和歌山旅行2日目後半。
美術館にも海辺のカフェにも見捨てられた私達は難民になってしまった。目的も計画も曖昧な旅だったので、たいした下調べもしておらず、近くの観光スポットなど、とんと思いつかなかった。すっかり途方に暮れていたのだが、気がつけば午前11時を回っていた。もうすぐランチタイムではないか! 私達は観光を諦めて和歌山市内へ行き、美味しいランチを食べることに目的を見出した。
昨日の夕食、朝食は純和風だったので、洋食系が食べたくてガイドブックに載っていたイタリア料理店へ行くことにした。ガイドブックに載っていたといっても、ババーンと特集だったわけでもなく、ちょろっと情報が書いてあっただけなので「そこそこ美味しければいいか」と思って向かったのだが、どうやらその店は地元の人気店だったらしい。自転車やバイクで来ている人が11時半の時点で満席だった。
15分ほど待って店に入り、パスタランチコースを注文。前菜、パスタ、パン、デザートの盛り合わせ、食後の飲み物がついて1350円也。私は生ハムと白葱のぺペロンチーノ、Nさんはイカ墨を練りこんだパスタにタコのトマトソースがかかったもの、Iさんはツナのトマトソースを注文。どのパスタも美味しかった。1350円でこんなに美味しいものが、お腹いっぱい食べられるなんて。相対的にみて和歌山県は食べ物の値段が安いように思う。それとも私達が、たまたまいい感じの店に入れているだけかも知れないけれど。
食事の後、加太漁港へ引き返し、朝チェックしておいた卸売市場へ行く。バラック建の薄暗い店内。プラスチック製の水槽に魚は泳いでいるものの、値段はついていない。御土産物屋でもなく、魚屋でもないのでイマイチ買い方が分からない。しかも店の主人は「邪魔するなら帰って」と言わんがばかりの目つき。ちょっと戸惑っていたらば、慣れた感じの中年夫婦が店の人と交渉してイカを2杯買っていった。私も負けてはいられないと、おかみさんにイカの値段を聞く。1キロ3000円とのこと。ここで買わねば女がすたると、大きめのイカを1匹購入することに。
水槽から網で掬われた透明なイカを店主が木槌でバコンと殴って昇天させた。透明だったイカの体が、白く変化した。イカって死んだら体の色が変るってこと初めて知って感動した。約650グラム、1900円也。店に入った時は胡散臭そうな顔をしていた店主、突然フレンドリーに変貌。「うちのイカを食べたら、他所のイカなんて食べられへんで。これは値打ちあるわ」とご機嫌だった。とりあえず家族へのお土産ができて一安心。
「さあ、そろそろ大阪に帰ろう」という段になって、職場への御土産物を買っていないことに気づく。慌てて崖の上に建つ国民休暇村へ車を走らせた。あそこなら、ありきたりなお土産物を売っているだろうとの予想が見事に的中。一同、なんとかお土産物を購入。国民休暇村へ続く坂道は傾斜がキツクて軽自動車で登るのは大変だったが、海の景色が素晴らしかった。素晴らしい景色は自分へのお土産。
行きは高速を使ったので、帰りは海岸沿いの下道を走ることになった。海を見ながらのドライブは快適だったが、楽しかったのは和歌山県内まで。大阪に入ったとたん渋滞に巻き込まれてしまった。早い時間なので大丈夫だと思っていたのだが「だんじり祭り」に出くわしてしまったのだ。大阪南地方の「だんじり祭り」は熱い。地下足袋姿で歩く若者の姿がやけに眩しかった。行きつ戻りつ、だんじりを横手に見つつ、エッサカホイサとひた走り、大阪市内のT駅に到着したのは5時を大幅に過ぎていた。高速道路を使っていれば早く帰れたのに選択ミスだったなぁ……とドライバーおおいに反省する。「また行きたいね」と言い合ってNさん&Iさんと別れた。
すっかりドライブ旅行というノリだったが、温泉は堪能したし、食べ物は美味しかったし、車内も楽しく過ごしたし、面白い物も観たし、大満足の旅だった。旅の記録を最後まで書き上げたところで今日の日記はこれにてオシマイ。
<追記>
卸売市場で買ったイカはコリコリしていて新鮮で店主が自慢するだけのことはあった。
美味しかったが「他のイカ」も、それはそれで食べらると思う。
2003年10月14日(火) |
旅館の朝食と淡島神社の秘密 |
和歌山旅行2日目。
旅館の朝ご飯って、どうしてあんなに美味しいんだろう?
