悲しいのは失うよりも
いつの日かまた立ち上がること
巡り来る春に 旅立つ足音
花の灯に見送られて
何かを大切に想える気持ちが
いつまでも続く様
瞳閉じた
+
GARNET CROW 巡り来る春に
気持ち悪いほど
枝分かれしてゆく道を前に
少し
戸惑ってみたり
怯んでみたり
逃げ切れる訳ないのに
逃げてみたりする
今日はそんな気分
誰しも
譲れないものがあって
かけがえのないものがあって
信じてるものがあって
だけど
そういうものたちに縛られているだけだったり
ありがとう
今一番あなたに言いたいのはこの言葉
長い長い旅の途中で
強くなりたかった
それももう 昔の話
人に向けて発した言葉に
思わず答えが潜んでいた
己を見つめる事の難しさ
やっとまっすぐに振り返れた
そんな気がする
あなたの未来に幸あれ
あの海を
あの月を
あの風を
あの雲を
あの夕日を
あの緑を
あの星を
あの光を
あの想いを
あの温もりを
見せたいものは全て切り取ってきた
だからどうか
心の瞳をひらいて
大丈夫
怖くなんかない
わたしはそう
ここにいるから
誰そ彼の地を走り
濁の川に飛び込む
流れ着いた先は
曖昧の海
太陽だけが眩しくて
「私のイメージで作ってください」
困った空気を纏ったバーテンダーが
それでもシェーカーを振る
野苺の薄いオレンジ色のカクテル
わたしはそんなにキレイじゃないです
もしあなたがバーテンダーなら
何色のカクテルを作ってくれますか
年齢
性別
シチュエーション
思いのままに組み合わせて
この世の中には
色んなうたが存在してる
だけど
だから
誰の耳にも届かない
誰の胸にも響かない
あなたに贈るこのうたは
あなたを救いもしなければ
決して慰めもしないでしょう
むしろ…
あなたが贈るこのうたは
わたしを救いもしなければ
決して慰めもしないように
あなたはあなたのうたを
わたしはわたしのうたを
透きとおるような蒼の空も
少しご機嫌斜めな灰の空も
グレナデンシロップ色の甘い空も
空は空
だから
あなたはいろんなあなたでいいと思う
わたしもいろんなわたしでいいのかな…
一つ願いが叶うごとに
一つ大事なものを失くしてく
「願いごとリスト」に
何を望み追加すれば
「失くしものリスト」に
どれが追加される?
大好きな人達を 大切な人達を 心占めてる人達を
もっと愛せるように
大好きな人達に 大切な人達に 心占めてる人達に
もうこれ以上痛みを与えないように
大好きな人達が 大切な人達が 心占めてる人達が
幸せになりますように
傷つけてばかりのあたしを
それでも優しいと言うのですか
明日になれば
また
目を逸らしあいながら
夜が明けてしまう
魚の骨が
喉に刺さるように
また一つ
そう
それが一番簡単なこと
どこまでも逃げればいい
そして後で気が付くの
自分には何もないと
だからお願い逃げないで
負けてもいいから逃げないで
説得力の欠片もあったもんじゃない。ごめん。
泣かないココロ
傷つかないココロ
揺るがないココロ
捩れないココロ
折れないココロ
そんなココロがあればいいのに
そしたらいつまでもどこまでも笑顔でいられる
夜なんて明けなければいい
朝なんて来なければいい
太陽なんか昇らなくていい
目の前にキラキラと光り輝く回転ドアがあった
あたしはゆったり動く回転ドアに踏み込んでみた
小さいと思っていた回転ドアは
中から見るととてもとても大きかった
ゆっくりだと思っていた回転ドアの動きは
中から見るととてもとても早かった
色んな出口が目の前に現れては流れ去っていった
時に回転ドアはゆっくり動いていた
あたしは自ら回転ドアを押して
歩みを早め逃げていた
ある日回転ドアが壊れてしまった
とりあえず目の前に続く道へ踏み出してみた
後ろを見ると小さな古ぼけた回転ドアが見えた
目の前に広がる景色こそが大きかった
淋しい淋しい淋しい
どこからかそんな声が聞こえた
瞳を逸らし歩き出す
あなたは自分で自分の首を絞めて
あたしは自分で自分の首を絞める
それとも
お互いの首を絞め合っているだけ?
近づきすぎた二人がいる
自分を大馬鹿者だと思うのは
同じ事を
性懲りも無く
何度も繰り返してしまうから
救いようの無い大馬鹿者
傷つけながら傷ついてるだろ?
そう言うあなたは本当に優しい
あなたも同じ加害者なのね
あたしと同じ凶器が見える
大丈夫
大丈夫
大丈夫
何度も口に出して言い聞かせ
何度も反芻し思い込む
冷ややかな目をしたもう一人のあたしを
目の端に捉えながら
何事も無かったかのように
消えてしまえばいい
そのままあなたの日常は続いてゆく
そう
私さえいなくなれば
傷つけば傷つくほど強くなれるはずだった
そう信じてやってきた
なのになぜ
切り捨てて切り捨てて生きてきた。
切り捨てるものがなくなったらどうする?
切り捨てた事で何を得た?
切り捨ててどうなった?
切り捨てなかったら良かった?
愛という名の重さ
愛という名の無責任さ
太陽のように
月のように
星のように
自らのために光り輝くこと
誰かをそっと照らすこと
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