白い木蓮の花の下で  

    〜逝くときは白い木蓮の花の下で〜

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当日記は移転しました。下記で更新を続けています。
引越し先 白い木蓮の花の下で


2003年10月31日(金) ジャイアン風味

ちゃんと、経緯を話したのに「ジャイアンに似ているような気がする」と言われてしまった。

私は「人の物は俺のもの。俺の物は人のもの」なんて思っちゃいなし「おっ。それいいなぁ。俺によこせよ」なんてことも言わない。しかし誕生日でもなく、相手との間に恋愛感情がある訳でもないのに、プレゼントを貰うなんてのは、やはりジャイアンじみているのかも知れない。「なんだかプレゼントって言うより、貢物ってノリだよね」とも言われる。うーむ。否定できん。

昨日、Nさん&Iさんから『金色のコルダ』というPCゲームを戴いた。Iさんからお借りして試しにプレイしたらば、これがなかなか面白かったので、この週末(お給料日)に購入しようと決意していたのだが「白蓮ちゃんが買う前に渡そうと思って」と、新品のPCゲームを手渡された。Hさんのお誕生日会での出来事である。断じて私のお誕生日会ではない。東京のFから「白蓮は理由もなく、NさんIさんから甘やかされ過ぎ」と言われるのも、こういうところから来ているんだと思う。

そう言えば、私は子供の頃から、色々な人から、理由もなしに物を貰うことが多かったように思う。

小学生の頃駅の構内にある「おにぎり屋さん」(当時はコンビニなんてのが無かったのだ)の前でで、母を待っていたら、おにぎり屋のオバチャンが店から出てきて「これあげる」と、おにぎり弁当を手渡してくれたことがある。あの時はベレー帽にブーツ、コートというお出掛けスタイルだったので、お腹が空いて貧乏そうだったからくれた……ではなかったと思う。

最近ではパン屋さんで、フランスパンを1個買っただけなのに、店のオバチャンから「今日中に食べなくちゃいけないから半額」になっているパンを5つもオマケしてもらう……ってことがあった。自分で買ったパンの代金よりも、オマケしてもらったパンの代金の方が多いって、いったい……店の人と顔馴染みでもないし、しかも私の前に買った人にはオマケなんて無かったのに不思議だなぁ……と思いつつ、ありがたく頂戴した。

だいたいからして私は「人に物をあげる」より「人から物を貰う」ことの方が断然多い。私とて友人や知人に突発的な贈り物をすることはあるが、どう考えてもリターン率の方が高いのだ。思うに……私は「物欲しげな顔」をしているのだと思う。「美味しそー。食べたーい」にしても「うぉぉっ。こりゃ面白い。プレイしたい」にしても、「欲しいぞオーラ」のようなものがガンガンに出ているんぢゃなかろうか。

それにしても今回は申し訳ないことをしちゃったなぁ。「お給料を貰ったら、速効買います」とか言わずに、さっさと買っておけば良かった。でも、せっかくの贈り物なので、ありがたくプレイさせていただこう。しばらくはゲーマーモードだ。この週末はゲーム漬だなぁ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月30日(木) 敬愛の白い薔薇

ょっと花の話など。

数ある花の中……木に咲く花の中では「白い木蓮の花」がいっとう好きで、地に咲く花では「都忘れ」がダントツに好きなのだけれど、好きな花は他にもけっこうあったりする。もとい、嫌いな花ってのも滅多にないのだけれど。

で。ダントツに好きな「白い木蓮」と「都忘れ」だが、続いて好きなのが「白い薔薇」だったりする。だいたいからして私は白い花に心惹かれてしまう傾向にあるらしい。白いタンポポ、白い百合、白い彼岸花……見つけたら、つい「おっ」と思ってしまう。

で。花の種類的には薔薇が好きみたい。子供の頃は「薔薇の花以外の花は花と認めない。薔薇以外は、みんな雑草」と思っていた。吸血鬼には薔薇が必須アイテムだし、ベルサイユに散るのも薔薇だし、『ガラスの仮面』では紫の薔薇が大活躍だし。キャンディス・ホワイト・アードレーに贈られたのは『スゥイート・キャンディ』って名前の薔薇だったし。なんだかんだ言って、薔薇の花ってのは、非常に一般的な花なのだと思う。

そんなこんな理由があって「白い木蓮の花」「都忘れ」に続いて好きなのは「白い薔薇」だったりする。白い木蓮や、都忘れは季節限定だけど、白い薔薇はいつでも花屋さんに売っているので、ものすごく気が向いたら自分のために1本だけ買って帰ったりする。ちょいちょい買いたいのは山々だけど、白い薔薇って、けっこう高いからなぁ。

今日はHさんのお誕生日会だった。お誕生日プレゼントとは別に、白い薔薇を1本オマケにお付けしてみた。白い薔薇の花言葉は「敬愛」なんだそうな。Hさんに贈るに相応しい花だと満足した。私の周りにはHさんの他にも白い薔薇を贈りたいような人が何人もいる。そういうのって、なにげに幸せ。

今日は何が書きたかったかと言うと「自分の好きな花をプレゼントできて嬉しかったなぁ」と、自己満足の世界に浸った……ってだけの話。とても楽しいお誕生日会だった……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月29日(水) にわかブームとか。

最近、仕事が暇なので、時間の流れが遅い気がする。

事務の仕事を引き受けた当初は、今まで手作業でしていたことをPCで作業する形にもっていくのに必死だった。仕事の内容が分からないまま形を作ろうとするのだもの。月末は気分も重く、大パニック状態だったのだが、流石に3回目にもなると、PCでの作業の流れができてしまったので、月末なのに仕事がなかったりする。PCだったら、色々なことが簡単に終わってしまうのだもの。引継ぎをした時点に熱中した資料作りやファイリング作業も大活躍で、図面の仕事をしたところで、半日出勤すれば充分ぢゃないか……という暇っぷりだ。事務を兼務しているということで、まわってくる図面が減ったというのも、暇々生活に拍車をかけている感じ。

今まで私の周りには「パソコン使えて当たり前」の人ばかりだったし、ネット遊びをしていると、勢いそういうことの好きな人ばかりと遭遇するのだけれども、実際、パソコンってどれくらい活用されているのだろうかと疑問に思う。

私の会社は、そうとう遅れているのだと思うのだか、事務の仕事にしたってエクセルだのワードだのを使えば5分で出来る書類を、半日かけて作っている人がいたりして吃驚する。これは世間的にみて異常なのか、それとも「そんなもん」なのか。しかしながら「これ、エクセルでしたら5分で出来ますよ」ってなことを言ったとすると、その人の仕事を取り上げてしまうことになるので、今のところは「見てるだけ」を決め込んでいる。

愚弟の社会復帰と、仕事が暇になったのとが重なって、ガッツリと1ヶ月間、ひたむきに遊び暮らしてきたのだが、そろそろ飽きてきたかも。まだ「何かしよう」という気にはなっていないのだけれど、良い予兆と言ってもいいだろう。

閑話休題。

先日から、万歩計が欲しくてならない。週末にでも買いに行こうかと思っている。肩凝り&腰痛対策にと、毎日、けっこうな距離を歩いているのだが、正確な歩数と距離を把握しておきたいな……と。歩数と距離が計測できるタイプを買う予定。便秘対策といい、ウォーキングといい、にわか健康マニアと化している今日この頃。年末には「そういうのにハマってた時期もあったよなー」なんて言っているような気がする。続けばいいけど。そう言えば、昨年の秋は「縄跳び」にハマっていたっけ。続かなかったけど。

行きつ戻りつ、ごちゃごちゃと書き散らしてみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月28日(火) ケロッグ・オールブラン

10日ほど前から、便秘対策のため、朝食に「ケロッグ・オールブラン」を食べている。

私は便秘症で、たまに便秘薬のお世話になっていたのだが、最近、薬に頼る回数が増えてきたので「こりゃ、いかん」とにわかに思い立ち、便秘改善に取り組むことにしたのだ。便秘だけでなくて、肩凝り、冷え性、低血圧と「薬用 養命酒」のキャッチコピーの典型みたいな身体なので、朝ご飯をしっかり食べて、体力強化を目指そうかと。

食物繊維がたっぷり入って便秘に効果があるという「ケロッグ・オールブラン」だが、はじめて口にしてウゲッとした。「不味い……藁みたいな味がする」←藁なんて食べたことはないのだが咄嗟にそう思った。

だいたいからして身体にいいものは美味しくないと相場が決まっているのだ。その上「ケロッグ・オールブラン」は見た目がドッグフードみたいだし、箱からザザッと器に入れる過程からして、ドックフードじみている。しかし、ここで諦めちゃぁ始らないと、我慢して食べていたらば2〜3日で不味さにも慣れてきた。

味に慣れた……とは言うものの、肌寒い朝、冷たい牛乳をかけたシリアルを食べるのは寒い。ファーストフード的な感覚とあいまって、身も心も寒々とする朝食といった感じ。あまりに寒々しいので、冷たい牛乳を電子レンジであたためて使ってみた。気持悪い食感になるかと危惧したが、そんなことはなかった。

