++ワタシノココロ++
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たとえば、
ひとりで仕事をしてる途中に
午後の日差しが暖かくて
うっかり居眠りして
膝の上に置いてたファイルをひとつ落として
そんな自分が可笑しくてたまらなくなっても
それをうち明けられる相手がいないって言うのは
やっぱり淋しい。
たとえば、
仕事の空き時間に
私が入れたコーヒーを
だれかが「おいしい」って言ってくれたとしても
「正確にはコーヒーメーカーが入れてくれたんでしょ」って
ふふん、って鼻で笑ってくれる人がいないと
なんか調子が出ない。
初めは新鮮だったこの日常が
やすくんとの他愛ない話のない毎日が
こんなに味気ないモノだったなんて
2002年02月26日(火) |
大切にするということ。 |
結構、電話なくても平気になってきたな
そう言えば、
やすくんとつきあう前はこんな感じだったな、なんて
しみじみ思ってみたりして。
今日は仕事も速く終わったので
部屋に戻って一人でボーっとしてた。
私が大好きな日記作家さん(Mさん)が
入院してるってコトで
他人事ながらかなり動揺してしまった。
そしたら、
日記にも何度も出てきてる彼女の大切な人が
初めて日記の代筆をされてた。
文面から、彼の悲痛な気持ちとか
どのくらい彼女を大切にしてるのかが伝わってきた。
入院している彼女もきっと今大変だと思う。
それを見守る彼もきっと大変だと思う。
でも、なんか2人の間に確かな絆が見えるような気がした。
うらやましかった。
私はMさん位やすくんを大切にしてるんだろうか。
やすくんは彼くらい私のことを考えてるんだろうか。
ま、比べてどうにかなる問題でもないんだけどね。
聞き慣れない携帯の着信音が鳴る。
名前を見たら
…やすくんのお父さん。
慌てて電話に出る。
「もしもし?ビックリした?」
声の主は、やすくん。
なに、それ?
自分の携帯で電話しないで、
家族の電話で電話してきたことで
怒りが一気に爆発しそうになる。
私が出ないと思ってんの?
そんな卑怯なコトしない!
家族の電話だったら
私が怒らないとでも思ってんの?
「ごめん。俺の携帯、やっぱりダメだったみたいで、
今日、店に預けてきた。
代わりの電話もらえるはずだったんだけど、
忙しいみたいで、1時間待ちとかいわれてさ。
明日取りに来ますって、置いてきたんだ」
理由を聞いて、一応納得。一応。
電話の向こうからは、
やすくんの家族の声や飼い犬の鳴き声が聞こえてきた。
深く突っ込んだ話ができるような
そんな空気は微塵もない。
話すことは話したんだけど
やっぱり心の奥で何かが引っかかってるから
いつもみたいに話はできない。
今以上に大切にしたい、って思ってるのも私の本心。
だけど、
やっぱり、
うやむやにはしたくなんだもん。
どうしたらいいかなあ・・・・
+++++++++++++++++++ 私信
MIUさん。 がんばれ。がんばれ。
+++++++++++++++++++
2002年02月25日(月) |
たとえそれがウソだとしても。 |
メールを出さないで、
留守電にも入れない日。
…どうしたらいいかな。なんかものすごく冷たいヒトみたいだ。
罪悪感みたいな、ちょっと淋しい気持ちが
心の底でジクジクしてる感じ。
でも、今回だけは簡単に折れてあげないんだ、ゼッタイ。
… それって、単に意地になってるだけじゃないの?
なんていう一人ツッコミも、端の方へ追いやる。
今の状況をどう乗り越えていけばいいのか。
私の思いや考えをやすくんに分かってもらうためには
これから、どうしていけばいいのかな。
仕事合間のふとした空白の時間も、
気づけばそんなことを考えてる。
わたしの思いを伝えたいがために
それをどう伝えるかを考えるために
自分から選んだ、「冷却期間」。
辛くはないんだけど、
…気になるのも事実。
つい。
留守電、入れた。
「今日まで2ヶ月間、白浜でのお仕事おつかれさまでした。
明日は移動大変だけど、気をつけて」
やすくんを思う気持ちはいつもと変わらないのに、
なぜだか声は平坦で、暖かみを感じさせられなかった。
気持ちの中に、多少のわだかまりは正直残ってる。
夜。
いや、夜中。
送別会が終わったらしいやすくんが、電話をしてきた。
「今終わった。」
「… おつかれさま(やっぱりちょっときつい口調になる)」
「でさ、明日いつもの時間に(電話)よろしく
俺、寝るから」
え?
