■2006年11月27日(月)
  ― トンカツ ―
 年末に向けて仕事はますます忙しいけど、休日はけっこう楽しんでいる今日このごろ。
 先日の勤労感謝の日も朝からイベントもりだくさんだった。親戚付き合いをあまりしない父方の祖母が、珍しく「たまにはみんなに会いたい」と言い出して、父が幹事になって親戚一同集合の食事会を開催。
 私も何年ぶりかで会う親戚ばかり。祖母のおかげで久しぶりにみんなに会えた。それにしても、みんな変わらない。おじさんおばさん方はなぜか、見た目、歳をとってないし。いとこの子供だけはぐんぐん成長してて、この前会ったときは中学生だったのにもう高校卒業なんだって。
 風貌はイマドキの若者っぽいけど、礼儀正しいいい子だ。体が不自由になってきた祖母を気遣ってくれるし、大人相手に物怖じせずハキハキと明るく接してて。世の中の十代、いろいろと問題視されているけど、こんな風に素直に育っているコもいるんだな、ってしみじみ感動。
 夕方、親戚と別れて、今度は武道館へ。エリック・クラプトンのライブを観に行ったの。客層がぐぐっと高くオトナな雰囲気なので、先日の若者だらけのエッシャー展のときのような気恥ずかしさがなくてホッとする。
 自分たちの客席を探して向かって行くと、なんと、2階席の一番後ろ!!!これでS席だなんてまるで詐欺だよう!今までの私の武道館ライブ史上、一番ヒドイ席だった(いつかのプリンスもかなり後ろだったけどそれよりもひどかったのよ〜>KIMO)。
 せめてもの救いは、ステージに向かって真正面だったことと、高い位置から見下ろすカタチになったのでドラムセットがよく見えたこと。実は、クラプトン先生の演奏はほとんど見ていなかった…、ドラマーに目が釘付けだった。
 東京公演の前に行われた大阪公演のセットリストを、BFがわざわざ調べたのに、今回の武道館公演の前半は大阪とはほとんど違っていた。それでも、ここ数年間に何回か観たクラプトン・ライブの中では、私も知っているようなメジャーな曲も数曲プレイしたので楽しめたよ。
 2〜3年おきに来日公演をするクラプトン先生はかなりの日本贔屓らしい。トンカツが好物なんだって。来日公演が決まるたびに「またトンカツが食べたくなったんだ、きっと」と思う。「カキフライは好きじゃないのかしら」とも思う。
 その2日後、BFの実家でいただいた夕食のおかずはトンカツだった。食べながら、またクラプトン先生の姿を思い出しちゃった。



■2006年11月23日(木)
  ― エッシャー ―
 前回の日記で紹介できなかったほうとうの写真↓




 ね、おいしそうでしょ? お土産に麺と味噌を買ってきたので、近いうちに家で作るつもり。

 ほうとうツアーの翌日の日曜日。冷たい雨の降る中、「スーパーエッシャー展」を観てきた。ひどいお天気だったので空いているだろう、と思ったけど甘かった。渋谷の街は賑やかで、会場のBunkamuraザ・ミュージアムも大混雑だった。
 場所柄なのか、それともエッシャーだからなのかはわからないけど、若いカップルのお客さんでいっぱい。私とBF、なんとなく浮いているような(苦笑)。美術館の入り口で、観賞用のガイドテープを貸してくれるシステムがよくあるけど、エッシャー展では、このガイドがなんとニンテンドーDSだったよ。
 エッシャーといえば「だまし絵版画」や「正則分割」で有名だけど、それは晩年の頃の作品。今回の展示では、かなり初期の頃の作品もいっぱいあって、そのほとんどが風景版画だった。「だまし絵版画」や「正則分割」の作風にたどりつくまでに何年もの時間と膨大な数の作品制作を経ていて、制作活動は亡くなるまで続いていたらしい。
 私も、いまの仕事を今後も続けたとして、定年退職あるいは引退するそのときまで、変化し成長し続けることができるんだろうか。版画制作というのは時間がとてもかかるけど、その作業に「労働することの喜びと幸せ」を感じていたというエッシャー。私も同じ幸福を感じながら仕事ができたら、素晴らしいだろうなと思う。
 「正則分割」の作品を観ていると、もしエッシャーが現代人であったら、CGでもっともっとスゴイ作品を作っていたかもしれないと想像できる。エッシャーの感性はかなり「数学的」で、その感性で「空想と現実がミックスされた世界」を生み出し表現していたからね。
 混んでいたし展示作品がたくさんで、全部観て回るのに2時間以上もかかってしまった。私もずいぶん疲れたけど、私の誘いで一緒に鑑賞につきあってくれたBFに感謝。彼もエッシャー作品はかなり興味深く観ていたみたい。
 本当は「ダリ展」も観に行きたいけど、こちらもめちゃめちゃ混んでそうで思わず躊躇しちゃう。絵を鑑賞するという行為に払う金額は、どれくらいが妥当なのかは想像したこともないけど、多少高くてもいいから、人が少ないところで静かにゆっくり鑑賞したいものだね、とBFと語り合ったよ。