そして今朝は牛乳のかわりに、牛乳にきな粉を溶いた「きな粉牛乳」を使ってみた……これはイケル。ドックフードっぽさが、ずいぶんと薄らいだ感じがした。デフォルトに手を加えたことで、気分的に「動物の餌」っぽいイメージが和らいだというのもあるかも知れない。

作家、内田百聞は「動物は毎日同じものを食べていて可愛そうと言うけれど、そんなことはない。同じ時間に同じものを食べるのは案外美味しいものだ」と言って、昼食は毎日、決まった店のお蕎麦を食べていたそうだけど、私は嫌だなぁ。同じものを食べつづけるって飽きてしまって。たとえば日本の典型的な朝食メニュー「ごはん&お味噌汁」の黄金コンビを作るにしても、お味噌汁の具は日替わりにしたいと思ってしまう。根が飽き性なのだろう。

だがしかし。せっかく始めたことなので、しばらくは「毎日同じものを食べる」生活を続けてみよえと思う。

そんな訳で、朝食はしばらく「ケロッグ・オールブランきな粉牛乳がけ」を食べることになりそうだ。それにヨーグルトと紅茶。ヨーグルトにはブルーベリージャムだの、先日作ったラ・フランスジャムだの、蜂蜜だのを混ぜているのだけれど、ちょっと飽きてきたので干しプルーンなと入れてみようかと思ったりしている。

ちなみに、これだけ精力的にチャレンジしているせいか、お通じは「ちょっといい感じ」だったりする。「頑張って便秘に効くもの食べているぞ」という気分的なものが作用しているのかも知れないけれど。明日の朝も「ケロッグ・オールブラン」を食べなくちゃ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月27日(月) 読書について、あれこれ。

読書という趣味について個人的に思うこと。

HPに書いている読書感想について。レンタル日記を借りて「読書日記」に書いていた頃は「ある程度、面白かった本について書く」というスタンスでいたのだけれど、読書感想をHPに取り込んでからは「個人のHPなんだから自分の好きなことを書いていこう」と思うようになり、面白くなかった作品や、不愉快になった作品には否定的なことを書いて残しているのだが、弱小サイトとは言え、いちおう不特定多数の人間が目にする場所に、わざわざ不愉快なもの公開するのって、なんだかなぁ……と今更ながら思ったりしている。サラッと「面白くなかった」という程度ならともかく「ここが大嫌い」「滲み出る出る作者の人柄が好きになれない」「読者を馬鹿にするな」等、その時に感じたことをぶつけてしまっているだけに。

職場の同僚に「ねぇ。さっきの宅配便の人、なんかキショくなかった?」とか「○○さんってキモいよね」なんてことを、すぐ口にする人がいる。

それが事実であろうが、なかろうが、そういう言葉を聞かされるのって不愉快なことこの上ない。「思うのは勝手だけど口に出して言うことじゃないでしょ?」と言ってしまいそうになることがある。(そういうタイプの人って、言っても分からないので、言わないのだけれど)すごく親しい人に「ちょっと聞いてよ」ってノリで、ボソッと打ち明け話をするなら理解できるが、公の場所で口にしていいことじゃないと思うのだ。

そのことをスライドさせて考えるのなら、読書禄に「面白くなかった」作品は公開しない方がいいような気がする。もっとも、読んでくれる人が限られているので「ちょっと聞いてよ」ってことで書き続けるのもアリかとは思うのだけど。

読書日記とか、映画日記とか「何かの感想」がメインに書かれている文章でも、比較的穏やかなものを読むとホッとする。イマイチだったときも「私にはちょっと物足りなかったかも」程度でサラッと書き流す大人っぽさが素敵。趣味の喜びを綴るのは、こういう形がいいよなぁと憧れるが、その反面「ムカつく作品とか、激烈にツマラナイ作品に当たることはないの?」と疑問にも思うし、またコンスタントに良い作品と遭遇しているのだとすれば、それは相当、羨ましい。

今に始ったことではないのだけれど私の場合は「手当たり次第読む」という乱読スタイルをやめればも、そこそこコンスタントに良い本と遭遇できるような気がする。世間の評判を聞いてから読む。あるいは自分と感覚が似ている人の感想を聞いてから読む。同じ系統の作家さんを読む……などなど。読む本を事前に吟味すればいいのだ。分かっているけど、実行できないのだなぁ。「作品も、作家さん名前も聞いたことないけど、もしかしたら面白いかも知れない」と青田買いのようなことをして、かなりの率で撃沈していくのだ。ごく稀に「掘り出しもの」に遭遇することもあるのだけれど。

読書の可能性を絞りたくないという思いから乱読スタイルを続けてきたのだが、乱読したからって可能性が広がるかという、そうでもないような気がする。手当たり次第……はつつしむようにして、読む前にもう少し吟味することを心掛けた方が好いかもしれない。

グダグダ書いてしまったけれど、読書はあくまでも趣味なのだから、アレコレ考える必要はないのかも知れない。読書禄だって書かなきゃならない……って物ではないのだし。そもそも自分の中に「ちゃんとしたスタンス」を持っていれば、こんなことで迷う必要はないのだけれど。

なんとなく、愚痴とも言い訳ともつかぬことを書いてみたとろこで今日の日記はこれにてオシマイ。

<帰宅して追記>
阪神、負けちゃいました。残念無念。星野さんの胴上げが見たかったなぁ。


2003年10月26日(日) すかすか

今日は朝から食料の買出し。昼食は昨日作ったラ・フランスジャム&フランスパン。ベーコンエッグ、ヨーグルト、ミルクティ。釜から出したばかりのフランスパンをゲットできたのはラッキーだった。午後は乙女な母と、向かいの婆さまを車に乗せて「花と緑の文化園」まで軽いドライブ。田舎びた風景とコスモス畑を見学。小さい秋を満喫して帰宅。夕食はお気に入りの串カツ屋さんで。なんとなく家族サービスな1日。

今日は書きたいことが、まとまらない感じなので箇条書きで1日の出来事をサラッと記録のみ。次の話題へ。

阪神タイガース、今日は負けてしまいましたねぇ。野球ファンでも阪神ファンでもないのに、にわかに脱力してしまったのでありました。やはり地元のチームは気になると言うか。周囲に踊らされがちと言うか。世間話をしていると、どうしても阪神の話題になりがちな関西地方に暮らしていて、少しも影響されずに生きるのは、ちょっとムツカシイのでござりまする。

18年ぶりだから……というところもあるでしょうが、星野監督のドラマに関西人はメロメロみたいなのです。何かと言うは「星野監督を男にしてあげたい」とか「星野監督に花道を」という声が耳に入ってくるのです。なんだかんだ言って、みんな「男のドラマ」が好きなのでしょうなぁ。私も好きなのですけれど>男のドラマ

どうしとたものか、やっぱり書きたいことがまとまらない。脳味噌が麩のようにスカスカになっているような。まぁ、そんな日もあるさ。ともかく今週末は愉快に過ごせた。明日からまた一週間……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月25日(土) ラ・フランスでジャムを。

その日のうちに日記を書くのは久しぶり。ほぼ毎日、お昼休みに「昨日の日記」を書いているのだけれど、本来は「その日のうちのことを記す」から日記なんだなぁ……と思ったりする。

今日は10キロ歩いた。超・早足で1時間ちょい。そんなに熱くならなくてもいいのに、ついムキになってしまうのだなぁ。来週末から新しいゲームをはじめる予定なので、ウォーキングブームは、すぐに去ってしまうと思われる。そう言えば半身欲ブームもいつのまにか通り過ぎてしまったなぁ。愚弟が社会復帰してからというもの、毎日、糸の切れたタコみたいに、ふらふら遊んでいる。いつまでも、こんな調子ぢゃ駄目だってことは分かっているけど、自分の中で一応、期限は作っているので、しばらくは「何もしない」を楽しんでいようと思う。

図書館で本を借り、果物屋をのぞいた。そろそろ花梨が出ていないかと見てみたが、まだちょっと早かったみたい。花梨が無かったので手でらで店を出ようとしたらば、籠に盛られたラ・フランスを発見。なんと5個300円! 痛んでいたり傷があったりするものの、美味しさは保証すると店の人。速攻で購入ウキウキと帰宅。

以前からラ・フランスでジャムが作りたいと思っていたのだ。高価なラ・フランスでジャムを作ったら1瓶で1000円以上かかってしまうので、敬遠していたのだが300円なら思い切れるというものだ。(今回はは1瓶以上ジャムが出来たのだが)丁寧に皮を向いて、ほぼ1個分は家族と生で食べた。あまりにも美味しかったので、全部生食にとようかと心が揺らいだが、そこはグッと押さえてジャム作りに取り掛かる。