普段なら朝ご飯は毎日、簡単にしか食べない。それどころか抜いてしまう日だってあるというのに、旅先ではご飯をお代りして食べたりするのだ。朝風呂を浴びてから朝食。アジの干物と、採れたてのイカのお刺身がとしても美味しかった。出汁の味が効いたお味噌汁も美味しくて、お約束通り、ご飯をお代りして食べた。
食後にお散歩。すぐ近くにある淡島神社へ。淡島神社は人形供養で有名な神社とのこと。3月3日には流し雛をするらしい。ここ数年、人形がマイブームなのでワクワク出掛けた。人形寺だけあって、境内は人形だらけだった。人形供養というと、どうしても日本人形を思い浮かべがちなのだが、北海道土産の木彫りのクマだとか、招きネコ、信楽焼きの狸、福助人形もいた。マネキンなどの商業用人形と金属製の人形以外は受け付けてくれるらしい。境内にビッシリと人形。本殿の中も人形。主を失った人形がゾロリと並んでいる姿は壮観で、ちょっと気味が悪かった。
絵馬所に行くと、やたと「子供が授かりますように」という絵馬が目につく。「人形って子供の節句に欠かせないものだから、子宝祈願なんかとも結びついているんだねぇ」と納得。そして本殿の横にある小さめの社にも絵馬がギッシリ。しかし、そこには絵馬だけでなくビニール袋に「何か」を入れてぶら下げてある。よくよく見ると、それは女性の下着やストッキング類だった。中には男性のトランクスも。これも子宝祈願なのだろうけれど、他人の使用済みパンツがズラッと並んでいるのを見るのは、かなり気味が悪い。流し雛をするロマンティックな神社のイメージが音を立てて崩れていった。
そして、もっと驚いたのは薄暗い社の中を覗いた瞬間だった。男の象徴(平たく言うとオ○ンチン)を模した木彫りが壁一面に飾られていたのだ。大きいのから、小さいのから、形も色々な陰茎が雨後の筍のようにニョキニョキと立ち上がっているではないか! 女性器や、男性器を崇めている神社があるのは知っていたけれど、淡島神社がそうだとは知らなかった。驚くぺきは、陰茎を彫った彫師がいるということだ。スゴイ……凄過ぎる。
人形供養の神社→子宝祈願……ではなくて、陰茎を崇める→子宝祈願→子供の節句→人形供養と繋がっていったのだろう。お参りの人はかなり多いらしくて、ものすごい数のパンティがぶら下がっていた。人間の感情が濃厚に漂っているような気がして、心底気味が悪かった。
なんとなく長居したい場所ではなかったので早々に退散。魚の卸売店を見学に行く。一般の人も購入できると聞いていたので、張り切っていたのだが、バラクック小屋のような小さな店は、まだ掃除中だった。「船が帰ってこないと開かないから昼頃に来てくれ」と言われて、出直すことに。
宿へ戻り気を取り直して荷物の整理。昨日、無人販売所で買ったみかんを食べて、1日の予定を相談。またしても、何の予定も立てていないのであった。お世話になった宿に別れを告げて、ガイドブックを見て、雑賀崎にある個人の美術館へ。しかし閉館していた。仕方が無いので、その付近にあるお洒落なカフェへ。しかしそこも閉まっていた。観光地なのに……日曜なのに、何故閉まっているのか? それとも潰れたのか? 真相は謎のままドライブだけして雑賀崎を後にした。
旅行2日目の続きは、明日また書くってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
和歌山旅行1日目。
午前10時駅前ロータリーに集合。高速をすっとばして和歌山市へ。まずはガイドブックで調べたラーメン屋さんへ。11時30分ラーメン屋到着。開店前だというのに、すでに行列が出来ていた。ぢつは私。行列してラーメン食べるのって初めて。なんか嬉しかった。開店直後の第一陣で入れた。ラッキー。小汚い食堂風の店内にお客さんがギッチリ。テーブルにはゆで卵、早ずし(サバの押し寿司)、めはりずし(高菜で巻いたお寿司)があって、客は自由に取って食べ、清算する時に食べたものを申告する……という方式らしい。Nさん&Iさんは「めはりずし」私は「早ずし」を食べた。ラーメンは醤油とんこつ味で、とろみのあるスープ。コテコテしてそうで驚いたが、食べてみるとそんなこともなくて、美味しかった。お寿司との相性もバッチリ。ちょっと行列したけれど、大満足で店を後にした。