■2006年11月20日(月)
  ― 女子高ノリの遠足気分 ―
 よく晴れたこの前の土曜日。
 今夏フィリピンで結婚したEちゃん、その結婚式旅行で同行したAちゃん、AちゃんのダイビングトモダチのM子さん、そして私、女性4人で山梨へドライブしたの。
 BFとはよく車で遠出しているけど、女友達の運転でお出かけだなんて私にとっては珍しく、うれしくもあり、ややコーフン気味。BFと一緒に作って持っていったおにぎりを車内で食べつつ、キャッキャとおしゃべりに花が咲いて、なんだか「女子高の遠足」みたい?! 女性ならではの賑やかなドライブになった。
 このツアー、メインの目的は「ほうとう」! EちゃんとAちゃんが以前行って気に行ったお店があって、そこのほうとうを食べるためだけに、わざわざ横浜から山梨に行くこともたびたびあるんだって。
 EちゃんとAちゃん絶賛の、そのお店の名前は「あずま」。なぜそれほどまで絶賛するのか、食べてみてわかった。お店で有機栽培した自然の甘みが美味しい野菜、お味噌も麺も自家製、汁はほんのりととろみがあって、麺も野菜も程よい硬さに煮込んである。…んん〜、素朴でじんわりとするこの味!なるほど・納得!といった感じ。
 寒い日だったので、ほかほかの美味しいほうとうで体もココロも暖かになった。帰りは、鮮やかに彩られた紅葉を車窓から楽しみながら横浜へ。
 横浜へ到着する頃にはすっかり辺りも暗くなった。ここで解散…というわけにはいかないよ、夜は夜で、もう一つお楽しみがあったの。それは「ボジョレーヌーボーを楽しむ夕食会」。去年Eちゃんとボジョレーヌーボーをいただいたお店「GIPSY KID'S」に、今年も再び行ってみることに。
 ここでボジョレーをボトルで頼むと、生ハム、チーズ、バケット、野菜などの前菜プレートがどーんと付いてくる。これがうれしい。
 通された席は、なんとロフトだった。はしごを登って靴を脱いで、せま〜いロフト部屋にあがる。ちゃぶ台ほどの高さのテーブルがあって、そこにちまちまと料理やグラスを並べて…。なんだか「誰かのおうちの誰かのお部屋」に来たかのよう。面白い!そのせいかすっかり寛いでしまい、ボトル2本も空けちゃった。
 実はここ一週間ほど、体調も気持ちもすぐれず、なんだか「プチうつ」状態だった。なんとなく気分が晴れずに鬱々とした日が続いていたの。が、この日は一日中、笑っておしゃべりしてお食事を楽しみ、久しぶりにたっぷりとレジャーを満喫。おかげで、就寝時には心地よい疲労感があってぐっすり眠れたわ。