ラ・フランスでジャムを作るのは初めてだったが、果肉を見るだに、煮ていくうちに身が崩れていくタイプだと予想。なめらか感を残しつつ、ちょっと果肉も味わいたかったので3分の1だけ丁寧にすり潰して、残りは全てザク切りに。繊細な味にしたかったので砂糖だけで作ることにした(←リンゴの時は蜂蜜。苺の時はレモン汁など、たいてい砂糖以外のものを添加する)BGMはエリック・サティのピアノ曲。リンゴや苺とは違う独特の匂いが台所に至福を感じた。ジャムを煮る幸せがあれば、たいていのことは我慢できそうな気さえする。

ちなみに、感性したラ・フランスジャムは夢のように美味である。。明日はフランスパンを買いに行こう。

夕食は東京のN譲が送ってくれたインドカレーのスパイスセットを使ってインドカレーを作った。パン屋で「ナン」を買って、鳥肉屋さん(家の近くに個人経営の鳥肉屋さんがある)で鳥肉を買って、冷蔵庫にあるほうれん草&野菜でチキンほうれん草カレーにした。家で作ったとは思えない本格的な味わいに感動した。先週、インド料理屋さんでチャイを飲んでからインドカレーが食べたいと思っていたので満足、満足。

なんだか充実した休日という感じ。旅で得る楽しみとは違った感じだが、これはこれで楽しい。明日は何をして過ごそうかなぁ……と悩みつつ今日のにっき はこれにてオシマイ。


2003年10月24日(金) 地図を眺める。ザカザカ歩く。

地図を眺めるのって、なんて楽しいんだろう。

運動不足解消のために「1駅よぶんに歩く」ってのをやってみようと思い、職場付近の地理に詳しい人に道を聞いて、実際に歩いてみたらば、あまりにも近かったので「もしかしたら2駅先まで行けるかも」と思って、翌日再び道を聞いてみたらば、彼女は機嫌が悪かったのか「2駅先までは遠いよ。どうして歩くの? ダイエットなら必要ないでしょ?」と、なんだか、やな感じだったので自分で地図を印刷して調べてみた。地図を見てみるだに2駅くらいは楽に歩けそう。最初から地図を見れば良かったのだ。

都会の1駅間と、田舎の1駅間はぜんぜん違う。地元で1駅歩くのはけっこう大変だが大阪市内だったら、簡単に歩けてしまう。京都へ行った時は東福寺から京都駅は1駅なので余裕で歩けると思ったのに、あんがい遠くて吃驚した覚えがある。もっとも、その時は地図さえ持たずに感覚と標識を頼りに歩いたので効率良く歩けなかったのもあるだろうけど。

地図も持たずに当てずっぽうに歩くのは楽しいけれど、地図を持ってあるくのも悪くない。そして地図は実際に歩いている時に見るよりも、地図を見て頭の中でシュミレーションしている時の方が楽しいように思う。鉄ちゃん(鉄道マニア)が時刻表を見ているだけで楽しいという感覚と通じるところがあるかも知れない。

地図を見ていると、どこまでも歩いていけるような錯覚に陥る。実際、歩こうと思えばどこまでも歩いていけるのだが、限られた時間で歩ける距離なんてたかだか知れたものだ。『裸の大将』みたいに、ぶらぶら歩いて旅ができたらいいんだけどなぁ……などと途方も無いことを思ったりした。日本全国徒歩旅行だなんて、インド旅行よりもずっと非現実的。隠居する身の上になったらチャレンジしてみようか……って、隠居する頃に徒歩旅行ができるほどの体力があるかどうかが疑問だが。水戸黄門のようにはいかないだろうし。

ちなみに2駅分の道程を早足25分で歩くことができた。毎日とまではいかなくても、ちょくちょく歩いてみよう思う。道中が面白ければ言うことなしだが、面白そうなものは何も発見できなかった。大きな道路沿いというのは案外ツマラナイ。仕事帰りだと横道に入るのはちょっとなぁ。朝、早めの電車に乗ればいいのだろうが、これも遠慮したいし。大きな道沿いをザカザカ歩くのがベターかも。

あれっ。阪神勝ったんだ。2勝してくれた時点で「ありがとう阪神。もう充分楽しませてもらったよ」などと1人ごちていたので、吃驚した。なんだかんだ言って地元なだけに嬉しかったりする。さて。そろそろ『天涯の船』の続きでもよもうかなぁ。明日は図書館へ行くので今夜中に読みきっちゃおう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月23日(木) まとまりもなく

エンピツ日記に漏れなくついているアクセス解析をふと見たら「評判のいい整骨院」とか「いい整骨院」というキーワードでお越しくださった方の足跡が。肩凝りだの腰痛だので困っている人が多いのだなぁ……と、しみじみと感じ入った。

昨日は元同僚達と会ってきた。1人は1年前にネットで知り合った人と入籍したての新婚さん。年末にハワイで挙式の予定。1人はただいま恋人探しに奮闘中。「白蓮も頑張りなぁ」と散々ハッパをかけられた。「うん。頑張るよー」と答えてみたものの、今は全然そんな気になれないでいる。思えば今年の前半は、ぶっちぎってたのになぁ。そう言えば、その時の事は、この日記から軽く逃避していたので、この日記にはほとんど何も書いちゃいないんだけど。

本を読んで、そこそこ美味しいものを食べて、気の会った人とたまに遊んで、季節ごとにジャムを煮たり、果実酒を作ったりして、適当に暮らしていけるなら、別にこのままでもいいんだけど……などと、やや無気力な感じ。もともと恋愛淡白質だった訳だが、ちょっと昂じているような気が。Fから「いっそ恋愛は諦めて家族を探すという方向に切り替えたら? 情が薄い訳ぢゃないんだからさー」と言われて「おおっ。それもいいかも」と真剣に思ってしまった。だが、しかし。それはそれで何か違うと思ったりもする。

そりゃそうと。新婚さんの同僚は幸せそうだったが、宮様はストレスが溜まっているようで、ものすごく酔っ払っての愚痴り酒で、ちょっと吃驚してしまった。職場の上司が大嫌いで、口もきかないとのこと。

なんだか根が深そうな感じ。私も嫌いな上司がいるが「私が彼を嫌っている」という事実横たわっているだけで、表面的に支障はないし、時には世間話もする。「口もきかない」ってのは、どういう状態なのか想像がつかないのだが、色々な職場があるもんだなぁ……と愚痴を聞く私であった。おっとりした宮様が、あんなに人を罵倒するのを聞いたのは初めてだった。まぁ。色々あるよね。うん。

明日は金曜日。もうちょっと頑張っていこう……ってことで、まとまりのないまま今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月22日(水) 都会のネコと

朝、会社の最寄駅から会社までの道のりで、たくさんネコを見かける。

奈良に通勤している時は、大型犬を飼っている家が多く、ちょっと変ったところだとアヒルを飼っている家があったりして、なかなか楽しい動物観察生活を過ごしていたが、不思議とネコはあまりいなかった。もちろん「まったくいない」という訳ではないのだが「そこここでウロウロしている」というノリではなかったように思う。

思うに。ネコは都会の生き物なんだなぁ……と。

特に野良ネコは自然の中より都会の方が似合っているような気がする。野良イヌもしかり。ネコもイヌも人間と一緒に生きていく動物だもの。だからこそ、他の動物とは別格で愛しいのだと思う。共生感というのかなぁ。そういう意識が常にある。

毎朝、たくさん見かけるネコの中で特に印象深い子に名前を付けてみた。黒ネコなのに、手と足(正確に書くなら足が4本。ネコに手はない)だけ白い靴下をはいたような子に「シロタビ」という名を。ネコの中のネコ。ネコの見本のように美しい三毛猫に「ひいさん」という名を。「シロタビ」は「白靴下」でも良かったのだが、なんとなく靴下よりも足袋が似合いそうだったので。「ひぃさん」は「お姫さま」の意味。今、読んでいる本に「ひいさん」という言葉がたくさん出てきて、何気に影響されたので。

我ながら年寄り臭いネーミングセンスだと思う。

名前を付けたからって、餌を与えるとか、そういう関係ではない。お互い、そういう気分だったら触ったり、触られたりするだけの希薄なふれあいがあるだけだ。シロタビはネコのプライドがないタイプなので、わりと容易く触らせてくれるが、ひいさんは名前の通りのお姫様気質で、よほど気が向かないと触らせてくれない。どちらのネコもネコというよりも顔見知り……というノリ。人間だったら顔見知りって程度の人に気安く触ったりはしないのだけれど。

私は彼女達に会うのが楽しみだけど、彼女達はどう思っているのだろうなぁ。「毎朝うぜぇよ」と思っているのかも知れない。彼女達の本当の気持ちを推し計る術はないので、これからもずっと私サイドの気持ちだけで、ちょっかいを出していくのだけれど。4本足の知人について書いてみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月21日(火) きのこの唄

