大団円☆彩雲国物語 今月頭に『彩雲国物語』最終巻が発売となりました。二日で、勢い読破しましたが、感想書くのに、結構、時間かかりました。まぁ、長く続いて、読んできた一つの物語が終わったわけですからね。 ま、色々と実際には消化しきれないところは多々ありますが、いうなれば、見事なまでの大団円物語。いわゆる、ハッピーエンドで、物語は完結を見ました『彩雲国物語』☆ んー、これまでは歴史物チックの範疇だったのに、ここまで全キャラ救い上げるような展開結末となると、……お伽話って感じかも♪ つーわけでの悠舜さん。えぇ、まぁ。助かりましたね。何か、こう色々と周囲にもバレまくりでしたけど、何よりも! 「だまされたーっっ!!」てな感じ? えぇ、もう輝は本気で死ぬんじゃないかとか心配してたんだよ、うん。殺される可能性バリバリな上、過労でパッタリ★ てなことにもなりかねないんじゃないかと;;; えぇ、もう見事なまでに騙されましたよ。皇毅みたいにね。 でもまぁ、生きててくれて、良かったっスよ。何より、あの悠舜が往きようとしてくれたことがもっと嬉しい。何だかんだ言っても、これまでの人との関わりが決して、無駄ではなかったんだな…、と思えましたから。 最たるは無論のこと、凜さんですけど──あのオチはちょっと、やりすぎ? ま、幸せそうで、いいけど^^ それでも、途中、非常にヤバそうなシーンがありました。言わずと知れた晏樹来る!! のシーンです。とはいえ、黎深とのこともあるだろうし、幾ら何でもね、ここで退場なんて考えられんから、「杖の星が落ちた」とか、あの辺は完全にミスリードだと思いました。 尤も、その黎深との絡みやらが、ああも完全にスッ飛ばされるとはねぇ;;; ↑危険シーン直後の流れも今一つ把握しきれないとうか。 危機一髪な場面に、紅州で引き籠もっていたはずの黎深が何故か、場所まで分かって、一直線にやってきて──晏樹は悠舜を仕留め損なったってことでいいのかな。凄腕の白将軍までが引っ付いていては更なる暗殺も無理──と晏樹も判断したってことか? そうだとしたら、「放っておくのは一番、危険だ」とか言っておきながら、その辺はちーっとばかし、晏樹も抜けているとでもいうのか。 ともかく、黎深&白将軍登場のお陰で、生きる気になったというのがやっぱし、悠舜は精神的構造が普通の人とはかけ離れているんだな、とかシミジミに^^;;; その上、二人までも引き連れ、使える手札集めに勤しむ家出尚書令★ しっかり玉璽まで持ったままってのには大笑いしましたが。だって、玉璽の意味が──。 ともあれ、ここに至り、悠舜とて、なぞるだけではなかった思いもある。動かされる心も知っている。基準が些か、余人と異なっていようとも、ね。 そして、王・劉輝と旺季の最後の会見の際の行動・手段からの選択。悠舜は王に着くことを決めた──結局のところ、悠舜はどこまでも誰かに着いていく味方である、というわけではなかったのかなと。敢えて、言うなら、彩雲国という国のよりよい道を模索するための駒に過ぎないと。ただ、かなり凄まじい威力を発揮する超重要な駒でしたが……。 国とても、組織云々よりも民が生きる世の中の器としての有り様を求めていたようにも思えますね。精神的には世捨て人のようなところがあるくせに、大事にしたいと思っているのかなーと。 凜をはじめとして、ちゃんと人並みな人間関係も築けるようになっていけたのは喜ばしいことですが、それにしても、嘘つきぶりが堂に入りすぎてますなぁ。 「すみません、嘘つきで」って、サラッと満面の笑顔で言うようなことかーっ!!
さて、黎深ですが──見事なまでの空気ぶりでした。ヒキコモリから一転、行動に出たのは良かったものの明文化されることはなく、ちょっとでも役に立っていたのか、いないのか。役立ってなきゃ、余りにも浮かばれないTT(これじゃ、死んだみたいだ) 出てない割には元気そうに、またしても、兄上様や悠舜の周りをウロウロしてるって;;; 進展ないじゃん。それとも、しょっちゅう、逃げ回っていた姪っ子にちゃんと会えるようになったとしら、それなりの成長が認められるということなのかね? ま、会えたかどうかも怪しいもんですが。
その姪っ子こと主役について──その実、秀麗がいきなり死に向かって、直進しているというのが違和感ありまくりでした。そりゃ、幼い頃は病弱だったとか、仙人の母の命を譲り受けるようなかたちで元気になったとかの前振りはあったけど。 ただ、身体面よりも何より、精神面の強靱さこそが秀麗の有り様だったと思えば、見事なまでの猛進ぶりでしたね。 最大の危機を乗り越えても、寿命ということではいつ来るとも知れない期限を切るように生きることには違いない。だから、正しく“懸命”に生きる、と。 尤も、秀麗の場合、期限が有ろうとなかろうと、その時々を懸命に全力で生きようとするだろうなとも容易に想像できますがね。結局のところ、王様な劉輝とくっつくわけですが、秀麗って、ちゃんと劉輝のこと好きだったのか、と少しだけ意外に思ったりもしました。 二人の結婚で、義理の兄上となる静蘭の反応が気になるところですが。つーか、静蘭の身の上を秀麗は最後まで知ることないのかなー?