ラーメンを食べたはいいが、次に行く場所を決めていなくて、とりあえずコスモス園へ行こうというと話がまとまったはいいが、コスモスの開花具合を電話で問い合わせてみると「いちおう咲いているが見頃は来週末」だと言われてガッカリする。仕方が無いので、ネットで調べていた「黒沢牧場」というところへ行くことに。ネット情報によると、ソフトクリームが美味しくて、600台の駐車場完備という観光牧場とのこと。観光牧場なら、市内からそう遠くもないだろう……と思っていたのだが、おおよそ国道とは思えない細い山道を登って行かねばならない、大変な山奥にある牧場だった。片側は崖だし、対向車との擦れ違いは大変だしガードレールはないし……という道を地元の人は60〜70キロのスピードで、ぶっ飛ばしていくのだから恐れ入った。
カーナビに頼っていたが、途中カーナビが動かなくなり四苦八苦したもみのの、なんとか到着。牧場の入り口には、小さな料金所があって、おばあさんが番をしていた。大人1人400円となかなかリーズナブルで素敵だったが、こんな山奥に人がワンサカ詰め掛けるとも思えず、経営は大丈夫なのかと心配したりした。実際、お客は、まばらだったし。牧場には牛が放牧されていて、ポニーなんかもいた。動物万歳の私はすっかり大興奮。ポニーと写真を撮っていたら、牧場主らしい黒沢さん登場。「そんなに恐る恐るしなくたって、触っても大丈夫」とポニーを撫でる。調子に乗って私もポニーを撫で撫で。ムツゴロウさん気分を満喫した。
ボソッと寂れた感じの売店で、ソフトクリームを食べようかと思ったが、ちょっと寒かったので牛乳を飲むことにした。1杯100円也。喫茶店にあるチープなガラスのコップに入った牛乳は珈琲フレッシュのように濃くて、ところどころ乳脂肪分の固まりが混じっていた。すんごく美味しくかった。牛乳を飲んでいたら、ふたたび黒沢さん登場。バラ園を観て行けだの、車で1キロ登ったところが展望台になっているから景色を見ていけだの、親切に教えてくれる。黒沢さん……ナイスキャラクター。黒沢さんのすすめに従って牧場を観てまわった。探偵ナイトスクープの『パラダイス』に推薦したいくらいの、素敵な牧場だった。
有田経由で加太淡島温泉へ。
有田はミカンとカキの産地で、途中にあちこちに無人販売所があった。これ見よがしにミカンが並んでいるので、どうしてもミカンが食べたくなり思わず購入。車の中でミカンを食べる。1袋100円のミカンは皮が薄くて新鮮で美味しかった。ミカン、カキ、彼岸花、コスモス……秋らしい景色を満喫。のどか過ぎるくらいのどかな風景の中のドライブだった。
5時過ぎ、海辺の宿に到着。海に沈む夕日が美しいと聞いていたのに生憎の曇り空。雲の間から見え隠れする夕焼け空は美しかったけれど、満足したとは言い難くて、ちょっと残念だった。露天風呂は、イメージ通りの「海が一望できるお風呂」で、とても良かった。滞在中、3度入浴。
夜は地元で取れた魚をメインにしたお料理だった。一応「女性客を意識した盛り付け」になっていたのだが、田舎っぽさが漂っていて、ひと皿の量がかなり多かった。正直なところ、リーズナブルな旅館のお仕着せ料理なので、期待していたなかったのだが、お魚が新鮮で想像以上に美味しかった。ものすごい観光地でもない分、漁港なだけに新鮮な魚が食べられるのだろう。たいして下調べをしていかなったにしては大当たりだったと思う。釣りポイントでもあるらしくて、海岸は釣り人がワンサカいた。
旅行1日目は、そんなこんなで楽しく終了。続きは明日書こうかな……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
和歌山旅行から無事帰還いたしました。