今日は1日中、頭の中を同じフレーズが廻っていた。

♪ きのこ・の・こ〜のこ・げんきのこ〜 

ちょっと油断していると、きのこメーカーのCMソング

『きのこの唄』
が流れてきて、周りに誰もいなければ口ずさんでいるという状態。同僚にその話をしたらば「あっ。マイタケが帽子が取れなくなっちゃうCM可愛いよねぇ」と言うのだがCMの映像は、ちっとも頭に浮かばない。観ていないか、観ていても頭に入っていないのか。

私の場合はテレビでなくスーパーのBGMが原因なのだと思う。『お魚天国』の時もそうだった。駅前にある地元のスーパーの野菜売り場は、いつも『きのこの唄』が流れていて、魚売り場では『お魚天国』が流れいている。私は販売店のBGMがよほど好きなのか『ニノミヤ』のテーマソングや、ローカルスーパーのイメージ曲のフレーズなども、ついうっかり口ずさんでしまうことが多い。

そんな訳で、今日は「♪ きのこ・の・こ〜のこ・げんきのこ〜」と歌っている間に、1日が終わってしまったような感じ。今日は他にも愉快なことがあったのに、ふりかえってみると、日記に書くべきことは『きのこの唄』しかないような気がして、書いてみたのだけれど、思えばあの、やる気のなさげな歌声って、今の私に似合っているような気がする。

やる気のない中でも本の当たりは上り調子。ここ最近の低迷が嘘のようだ。『カルプス・アルピス』『博士の愛した数式』とヒットが続き、今読んでいる『天涯の船』も出だしは快調。寝る前に、もうちょっとだけ読もうかな……っことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月20日(月) 頑張れない今日この頃。

夏の終わり頃から「日記を書きたい」という欲求がずっと低下している。以前は「誰かに読んでもらう文章を書く」という意識が、どこかなあったのに、今は「とりあえず書きた残したいことを記録しておこう」というのノリが強い。

「書くネタがない」とか「気持ちを文章にできない」とか「日記書くのが辛い」とか、そういう訳ではないのだけれど。ついでに書いておくとネットそのものへの情熱も低下している。それまでのように「ネットサーフィン」ってのをしなくなった。もちろん贔屓のHPや日記はチェックているし、某巨大掲示板も好きだし。最近は専用ブラウザをいれて、最新情報チェックは欠かさない立派な「○ちゃんねらー」ではあるけれど、読書だの、漫画だの、人形だの、食べ物だの、面白そげな情報をチェック「ハマっている」というよりも「知りたい」という好奇心を効率良く満たしている……という感じ。

もっとも「頑張ろう」という意力の減退は日記やネットだけではないのだけれど。

何かにつけて頑張れないでいる今日この頃。愚弟が落ち着いたら資格試験にチャレンジしようと、資料まで取り寄せていたのに、まったく腰が上がらない。東京のFからは「こんなに、やる気のない白蓮は初めて見た」と言われてしまった。しかしながら、頑張る気力が低下しているからといって不幸かというと、そうでもなくて、むしろ毎日は愉快だ。

一般的に「年とってから覚えた遊びは恐いとか「遊びを知らない人が悪い遊びにハマると性質が悪い」とか言うけれど、今の私は、まさにその状態なのだと思う。過去10年を振り返ってみるだに、ここ2ヶ月より穏やかで平和な時期はかなった。そのせいか「遊ぶ」とか「まったりする」のが楽しくて「頑張る」とか「勉強する」ってことが出来ないでいるのだ。思えば、今までは何をするにしても意欲的に取り組んでいたのに今ではそのテンションを思い出すことさえ出来ない。

愚弟にその話をしたらば「姉は常に何かしていないと気がすまない性質だから、まったりモードもそのうち飽きて、また何かはじめるって。今は、まったりモードを求めている時期なんぢゃないの?」と言われたけれど。

それにしても日記なりHPなりを何年も続けている人ってスゴイよなぁ……と何度となく書いていることを、あらためて思う。「個人のHPはほとんど三日坊主で終わる」というWEB記事があったけど、実際、続けていくのは大変だよなぁ……。私の場合はエンピツ日記が2年。HPが1年5ヶ月。辞める予定は全くないが、情熱が続くかどうかは微妙な感じ。なにしろ今は頑張れないモードだし。

そんなこんなで最近の心境を綴ってみたところで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月19日(日) オーギョチにハマる

今日は友人の誕生日プレゼントを買いに街へ出掛けた。記録しておきたいことが沢山あるので箇条書きにする。

○ 難波へ行ったのでスーパードルフィーを販売している『天使の棲家』をのぞくも、今日の品揃えはイマイチ

○ 『天空の城ラピュタ』の空中庭園をイメージして建設したという『難波パークス』を見学。素敵な庭だが建物の外から見ている方が美しいと思った。友人の誕生日プレゼントを購入。

○ 日本橋で偶然入ったインドカレーの店が思いがけずに本格的なナンを焼いてカレーを出してくれて、チャイ付きのランチが650円と安くて、しかも切り盛りしているインド人の男性は相当な美形だった。お茶の時間に入ったのでチャイを飲んだ。素朴な味わいで250円也。ランチを食べている人の満足げな顔が印象的。

本当は街に出た話を書くつもりだったのだけれど、それよりもって印象的なことがあったので、そのことを書くことにする。今夜は家族でバーミヤンという中華ファミリーレストランへ行ったのだけど、そこで食べた『オーギョーチ』というデザートが、ものすごく美味しくて、難波パークスの印象が、ふっ飛んでしまったのだ。

『オーギョチ』の見た目は、蜜に浮かべた寒天といった印象。食べてみての食感はタピオカとかワラビ餅とか、トコロテンに似ていて「つるん」としていた。蜜は甘くてほんのり酸っぱいレモン味。中華料理の後のザデートにはもってこいのサッパリさだった。食べるのも、聞くのも初めてのデザートだったのでグーグルで調べてみたらば、漢字では「愛玉」と書き、オーギョチという果物から作ったものとのこと。愛玉を乾燥させて、寒天でゼリーにするのだそうな。ものすごく私の好みの味で、すっかり虜になってしまった。缶詰などもあるらしいので中華食材屋さんで探してみなくては。

それにしても、ここのところ日記に食べる物の話ばかり書いているような気がする。涼しくなったとたん食欲が復活してきたからかも。それにしても美味しかったなぁ……オーギョチ。あれを食べるためだけにバーミヤンへ行きたいくらいだ。すっかり食いしん坊モードで気恥ずかしいが今日の日記は、これにてオシマイ。


2003年10月18日(土) 似るなんて言わないで

今、働いている職場の人達はウンザリするほど、食べ物の好き嫌いが多い。

食べ物の好き嫌いが多いのは罪ではないが、ほとんど好き嫌いのない人間としては何かにつけてツマラナイ。旅行へいったり、あるいはちょっと出掛けた先で「3時のオヤツになりそうな美味しそうなお菓子」を買ったとしても「アンコは駄目」とか「アンコでも粒餡は食べられない」とか「カスタード嫌い」とか「揚げ煎餅は嫌」とか「柚子風味だったらいらない」とか、みなが「美味しい」と食べてくれることは、まずないのだ。「甘いものが嫌い」とか「お菓子は食べない主義」ならともかく「食べるけど○○は嫌い」という人が多いと、正直なところ「美味しいものを買っていこうかな」って気にはならないものだ。そんな訳で御土産を買うにしても、単純なクッキーか、お煎餅といった面白味のないものばかりを買っている。

好き嫌いが多い人というのは、だいたいからして食べ物への執着が薄いのか、その人の好きなものを持っていったとしてもリアクションが希薄である場合が多くて、私の職場内オヤツ生活は、とても味気ないものになっている。

が、しかし全員が全員、リアクションが薄い訳ではない。

珍しいお菓子も食べるし、食べ物を貰うと嬉しそうにするし、美味しい時は美味しいように、そうでない時もそのように生きた反応をしてくれる人が1人だけ存在する。その人と私は味覚が似ているらしくて、たとえば老舗の上生菓子なんかを戴いて「さすがに上品な甘さだなぁ」などと心の中で1人呟いていたらば、その人も「おっ。上品な甘さで美味しいな」と言っていたりするのだ。それはもう「魂の双子?」と思ってしまうほどに、まったく同じ感想を持ち、また甘いものを食べたくなる周期まで同じらしくて「ちょっと甘い物が欲しいな……」とその人が呟く時は、私も甘い物が欲しいと思っていたりする。

その人の名は上司J。私が職場内で蛇蠍のごとく嫌っている男だ。

人にその話をすると決まって「そんなに似ていて嫌いってことは同族嫌悪なんだよ」と言われるのだけど、断じてそんなことは無い……と信じたい。だって、あんなに疑い深くて、偏狭で、不親切で、意地汚い人間と私が同族だなんて、あんまりだ。それとも私が彼くらいの年齢になったら、あんな風になるのだろうか? それも嫌過ぎる。あぁ……