… しばし、呆然。
「…きき?」
「…あのさ、昨日電話で話したこと覚えてる?
私がなにを話したか、何を2人で話し合ったのか」
次の瞬間、やすくんが答えたことは。
「忘れた」
の一言。
「なに?それ?
わすれちゃったの?全部を?
…信じられない」
「そんなことどうでもいいから、 明日の電話、頼むよ」
…全然分かってない。
どうでもいいことじゃない。
忘れちゃいけないことだったはず。
「忘れた」じゃ絶対ごまかせないこと。
たとえそれがやすくんなりの
今の状態を抜け出すためのウソだとしても。
だって。
これから2人でやっていくために
ごまかしてうやむやにしちゃいけないとっても大切な部分を
私たちは昨日話したのに。
酔っぱらってても
ほんとは全然分かってなくても
「ごめん」って言ってくれたら
きっとどうでもよくなってたことだったのに。
「そんな簡単なコトじゃないでしょ?」
また、
頭の中が真っ白になって何を考えていいのか分からなくなって
やっとそれだけ答えることができた。
「仕事に行く車の中で賭けてくれって言ってるだけだろ。
そんなにイヤなの? だったらいいよ」
明らかに不機嫌になってるやすくん。
そんな部分で不機嫌にならないでよ。
私たちがしてるのは、
電話をかけたくないとか、そんなレベルの話じゃないのに。
全然分かってない。
昨日の日記を書いてるとき丁度、やすくんからの電話があった。
いつもは
「感じてることを何でもいいから話して」って、
機嫌が悪くなると話をしなくなるやすくんに
「もう切るよ」って言われても、しつこいくらい何度も話しかける。
今回はそんな元気もなかった。
沈黙だけが続く電話。 かける言葉も見つからない。
私の思いこみのせいかなとも少し思ったけど、でもそれ以上に
明らかにすれ違ってギスギスした空気が
電話を通して伝わってくるのに
そんな状態でも
「全然いつもと変わらない」って言っちゃう
やすくんが余計に分からなくて
自分が何をしたいのか、
やすくんがどうして欲しいと思っているのか
きちんと考えたいと思った。
で。
「ごめん、ちょっとしばらく一人で考えてみる」
って、そう言った。
怒りや我慢が頂点に達して一気に爆発するって
そういうことは仕事でもプライベートでもあることだけど、
今回の私はむしろ
膨れ上がっていくはずの心の中のモノが
一気に萎んでいくようなそんな感覚で、
妙に穏やかと言うか、静かで落ち着いてた。
何をどうして良いのか分からなかった。
「しばらく一人で考える」のには
1時間とか一晩とかではなく
かなりの時間がかかるかもしれないって
何となく感じたので、
明日で南紀白浜の仕事が終わるから「ごくろうさま」の気持ちと、
その次に始まる新しい仕事を頑張ってということを
できるだけ明るく伝えて
「それじゃ」と言った。 しばらくお別れの挨拶。
やすくんは黙っていたけど、私の方から電話を切りたくなかったから
「電話切りなよ。寝ちゃうよ」
そう言って、いつも通りに電話を切った。
とてつもなく淋しくなると思っていたのに、
変に落ち着いた気持ちに変化は見られなくて
「何が不安なのか、じっくり考えてみよう」なんて
これまでのことをじっくり振り返りながら自分の考えを整理してた。
携帯が鳴る。やすくんだ。
「あのさ、これから何を考えるのかわかんないけど
変なコト考えないようにしてクダサイ」
「変なコトって、何?」
「イヤ、わかんないけど」
最悪「別れる」と言う選択肢を
私が選ぶかどうかを心配してるんだ。
私がしばらく考えたいのは、
これからも一緒にやっていくためには
この状況をどうしたらいいのか、ってことだったのに。
それに気づいたら、少し可笑しくなって
グチャグチャの気持ちのまま話をしようと思った。
私が遠距離でも全然平気そうだったのは、 やすくんがその日の出来事とか感じたことを 包み隠さずに話してくれてたからだということ。
だから、変な詮索しなくてもよかったし 言葉の裏を探る必要もなかったからだということ。
でも、今は違う。
明らかに変な空気が流れてるのに、
それがどうしてだか、やすくんは話そうとしない。
私に話したくないと言うことは、
その原因が私にあるってことは予想できる。
だから、言葉の一つ一つからやすくんの気持ちを探ってる。
そんな自分がイヤ。
「俺も、そんなのはイヤだ」
そういってやすくんが一気に話し始めた。
「あのさ、俺が病院に行くことと、この前ききが言ったこと 全然関係ないじゃん。なのに何であんなこというの?
