ティオはしばし逡巡する。 しかしこの問いを投げつけるには、今ここにこれ以上の適任はいないだろう。いや、そんな限定をしなくとも、彼に訊くのが一番いいのかもしれない。 意を決して口を開いた。「どうして俺は建国期を見るんだ? 輝石の英雄(ジェム・オブ・ヒーローズ)ってやつが必要なのか?」