ある漫画家の池袋線日記...ばて

 

 

不便な性格。 - 2003年10月31日(金)



こんな事が、

日常生活の中にも、

出てきてしまうことがある。

買い物に行っても、

自分が何を買いに行ったか思い出せず、

何も買わないで帰ってくる事がある。

歩くと





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そうやって今考えているものの中に入りすぎて、何を買いに行くかを忘れてしまう。

あれ買っとかないとと思ったら、すぐ紙に書いてどこかに貼っておく様にはしてるけど、不便な性格だなぁ・・・





文章を、記憶するのも難しい。

次のことを考えていると、前考えていたものはすぐ忘れてしまうので、さっき暗記したつもりでいたものがあっという間に抜けてしまう。



書いた漫画のネーム(絵コンテ)を編集者に見せる時。

こういう風に物語を説明してこう説得しようと思って考えていたものが、もう1時間も経つと何を考えていたのかさえも忘れてしまっている事がある。

なので、編集者に会ってから、その場で考えて自分の描いた物語を説明する事になる。

テーマは?

どんな特徴を持ったキャラで、どういう方向に動き出していくの?

物語の舞台の設定は?

こんな時には、この人物はどういう動きを見せるの?

なぜこういう動きをしているの?

何が描きたい?

どんな質問をされても、ほとんどその場で考えながら説明していく羽目になる。

設定やキャラはしっかり頭の中にあって、それでストーリーができて行くんだけれど、そうやって作っているんだけれど、一言で説明しきれるほど、物語になったときはかっちり収まったものにはなっていない。
ある程度ふくらみが無いと人間の情感などは出てこない。

なので、作る前には頭の中で、一言で説明しきれるほどシンプルに仕上げているんだけれど、出来上がったものを一言でと言われると、簡単には出てこない事がある。

編集者は、ゆっくり僕の話が本題に入って行くのを待っていて、話を聞いてくれるけど、みんな忙しい人ばかりなので、時間取らせて悪いよな・・・






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- 2003年10月30日(木)

日記書いている暇があったら仕事しろ。

でも惰性でも日記を書くことで、自分の文章力がアップしていることはよくわかる。

でも時間が無い。

漫画は映像表現と文章表現が入り混じっている。

文章を書くんだったら、とにかく日記を書きなさい。

それが一番力になります。

昔誰かさんに教えてもらったけど、本当にそうなんだよな〜

とにかく文章で遊べるように・・・

文章は遊ぶがいいらしい。

でもこんなことをしているうちに、食いっぱぐれてしまうぞ!

次の椅子を狙っている漫画家が雪崩のように。



漫画家になりたい奴なんて学校に1人や二人は必ずいたもんね。

学校の数って高校が4千以上と言う事は毎年4千人くらい漫画家候補が高校から卒業してくるってことでしょうか・・・?

デビューだけする人じゃなく。

ちゃんと漫画家になれる人の数は、1年で多分男女合わせて20人くらいなのかなぁ

その裏で廃業している人が20人くらいいるという事でしょうか・・・





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小説の世界も同じなんだろうな・・・

いや、そこそこ売れても、さっぱり食っていけないっていう話も聞いた事あるな・・・

乱歩賞なんて取らない方がいいのかも・・・



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5個でビンゴ。 - 2003年10月27日(月)




以前「Oがいなくなるまで」という物語を書いたいたけれど、今ごろになって、そのOが妄想型分裂病だということがはっきりわかってきた。

インターネットの精神科のサイトで、この項目6個のうち5個が当てはまれば、ビンゴですという所があって、Oは見事に6個当てはまった。



これは僕なりに6個の項目を解釈して書いたもの。

1、周りの人間の誠実さや信頼を不当に疑う。

2、自分自身の情報を自分に不利に用いられるという根拠のない恐れのために、他人に秘密を打ち明けない。

3、悪意のない普段の会話の中に、自分を攻撃している言葉を見つけたり、作り出してしまう。

4、恨みを持ちつづける。侮辱を受けたことや傷つけられたこと、または軽蔑されたことを許さないで、その相手に悪意を持ちつづける。

5、自分の性格を評価する人に対して、他人にはわからないような攻撃を感じ取る。
性格を批判した人に対し、すぐに逆襲する。

6、妻や夫、または彼氏彼女の貞節に対して、繰り返しいわれの無い疑念を持つ。

 以上のうち5項目以上でビンゴ。



よくこんなキッツい人と付き合っていたなと思われるかもしれないが、





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それが何かの拍子に、敵に変わり、態度が激変し、被害被害と毎日のように連呼し、こちらの全てのものを身包みはがして持っていこうとする。

