前髪を切ってみたのと 楽しげに 言われてみれば 悔しくもあり
受話器から耳に伝わる声遠く 聞き入るほどに 添い寝の心地
栗色の髪を揺らして戯れる 春風にさえ ヤキモチ妬いて君の頬 両手でつかむ瞬間の 勢いのまま 口づけ交わす
カチカチと 刻みし時の単調さ 心鎮めて 君待ちわびる
一日の 終わりに針の重なりて また離れゆく 今日の始まり