閑話休題。

今日は突発アルバイトなど。パソコンの個人教授。個人教授という言葉には何やらエロティックな響きがあって素敵だが、相手は血縁のある爺さまなので、ちっともエロティックではなかった。情熱指導に自家製マニュアルをサービスしてきたが、たぶん時間が経ったら分からなくなっちゃうだろうなぁ。しかし、よく分からないなりに「苦手意識」はあまりないようだったので、その可能性に期待したい。短時間での高額バイトで、懐が温かくなった。ありがたい。

さて。今日は早めにPCを落として、図書館から届いた本を読もう。『カルプス・アルピス』『博士の愛した数式』『天涯の船』と読みたかった新作が3連発で手に入ったので楽しみでならない……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月17日(金) 卵への憧れ。

卵が贅沢品」という世代ではないが、私にとって卵は、ちよっと特別な食べ物である。

物心ついた時から卵は「1パック100円が当たり前」だったし、卵が買えないほど貧乏な育ちをした訳でもないが「卵はちょっと贅沢な食べ物」という意識が強い。いまだにスキヤキの時など、卵の「おかわり」はドキドキしてしまう。「こんなに贅沢をして許されるんだろうか?」と心のどこかで思っていたりして。オムレツ屋さんで卵を2つ以上使っているようなオムレツを食べるも、スパゲティ・カルボナーラを食べる時も、丼屋さんで親子丼を食べる時も、ちょっとした贅沢感を感じずにはいられない。

乙女な母の栄養バランス方針により「卵は1日1個」という食生活が影響しているのと、以前、同僚に厳しい食制限をしている人がいて、卵そのものだけでなく、プリンやケーキなどの「卵の入っているお菓子」をも制限していたのを目の当たりにしていたのが印象的だった……ってのもあると思う。彼女は卵料理や卵を使ったお菓子が大好きだったのに「あ。今日はもうだめだ」と、出されたお菓子に口を付けないことが多く、なんとなく「卵は美味しいけれど悪魔的な食べ物」という印象が刷り込まれてしまったのだ。

先日、人と話をしていて「卵が1パック100円の時って、とりあえず2、3パック買って、10個くらい茹で卵を作るよねぇ」なんて話をする人(その人は決して大家族ではない)がいて「なんて豪気なんだろう」と、ひどく驚いてしまった。食習慣って面白い。自分では当たり前だと思っていたことが、案外そうでもなかったりするのだから。そう言えば「目玉焼き」の話をしていて、我が家では目玉焼きは「卵1個」が当然だが「目玉焼きは『目玉』と言うくらいだから卵2個(1対の目)ぢゃないと変だよ」と言う人の話を聞いて「朝から卵2個だなんて栄養満点だなぁ」なんて思った覚えがある。←栄養満点という言い方が、やけに年寄り臭い。

愚弟と2人分の卵焼きを作る時、3つの卵を割りながら「もう大人なんだから卵を1.5個くらい食べたっていいよね」なんて誰に言うでもなく言い分けをしている私は、卵への憧れを抱きながら生き、そして死んでゆくのだと思う。

卵のご飯。目玉焼き。卵焼き。ゆで卵。温泉卵。ポーチドエッグ。スクランブルエッグ。おでんの卵。オムレツ。だし巻。茶碗蒸し。卵サンド。親子丼。タルタルソース。カスタードプリン。シュークリームetc……

大好物と言うほどでもないけれど、卵があるとささやかな幸せを感じてしまう。卵への熱い想いを書いてみたところで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月16日(木) 助手席と運転席と……どっち?

先週の和歌山旅行では、生まれて初めて長距離運転をしたのだけれど、それについて思ったことなど。

今まで自動車の運転に対して苦手意識があった。助手席に乗せる頻度の高い乙女な母から「運転が荒い。下手だ。頼りない」と言われ続けていたので、なんとなく「私は運転が下手クソなんだ」と思い込んでいたらしい。これまでも他人を乗せることはあったし、他人から「運転、下手だねぇ」と言われたことはなかったが「下手クソとか、乗り心地が悪いとか、そういう事って、本人には遠慮して言えないんだろうなぁ」と思っていた。もっとも、色々な人の助手席に乗るようになってからは「もしかし私、下手クソぢゃないかも? ひょっとすると親切運転の人かも?」と思うことはあったのだが、わざわざ真実を追究するような事柄でもなかったので、免許を取ってから11年間「私は運転が下手だ」ということで納得していた。

しかし、どうやら、そういう訳では無いらしい。同上していた友人の感想を聞くだに、山道での対向車とのすれ違いの時に見る相手の運転を推察するだに、私の運転は上手い方ではないが「中くらい」の技術レベルのような気がした。これは私にとって劇的な発見だった。今まで損してたなぁ。

そして、もう1つ大きな発見があった。

これはたぶん「運転が苦手」という意識が支えていたと思うのだが、私は「自動車は運転するより助手席に座っている方が楽ちんでいい」と思っていたのが、それは間違いだってことに気が付いた。どうやら私は助手席に座ってドライバーに気を遣うなら、自分で運転する方が100倍は好きらしい。どうりで今まで車移動とかドライブが嫌いだった訳だ。なんだか目から鱗の大発見だった。

助手席に座るのって何かと気疲れする。「眠ったりしたらドライバーに悪いなぁ」と思うし、場合によってはナビをしなくちゃいけないし、飲み食いする時は、プルタップを開けたり、ペットボトルのキャップを外したり、ガムの包みを剥がしたりしなくちゃいけないし。その点、運転席にいれば運転さえしていればいいのだ。もちろん、ブレーキをかける時に同乗者が吃驚しなうように……くらいの配慮はするけれど、基本的には助手席の人に気遣ってもらえるので楽ちんである。友人に剥いてもらって食べたミカンの美味しかったことと言ったら!

自分で運転してのドライブなら、ちょくちょく遠出してもいいなぁ。自動車は運転するに限る。
先日、ペンフレンドと明日香を歩いた時に「道の選び方や感覚が男性みたい。自動車の運転が嫌いだなんて信じられない」と言われたのを思い出してしまった。やはり私は助手席に座るより、運転席に座る方が向いているのだろうなぁ。

これからはどんん自動車を利用しようと決意いたとろこで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月15日(水) 卸売市場初体験

和歌山旅行2日目後半。

美術館にも海辺のカフェにも見捨てられた私達は難民になってしまった。目的も計画も曖昧な旅だったので、たいした下調べもしておらず、近くの観光スポットなど、とんと思いつかなかった。すっかり途方に暮れていたのだが、気がつけば午前11時を回っていた。もうすぐランチタイムではないか! 私達は観光を諦めて和歌山市内へ行き、美味しいランチを食べることに目的を見出した。

昨日の夕食、朝食は純和風だったので、洋食系が食べたくてガイドブックに載っていたイタリア料理店へ行くことにした。ガイドブックに載っていたといっても、ババーンと特集だったわけでもなく、ちょろっと情報が書いてあっただけなので「そこそこ美味しければいいか」と思って向かったのだが、どうやらその店は地元の人気店だったらしい。自転車やバイクで来ている人が11時半の時点で満席だった。

15分ほど待って店に入り、パスタランチコースを注文。前菜、パスタ、パン、デザートの盛り合わせ、食後の飲み物がついて1350円也。私は生ハムと白葱のぺペロンチーノ、Nさんはイカ墨を練りこんだパスタにタコのトマトソースがかかったもの、Iさんはツナのトマトソースを注文。どのパスタも美味しかった。1350円でこんなに美味しいものが、お腹いっぱい食べられるなんて。相対的にみて和歌山県は食べ物の値段が安いように思う。それとも私達が、たまたまいい感じの店に入れているだけかも知れないけれど。

食事の後、加太漁港へ引き返し、朝チェックしておいた卸売市場へ行く。バラック建の薄暗い店内。プラスチック製の水槽に魚は泳いでいるものの、値段はついていない。御土産物屋でもなく、魚屋でもないのでイマイチ買い方が分からない。しかも店の主人は「邪魔するなら帰って」と言わんがばかりの目つき。ちょっと戸惑っていたらば、慣れた感じの中年夫婦が店の人と交渉してイカを2杯買っていった。私も負けてはいられないと、おかみさんにイカの値段を聞く。1キロ3000円とのこと。ここで買わねば女がすたると、大きめのイカを1匹購入することに。

水槽から網で掬われた透明なイカを店主が木槌でバコンと殴って昇天させた。透明だったイカの体が、白く変化した。イカって死んだら体の色が変るってこと初めて知って感動した。約650グラム、1900円也。店に入った時は胡散臭そうな顔をしていた店主、突然フレンドリーに変貌。「うちのイカを食べたら、他所のイカなんて食べられへんで。これは値打ちあるわ」とご機嫌だった。とりあえず家族へのお土産ができて一安心。

「さあ、そろそろ大阪に帰ろう」という段になって、職場への御土産物を買っていないことに気づく。慌てて崖の上に建つ国民休暇村へ車を走らせた。あそこなら、ありきたりなお土産物を売っているだろうとの予想が見事に的中。一同、なんとかお土産物を購入。国民休暇村へ続く坂道は傾斜がキツクて軽自動車で登るのは大変だったが、海の景色が素晴らしかった。素晴らしい景色は自分へのお土産。

