一般病棟に移って何日かすると、会社関係や親戚、ご近所さんのお見舞い攻勢が。 やつれた姿は見られたくないなぁとか思って、友人関係は数人にしか知らせなかった。 会社の同僚は「ゆっくり治して」と言ってたけど、担当の仕事は自分にしか出来ないので外注してるらしかった。 申し訳ないっすなぁ。。。 退屈な入院生活なので暇つぶしになったけど、お返しが大変だよ。 それから造影CT検査をやったけど、結果は最悪な感じ。 思ったより良くなっていないらしくて動くのはまだ禁止。 せめてトイレだけでも行けるようにならないかなぁ。 一つだけ良いことがあった。 酸素マスクとサヨナラした。 相変わらず食欲は無くて、体重がかなり減った。 ひたすらボンゴレロッソが食べたかった。 ... Nightmare - 2017年02月24日(金) 入院13日目にICUから一般病棟に移動した。 鍵付きの引き出しが使えるので、財布もスマホも持ち込みOKになった。 ホースやコードだらけで寝たきりなのは同じだけど。 今までは看護師がいっぱいいる部屋で、コール押さなくてもアイコンタクトで来てくれる感じだった。 なのでちょっと心細かったかな。 循環器科は年寄りばっかりだとは聞いていたが、4人部屋は70歳以上しかいなかった。 消灯時間を過ぎて電気が消えると、何かを食べてる音が聞こえた。 食事はほぼ完食らしいので、凄い食欲だなぁと感心。 俺はまだ食欲が無くてあまり手を付けなかった。 この頃から悪夢で夜中に目が覚める様になった。 (ちなみに今までで一番の悪夢は、体中の毛穴から小さい蜘蛛が出てくる夢だ。) この辺りの看護師は注射する時に「チクッとしますね。」って言うけど、 この病院の看護師は「チカッとしますね。」とよく言う。 最初は気にしてなかったけど、聞いてみたら殆どの看護師が九州の病院から応援で来ているのだそうだ。 この病院は去年の5月頃に経営不信により社団法人に売却されて、そのグループ病院からの応援で賄っているらしい。 病床数300超えてると募集しても足りないんだろうなぁ。 まぁ、どうでもいいんですけどね。 ... 味 覚 - 2017年02月14日(火) 入院して6日目くらいに食事が出た。 全然食欲が無かったので、食べたくなかった。 口にしたら味が・・・・ 味覚が狂ったのかと思う程に不味かった。 (高血圧の人向けの食事というトラップにまだ気づいていなかった。) その後はただ寝てるだけの日々。 10日目にリハビリ担当とかいう人が来て、いきなり歩行訓練をやった。 10日くらい寝たきりでも普通に歩けると思っていたがこれもトラップだった。 結果 膝って本当に笑うんだね・・・ もうガクガクでまともに歩けない。 10日間寝てたからって訳じゃなくて、血が流れなくなって下半身の感覚が無くなった時の後遺症? 感覚は戻ったとはいえ軽い痺れが残った。 それから左足はかなり脈が弱いらしくて毎日エコーみたいな機器で音の確認をされた。 ちなみに痺れは今日現在でも残ってる。 これは一生かもなぁ。 ... 血栓プルーフ - 2017年02月12日(日) ICUで訪れる朝を何回か繰り返すうちに気持ちも冷静になってきた。 ・病気の深刻度は心筋梗塞と変わらないレベル。 ・血圧は130で抑えなければならない。 そう聞けば誰でも大人しくなるだろう。 トイレに行けないのもそのうちに慣れたけど、慣れないものが一つだけ。 血栓防止用の着圧ソックス お前はダメだ! これは嫌だったなぁ。 立ち仕事の女子は足の浮腫み防止で同じ様なストッキング履いてるんだから頑張ってと言われた。 女子凄いですね! 是非生まれ変わる時はストッキングになりますよ。 嘘ですけど。 続く ... 絶 食 - 2017年02月09日(木) ICUにも慣れてきた頃、ふと思った。 ご飯食べてないなぁ。 食欲は全く無いし、全然気にしてなかった。 それから降圧剤の点滴が曲者で、皮膚がやられる。 時間ごとに刺す場所を変えるけど、左腕は最終的に刺す場所が無くなった。 皮膚が腫れて固くなって、強烈な痛みで憂鬱だった。 とにかく髪を洗いたかったけど、許可は下りなかった。 空調が効いてるとはいえ、入院したのが9月。 不潔だよ。。。。 トイレに行く事さえダメなのだから仕方がないんだけどさ。 続く ... ICU - 2017年02月08日(水) 朝になり目が覚めると、とにかく怠かった。 両腕に点滴やセンサーで動けないし、酸素マスクが鬱陶しかった。 担当医からの説明があり、動脈が裂けたとの事だった。 病名は急性大動脈解離。 ICUなのでスマホも持ち込み禁止で退屈だった。 この時点ではICUに12日間もいることになるとは思っていなかった。 夜になると毎日何台も救急車が搬送してきて戦場の様だった。 ICUは患者の出入りが激しく、自分の様に長く居るのは稀だった。 看護師は激務なのに優しくしてくれた。 仲良くなった看護師が「退屈だよね」と言って漫画本を持ってきてくれた。 『医龍』全巻読んだ。 ドラマと原作は全然違うんだよな。 続く ... 記 録 - 2017年02月07日(火) 生きてるのなんて当たり前で死について深く考えた事もなかったのだけれど。 死にかけたりなんかしたので記録的なものでも書いてみようかなっと。 新しくブログとか面倒だし放置しっぱなしだったこの場所で。 9月15日深夜、弾ける様な激しい胸の痛みを感じて倒れた。 両足の指先から感覚が無くなって、腰のあたりまで何も感じなくなった。 『これは死ぬかもな』ってのが正直な気持ち。 呼吸も苦しくてどうにもならなくなり、救急車を呼んだ。 血圧は高く左右の腕で差が20以上。 血中酸素も低かった。 このまま下半身の感覚が戻らなかったらどうしよう? そればかりを考えていた。 救急車は高速道路に乗った。 地元の総合病院じゃ手に負えない状態なのか。。。。 ICを降りる頃になると足が少しチクチクしてきた。 血が通い出したのかなと少し安心した。 病院に着くと色々な検査開始。 終わるとICUで点滴3本、心電図のセンサー、酸素マスク、血中酸素測定用のセンサー装着。 色々な展開が早くて頭が処理出来ないまま、いつの間にか眠りについた。 続く ...
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