それに、イヤな奴の名前も出した」
「やすくんが怒りそうなコトをわざと言った」
「なんで?」
その質問には答えない。 「やすくん、結局病院行ったの?」 「…行ってない。結局その後4人で遊びに行ったから」
「なんで?」
「…だって、時間がなかった」 「お休みだったじゃん。
仕事だったら、こんなお願いしないよ。
私がどのくらい心配してるかわかんない?」
「 … 」
話しながら、自分の気持ちが分かってきた。
優しくお願いしてもやすくんは病院に行かないって分かったから、
わざと怒るようなことを言ってみた私。
私の真剣な気持ちが
どうしたら届くのか、考えた末のコト。
結局、考えた末に選んだ方法、手段で
やすくんは引っかかって、怒って
その裏の私の気持ちには気づいてもらえなかった。
どうしたら、自分の気持ちがわかってもらえるんだろう。
押してもダメなら引いてみなって、
よく言うけど、押しても引いてもやすくんには届かなかった。
結局、穏やかな話し合いは
結論を出すことがないまま終わることになった。
朝、やすくんから電話があって
いつも通りに話をしたけど、
今日はまだ一度も留守電にメッセージもメールも残してない。
まだ、考えがまとまっていないんだもの。
うやむやなまま終わらせたくないんだ。
これからのためにも、さ。
やすくんから電話。
いつもと変わらないテンションで
話そうと
無理してるのがよくわかる。
私も私で
昨日まで感じてたことが
もしかしたら自分勝手な思い過ごしなのかもと
やすくんが発する言葉のひとつひとつに潜む
本当の気持ちを探ってる
探ってるんだ。
いつもなら何もしなくてもわかる
やすくんのココロの中が
どんなに探っても
ミエナイなんて
やすくんから
メールが入った。
「これから、出かけてきます」
1日半の間に
メールも電話も
数え切れないほど入れたのに
初めは単に機嫌が悪いだけだろうと思って
しばらくしたら
それでも電話くれると思っていたのに
時間がたって
それがだんだん不安に変わる。
もしかしたら、急に具合が悪くなったのかも
電話に出られないハプニングに巻き込まれて・・?
不安な気持ちが
直接電話の回数に正比例して
でも
むなしい呼び出し音が耳に響いて
ねむれないままの夜が二度過ぎて
それが、
たった
たったこれだけ?
メールで分かったことは
ハプニングが有ったわけでも
具合が悪かったわけでもなくて
本当に、ただ機嫌が悪かっただけ。
どうして機嫌が悪いのか、
その原因も大体見当が付いてる。
私が心配のあまり
口にした言葉。
怒るほどのことでもないと
私は思うんだけど、
やすくんのNGワードに引っかかったことも
実は分かってるんだけど
だからって
今回ばかりは引き下がれない。
電話で喧嘩は
これで決定的。
「喉は全然痛くないのに、
気管っていうか、胸が痛むんだ」
電話の向こうのやすくんの声は
まるで別人。
「お願いだから、病院に行って。
明日おやすみでしょう?」
そう言った私の言葉に
なかなか「わかった」って言わないね。
私の言葉はおせっかいでしたか?
朝、電話したときも
黙ったっきり。
昨日より悪くなったと思えば、
そうじゃないみたいだし。
私と話したくなかったのですか?
