コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年08月27日(金) 第1回 【トウシに溢れる会】


こんにちは、カン・チュンド です。  

上記はベタなネーミングですが、
わたしが付けました(笑)

実は先日、大阪駅近くで 弊所のお客様と「一席」を設け
互いに 情報交換 を行いました。

(要は 飲み会 で弾けていただけなのですが・・笑)


日本では(未だ)投資を行う者は「孤独」であり、
なにか特異なことに関心がある人々 と思われています・・。

・別にヘンなことを行っているわけではありません。
・(世の中で)ひとりだけ 悩む必要もありません。

「同じ仲間は こんなにいらっしゃるんですよ」
という お声掛け を(以前から)行いたかったのです。

「資産運用を行う者どうしの 飲み会 って、
やっぱ 堅苦しい だろうな・・」
と思っているあなた。

それは 間違い です(笑)

(下記写真 を見ていただければわかりますよ・・)


わたしがこの会を始めようと思ったきっかけは、

わたし → お客様
わたし → お客様
わたし → お客様

という「直線のベクトル」だけでは
なんとも「もったいない」と思ったからです。

(人生は短く、出会いの機会 は限られています・・)


袖振り合うも多生の縁 といいますが、
わたしから 皆さんへの 直線の縁 だけでなく、

お客様どうし、横の縁、横の縁 がつながり
「面のご縁」になっていけばと思っています。


なお、弊所のお客様は皆、ふつうの方 です(笑)
(会社員 や 主婦の方、リタイアされた方々など・・)


一般生活者 の方々に 資産運用 の啓蒙をしないことには、
(この国で)投資 が 文化 として根付いていくわけがありません。

( ↑ 弊所の小さな 自負 です・・)


< 以下、参加いただいた方々のコメントです >

◆ 姜さんへ
今日はありがとうございました。
とても有意義で楽しい時間を過すことが出来ました。

姜さんのクライアントだけあって、
皆さんフレンドリーで真面目な方ばかりでしたね。
色々勉強になりました。


◆ 昨日はお世話になりありがとうございました。
久々に投資にかかわる人々と話す機会を得ました。

と言っても投資以外の話の方が多かったような…(笑)。
何はともあれ「また勉強をしなくては」という気持ちを刺激
されました。


◆ 昨日は本当に実りのある時間をありがとうございました。
やはり皆さんとても真摯で、妥協も許さず(?)取り組んでおられるので
大変刺激になりました。

試験勉強も大事ですがライブで肌で感じながら身につけていくと
本質が見える気がします。
ちょっと自信がわいてきました。
これからどんどん新しいことに挑戦したいと思います。


◆ 姜先生
こちらこそ、昨日は有意義な講義、
楽しい交流会をありがとうございました。
どっちも楽しかったです。
第二回の交流会も楽しみにしてますので、又宜しくお願いします。


◆「トウシに溢れる会」では
楽しい時間を過ごさしていただき、ありがとうございました。

このような集いに参加するのは初めてなので緊張していましたが、
投資に向かい合う 参加者の姿勢 に共感を覚えました。

日本では儒教の影響か、
お金のことを話すのが下品な風潮がありますので
お金に対する周りとの温度差を感じます。

ただこのような土壌の中、
セミナーによる啓蒙の意義は大事だと思います。


皆さん、
ありがとうございました。

わたしは50回になるまで
この【トウシに溢れる会】を続けますよ(笑)




                 お店の前で記念撮影


(尚、当交流会は 不特定多数の方へのアナウンスはございません。
弊所のコンサルティング、けいぞく相談サービスをお受けいただいた方、
弊所のセミナーにご参加いただいた方のみに、今後も告知をさせていただきます・・)



2004年08月25日(水) 投資の心理学 その4)


こんにちは、カン・チュンド です。

さて、「まだあるの?」と思われるかもしれませんが、
私たち運用者の「思い込み」です。


● 株価 は(いつでも)その会社の 適正価値 を表している。
 (つまり)株価 はいつも 正しい。

 ↑ いいえ。そんなことはありません。

株価 というものは(そもそも)ブレるもの です。
(つまり)適正価値 の、上を 下を 超えて 動くもの なのです。


● 最近起こった出来事・最近の傾向 が正しい。
 ↑(ただ単に)いちばん新鮮な記憶 だから?