★ほうとうの写真は、また明日まとめて載せます。今日は、もう眠くってベッドに倒れこみそうなので、これにておしまい。



■2006年11月17日(金)
  ― 微妙な感覚 ―
 今週の火曜日、ドラムのレッスンはお休み。その休講日を利用して同じクラスの生徒さんたちと、先生もお招きして初めての懇親会を開催したの。
 メンバーは(年齢は推測であるが)、50代になったばかりのサラリーマンSさん、私より3つくらい年上のやはりサラリーマンのMさん、不動産関係のお仕事をなさっているT子さん。私よりちょっと年下かな。そして、私たちの良き理解者であるA先生はたぶん40代前半。
 幹事をまかされたのはいいけど、皆さんのお食事の好みがまだよくわからない。とにかく落ち着いて話せそうな場所はないかと、探して選んだお店は「東山庵」という、和食ダイニング。
 和食ダイニングといいつつも、場所が渋谷なだけに、若者が行くような安っぽい居酒屋かもしれない…と悪い方に予感していたら、その予感は大はずれ。京都を思わせる個室がウリらしく、静かで寛げる。お料理もリーズナブルなお値段のわりには美味しかった。ほんのり甘くて弾力のある食感が珍しい「もち豆腐」がオススメ。
 生徒の皆さんとはレッスンの前後に少し雑談をする程度だったので、じっくりと語り合うのは初めて。それでわかったんだけど、皆さん、すごく音楽に詳しい!
 いろんなアーティストやいろんな音楽ジャンルに詳しいのはもちろん、もっと理論的なコトまで熟知している。音楽のことはな〜んにも知らないし譜面を読むのも覚束ない私なんて、ほんとに初心者、コドモ以下よね。
 T子さんのお話が特に興味深かった。T子さんは、小さい頃から音楽教育を受けていたらしく、「絶対音感」のレベルがかなり高いみたい。T子さんのように音感に敏感な方は、近づいて遠ざかる救急車の音の変化(近づく時は「シ−ソ」、遠ざかる時は半音程度だけズレた音になる)などを聴くと、「とてもキモチワルイ!」んだそうだ。
 そんな話を聞いていて、ふと「あ、同じようなことを感じたことがある!」と思い出した。といっても私の場合は音楽ではなくて仕事の話なんだけど。
 色を考えている時に、CMYKの色のかけあわせをほんの2〜3%ほど変えただけで、イメージしていた色から遠ざかってしまい、汚い色になってしまうことがある。
 レイアウトを考えていて、写真や文字をほんの1mmずらしてみただけでも、ものすごく間の悪い空間が紙面に生まれてしまうこともあるの。
 微妙な感覚のズレ…、ささいなことかもしれないけど、それには居心地の悪さがつきまとう。T子さんの場合はそれを「絶対音感」で感じているのだろうな。
 私はかなり大雑把でガサツな人間だけど、そんな私でも、微妙なズレを感じ取れるような研ぎすまされた繊細さを、ちゃんと持っていたいなと思うよ。



■2006年11月09日(木)
  ― 変わり種 ―
 昨日の社内ボウリング大会は、事前の予想通りサイアクな結果になっちゃった。1ゲーム目105、2ゲーム目118。どうしてだろう?あまりにひどくて本当に悲しくなってくる。10番ピンのスペアをギリギリで取れなかったのが3回もあって、これはすごく凹んだよ…。
 で、ゲーム後の飲み会でまたまた飲みまくり。おかげで今朝は二日酔いのグラグラ頭で出勤。仕事も全然はかどらないし。「ボウリング大会→結果最悪→飲み会でヤケ酒→自滅」のパターンが定番となりつつある。いかんいかん。
 私はビール好きで他の酒類はあまり飲まないけど、昨日はみんなが珍しい焼酎をボトルで頼んでいたので、私もテイスティングさせてもらったの。
 紫蘇とジャスミンの焼酎が良かった。ジャスミンのお湯割りは、あたたかい湯気とともにふわっとジャスミンの香りがして、意外に美味しい。気に入ってしまって、テイスティングどころか2杯もおかわり。
 すっかり酔ってしまい、いつも以上におしゃべりになる私。普段は離れた場所で作業しているため交流が少なかった若い後輩ちゃんたちと、話に花を咲かせた。
 若いのにいろ〜んなことをたくさん知っている彼ら。一緒に話していると、けっこう刺激になる。キューブリックやデビッド・リンチの映画の話題が出てきたりして、イマドキの若者はこういうのも観ているのかぁ…、と感心。だけど、先日の日記でも書いた通り、私は映画がダメなヒトなので、話題に出た作品もほとんど未鑑賞のものばかりだわ(汗)。
 次回のボウリング大会(もう決定している!)は12月。それまで、練習練習!



■2006年11月06日(月)
  ― やっぱりダメだ!!! ―
●連休の最終日はBFが出勤、大変だなぁ。忙しいBFにはちょっと悪いけど、ちょうど観たい映画があったので久しぶりに「ひとり映画鑑賞」でも楽しもうかな。
 観たかったのは「フレディ・マーキュリー〜人生と歌を愛した男」。新宿で単館上映だったので、珍しく休みの日に「上京」してしまった。
 1991年に亡くなったクイーンのヴォーカル、フレディの生涯をドキュメント化したこの映画、クイーン・ファンなら必見かと思って上映前はワクワクしたんだけど…

 またやってしまった! 半分以上、寝てしまった!!!

