更新とつぶやき
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体を支えることが、どころか、普通に椅子に腰掛けるということすらできなくなってしまって、元子はもうほとんど机に頭がつきそうになってしまっているのを前髪で知ってしまって、観念するほかなかった。すると緩んだ体に一気にいろいろなものが押し寄せる。それは耳鳴りだったり、そうかと思うと強烈な眠気だったり、血の気が音を立てて引くさまであったり。 ほとんど這うようにして部屋を抜け出すと、救護室へと転がり込んだ。 (はうはうのてい) 思考さえも押し込められてしまったかのような頭の中に、湧き出てきた言葉。 たしか昔、高校生だったとき、古典の授業で聞いた。なぜ十年近くも経って、それもこんなときに思い出すのだろう。泣きたいような気持ちで、ベッドへ倒れこむ。 全く洒落にならない状態で、だけど思い浮ぶのが洒落めいた言葉だなんて。 体はどんどん重くなり、でもどうにか、スカートのホックだけはゆるめた。 なにかに引っ張られるように、身も心も沈んでいく感覚。 この世界ではないところへ引っぱられていくような。
「…ああ、起きた?大丈夫?」 この世に帰って真っ先に見たのは、心配そうな同僚の顔。 「うん」 「貧血だったの?」 「かなあ。なんかいきなり」
ポツリポツリと話し出すと、元子は自分の体がもうさほど辛くなくなっていたことに気づいた。 それにつれて、目覚めた瞬間の、 (戻れなくてよかったのに) という、帰還に落胆する気持ちは、次第に薄れていった。
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突発的に。ていうか実体験? 気圧が低いと本当に辛いので、低気圧は勘弁です。
やっっっと終った〜!!帰国後(正しくは帰国前)からずっとかかりきりだったことがようやく片付きました。これでようやくサイトの更新もできようというものです。帰国後動きらしい動きのなかったこのサイトにそれでも足を運んでくださってた方もあるようで、ありがたいことだなあと。これからマメな更新を心がけますね。ひとまず今日はお礼と決意表明をば。
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