私たちは 最近起こった出来事
最近の傾向 を過度に信用してしまいます。

最近の出来事 を見て、
「そうか。いつもこうなんだ」と思い込んでしまう。


具体例 を挙げてみましょう。

1987〜89年の「3年間」で
【日経平均株価】はおよそ 2倍 になりました。

(年率 26% のリターンを獲得したことになります・・)


1987年 1月9日 の【日経平均株価】
18,810円

1988年 1月8日 の【日経平均株価】
22,872円

      6月10日の【日経平均株価】
27,920円

     12月24日の【日経平均株価】
29,686円

1989年 3月3日 の【日経平均株価】
32,130円

      9月8日 の【日経平均株価】
34,115円

     12月29日の【日経平均株価】
38,915円


年率 26% という収益率は、
「過去の実績収益率」と比べると明らかに <良すぎる数字> です。

(1970〜2000年までの「大型日本株式」の 平均収益率 は
8.1% なのですから・・)


しかし当時の株式市場では「長期の物差し」を顧みる人もなく、
「上がる、そして維持する、また上がる。イエーイ!」という

方向性 でしか、
物事をイメージできないような状況だったのです。


「歴史 に学ぶ? とんでもない!」 ← (ある種の 熱狂、白昼夢・・)


ヒトは、
マーケット全体が上昇するにつれて「楽観的」になり、

明日も、その次の日も上がり続けるだろう、
と思い込みます。

(逆に)マーケット全体が下降する局面では、
ヒトは「悲観的」になります。


多くの運用者は 最近の出来事・最近の傾向 のみを気にして、
まるで 俳優 のように「超楽観」と「超悲観」を演じ分けるのです。

(決して 長期の実績データ は見ない! 苦笑)


そして(ここがポイントなのですが)

● 悪いニュースが発生した時、
マーケットは「これでもか!」と大げさに下げ、

良いニュースが発生した時は「これでもか!」
と大げさに上げるものなのです。


そして 楽観の局地 に着いた人々は、
今までの経験則、常識 というものを平気で
「ゴミ箱」に投げ捨てたりします。

株価収益率(PER)が500倍、1000倍になろうと、
「大丈夫! 利益も毎年倍々ゲームで増えていくのだから」
と思い込むのです。

(恐い、恐い・・)


10人中10人が 頬 を上気させ、
一方向に頭(こうべ)を垂れながら 踊り始めたら、

それが パニック & クラッシュ の
「前兆」だと思ってください・・。





          



2004年08月20日(金) 投資の心理学 その3)


こんにちは、カン・チュンド です。

「お金」と「心理」は(いつも)互いに影響し合っています。

昨日、妻とふたりでスーパーに行ったのですが、
10個入りの卵が(なんと)99円 でした。

(やった!)

しかし、その下に、
「ただし、1,000円以上お買い上げの方に限ります・・」
という文字が!

(うまいこと考えますね・・)


投資における「心理」の 典型 としては、
以下のような例があります。

「先週ではなく、あの時 買っておけばよかった・・」

(いわゆる 後悔 です)

あの時、の意味は、
その株式の 投資妙味 がより「高かった」時 のことであり、

株価 が
その会社の 正味価値 を下回っていた時 のことです。

※ 安く買う ということには、
価格のブレ幅( = リスクの大きさ)を低減させ、
期待リターン を高まる効果があります・・。

が、しかし、

ヒトは 株価がより 安い時 に、
なかなか「買えない」のです(笑)

スーパーに行けば、

「ネピア ティッシュ 特価 198円」という コピー は
目ざとく見つけることができるのに・・。


またヒトは(なぜか)形あるモノ に縛られます。

(例えばこんな例・・)

あなたは 中村吉右衛門 が出ている
「歌舞伎」を観に行くことにしました。
(当日の入場料 は5,000円です)

しかし、歌舞伎座 に着いたあなたは、
5,000円札 をなくしているのに気付きます。
(困った、困った・・)

あなたは別の 5,000円 で 入場料 を支払いますか?