行きは高速を使ったので、帰りは海岸沿いの下道を走ることになった。海を見ながらのドライブは快適だったが、楽しかったのは和歌山県内まで。大阪に入ったとたん渋滞に巻き込まれてしまった。早い時間なので大丈夫だと思っていたのだが「だんじり祭り」に出くわしてしまったのだ。大阪南地方の「だんじり祭り」は熱い。地下足袋姿で歩く若者の姿がやけに眩しかった。行きつ戻りつ、だんじりを横手に見つつ、エッサカホイサとひた走り、大阪市内のT駅に到着したのは5時を大幅に過ぎていた。高速道路を使っていれば早く帰れたのに選択ミスだったなぁ……とドライバーおおいに反省する。「また行きたいね」と言い合ってNさん&Iさんと別れた。

すっかりドライブ旅行というノリだったが、温泉は堪能したし、食べ物は美味しかったし、車内も楽しく過ごしたし、面白い物も観たし、大満足の旅だった。旅の記録を最後まで書き上げたところで今日の日記はこれにてオシマイ。

<追記>
卸売市場で買ったイカはコリコリしていて新鮮で店主が自慢するだけのことはあった。
美味しかったが「他のイカ」も、それはそれで食べらると思う。


2003年10月14日(火) 旅館の朝食と淡島神社の秘密

和歌山旅行2日目。

旅館の朝ご飯って、どうしてあんなに美味しいんだろう?

普段なら朝ご飯は毎日、簡単にしか食べない。それどころか抜いてしまう日だってあるというのに、旅先ではご飯をお代りして食べたりするのだ。朝風呂を浴びてから朝食。アジの干物と、採れたてのイカのお刺身がとしても美味しかった。出汁の味が効いたお味噌汁も美味しくて、お約束通り、ご飯をお代りして食べた。

食後にお散歩。すぐ近くにある淡島神社へ。淡島神社は人形供養で有名な神社とのこと。3月3日には流し雛をするらしい。ここ数年、人形がマイブームなのでワクワク出掛けた。人形寺だけあって、境内は人形だらけだった。人形供養というと、どうしても日本人形を思い浮かべがちなのだが、北海道土産の木彫りのクマだとか、招きネコ、信楽焼きの狸、福助人形もいた。マネキンなどの商業用人形と金属製の人形以外は受け付けてくれるらしい。境内にビッシリと人形。本殿の中も人形。主を失った人形がゾロリと並んでいる姿は壮観で、ちょっと気味が悪かった。

絵馬所に行くと、やたと「子供が授かりますように」という絵馬が目につく。「人形って子供の節句に欠かせないものだから、子宝祈願なんかとも結びついているんだねぇ」と納得。そして本殿の横にある小さめの社にも絵馬がギッシリ。しかし、そこには絵馬だけでなくビニール袋に「何か」を入れてぶら下げてある。よくよく見ると、それは女性の下着やストッキング類だった。中には男性のトランクスも。これも子宝祈願なのだろうけれど、他人の使用済みパンツがズラッと並んでいるのを見るのは、かなり気味が悪い。流し雛をするロマンティックな神社のイメージが音を立てて崩れていった。

そして、もっと驚いたのは薄暗い社の中を覗いた瞬間だった。男の象徴(平たく言うとオ○ンチン)を模した木彫りが壁一面に飾られていたのだ。大きいのから、小さいのから、形も色々な陰茎が雨後の筍のようにニョキニョキと立ち上がっているではないか! 女性器や、男性器を崇めている神社があるのは知っていたけれど、淡島神社がそうだとは知らなかった。驚くぺきは、陰茎を彫った彫師がいるということだ。スゴイ……凄過ぎる。

人形供養の神社→子宝祈願……ではなくて、陰茎を崇める→子宝祈願→子供の節句→人形供養と繋がっていったのだろう。お参りの人はかなり多いらしくて、ものすごい数のパンティがぶら下がっていた。人間の感情が濃厚に漂っているような気がして、心底気味が悪かった。

なんとなく長居したい場所ではなかったので早々に退散。魚の卸売店を見学に行く。一般の人も購入できると聞いていたので、張り切っていたのだが、バラクック小屋のような小さな店は、まだ掃除中だった。「船が帰ってこないと開かないから昼頃に来てくれ」と言われて、出直すことに。

宿へ戻り気を取り直して荷物の整理。昨日、無人販売所で買ったみかんを食べて、1日の予定を相談。またしても、何の予定も立てていないのであった。お世話になった宿に別れを告げて、ガイドブックを見て、雑賀崎にある個人の美術館へ。しかし閉館していた。仕方が無いので、その付近にあるお洒落なカフェへ。しかしそこも閉まっていた。観光地なのに……日曜なのに、何故閉まっているのか? それとも潰れたのか? 真相は謎のままドライブだけして雑賀崎を後にした。

旅行2日目の続きは、明日また書くってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月13日(月) ラーメンと牧場

和歌山旅行1日目。

午前10時駅前ロータリーに集合。高速をすっとばして和歌山市へ。まずはガイドブックで調べたラーメン屋さんへ。11時30分ラーメン屋到着。開店前だというのに、すでに行列が出来ていた。ぢつは私。行列してラーメン食べるのって初めて。なんか嬉しかった。開店直後の第一陣で入れた。ラッキー。小汚い食堂風の店内にお客さんがギッチリ。テーブルにはゆで卵、早ずし(サバの押し寿司)、めはりずし(高菜で巻いたお寿司)があって、客は自由に取って食べ、清算する時に食べたものを申告する……という方式らしい。Nさん&Iさんは「めはりずし」私は「早ずし」を食べた。ラーメンは醤油とんこつ味で、とろみのあるスープ。コテコテしてそうで驚いたが、食べてみるとそんなこともなくて、美味しかった。お寿司との相性もバッチリ。ちょっと行列したけれど、大満足で店を後にした。

ラーメンを食べたはいいが、次に行く場所を決めていなくて、とりあえずコスモス園へ行こうというと話がまとまったはいいが、コスモスの開花具合を電話で問い合わせてみると「いちおう咲いているが見頃は来週末」だと言われてガッカリする。仕方が無いので、ネットで調べていた「黒沢牧場」というところへ行くことに。ネット情報によると、ソフトクリームが美味しくて、600台の駐車場完備という観光牧場とのこと。観光牧場なら、市内からそう遠くもないだろう……と思っていたのだが、おおよそ国道とは思えない細い山道を登って行かねばならない、大変な山奥にある牧場だった。片側は崖だし、対向車との擦れ違いは大変だしガードレールはないし……という道を地元の人は60〜70キロのスピードで、ぶっ飛ばしていくのだから恐れ入った。

カーナビに頼っていたが、途中カーナビが動かなくなり四苦八苦したもみのの、なんとか到着。牧場の入り口には、小さな料金所があって、おばあさんが番をしていた。大人1人400円となかなかリーズナブルで素敵だったが、こんな山奥に人がワンサカ詰め掛けるとも思えず、経営は大丈夫なのかと心配したりした。実際、お客は、まばらだったし。牧場には牛が放牧されていて、ポニーなんかもいた。動物万歳の私はすっかり大興奮。ポニーと写真を撮っていたら、牧場主らしい黒沢さん登場。「そんなに恐る恐るしなくたって、触っても大丈夫」とポニーを撫でる。調子に乗って私もポニーを撫で撫で。ムツゴロウさん気分を満喫した。

ボソッと寂れた感じの売店で、ソフトクリームを食べようかと思ったが、ちょっと寒かったので牛乳を飲むことにした。1杯100円也。喫茶店にあるチープなガラスのコップに入った牛乳は珈琲フレッシュのように濃くて、ところどころ乳脂肪分の固まりが混じっていた。すんごく美味しくかった。牛乳を飲んでいたら、ふたたび黒沢さん登場。バラ園を観て行けだの、車で1キロ登ったところが展望台になっているから景色を見ていけだの、親切に教えてくれる。黒沢さん……ナイスキャラクター。黒沢さんのすすめに従って牧場を観てまわった。探偵ナイトスクープの『パラダイス』に推薦したいくらいの、素敵な牧場だった。

有田経由で加太淡島温泉へ。

有田はミカンとカキの産地で、途中にあちこちに無人販売所があった。これ見よがしにミカンが並んでいるので、どうしてもミカンが食べたくなり思わず購入。車の中でミカンを食べる。1袋100円のミカンは皮が薄くて新鮮で美味しかった。ミカン、カキ、彼岸花、コスモス……秋らしい景色を満喫。のどか過ぎるくらいのどかな風景の中のドライブだった。

5時過ぎ、海辺の宿に到着。海に沈む夕日が美しいと聞いていたのに生憎の曇り空。雲の間から見え隠れする夕焼け空は美しかったけれど、満足したとは言い難くて、ちょっと残念だった。露天風呂は、イメージ通りの「海が一望できるお風呂」で、とても良かった。滞在中、3度入浴。

