鮮(笑)。金ピカの布被ってました。ヒゲも生えてるしね… 「舌だけでどの指か分かる」っていうのがいかにもシティボーイズっぽい!と勝手に思いました。ラジカル?(なんだラジカルって) 大竹氏のあの雛鳥みたいなポーズが面白かったです。おじさまが「かわいい」を演じると面白いのかも。
●温暖化を考える パネルディスカッション。下手から、司会の大竹氏・中村氏・小林氏・きたろう氏・斉木氏・西野氏。 温暖化が何故忘れられてしまうのか?と議論する側から、どんどん脱線していく会話。
→こちらも全員スーツ。大竹氏のヒゲの色(だっけ?)を弄った小林氏に大竹氏がキレて「お前なんて松竹のくせに!!吉本に集中合併されてしまえ!」と叫ぶシーンがあるのですが、この会場でどれだけのお客さんがチョップが松竹芸人だと把握しているのやら… 西野氏も台詞が結構あって発言してるのですが、マイクに口を近づけて喋るのがすごく気になりました(きたろう氏なんかはふんぞり返って喋っている)。役作りなのか?あれは。 大きなパネルを持ち帰ることになった…と携帯で家に話してるシーンがあるのですが、結婚報告直後で過度のリアリティが(笑)。「メガネ三枚だけ!」。
●100万円の演技 各メンバーの演技の後、100万円の斉木氏のシェークスピア演技。 西野氏の誉め言葉は、「大声がいい」。
→○○円の演技です、という斉木氏のフリで出演者が代わる代わる演技をするのですが、一番最初が直前のコントとつながっていて、西野氏のジャンプに1000円の値段がついてました。けど!あれは高さが分かりにくく(実際あのパネルの高さがどれぐらいなのか目安になるものがなくて全然分からない)て、初見のお客さんにはスゴさが全然伝わらないでしょう。客席の反応微妙だったし(笑)。 斉木氏のシェークスピア演技は、元ネタが分かるともっと笑えるのかなぁ。えらい長かったですけど… 最後、西野氏が登場して最初の発言するまで結構な時間舞台の脇で佇んでいるので(笑)、思わず「何?何しに来たの?」と心配してしまいました…
●家族 斉木氏の演技を誉めたばかりに、そのまま家に連れてこられた西野氏。そこで家族に加わることを命じられる。 そこには、過去斉木氏の演技を誉めた人ばかりが集められていて…。
→個人的にはこれか、「心の声」が一番面白かったですかねぇ…結構微妙ですが… 狭ーい書割の家が情緒ありました。本当に狭い…。小林氏はそのままおじいちゃんだった(笑)。 大竹氏に対する「そんなとこでクロずんでないで」というのが好きでした。 西野氏が家族ごっこの参加に踏み切るところで、雰囲気が一瞬でがらっと変わって、それがすごくよかったです。重要なとこ任されたなー!!と(笑)。 しかしうどんを家族全員であんな風に食べる家族、ちょっと怖い。「うどんにネジ」は読めちゃったので残念。こういう風にコントつなげるのはもう手垢がついてるからよーっぽど上手く繋げるんじゃなければやめた方が…と個人的には思うのですが、廃れませんねぇ、この手法(若手も単独等で安易にやりがち)。
○斉木氏のひらめ投げVTR+チョップ →このVTRの順ここだっけ?斉木氏が延々ひらめ(カレイ?)を布団めがけて投げていて、それをチョップが二人で面白そうに見てました。い・意味がわからない…。
●ドラムとホルン 嫌なことを忘れるためのドラムロールと、それに敵対する(?)ホルン兄弟。
→ホルン兄弟の兄が斉木氏、弟が西野氏。このときの西野氏の衣装が可愛くて…いや、普通のシャツにベストなんですけど、ニットベスト(しかも白)なんて着てるの初めて見たから(笑)。台詞ほとんどないからファッションしか見るとこなかったですけど。 コントの作りとしては「ドラム」vs「ホルン」なんですけど、中村氏が重要なところ(本来はドラムと言うべき箇所)で「人生はホルンだ!」と言い間違えてました(笑)。
●心の声 大学教授の大竹氏、教え子の女生徒と一緒に海外旅行へ。そこに見送りのため現われたゼミ生たち(全員ヒゲ)に焦る教授。 西野氏のアロハ姿とタオル姿。
→これは「チケットを間違って渡した」のだろうと思って見てたんですけど、最後までスッキリせず。 これも西野氏が結構重要な役で(というか小林氏の役が地味すぎなのか、全部?)、最後タオル姿で出てきたときはもう…!(←間違った楽しみ方) まさかシティボーイズで西野氏のセミヌードが見られると思ってなかったぜ。身体ファンには嬉しい限りです。 なんかあの西野氏の教授に対する執着おかしかったですよね(笑)。 全員ヒゲのゼミ生だったけど、客席の後ろの方の人あれ見えてたのかなー。 ここでもドラムコントと小さいリンクあり。 大竹氏=ちょっと色気のある大学教授、というのは見事なハマリ役だなーと感心。
○大竹氏の鼻メガネVTR 大勢の鼻メガネ(パーティグッズの)の人たちの中にさりげなく混じっている大竹氏。なんかゲーム画面みたい。
●引きこもりのためのすごろく 引きこもって学校に行こうとしない息子(西野氏)のために、ご近所さん(残りのメンバー)が作った双六を一緒にやろうと提案する父親(きたろう氏)。
→西野氏のカツラがすごい…。顔見えません。顔見えると引きこもりっぽくなくなっちゃうか…。そういうタイプの顔じゃないですもんねぇ、西野氏は。 西野氏がご近所さんのギャグに「長い!」と冷たくツッコむところがあるのですが、顔見えなくて余計にちょっと怖い(笑)。 最後のオチが全然意味わからなくて、客席からも「えぇ?」の声が。どういうことだあれは。学校とか言ってたけど本当は違ったってことなのかな?? あとマスの柱を間違えてませんでしたか(笑)。まぁ最終的にゴールすればいいのか…
○エンディングVTR オープニングVTRのメイキングの様子を混ぜたフィルム。きたろう氏の転倒シーンに思わず声が出そうになりました(笑)。
●砂場 砂場で遊んでいる大竹氏と、ベンチに座っているきたろう氏の会話。そこにやってきた斉木氏の意外な正体は?