(これは 8割以上の人が はい と答えるのだそう・・)


次に(よく似ていますが)
微妙に異なる 例 です。

あなたは 中村吉右衛門 が出ている
「歌舞伎」の チケット をすでに購入していたとします。
(もちろん 5,000円 で)

歌舞伎座 に着いた時、
あなたは チケット をなくしているのに気付きました。

(歌舞伎を観るためには、もう一度5,000円を出して
チケット を買わなければなりません)

あなたは 5,000円を出して、チケット を購入しますか・・?

(この場合、約4割の人しか はい と答えない・・)


奇妙ですね・・(笑)

どちらも、
5,000円分の価値 を失っただけなのに・・。


(最後に)

2000年の2月から3月にかけて

(いわゆる)ドットコム企業 と呼ばれる
IT関連の株式が暴騰しました。

わたしは当時、
ソフトバンクの株式を保有されていた方を知っています。

(その方に限らず)

一度 青天井 をつけた株式を、
(今でもそこそこの 利益 があるにもかかわらず)
ヒトはなかなか 売却 できません。


好景気が続く(いわば)強気 のマーケットでは、
私たちは 能天気な「上昇相場」に慣れきってしまいます(ホントです)

悪い情報 はゴミ箱に捨てられ、
よい情報 は(たとえどんな些細なことでも)丁寧に 拾われます。


しかしほどなく 相場の調整 が起こり
(もちろん、起こるべくして起こるのですが)

砂上に築かれた 資産価値 の
大半をなくなってしまった 株式 を見る時、
ヒトは何を思うのでしょうか?

(実は)ヒトは、青天井の株価 を決して忘れることはできないのです。


まばゆい光の中で恍惚としながら
眺めていた その「数字」を
頭の中に刷り込んでしまっているのですね。


彼/彼女 が望むことは たったひとつ。

「もう一度、20万円の株価 にならんかな・・」 (笑)






               阪神間の某図書館前で・・。





2004年08月19日(木) セミナー【正しい経営塾】のお知らせ です


   ● 正しい経営塾 ●

「守るべきものは、自分で守る!」


講師: 神農 大作 さん 
有限会社プレジャー 代表取締役、税理士


経営 とは、
たくさんの積み木を積み上げる作業です。

しかし、元の土台がデコボコだと
積み木は崩れてしまいますね。

今回は、
コテコテの大阪弁で鬼気迫るトークを繰り広げる
税理士 神農氏 のセミナーです。


  < セミナー内容>

● 税金納めるのは当たり前なのか?
● いいことと悪いことは、中途半端に認識しない
●「税務署怖い・・」は幻想。本当に怖いところと、弱いところ
● いろんな相手に対する必殺の「殺し文句」ご紹介


< 講師からのメッセージ >

「味方を極める」をモットーに、
日々実践修行中です。

税務調査対応の実績は特筆。

会計税務を出発点に、
経営計画サポート、企業間の各種交渉ごと、
人事、法務問題など
経営 にかかわるさまざまな業務をサポートしています。


日時: 8月23日(月)
    19:00 〜 20:30(18:30受付 開始)

場所: 大阪産業創造館 6F 会議室 D

   (中央線 堺筋本町駅・堺筋線 堺筋本町駅から 徒歩5分)

参加費: 3,000円(税込) 


< お申込み方法 >

下記お申込みフォームにご記入のうえ [email protected]
まで送信してください。


       << お申込みフォーム >> 
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ご出席者名:

ご住所:

TEL:             FAX:

Eメール:



その他:  ご質問等ご自由にお書きください。



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2004年08月17日(火) 投資の心理学 その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

引き続き、

人の【感情】が 投資プロセスの決定 に
如何に影響を及ぼすのかを見ていきましょう。

(その前に)ヒトは「記憶」の 生き物 です。

(例えば)ここ1ヶ月で
もっとも注目を浴びた株式 に投資したがる、
あるいは投資してしまう、ということをヒトは平気でします(笑)