旅の日記は明日以降に、ぼちぼち書いていこうかと思っています。すんごく楽しい旅でした。長距離ドライブ、しかも運転出きる人間は私1人だったので不安だったのですが、大したトラブルもなく大任を果たすことができました。今まで「車の運転は苦手」と敬遠していたのですが、今回の旅で「もしかして私ってば運転好きなのかも♪」と自信を持ってしまいました。今まで苦手意識があったものが「ぢつは好きだったのかも」だなんて、ものすごい大発見です。
免許取立ての人が、調子に乗って遠出しちゃう気持ち、よく分かりました。
感動とトキメキと美味しいものと恵まれた旅で、書きたいことが山積みなのですが、今夜は早く寝ることにします。ではでは、そんな訳で今日の日記はこけなてオシマイ。
今日は整骨院デビューしてきた。
仕事から、万年肩こりに悩まされていたのだが、最近は腰まで凝るようになった。年齢的なものなのか、職場の机と椅子が合わないだけなのか(職場の椅子は旧式で微妙な高さ調節が出来ないのだ)日に日に酷くなっていた。身体中がガッチガチな上に、これといった運動もしていないというのが良くないのだろう。
今日は会社の飲み会だったのだが、ここ数日の気温の変化で体調を崩す人が続出したので急遽中止になった。私は職場の飲み会は嫌いな性分なので「ラッキー♪ 本屋にでも寄って帰るか」と思っていたのだが、せっかくできた時間なので、職場の近くで評判のいい整骨院へ行ってみることにした。
クイックマッサージなどのマッサージ店へは行ったことがあるけれど、本格的な整骨院へ行くのは初めてだったので、ちょっと緊張した。噂ではマッサージ以外にも、低周波をあてたり、マッサージチェアーに座ったりするとのこと。ぢつは私。マッサージチェアーが苦手だったりする。身体のサイズに合わないせいか、マッサージチェアーに座って乗り物酔いをしたことがあるのだ。「はじめて受けるマッサージは痛いよ」とも聞いていたので、ちょっとビビリながら受け付けを済ませる。
先生のカウンセリングの後、低周波を当ててもらった。ビリビリと電気が走るのかと思っていたけれど、どちらかというとマッサージ機のような感じ。とっても良い気持ち♪ その後、逞しそうな若い女性の助手さんに揉んでもらう。「はじめてなので優しくしてね。痛くしちゃ嫌よ」と心の中で呟いていたのに「優しくしてね」どころか「あ〜。もっと、そこは強くてもいいかも」と思えるほどで、恐れていた痛みはなかった。15分ほどマッサージしてもらった後で、ふたたび先生登場。またマッサージ。流石に先生……なかなかのテクニシャンで気持ちが良かった。極楽。極楽。
苦手のマッサージチェアーは登場しないまま治療は終了。やれやれである。続けて通うように言われた。初診料込で900円也。やっぱ保険治療の威力はスゴイなぁ。街中のクイックマッサージに較べれば、断然お徳感がある。腰痛が落ち着くまで、しばらく通うようにしよう。そして、落ち着いてきたらスポーツジムにでも通うかな。体調が万全でないと、イマイチ生活を満喫できないものなぁ。しばらくは体調を整えることを考えていこうと思う。
明日は楽しみにしていた週末旅行。ラーメンと温泉が呼んでいるぜ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。
友人達に秋の挨拶をしようと思ってポストカードを買ったのに、10枚中2枚しか書けていない。
マメに手紙や葉書を書いている時は、休憩で立ち寄った喫茶店や、電車の中(奈良通勤時代はボックスシートの車輌が多かった)といった、ほんのちょっとした時間で書いて、投函していたのに。その分だけメールはマメになったけど。不精になったなぁ……と反省する。冬になる前に、使いきるようにしよう……と、わざわざ日記に書いて志を立ててみたた。
閑話休題。
昨日、愚弟の社会復帰祝いにと、毛蟹をいただいた。
母の友人が「息子さんに栄養つをてあげてね」と贈ってくださったとのこと。帰宅したらば、立派な毛蟹が竹の笊に、ほかほかと湯気を立てていた。生きたまま届いた毛蟹を乙女な母が茹でたらしい。大きな毛蟹を1人1匹だなんて、こんな贅沢な夕食は滅多にあるもんぢゃない。思えば、前回、堪能するほど毛蟹を食べたのは、数年前にネットで知り合った人が送ってくれた毛蟹だった。彼女とはすっかり没交渉だけど、毛蟹の味わいと共に忘れ難い人である。
