イレコミ音楽
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一泊温泉旅行から帰宅した翌日の朝の事でした。朝の情報番組にて“高田渡”さんの訃報を知りました。まだ56歳、若過ぎるよな。お酒の飲み過ぎだったのかなぁ..なんて勝手なことを思って、生前のドキメンタリー番組での姿も思い出されるんですが。やっぱね、吟遊詩人と言われる人物の生き様はこれでいいのかもしれません。さびしいけど、きっとね。
でも、もう一方で「あぁ、これでまたひとつ昭和のともしびが消えてしまったんだなぁ。時代が変わってしまったんだなぁ」と実感させられてしまったのでありました。うぅ、これもさびしい。まぁでも、彼の音楽は確実に残っていくと思うから、若い世代でも高田さんのファンも沢山いるようですし、最近では「タカダワタル的」という映画もあるようですし...見てみたいと思うのでありましたぁ。まだまだ知らない高田渡がそこにあるのかも^^そういえば後半のCD聞いてないものもあったしね。コツコツボツボツ集めて大切にひとつひとつ彼の唄を聞いて感じて行きたいな。
高田渡さんといえば、とにかく詩がよかったんですよ。詩人の歌詞を用いながらも「大正・昭和初期の演歌」を彷佛される演歌師のような社会派な部分もあったり、社会を見つめながらそれを皮肉とユーモアたっぷりで表現しちゃうあたりも好きだったなぁ。つぶやくように歌うというか、そっと語りかけるような独特のスタイルも魅力でしたよね。もちろん、牧歌的なやさしい曲もよかったのよね。
人間とか、人生とか、逃れられない性とか、矛盾まみれの世の中とか、何か無数な見えないのモノを唄から感じとることができたのって、彼を唄を通して学んだことなのかもしれません。
ここ数日は、ずっと彼に関連した様々な事を思い出しています。もちろん彼の唄のこと、取り巻きミュージシャンと絡んだ思い出とかなどもたくさんあるんですよね。 加川良さんの歌った「下宿屋」哀愁の詩人高田渡の真の姿が歌われててね。 中川イサトさんのインスト「漣」渡さんの息子の名の曲でね、軽快なリズムに乗せた息子への思いというか、取り巻きメンバーの祝福ムードが感じられるんですわ。(超個人的意見ですが) 渡さんの曲「コーヒーブルース」にて京都のイノダコーヒーを知って、京都に行く際には行つけにしてしまったこととか、「魚つりブルース」「生活の柄」「年齢・歯車」「私は私よ」「鉱夫の祈り」「系図」「夕暮れ」...曲をあげればきりがないっす。 そして、『ごあいさつ』『系図』『石』のアルバム3枚は私にとって永久保存版です。 (ちなみに昔「イレコミ音楽」にて 『ごあいさつ』のアルバムの事を書いてます。)
中川イサトさんのサイト一寸一服(日記)にて 大塚まさじさんのサイトの掲示板にて。 有山じゅんじさんのブログにてそれぞれコメントが載っておりました。ほんとさびしいですよん。
渡さん、色々な見えないモノを分けて下さって、どうもありがとうございました。 どうぞ安らかにお眠り下さい。合掌
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