→ 印象度 で 投資対象 を決めてしまう ということ・・。


また、最近パフォーマンスが
よかった 投資信託 にはお金が殺到し、

最近成績が振るわない ファンド からは
するするとお金が逃げていきます。

(ヒトは「追っかけゲーム」が好きなのですね・・)

しかし、

最近、パフォーマンスがよかった 投資信託 を購入することと、
投資リターンを上げることは まったく異なります。

(それどころか)

パフォーマンスがよかった投資信託は、
ファンド価格がすでに上昇しており、

プラスのリターンを得る、
という「目的」のもとでは(逆に)
引き受ける リスク量 が増える可能性が 大 なのです・・。


< わたし、後悔だけはしたくないの・・ >

またヒトは、
「いくらでその 株式 や ファンド を買ったのか」に固執します。

自分が「間違った投資」をしていた
とは思いたくないのです。

(気持ちはわかる・・笑)

たとえ心のどこかで「間違った投資」をした、
とわかっていても、

「他の人も同じことしてるよ・・」
と自分に 言い訳 をしたりします。


(わたしは思うのですが)

ヒトが 有名な株式、注目を浴びている株式 に投資したがるのは、
万一損失を抱えた場合に

「自分と同じような目にあっている人もいるんだ・・」
と思いやすいからではないでしょうか?



「自分と同じような目にあっている人もいるんだ・・」
という 言い訳 は、
「自分がミスをした」という 事実 を忘れさせてくれます。

しかしヒトは 小さな「ミス」を認めないことで、
同じような「ミス」を重ねていくのです。

下手をするとそれが
「習慣」になってしまうこともあります(ホントです)


世の中には 株式投資 に関する「掲示板」が
100も200もありますが、

そのほとんどが
「みんな、ぼくと同じようにやってるよね。そうだよね」
という 傷 の確かめ合い「広場」なのです。

あるいは 自慢のし合い「広場」・・。


賢明な人なら、
取引先に向かう電車の中でふと、
「わたし、こんなこと繰り返していて何になるのかしら・・」

と思ったりするはずです。

注)こんなこと とは、
  戦略のない株式投資 のこと・・。

その時が、投資に対する姿勢 を変える
「好機」なのです。


結局、自分を省みることができるのは、
自分自身だけ なのですね。





              最近気に入っている広告・・。




2004年08月10日(火) 投資の心理学 その1)


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしは日頃、合理的な思考、
効率的な投資手法 などと申していますが、

私たちは(私たちが思っているほど)
合理的 ではありません(笑)

(まあ、ヒト科の 生き物 ですから・・)

特に マネー・投資 のこととなると、
人は とても奇妙な行動を取ります。

わたしが信奉している
「モダン・ポートフォリオ理論」では、

運用者は「合理的に振舞う」ということになっていますが、
(現実は)もちろん違います(笑)


この「合理的」という言葉、
(ひと言で言うと)

得にならないことを 無駄な時間をかけて、極力しないこと。
となりますが、

(実は)ヒトは得にならないことを、
無駄な時間をかけて、極力してしまう「生き物」なのです(笑)


投資の「行動心理学」は、
人の【感情】が 投資プロセスの決定 に
どのような影響を及ぼすかを研究しています。

今回はその一端を覗いてみましょう。

< 私たちは(当然)リスク回避的 です >


私たちは 不確実なリターン よりも
確実なリターン の方を望みます。

私たちが余分なリスクを引き受ける場合は、
(当然)余分な「対価」を求めていることになります。

また私たちは 利益 と 損失 に対して、
まったく違った「反応」を見せます。

(当たり前だろ! と思われるかもしれませんが)

一例 を挙げてみますと・・。

人は20%の利益よりも、
20%の損失の方に「過剰な反応」を見せるのです。

(20% という「振れ幅」は同じなのに・・)


(例えば・・)

あなたが「投資アドバイザー」を職業としていて、
お客様のポートフォリオが
その価値を20%増やしたとしましょう。

「やったわー。わたしの資産運用、
 今儲かっているのね・・」と

わざわざ電話してくるお客様はまず居ません(笑)


しかし、お客様のポートフォリオが
その価値を20%減らしてしまったら、
あなたのオフィスの電話はひんぱんに鳴るかもしれません・・。

「どうしてくれるの・・!」


< あなたは塩漬けになった株式を眺めて、
何度ため息をついているのですか? >

人は「損失」が出ている場面で、
(なかなか)資産を売却することができません。

(損失 が明らかになるのを避けることで、
より大きなリスクを背負うことになるのに・・)

あなたは自分に こう言い聞かせます。

「株価はいつか必ず元の値に戻るわ。
そうしたらきれいさっぱり売ってしまうの・・」

(ホント?)