夜は地元で取れた魚をメインにしたお料理だった。一応「女性客を意識した盛り付け」になっていたのだが、田舎っぽさが漂っていて、ひと皿の量がかなり多かった。正直なところ、リーズナブルな旅館のお仕着せ料理なので、期待していたなかったのだが、お魚が新鮮で想像以上に美味しかった。ものすごい観光地でもない分、漁港なだけに新鮮な魚が食べられるのだろう。たいして下調べをしていかなったにしては大当たりだったと思う。釣りポイントでもあるらしくて、海岸は釣り人がワンサカいた。

旅行1日目は、そんなこんなで楽しく終了。続きは明日書こうかな……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月12日(日) 無事帰宅しました♪

和歌山旅行から無事帰還いたしました。

旅の日記は明日以降に、ぼちぼち書いていこうかと思っています。すんごく楽しい旅でした。長距離ドライブ、しかも運転出きる人間は私1人だったので不安だったのですが、大したトラブルもなく大任を果たすことができました。今まで「車の運転は苦手」と敬遠していたのですが、今回の旅で「もしかして私ってば運転好きなのかも♪」と自信を持ってしまいました。今まで苦手意識があったものが「ぢつは好きだったのかも」だなんて、ものすごい大発見です。

免許取立ての人が、調子に乗って遠出しちゃう気持ち、よく分かりました。

感動とトキメキと美味しいものと恵まれた旅で、書きたいことが山積みなのですが、今夜は早く寝ることにします。ではでは、そんな訳で今日の日記はこけなてオシマイ。


2003年10月10日(金) 優しくしてね

今日は整骨院デビューしてきた。

仕事から、万年肩こりに悩まされていたのだが、最近は腰まで凝るようになった。年齢的なものなのか、職場の机と椅子が合わないだけなのか(職場の椅子は旧式で微妙な高さ調節が出来ないのだ)日に日に酷くなっていた。身体中がガッチガチな上に、これといった運動もしていないというのが良くないのだろう。

今日は会社の飲み会だったのだが、ここ数日の気温の変化で体調を崩す人が続出したので急遽中止になった。私は職場の飲み会は嫌いな性分なので「ラッキー♪ 本屋にでも寄って帰るか」と思っていたのだが、せっかくできた時間なので、職場の近くで評判のいい整骨院へ行ってみることにした。

クイックマッサージなどのマッサージ店へは行ったことがあるけれど、本格的な整骨院へ行くのは初めてだったので、ちょっと緊張した。噂ではマッサージ以外にも、低周波をあてたり、マッサージチェアーに座ったりするとのこと。ぢつは私。マッサージチェアーが苦手だったりする。身体のサイズに合わないせいか、マッサージチェアーに座って乗り物酔いをしたことがあるのだ。「はじめて受けるマッサージは痛いよ」とも聞いていたので、ちょっとビビリながら受け付けを済ませる。

先生のカウンセリングの後、低周波を当ててもらった。ビリビリと電気が走るのかと思っていたけれど、どちらかというとマッサージ機のような感じ。とっても良い気持ち♪ その後、逞しそうな若い女性の助手さんに揉んでもらう。「はじめてなので優しくしてね。痛くしちゃ嫌よ」と心の中で呟いていたのに「優しくしてね」どころか「あ〜。もっと、そこは強くてもいいかも」と思えるほどで、恐れていた痛みはなかった。15分ほどマッサージしてもらった後で、ふたたび先生登場。またマッサージ。流石に先生……なかなかのテクニシャンで気持ちが良かった。極楽。極楽。

苦手のマッサージチェアーは登場しないまま治療は終了。やれやれである。続けて通うように言われた。初診料込で900円也。やっぱ保険治療の威力はスゴイなぁ。街中のクイックマッサージに較べれば、断然お徳感がある。腰痛が落ち着くまで、しばらく通うようにしよう。そして、落ち着いてきたらスポーツジムにでも通うかな。体調が万全でないと、イマイチ生活を満喫できないものなぁ。しばらくは体調を整えることを考えていこうと思う。

明日は楽しみにしていた週末旅行。ラーメンと温泉が呼んでいるぜ……ってことで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月09日(木) 甲殻類が好きだ。

友人達に秋の挨拶をしようと思ってポストカードを買ったのに、10枚中2枚しか書けていない。

マメに手紙や葉書を書いている時は、休憩で立ち寄った喫茶店や、電車の中(奈良通勤時代はボックスシートの車輌が多かった)といった、ほんのちょっとした時間で書いて、投函していたのに。その分だけメールはマメになったけど。不精になったなぁ……と反省する。冬になる前に、使いきるようにしよう……と、わざわざ日記に書いて志を立ててみたた。

閑話休題。

昨日、愚弟の社会復帰祝いにと、毛蟹をいただいた。

母の友人が「息子さんに栄養つをてあげてね」と贈ってくださったとのこと。帰宅したらば、立派な毛蟹が竹の笊に、ほかほかと湯気を立てていた。生きたまま届いた毛蟹を乙女な母が茹でたらしい。大きな毛蟹を1人1匹だなんて、こんな贅沢な夕食は滅多にあるもんぢゃない。思えば、前回、堪能するほど毛蟹を食べたのは、数年前にネットで知り合った人が送ってくれた毛蟹だった。彼女とはすっかり没交渉だけど、毛蟹の味わいと共に忘れ難い人である。

1匹半(愚弟に蟹の身を取るのは不可能なので私と乙女な母が半分づづ受け持った)の毛蟹の身を取るのは面倒臭い作業だったが、そんな事はどうでもいいと思えるくらいに美味しくて、たっぷりと堪能させてもらった。食べ終わった後で、毛蟹と記念撮影しておくのだったと後悔する。またお目に掛かることもあるだろうから、写真はまたの機会に……ってことで。

棚ボタ式でありついた贅沢な夕食に感謝しつつ、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月08日(水) 喉の渇きと込み上げてくるもの

急に寒くなったせいか、職場では体調を崩す人が続出している。風邪だったり、強烈な肩凝りだったり。上司は首が回らなくなって欠勤していたし。病院へ行って検査をしたが原因は分からなかったそうだ。出社してからも動作がぎこちなくて気の毒である。みなさまがたもご自愛くださいませ。私も気を付けなくては。

今日は東京の従兄から佃煮がドッサリ届いた。従兄が……と言うより、従兄のパートナーが送っくれたのだろう。従兄はそういう気配りの出来る人ぢゃないし。特にメッセージだの熨斗などは無かったけれど、たぶん愚弟の社会復帰祝いだと思う。「喜ぶ=昆布」ってことで。ちょっとつまんでみたけれど、味が濃くて吃驚してしまった。ひとつまみで、白いご飯1膳は食べられそうだ。

Fをはじめ、東京に行った関西人は示し合わせたように「関東風の味付けは濃くって困る」と言っていたが、本当になぁ。私も東京を旅した時に、関東風の味付けは濃いなぁ……と感じたけれど、旅行中はそれほど気にならなかったのに。

大量の佃煮をどうやって消費するか……それが問題である。

それにしても、あの濃さが「美味しい」のなら、関東風の味付けに慣れた人は関西の味は物足りないだうなぁ。1食、2食は物珍しくて美味しくても、ずっとずっととなったらキツイんぢゃないだろうか。生まれ故郷を離れて暮らすと「ふるさとの味」が懐かしくなる言うのを、なんとなく感じた。それでも、皆それなりに順応して暮らしているのだから、思えばスゴイことだなぁ。生まれてから死ぬまで、同じ土地で暮らせる人って少ないんじゃないだろうか。

従兄と最後に会ったのは法事だったか結婚式だったか。幼い頃は中が良かったが、大人になってからは、とんと疎遠な感じだけれど、味の濃い佃煮を食べた後の喉の渇きと共に、会いたい気持ちが込み上げてきた。会ったところで、話がある訳でもないのだけれど。秋なので人恋しいのかも。

ほうじ茶でも飲んで寝るかな……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月07日(火) 車の中のBGM

週末旅行に向けて少しづつづつ打ち合わせほしている。と言っても「オヤツは300円まで」とか「バナナはオヤツに入りません」とか、どうでも良いことをメールしあっているに過ぎないのだけれど。もともと「ガンガン行こうぜ」的な旅行ではないので、目的も予定もなくたっていいのだ。決まっているのは宿と、和歌山ラーメンを食べるってことだけである。

唯一、送った真面目なメールは「車の中で聞くCDを持ってきたください」ってこと。私も自分の好きなCDを持っていくつもりだが、クラッシックばかりなのでポップなものもいるかなぁ……と。ちなみに私はホセ・カレーラスがロイドウェイバーのミュージカルナンバーを歌った1枚と、ジャック・ルーシェのプレイバッハ、古澤巌のヴァイオリンあたりを予定している。室内管弦楽だと眠くなりそうだし、フルオーケストラだと、うるさ過ぎて話の邪魔になりそうなので。