身の上と言えば、実は姫家の生き残りな悠舜さんですが──いつの間にやら、王様サイドにも知れ渡っているのは何故? えーっと、知っていたのは邵可・黎深の紅兄弟のみではなかったかと。邵可があの状況下で迂闊に伝えるとも思えないしなぁ。 前巻が一年以上前の発売せいか、まさか忘れてる? それとも、読み落としてる?? 知る機会があったとしたら、縹家にいた楸瑛かな。でも、蝗対策で、それどころでもなかったような……。 最後の数巻をちゃんと読み返さんと駄目かなぁ。積読本、山のようにあるってのに;;; 実はこの辺でバレありましたよ、とこっそり教えて下さる優しい御方^^; その時は拍手コメなどでこっそりと(核爆)
何はともあれ、長く続いた『彩雲国』が終わった(短編はまだあるかな?)ので、必ず買うシリーズもののが一つ減ったな。後は『レギオス』とか。うーん、最近、とんと少なくなってしまいました。あんまし新しい作品に手を出さないからなぁ。昔ながらの警察物とかは手を出すと、多くなりすぎるし;;;(東野圭吾とか今野敏・安積班シリーズとかも好きなんだけどね、多作すぎて) 大体、他にも読んでない積読本が……。
それはともかく、大団円☆『彩雲国物語』──何より、雪乃紗衣先生、完結おめでとうございます&楽しい物語を有難うございました♪
『プリンセストヨトミ』公開終了。あぁ、終わっちゃいました。これほど、のめり込んだ映画も初めてだなー。何せ、シネコンに行くようになってから、一本の映画を複数回、観賞したのなんてのも初めてで、実に三回☆ まぁ、三回程度と思う人もいるでしょうけど、一回観れば、後はDVDになったらとか、TV放送を待とうとかいうのが普段の輝にしてみれば、快挙に等しい! でもっての公開終了日の昨日22日、一日一回レイトショーのみの上映となっていたけど、これでもう、大画面では観られないのだと思ったら──居ても立ってもいられず──最後の最後の上映を観て参りやした☆ それで三度目。 さすがに三度目となるとストーリィ展開は解っているので、画面の細かいところや俳優陣の夜さり気ない演技やらに目を向けるようにもなるし、話の流れを前回よりも自然に受け止めることができる。反面、ところどころの整合性の甘さ?みたいなものも自分なりに感じたりもしますね。これほど、入れ込む作品でも、中々、完璧な物語にはならないという不思議さと面白さ。
例えば、クライマックスの松平と真田の対峙シーン。殊に真田こと中井貴一氏の熱い長台詞と少しずつ明かされる自らにも関わる父と息子の有りようから、松平が動かされていくシーン。 原作では、それまでは激昂していた大阪国国民も真田総理大臣の言葉に心を静められ、なおかつ、父から大阪国の真実を伝えられた自分たちとは違い、伝承が途切れてしまうこともあるのだと、松平の境遇から知ることになる。そのために、あくまでも会計検査院調査官として、大阪国の存在を白日の下に曝そうとする松平に憤りと怒りの声をぶつけていたはずの群衆も、やがては静かに二人を見守るようになる。そして、そのきっかけを作ったのは真田の息子・大輔だった。 ところが、映画では同様の効果を及ぼす真田の心打つ長台詞の直後、いきなり息子乱入の上、松平に向かって、「東京に帰れっ」ときたもんだ;;; でもって、静まっていたはずの群衆までが同調、帰れコールの上、物まで投げる始末★ 何かこう、折角の流れブッタ切りにしか感じられなくて、仕方がなかった。その上、大混乱の中、大事件勃発へと続くわけで;;; それはまぁ、“妥協しない切れ者”松平の心境変化をより解りやすく描くためのインターバルを置くため──というのも解らないでもない。にしても、大輔君の乱入以外になかったのかなー? とね。 一番、大きな違和感はここで、他にも細かい突っ込みどころもないわけではなかったけど、総じてみれば、やっぱり面白かったし、楽しかった♪ 原作も積読本を差し置いて(爆)家では何度も読み返してみたりして^^ 勿論、サントラもゲット済みだし、とにかく、原作・映画・音楽と本当に未だに楽しんでます。映画の本とかも出たら、嬉しいんだけど、難しいかねぇ。となると、後はソフト化を待つべし☆ 絶対、買うぞー♪ 改めて、『鹿男』も見直そうかと思ったのに、何故か、GEO店頭から消えていたTT TUTAYAはあるかな。
ただ、全国的には大体は公開終了ではあるけど、まだ、公開中、これから公開の映画館もあるようですので、まだまだオススメです。
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