1匹半(愚弟に蟹の身を取るのは不可能なので私と乙女な母が半分づづ受け持った)の毛蟹の身を取るのは面倒臭い作業だったが、そんな事はどうでもいいと思えるくらいに美味しくて、たっぷりと堪能させてもらった。食べ終わった後で、毛蟹と記念撮影しておくのだったと後悔する。またお目に掛かることもあるだろうから、写真はまたの機会に……ってことで。
棚ボタ式でありついた贅沢な夕食に感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。
2003年10月08日(水) |
喉の渇きと込み上げてくるもの |
急に寒くなったせいか、職場では体調を崩す人が続出している。風邪だったり、強烈な肩凝りだったり。上司は首が回らなくなって欠勤していたし。病院へ行って検査をしたが原因は分からなかったそうだ。出社してからも動作がぎこちなくて気の毒である。みなさまがたもご自愛くださいませ。私も気を付けなくては。
今日は東京の従兄から佃煮がドッサリ届いた。従兄が……と言うより、従兄のパートナーが送っくれたのだろう。従兄はそういう気配りの出来る人ぢゃないし。特にメッセージだの熨斗などは無かったけれど、たぶん愚弟の社会復帰祝いだと思う。「喜ぶ=昆布」ってことで。ちょっとつまんでみたけれど、味が濃くて吃驚してしまった。ひとつまみで、白いご飯1膳は食べられそうだ。
Fをはじめ、東京に行った関西人は示し合わせたように「関東風の味付けは濃くって困る」と言っていたが、本当になぁ。私も東京を旅した時に、関東風の味付けは濃いなぁ……と感じたけれど、旅行中はそれほど気にならなかったのに。
大量の佃煮をどうやって消費するか……それが問題である。
それにしても、あの濃さが「美味しい」のなら、関東風の味付けに慣れた人は関西の味は物足りないだうなぁ。1食、2食は物珍しくて美味しくても、ずっとずっととなったらキツイんぢゃないだろうか。生まれ故郷を離れて暮らすと「ふるさとの味」が懐かしくなる言うのを、なんとなく感じた。それでも、皆それなりに順応して暮らしているのだから、思えばスゴイことだなぁ。生まれてから死ぬまで、同じ土地で暮らせる人って少ないんじゃないだろうか。
従兄と最後に会ったのは法事だったか結婚式だったか。幼い頃は中が良かったが、大人になってからは、とんと疎遠な感じだけれど、味の濃い佃煮を食べた後の喉の渇きと共に、会いたい気持ちが込み上げてきた。会ったところで、話がある訳でもないのだけれど。秋なので人恋しいのかも。
ほうじ茶でも飲んで寝るかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
週末旅行に向けて少しづつづつ打ち合わせほしている。と言っても「オヤツは300円まで」とか「バナナはオヤツに入りません」とか、どうでも良いことをメールしあっているに過ぎないのだけれど。もともと「ガンガン行こうぜ」的な旅行ではないので、目的も予定もなくたっていいのだ。決まっているのは宿と、和歌山ラーメンを食べるってことだけである。
唯一、送った真面目なメールは「車の中で聞くCDを持ってきたください」ってこと。私も自分の好きなCDを持っていくつもりだが、クラッシックばかりなのでポップなものもいるかなぁ……と。ちなみに私はホセ・カレーラスがロイドウェイバーのミュージカルナンバーを歌った1枚と、ジャック・ルーシェのプレイバッハ、古澤巌のヴァイオリンあたりを予定している。室内管弦楽だと眠くなりそうだし、フルオーケストラだと、うるさ過ぎて話の邪魔になりそうなので。
車の中のBGMについて、あれこれ考えていて、ふと思い出したこと。
色々な人の車に乗せてもらうと、ドライバーの運転技術もさることながらBGMもちょっと気になる。「どんな曲を聴いているのか」というのではなくて、音量が。若い世代になると、沢山人を乗せていようが、小さい子供がいようがお構いなしで、音量を目一杯上げて走る人がけっこう多い。あれはいったい何なんだろうなぁ。大音量で音楽を聴くというスタイルにコダワリがあるのか、それとも同乗者と話をするのが嫌なのか。1人で運転している時なら大音量でも良かろうが、あれはちょっといただけないと私は思う。一般的には、どうなんだろう。