話に付き合っている時間がないというだけで、敵だ敵だと訴え始め、会話している暇がないだけで被害だ被害だと訴える。

分裂病の法律好きという言葉があるけど、その病気の性質上、被害を訴えて罰を与えるという症状は、弁護士の資質としては非情にすばらしいものがある。

そういえば著作権を侵害してきた広告代理店に被害を訴えて、20万円引っ張った時も、生き生きしていたな・・・






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淋しい病気。 - 2003年10月26日(日)




自分の中に不満やストレスが今溜まってきている。

下手をすると、どこかに旅立って放浪でもするところなんだろうけど、そんなことをしても一向に何ものも解決してこないことはよくわかっている。

多分今の不満は、仕事をすることでしか解決してこない様な気がする。


不満が溜まってどうしようもない時ほど色んなネタが転がり出してくると言う事実も・・・


自分は机に向かうしかないとわかっているから余計、机に向かってしまうけれど、机に向かえば向かうほど、やっぱり仕事がいくら好きと言えども、過剰な仕事や水準の高い仕事をしようとすれば、へとへとになってしまい、それでもやらなくてはいけないので、ストレスが溜まりちょっとした被害妄想にとらわれたりすることがある。




被害妄想に陥ったからと言ってみんながそうということではないけれど、そういえば、被害妄想は分裂病の症状の一つだ。

分裂病患者(ここでは妄想性人格障害)は、被害妄想で、周りの人に被害を訴えつづけ、罰を与えたり一日中人に謝らせたりしてしまい、それが家族だったりすると、症状が重くなるほど家族は患者に謝りつづけ、罰を与えられつづけてしまう。



介抱に向かえばそれでいいけれど、そうでなければ、そのうち家族からは見放されて、更に病状は重くなり家の中で暴れるか、被害と暴言を吐き続けるか、孤独に死んでいくか、または、家を出て誰にも相手にされないまま一人暮らしをするようになる。



僕のいとこは、病状重く、家族にも親戚にも相手にされないまま一人暮らしをしている。

もう家族は付き合いをしているのに疲れ果てた。
それに、相手をしていると、被害を訴えつづけ、どんどんお金を使ってしまうようになったようで、それが恐くて、親戚もみんな付き合わなくなってしまった。





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分裂病は近くで見ていると、患者の孤独を感じて、本当に淋しい気分にさせられてしまう。




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良かった良かった。 - 2003年10月23日(木)

良かった。

うまくまわり始めた。

50万部の週刊漫画誌の編集者と105万部の隔週漫画誌の編集者が友達同士だったことも幸いした様な気がする。

今の僕のカネの無い状況を考えると、とにかく先に企画が通った方を取ればいいという話で落ち着いた。

通るまでは両方とも頑張って編集作業をやってくれるようだった。

というのは、50万部の週刊漫画誌の方はまだ半年間ページが開く余裕がなく、通ったとしてもしばらく待ってもらうということで、負い目があったようだった。

105万部の隔週漫画誌の方は他の雑誌で企画が通ったとしても、月イチ連載、もしくは増刊で月イチ連載、ということも考えていたようで、調子が上がってきたら本誌での連載に持っていくというのも遅くはないということだった。

5万部雑誌は、これも始まるのは半年後、気の長い話だった。

これで、とにかく3誌とも思い切りやれる状況ができた。

それぞれに自信はあるけれど、それでも通るのは多分1誌だろう。






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と、腹の底で、僕の本気が叫びだすようになってきた。

明日は床屋にでも行こう。



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恐ろしさを増幅。 - 2003年10月21日(火)