車の中のBGMについて、あれこれ考えていて、ふと思い出したこと。

色々な人の車に乗せてもらうと、ドライバーの運転技術もさることながらBGMもちょっと気になる。「どんな曲を聴いているのか」というのではなくて、音量が。若い世代になると、沢山人を乗せていようが、小さい子供がいようがお構いなしで、音量を目一杯上げて走る人がけっこう多い。あれはいったい何なんだろうなぁ。大音量で音楽を聴くというスタイルにコダワリがあるのか、それとも同乗者と話をするのが嫌なのか。1人で運転している時なら大音量でも良かろうが、あれはちょっといただけないと私は思う。一般的には、どうなんだろう。

大音量でBGMを流す人に、運転の上手な人はいないような気がする。私が乗せてもった人が、たまたまそうだったのかも知れないけれど。同乗者に気配りが出来る人の方が丁寧で良い運転をするような。ちなみに私は、大音量でBGMは流さないけれど、だからって運転が上手いわけぢゃあない。

明日は水曜日。やっと週の半ば。あと少しが、やけに長く感じられるなぁ……なんて言ってないで、今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月06日(月) 感じあうのがツボらしく

今日は唐突に寒かった。肩凝りがいちだんと酷いような気がする。寒いとどうしても身体に余計な力が入ってしまうからなぁ。肩凝りシーズン到来という感じ。

自分自身も凝り性なくせに、最近他人の肩をよく揉んでいる。主に会社の同僚なのだが、これがけっこう面白い。自分の身体は相対的にみることは出来ないけれど、他人の身体だと「凝り性でねぇ」なんて言う人でも、ぜんぜん凝っていなかったり「それほど凝ってないんだけど」と言う人でも、気の毒なくらい凝っていたりする。あの差はどこから来るのだろうか。堪え性が無いとか、そういう単純な問題だけではないように思う。

「白蓮さんは揉むのが上手いねぇ」と言われるけれど、本当に上手いのか、お世辞なのかは謎なところだ。自分が凝るから、ある程度、揉んでもらって気持ちの良い場所は分かるし、プロに揉んでもらって気持ちの良かった場所を重点的に攻めるよにしているけれど、プロではないので「凝りをほぐす」という技術云々があるとは思えない。

思うに「触ってもらえる」とか「凝りに共感してもらえる」ってあたりが気持ち良いのではないかと。実際「あっ。ここ凝ってますね」とか「○○さんは右より、左の方が凝るでしょう?」なんて声をかけると、嬉しそうにする人が多い。心も身体もスキンシップが大事ってことなんだろう。「触れ合う」と言うよりも、むしろ「感じあう」って言う方がしっくりくるような。

感じあうのがマッサージにおける最高のツボってことかなぁ……

それにしても今日は冷えるなぁ。週末の温泉がますます楽しみだ。今週末のお楽しみを励みに、明日も頑張って働こう……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月04日(土) 好きな場所を歩く。

今日はペンフレンドと奈良県明日香村を歩いてきた。

私の仕事帰り(今日は午前中出勤)に合わせて応挙展へ行く予定だったのだが、ものすごい行列に挫折して、明日香へ行くことにした。ぢつは私。15の年から奈良ヲタクで、明日香村は通い詰めた言っても過言ではない場所なのだった。奈良へ通勤していたのと、私事が慌しかったのとで、ここ数年はご無沙汰だったけれど。ペンフレンドに明日香村のお気に入りスポットを案内できて、とうも嬉しかった。

死人花と酔芙蓉が美しかった。

夜は天王寺でワインを飲み、ケーキを食べた。夕食はペンフレンドがご馳走してくれたので、ささやかなお返しにと、帰りにU書店で嶽本野ばら『それいぬ』を、こっそり買って(「欲しい本があるので付き合ってください」と連れ込んだ)プレゼントする。明日香村を歩いている途中で中原淳一展の話になり「リアルタイムで『ジュニアそれいゆ』を読んでいて大好きだったのよ」と聞いたので。「なんだかんだ言って好きなのねぇ」と言われた。好きには違いないが微妙なところだ。激愛している遠藤周作の本は、どんなに好きな人でもプレゼントしようと思わないのだから。ペンフレンドのツボだろうという読みがあったのも事実だが、それ以上に「ナンバーワンではないから」という点も無視できない。

夕食の時、乙女な母よりも1歳年下のペンフレンドから「白蓮さんのお母さんは幸せだ」と言われた。その他、家族関係につい色々。そのことについては気が向いたら明日以降にでも書こうかと思う。とにかく今日は楽しかった。

もしも関西以外の土地から、仲の良い人が遊びに来ることがあれば、神戸のお気に入りのレストランか、京都の鞍馬、今日歩いた明日香村を案内したいなぁ……と思う。「関西以外の土地から来た人」と限定する必要はないのかも知れないけれど。要は自分の好きな人に、自分の好きな場所を知ってもらいたいという単純な理由なのだから。

明日は乙女な母を連れて買い物に行かなくちゃ。図書館にも行かなくちゃ……ってことで今日の日記はこれにてオシマイ。


2003年10月02日(木) バースデーケーキ

数年ぶりにバースデーケーキを買った。

乙女な母の誕生日だったのだが、平日なので家族揃っての食事はムツカシイし、誕生日プレゼントは秋冬物の洋服を買いに行くことになっているので、せめて当日にバースデーケーキなど……と思って。実際、ケーキを1台買ったっところで我が家では食べかねてしまうのだが、ハッピーバースディの歌を歌って蝋燭を吹き消すという行事が尊いのである。

ちなみに私と愚弟は誕生日が一緒だったりする。そして私自身はアニバーサリー好きではない(人の誕生日を祝いたいという良識はある)ので、バースデーケーキに思い入れはない。愚弟もケーキは食べるが、甘いものが大好物という訳ではないので、私と愚弟の誕生日に、誕生日ケーキが登場することは、まずもってありえない。私達の誕生日にバースデーケーキなんて20年くらい登場していないんぢゃないかと思う。唯一、バースデーケーキを買っていたのは父の誕生日で、父が亡くなってからは1度も買っていない。

ぢつはギリギリまで「美味しいショートケーキでも買って帰ればいいかな」と思っていたのだが、数日前から、やたらと乙女な母が自分の誕生日をアピールしていたので、その勢いに負けてしまったのだ。頑張って食べなきゃなぁ。5号サイズのケーキを買ったのだけれど、やっぱり食べかねていたりする。ま。乙女な母が喜んでくれたので良しとしよう。

56歳を迎えた母の1年が幸せなものであるといいな……ってことで今日の日記は、これにてオシマイ。


2003年10月01日(水) 冷める秋。再開の秋。

夏の終わりに熱中していたマイブーム「半身浴」の熱がすっかり冷めてしまった。

体調を崩したのがきっかけだったのだが、体調が回復してからも、なんとなくその気になれいまま現在にいたる。だいたいからして「マイブーム」とは一時的なものなので、いつかは熱も冷めるだろうとは思っていたけれど、少し冷めるのが早過ぎるような気もする。半身浴をしなくなるのと入れ替わりに高まってきたのは紅茶熱。

もともと紅茶は大好きなのだけど、夏場は冷たいお茶を飲む機会が多くて、ポットで紅茶を入れることがあまり無かったのだ。が、そろそろ温かい紅茶が美味しい季節。そして、街へ買い物に出掛けたときに、美味しい茶葉を買ったというのも再燃のキッカケになったようだ。スーパーで買った安物の茶葉で間に合わせていたのだけれど、やっぱりちゃんとした茶葉で入れたのと、そうでないものは味が違う。

ちょっとくらい高くったって、紅茶くらいは美味しいのを飲みたい。最近はあまりお酒を飲まなくなっているし、これくらいの贅沢はしなくっちゃ。お気に入りの紅茶屋さんが行動範囲内に無いってのが、情熱を維持できない最大の理由。茶葉が切れるのと同時に熱が冷めていく傾向にある。この冬はマメに茶葉を補充するようにしたいなぁ。

閑話休題。ちっょとお知らせ。

涼しくなって元気が出てきたので、掲示板を再開しました。掲示板が無い状態にも慣れてしまったので、いっそ撤去しちゃってもいいかなぁ……と思ったりもしたのですが、これまでのネット生活の中で掲示板を通じて親しい友人が出来たことを思うと、やっぱりあった方がいいかなぁと。自分が得たものを、どこかで還元したいと思う気持ちがあることも事実だけれど、何よりも自分自身のために。レスの頻度は少し抑え目にしようと思っています。

ひっそり、こっそり、長々と続けていくのが当面の目標です。もともと日記もHPね「ひっそり、こっそり」をコンセプトにしていますし……って、はじめた当初を思えば、ひっそり度は下がっておりますが。

なんとなく、とりとめのないまま、そんなこんなで今日の日記はこれにてオシマイ。


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白蓮 |MAILHP