大音量でBGMを流す人に、運転の上手な人はいないような気がする。私が乗せてもった人が、たまたまそうだったのかも知れないけれど。同乗者に気配りが出来る人の方が丁寧で良い運転をするような。ちなみに私は、大音量でBGMは流さないけれど、だからって運転が上手いわけぢゃあない。
明日は水曜日。やっと週の半ば。あと少しが、やけに長く感じられるなぁ……なんて言ってないで、今日の日記はこれにてオシマイ。
2003年10月06日(月) |
感じあうのがツボらしく |
今日は唐突に寒かった。肩凝りがいちだんと酷いような気がする。寒いとどうしても身体に余計な力が入ってしまうからなぁ。肩凝りシーズン到来という感じ。
自分自身も凝り性なくせに、最近他人の肩をよく揉んでいる。主に会社の同僚なのだが、これがけっこう面白い。自分の身体は相対的にみることは出来ないけれど、他人の身体だと「凝り性でねぇ」なんて言う人でも、ぜんぜん凝っていなかったり「それほど凝ってないんだけど」と言う人でも、気の毒なくらい凝っていたりする。あの差はどこから来るのだろうか。堪え性が無いとか、そういう単純な問題だけではないように思う。
「白蓮さんは揉むのが上手いねぇ」と言われるけれど、本当に上手いのか、お世辞なのかは謎なところだ。自分が凝るから、ある程度、揉んでもらって気持ちの良い場所は分かるし、プロに揉んでもらって気持ちの良かった場所を重点的に攻めるよにしているけれど、プロではないので「凝りをほぐす」という技術云々があるとは思えない。
思うに「触ってもらえる」とか「凝りに共感してもらえる」ってあたりが気持ち良いのではないかと。実際「あっ。ここ凝ってますね」とか「○○さんは右より、左の方が凝るでしょう?」なんて声をかけると、嬉しそうにする人が多い。心も身体もスキンシップが大事ってことなんだろう。「触れ合う」と言うよりも、むしろ「感じあう」って言う方がしっくりくるような。
感じあうのがマッサージにおける最高のツボってことかなぁ……
それにしても今日は冷えるなぁ。週末の温泉がますます楽しみだ。今週末のお楽しみを励みに、明日も頑張って働こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
今日はペンフレンドと奈良県明日香村を歩いてきた。
私の仕事帰り(今日は午前中出勤)に合わせて応挙展へ行く予定だったのだが、ものすごい行列に挫折して、明日香へ行くことにした。ぢつは私。15の年から奈良ヲタクで、明日香村は通い詰めた言っても過言ではない場所なのだった。奈良へ通勤していたのと、私事が慌しかったのとで、ここ数年はご無沙汰だったけれど。ペンフレンドに明日香村のお気に入りスポットを案内できて、とうも嬉しかった。
死人花と酔芙蓉が美しかった。
夜は天王寺でワインを飲み、ケーキを食べた。夕食はペンフレンドがご馳走してくれたので、ささやかなお返しにと、帰りにU書店で嶽本野ばら『それいぬ』を、こっそり買って(「欲しい本があるので付き合ってください」と連れ込んだ)プレゼントする。明日香村を歩いている途中で中原淳一展の話になり「リアルタイムで『ジュニアそれいゆ』を読んでいて大好きだったのよ」と聞いたので。「なんだかんだ言って好きなのねぇ」と言われた。好きには違いないが微妙なところだ。激愛している遠藤周作の本は、どんなに好きな人でもプレゼントしようと思わないのだから。ペンフレンドのツボだろうという読みがあったのも事実だが、それ以上に「ナンバーワンではないから」という点も無視できない。
夕食の時、乙女な母よりも1歳年下のペンフレンドから「白蓮さんのお母さんは幸せだ」と言われた。その他、家族関係につい色々。そのことについては気が向いたら明日以降にでも書こうかと思う。とにかく今日は楽しかった。