運用者は「損失」を認識することを避けて、
リスクを積み重ねていくのです。

(もうあなたはおわかりでしょう・・)


ヒトは自分が保有しているモノに、
「より高い価値」を見出したがるのです。


(エゴというか、欲というか・・)


続きは次回に!


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インデックス運用アドバイザー( ← わたしのことです)が、
進化する金融商品ETF(上場型インデックス・ファンド)を
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2004年08月06日(金) あのー、投資って何のためにするのですか?


こんにちは、カン・チュンド です。

(例えば)あなたが昨日、
友人とお酒を飲んでいて つい飲みすぎてしまい
「二日酔いの朝」を迎えたとしましょう。

体 が異常に重く、
意識 は泥の中に埋まっているようで、

「あー、わたし何やってんだろ・・。
もうお酒は止めよう・・」

とひとり呟いたりします。
んー、そんな状態ですね。

(いわゆる)頭の中が真っ白な状態・・。


こういう時って、
心が 普段の規律 に縛られていません。

学生時代に好きだった人のことをふと思い出したり、
夢中になっていたクラブ活動のことや、
当時口ずさんでいた歌 が突然浮かんできたりします。

「へえ〜、あれからもう 15年 も経つのか・・」と
あなたはひとり感慨に浸ります。

注)15年 のところは皆さんそれぞれ 数字 が異なります(笑)


(実はこの時)普段では考えられない「時間軸」を
あなたは獲得しているのです・・。

「あれから15年も経っている」と思うことは(反射的に)
これから15年のことが 議題 に上るわけで、

あなたは髪を掻き上げながら、
「あと10年経ったら、わたし 何やってんだろ・・」
と思ったりします。

(二日酔いの朝 ですから・・)


投資 とは、あなたの
「あと10年経ったら、わたし 何やってんだろ・・」
という思いとパラレル に存在する、ひとつの【行為】です。
    
( 投資とは、非常に 個人的な 営みなのです・・ )

あなたは自分の 意識 が覚醒するに従って、

「15年前を振り返るより、
 これからの人生の方が、ずっと長いのだ」

ということを 再発見 します。

(ここで気分が滅入るか、
 よしがんばろう!と思うかは個人差あり・・)

わたし先ほど、
(二日酔いの朝は)普段の規律 に縛られない、

とお話しましたが、
普段の規律に縛られない【感覚】が
(投資を行う上では)大切なのです。


そこでわたしは、
二日酔いで頭が朦朧としているあなたに
あえて問い掛けます。

「あなたは何のために 投資 をするのですか・・?」

(あなたはまた 頭 を抱えながら・・)

ん〜、やっぱり、将来 年とって、仕事を辞めて、
その後の 生活 に困らないようにするため、じゃないかな・・?

「じゃあ、いつのために 投資 をするのか?
 は、明白 ですね」


「その日のために、ですね・・」

< その日 = 仕事をリタイアした後の ゆとりある生活の日々 >

「ということは(特別)お金持ち になりたいから
 投資をするわけじゃないんだ」

ん〜、どちらかというと、
将来 貧乏 になるのはイヤだから、
投資もしなきゃいけないのかな、という感じ・・。

「なるほど・・」

(多くの方が誤解しているのですが、)

お金持ちになりたいから 投資 をするのではなく
貧乏にならないために 投資 をする。

これが 投資の本来的な 意味 ではないでしょうか?