昨日の続き。

問題は、下手をすると不信感を買い、この業界から締め出されてしまう可能性があるということだったりする。

あまり下手をすると誰も振り向いてはくれなくなってしまうだろう。

おそらく全部本気で通したとしても、3本のうち軌道に乗せられるのは1本だと思う。

だったら、全力で全て通してみたらという話だけれど、その場合、3本とも通ってしまう可能性もあったりして。

もちろん週刊連載を1本と、隔週連載を2本を書き通すなんて神業は、昔の漫画家や昔ながらの絵柄で描いている人たち、それにベテランで、仕事も簡略化されていて、スタッフも充実している方たちは可能かもしれないが、この時代の、その上まだペーペーの漫画では不可能に近い。

それよりも、不可能か可能かという前に、実際に描いてみたとしても漫画の質の高さを保てず、





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3人の編集者に全て事情を話して何とかするということも可能かもしれないが、ではウチを最優先にやってくれないんですねと反感を買いかねない相手もいる。


3誌の編集者が三人とも実は大ヒットを出したことのある、実力のある人たちで、軌道に乗ったときはかなりな期待もできるが、

おそらく3人とも定年まで出版社に居座り、どんどん昇進街道をひた走り、かなりな権力を持てる立場にのし上がっていく可能性が高いことも判断を誤ったときの恐ろしさを増幅させてしまう。

色んな案が、浮かんだり消えたりしてくるが、

やっぱり今は脂汗しか出ないというそんな状態のままだったりする。






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恐ろしさを増幅。 - 2003年10月20日(月)




昨日の続き。

問題は、下手をすると不信感を買い、この業界の噂になってしまうことだったりする。

あまり下手をすると誰も振り向いてはくれなくなってしまうだろう。

おそらく全部本気で通したとしても、3本のうち軌道に乗せられるのは1本だと思う。

だったら、全力で全て通してみたらという話だけれど、その場合、3本とも通ってしまう可能性もあったりして。

もちろん週刊連載を1本と、隔週連載を2本を書き通すなんて神業は、昔の漫画家や昔ながらの絵柄で描いている人たち、それにベテランで、仕事も簡略化されていて、スタッフも充実している方たちは可能かもしれないが、この時代の、その上まだペーペーの漫画では不可能に近い。

それよりも、不可能か可能かという前に、実際に描いてみたとしても漫画の質の高さを保てず、





↑クリックすると次の言葉が出ます。



3人の編集者に全て事情を話して何とかするということも可能かもしれないが、ではウチを最優先にやってくれないんですねと反感を買いかねない相手もいる。


3誌の編集者が三人とも実は大ヒットを出したことのある、実力のある人たちで、軌道に乗ったときはかなりな期待もできるが、

おそらく3人とも定年まで出版社に居座り、どんどん昇進街道をひた走り、かなりな権力を持てる立場にのし上がっていく可能性�


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言葉の変態。 - 2003年10月10日(金)

ああ・・・

色んなことがありすぎて体も心もくたくただ。

でも多分こんな時が一番漫画を描いていくには調子がいいんだろうなーーー。

ストレスがかなり大きい方がいい仕事ができるなんて、多分病気だ。

でも精神的には壊れてない。

やっぱり描きたくても、描く時間がどうしても作れなかったアシスタント時代が一番壊れていたんだと思う。

でも、その前のアルバイトしながらってときも、描けなくて壊れていたな・・・

なんか、今の苦しさなんか、むしろ楽しいくらいのように感じてしまう。





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もやもや。 - 2003年10月04日(土)


何かストーリーを作る時に頭の中がすっきりしている。

もやもやしたものがなくなりつつある。





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絵でもストーリーを作ることでも何でも、飽きはじめた頃に描けるようになってくるというけれど、何かそのとおりのような気がする。

少しつまらない作業に思え始めた頃が、一番面白いストーリが描ける頃なのだろうか?

たぶんそんな気がする。

ああ・・・

遅咲きの天才と言われるようになりたい。

鬼才の方がかっこいいかなぁ・・・・?



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