 やっぱり私って「映画」というモノがダメなんだなぁ、とつくづく再確認。眠い目をこすりつつ映画館を後にするたびに、いつも後悔でいっぱいになるのに。
 まぁ、内容が少々退屈だったせいもある。クィーンのファンだから、フレディの伝記モノの本は読み尽くしていて、彼の人生にまつわる様々なエピソードはもうすでに知っている。映画は、まさにそれを映像化しただけといったカンジだったのよね。
 でも、彼の最後の恋人(ゲイなので、もちろん男性ね)のインタビュー映像が出てきて、安心したの。というのも、その恋人さん(ジムさんといいます)もフレディが死去した段階ですでにHIVウィルスに感染していたから…。
 スクリーンの中のジムさんの表情は元気そう。AIDS発病はしていないのかな、その後いい治療薬が出たのかな。若くして亡くなったフレディの分も、ジムさんは素晴らしい人生を送ってほしい。
 フレディとジムさんはゲイだけど、「仲睦まじい夫婦」といったカンジでほほ笑ましくもあり、お互いを何よりも大切に思う二人の関係はとてもステキだなって思える。

●明後日は会社でボウリング大会。ところがまたまたスランプ真っ最中の私。大会後の日記も「やっぱりダメだった」という報告になりそうな予感だわ!!

【2006年11月3日のボウリング結果】
1ゲーム目 :119
2ゲーム目 :136
3ゲーム目 :124

【2006年11月4日のボウリング結果】
1ゲーム目 :100
2ゲーム目 :129
3ゲーム目 :120





■2006年11月04日(土)
  ― にわとりたまご ―
 3連休の初日は、曇りながらもおだやかな天気だったので少し遠くまでドライブすることに。
 向かったのは、神奈川県の津久井町。最近相模原市と合併して「津久井郡津久井町」から「相模原市津久井町」になった。「市」になっても、このあたりはまだまだ自然がいっぱい残っていて、連なる山々や紅葉し始めの木々の景色を見ては、なごやかな気持ちになる。
 そして津久井ドライブでなによりもなごんだのは、こんなモノ↓を見つけた時!



 このセンス…(笑)。BFと二人で思わず見入ってしまった。
 さて。目的地「宮ヶ瀬コッコパーク」に到着。たくさんのニワトリが飼育されていて、産みたてのたまごを拾って遊べるの(拾ったたまごは買い取りになるのだけどね)。出口付近に簡単な調理コーナーがあって、その場で新鮮なたまごで目玉焼きを作って食べられる。ニワトリ以外にも、がちょうやうずら、ダチョウもいて、園内を歩き回っていた。









 動物園とか水族館とかで、イキモノを眺めるのが好きだ。精神的に疲れているとき、気持ちが荒んでいるとき、イキモノを眺めるだけでなぜか落ちつく。雅子さまの治療の一環として取り入れている「アニマルセラピー」と同じ効果なんだろうな。
 だから私は、小屋の中でニワトリの大群に囲まれてもつつかれてもへっちゃらで、たまご拾いに没頭していたんだけど、近くを通りがかった母子の親子連れグループはおっかなびっくりで、たまごがたくさんあるニワトリ小屋に近づけない様子。
 ニワトリはいきなり飛びかかってくることもあるから、子供がコワがるのも無理はない。でも、どちらかというと大人であるママたちのほうが怖じ気づいていた(苦笑)。
 そこで私とBFが、「お母さんが小屋の外からニワトリにエサをやって気をそらせておいて、その隙にお子さんたちが小屋に入ってたまごを拾ってくる、というのはどうでしょう?」と提案。この方法が上手くいったようで、出口でまた彼らに会った時、子供たちがたくさんの拾ったたまごを見せてくれたよ。良かった良かった。
 今朝の朝食のメニューは、拾った卵で「たまごかけごはん」♪ しかも豪華に烏骨鶏(うこっけい)の卵を使っちゃう♪ 烏骨鶏は、産む卵の数が普通のニワトリに比べて少なく、しかも栄養価バツグンなので、とても貴重なものなんだって。
 


 黄身がこんもりとしていて、色も味も濃厚でしっかりしているの。ああ、おいしい〜〜!!! もっともっと食べたい!!!




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