もしも関西以外の土地から、仲の良い人が遊びに来ることがあれば、神戸のお気に入りのレストランか、京都の鞍馬、今日歩いた明日香村を案内したいなぁ……と思う。「関西以外の土地から来た人」と限定する必要はないのかも知れないけれど。要は自分の好きな人に、自分の好きな場所を知ってもらいたいという単純な理由なのだから。
明日は乙女な母を連れて買い物に行かなくちゃ。図書館にも行かなくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。
数年ぶりにバースデーケーキを買った。
乙女な母の誕生日だったのだが、平日なので家族揃っての食事はムツカシイし、誕生日プレゼントは秋冬物の洋服を買いに行くことになっているので、せめて当日にバースデーケーキなど……と思って。実際、ケーキを1台買ったっところで我が家では食べかねてしまうのだが、ハッピーバースディの歌を歌って蝋燭を吹き消すという行事が尊いのである。
ちなみに私と愚弟は誕生日が一緒だったりする。そして私自身はアニバーサリー好きではない(人の誕生日を祝いたいという良識はある)ので、バースデーケーキに思い入れはない。愚弟もケーキは食べるが、甘いものが大好物という訳ではないので、私と愚弟の誕生日に、誕生日ケーキが登場することは、まずもってありえない。私達の誕生日にバースデーケーキなんて20年くらい登場していないんぢゃないかと思う。唯一、バースデーケーキを買っていたのは父の誕生日で、父が亡くなってからは1度も買っていない。
ぢつはギリギリまで「美味しいショートケーキでも買って帰ればいいかな」と思っていたのだが、数日前から、やたらと乙女な母が自分の誕生日をアピールしていたので、その勢いに負けてしまったのだ。頑張って食べなきゃなぁ。5号サイズのケーキを買ったのだけれど、やっぱり食べかねていたりする。ま。乙女な母が喜んでくれたので良しとしよう。
56歳を迎えた母の1年が幸せなものであるといいな……ってことで今日の日記は、これにてオシマイ。
2003年10月01日(水) |
冷める秋。再開の秋。 |
夏の終わりに熱中していたマイブーム「半身浴」の熱がすっかり冷めてしまった。
体調を崩したのがきっかけだったのだが、体調が回復してからも、なんとなくその気になれいまま現在にいたる。だいたいからして「マイブーム」とは一時的なものなので、いつかは熱も冷めるだろうとは思っていたけれど、少し冷めるのが早過ぎるような気もする。半身浴をしなくなるのと入れ替わりに高まってきたのは紅茶熱。
もともと紅茶は大好きなのだけど、夏場は冷たいお茶を飲む機会が多くて、ポットで紅茶を入れることがあまり無かったのだ。が、そろそろ温かい紅茶が美味しい季節。そして、街へ買い物に出掛けたときに、美味しい茶葉を買ったというのも再燃のキッカケになったようだ。スーパーで買った安物の茶葉で間に合わせていたのだけれど、やっぱりちゃんとした茶葉で入れたのと、そうでないものは味が違う。
ちょっとくらい高くったって、紅茶くらいは美味しいのを飲みたい。最近はあまりお酒を飲まなくなっているし、これくらいの贅沢はしなくっちゃ。お気に入りの紅茶屋さんが行動範囲内に無いってのが、情熱を維持できない最大の理由。茶葉が切れるのと同時に熱が冷めていく傾向にある。この冬はマメに茶葉を補充するようにしたいなぁ。
閑話休題。ちっょとお知らせ。
涼しくなって元気が出てきたので、掲示板を再開しました。掲示板が無い状態にも慣れてしまったので、いっそ撤去しちゃってもいいかなぁ……と思ったりもしたのですが、これまでのネット生活の中で掲示板を通じて親しい友人が出来たことを思うと、やっぱりあった方がいいかなぁと。自分が得たものを、どこかで還元したいと思う気持ちがあることも事実だけれど、何よりも自分自身のために。レスの頻度は少し抑え目にしようと思っています。
ひっそり、こっそり、長々と続けていくのが当面の目標です。もともと日記もHPね「ひっそり、こっそり」をコンセプトにしていますし……って、はじめた当初を思えば、ひっそり度は下がっておりますが。
なんとなく、とりとめのないまま、そんなこんなで今日の日記はこれにてオシマイ。