つまり、

今の生活レベルを(30年後も)維持できるように 投資 を行うわけです。

ここまでの話を聞いて、
「なるほど、このFPの言うことはもっともだ・・」
と思われたなら、

あなたが取るべき 進路【方向性】は
(おおかた)決まっていると言っていいでしょう。


あなたは、
仕事を辞めた後の 生活 に困らないようにするために
投資 を行うわけですから、

その 目的 を達成するために、
最大公約数的な 方法 を選択しなければなりません。

最大公約数的 とは
「もっとも実現可能性が高いと思われる」
という 意味 です。

(ここで注意すべきは、)

貧乏にならないための 投資 であっても
リスク は引き受けなければいけない、ということ。

ただ、あなたが取るべき【方向性】は
(おおかた)決まっていますから、

あなたが引き受けるべき
「リスクの大きさ」も決まっているはずです。


この「リスクの大きさ」を詳しく測定すれば、

その大きさにそぐわない 短期売買 を
繰り返す必要はないのだな、

と気付かれるはずです。

また、
個別銘柄 を気の向くままに保有するよりも、

投資信託というカタチで
「資産配分」に重きを置いた 投資 をに行う方が
理に叶っている、と思われるはずです。


そうです、

あなたは二日酔いのおかげで
「投資の本質」を垣間見ることができたのです(笑)

さあ、酔いが覚めたら、普段の生活に戻りましょう!

(注 わたしは決して
 二日酔い を推奨しているわけではありません・・)




2004年08月04日(水) 無意識に 自社株 をポートフォリオに組み入れようとしているあなたへ その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

あなたが勤める「会社」と あなた との関係について、
真剣に考えたことがありますか?

あなたは 個人 ですが、
「会社」というところは 複合の意思体 です。

(実にさまざまな 表情 を持っています・・)

(例えば)

あなたは「会社」の 機密情報 を
知ることができる立場にいるでしょうか?

もしかするとあなたは「持株会」を通じて、
「会社」が破たんするその日の朝まで
雇用主の発行する 株式 を購入し続けているかもしれません・・。

「会社」というところは
(九分九厘もうダメだ、ということがわかっていても)

記者会見の時まで 従業員には
「大丈夫だよ」と囁くものなのです。


自分の身 を守るためには
(ある程度の) 距離 を保つことが必要です。

( ↑ 冷たい言い方だと思われるかもしれませんが)

まさかの時 には
誰も助けてはくれないのですから・・。

今 は大丈夫でも、
2年後 にはどうなっているかわかりません。

こうも激しいスピードで変化している世の中です。
「会社」はより複雑な 舵取り を迫られています。


(ここでも 反論 が聞こえてきそうですが・・)

例えば「持株会」を通じた 株式購入 では、
多くの会社が 補助制度 を設けています。

(要するに、
 市場より少し安く 株式 が買えるのです)

あるいは「ストック・オプション」を
設けている会社も多数あります。

株式 が安く買える というのは
(従業員にとっての)メリット と映りがちですが、

実は 雇用主 にとって メリット大 なのです。

なぜなら、


1.雇用主の発行する 株式 を購入してもらうことで、
  従業員の「会社」に対する 忠誠心 が向上します。

2.(ストック・オプションを活用すれば)
  雇用コスト を抑えることができます。

3.(そして)従業員 に「出資者」になってもらうことで、
  資本調達のコスト が軽減できます。


特に創業間もない会社は
ストック・オプション を活用することで、
従業員 を引き留めようと躍起になります。

これって 従業員 にとってはどうなのでしょうか?

例えば(稀有な例ですが)
マイクロソフトの伝説 がありますね。

マイクロソフトで
「ストック・オプション」を利用した従業員の中には
ひと財産 築いた人たちがたくさんいます。

しかし、
こんな可能性 はどれくらいあるのでしょうか・・?


「持株会」を通じて、「ストック・オプション」を通じて、
あるいは確定拠出年金(401Kプラン)を通じて 、
雇用主の発行する 株式 を買った人々・・。

自分資本 を提供している 会社の 株式 を購入し、
それが 金融資産 の中でも
大きな比重を占めるに至ったため、

会社の「破たん」だけでなく、
自らも「破たん」状態 になってしまった人が
大勢います・・。


投資とは(別に)宝くじ に当たることではありません。

投資とは身の安全を構築し、
リスクを軽減させるための行為なのです。


皆さん、どうかこのことをお忘れなく・・。




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