→これもイマイチ意味不明でした。なんとなくそうしたいのだろうとは思うけど、斉木氏の正体が唐突過ぎだー。
○エンディングトーク 最後のコント明けで、シティボーイズ三人で挨拶。「もう明日楽(日)ですよ!」というホッとした表情。しかし「やっとなんとか形になってきたねぇ」という感じなのだそうな(笑)。今回はなかなか完成形にならなかったと。楽前日の今日でも、きたろう氏が舞台に出る直前に大竹氏を呼び止め、「大竹!!客席どっち!?」とパニックになった話など。 中村有志氏とチョップリンを呼び込んだ後、一緒にトーク。小林氏は「やっと慣れてきたねぇ」と言われてました。西野氏は「西野はすごいよ」と普通に大竹さんからお褒めの言葉を貰ってました。 印象に残ったところはどこだ?という質問で、西野氏は斉木氏のシェークスピア芝居だって答えてましたっけ?大竹氏きたろう氏もあそこは面白いと絶賛してました。「本物もあんな風なの?」と聞いたり(笑)。 話を急に振られても反応出来ない小林氏を見て、大竹氏が「どうなの、チョップリンを推薦した者としては」ときたろう氏をやや責めてました(笑)。きたろう氏も「いやー…」と言葉を濁していたよ(笑)。
★全体の感想 「西野氏が結構任されている」というのが第一印象(笑)。台詞も思ったよりあったし…「それ、小林氏がやった方が適役ぽいのになぁ」と思う役まで西野氏がやってました(小林氏はNGだったのだろうか)。 普段は隠れている(?)西野氏の魅力が大爆発でよかったのではないでしょうか。ただ小林氏ファンには物足りないかも…。
初めてのシティボーイズの感想としては…うーむ。なんというか予想通りで、こんなものですよねという感じ。 この年代の人がやりそうなお芝居というか。「図書館に本を貸す」とか「ホース親善大使」とかはもういかにも。80年代の匂いがするっつーか。 個人的には爆発的な笑いどころはなかったです。でもたぶん、「毎年やってること」に意義があるのだろうし。 「6300円(S席)の演技だった」と言いたいですが、来年も払う?と言われるとかなり微妙…。今回はチョップを見に行ったんですしね、正直。 「早く観たい」という欲望より「完成度が高いものを観たい」という欲望が勝ったので(笑)、楽前日を取りましたが、さすがにその時点ではチョップも緊張してませんでしたし(緊張しぃだというエピソードがよく聞かれるので初日とかは完成度低いのが容易に想像でき、密かに心配してました・笑)、馴染んでました。
あとおバカな感想を併せて書けば、普段見てる舞台(私はコント好きなのでよく見てる方だと思うのですが)より、お金がかかっててすごい。と思いました。たしかPARCO劇場で「ヴァンプショウ」を見たときも同じようなことを書きましたが…。 最後のシーンの砂場なんて、本来なら要らないわけですよ。普通なら「あるテイで」で済む話じゃないですか。でもシティボーイズが「ここに砂場ほしい」と言えば用意されるし、ホルン二本要るとなったら揃うし、ドリフっぽい小さい書割があった方がと思えば作れるわけですよ。 そういうところにお金かかってるんだなぁと(そしてそれがダイレクトにチケ代に反映される…)。そこらへんが普段見てる若手コントとの違い? 若手がホルン二本必要なネタを書いたとしても、それは実現しませんからねぇ、ほとんどの場合。 ビッグになるということは、そういうことなのだろうか。でも、そういうのがなくても見られるコントが私は好きだし、それに必要な想像力も持ち合わせてます。ラーメンズで鍛えられてますから(笑)。なのでちょっとシティボーイズみたいなガッチリ用意されたものは逆に苦手かも。 いろんな衣装が見られるのは単純に嬉しいんですけどねー。
斉木氏が私の想像よりずっとずっとお太りになられていてビックリしました。あんな体型でしたっけ、斉木氏って…?お腹がすごいー。 声が聞き取りやすいのは、断然大竹氏・きたろう氏。きたろう氏の方がテンションが一定なので聞き取りやすいかも。 芸人は、歳を取れば取るほど間をゆったり取るようになるなぁと思いました。けどあれは舞台だからなのかしら?大竹氏にその傾向が顕著でした。 |