仕事が終わって電話をしても
なしのつぶて。
病気だからいつも以上に心配になる
私のこの気持ちは
お節介なのでしょうか。
今日は
病気のせいか不機嫌のせいか
やすくんの声は
聞けないみたいです。
病人だからって
何時までも優しくしてると思ったら
大間違いなんだから。
もう
しらないぞ。
今日は、
よく働いた。
マジで。
8時に始業
17時まで休みなく働く。
15分休憩してそこから会議が二つ。
19時終了して、食事の時間を取るまもなく、
最後の仕事。ハードな懇談。
帰宅途中
急にお腹がすいて
マックのドライブスルーで
超遅い食事を購入。
駐車場に車を止めて、
部屋に入って
買ってきた食事を置いて
ストーブとコタツをつけて座る。
………………
「…もしもし、きき?」
気づいたら
コタツでゴロンと横になっていて
右手で握りしめてた携帯から
いつもの優しい声が聞こえてた。
どうやら、ねぼけたまま電話に出てたみたい。
「ごめんね。寝てたの」
やっとそれだけ答えた…気がする。
最近風邪気味のやすくんのことを
気遣った言葉をかけたような気もするけど、
「うーん・・・寝ぼけてる」
って自分で言った気もする。
ただ、
やすくんが「もう切るよ」って言ったときに
ものすごく悲しくなって
「やだよ〜」
って言ったことと、
やすくんが電話を切る間際に
「大好きだよ」
って言ってくれたことは
しっかり覚えてる。
ぼんやりとした頭で
まともに話ができなかったことは
ものすごく残念だったけど
でも、
幸せだあ〜♪
過去日記として、
京都の思い出を残してみました。
興味のある人はドウゾ
++++++++++++++++++++++++++
やすくんと
共通の知り合いの話をしてた。
彼は今転職を真剣に考えている。
長年考えていた自分の夢を考えて
一旦仕事を辞め、
実家に帰って勉強し治すと考えてる。
「でもね、そうなると彼女と遠距離になっちゃうからって
辞めることをためらってるところもあるみたい」
「仕事と女とどっち大事にするって言うんだって、なあ?」
そういうやすくんに
「やすくんなら、どっち大事にするの?」って
意地悪な質問で切り返す。
「俺だったら… 彼女を選ぶに決まってる」
苦しい答えだ。
思わず吹き出してしまう。
つられてやすくんも笑ってた。
初めから遠距離の私たち。
転勤で更に遠くなってしまったんだもんね。
「だけどさ」
言葉を続けたやすくん。
「もし離れるからイヤだ、って彼女が言ってるんだったら
そんな彼女とは別れちゃえってきっと言うと思う」
………ん?
「それってさ、私はそんな事言わないって思ってたってこと?」
「ききは初めっから遠かっただろ?
だけどさ、
一回もそのことで『辛い』って言ったり 不安そうな顔をしなかったでしょ。
逆に全然平気な顔して会いに来てくれたじゃない。
今だから言うけど
それって、かなり安心できマシタ」
それって、もしかして私を誉めてくれてるのかな?
不安がなかったわけではないんだけど、
その不安って言うのは
病気をしたときとか、
淋しいときに駆けつけることができないこと。
それは、
やすくんにとっては
不安のジャンルには入らなかったらしい。
よかった。
これまでの自分に
ちょっと自信がもてた気がする。
京都での思い出は
また別の機会に書くとして。
今回の旅の
メインイベントの1つ。
やすくんの従姉妹のお店に行く。
「どれでも、好きなのを選んでいいよ」
と、やすくんの一言。
目の前には、
まばゆい光を放つたくさんの指輪達。
「せっかくだから、2人でつける方から選ぼう」
普段、全く指輪とかをつけない私は、
どんなのが欲しいと聞かれても
全く考えることができず、
結局従姉妹さんがショーケースから出してくれる
いろんなパターンの指輪を
次々指に合わせてみる。
いくつか試してみると
自分の好みも分かってくる。
やすくんにもつけてもらって、
どんなのが良いのか聞いてみた。
「俺はあんまり厚くないのがいいな。
形はどうでもいいけど」
それ聞いてちょっと嬉しくなる。
私も同じこと考えていたから。
つけてても気にならなくて、
できるだけシンプルなモノがいい
そう思っていたから。
結局、私が搾った2点から
最終決定をしたのはやすくん。
シンプルで、強いプラチナのリング。
「さ、次はききに今度贈るやつだ」
こんどは、小さな石たちも乗って
より美しい輝きを放つ指輪達の前に
連れて行かれた。
同じくいろんなパターンを出してもらって、
次々試してみる。
最初いいなと思った候補は、
なんと8種類。
なんども指にはめて、眺めてみる。
ものすごく悩んで、
最後に1つに決める。
「私植物好きだから」
リングにツタの葉を絡ませながら
小さな星が
私の指で輝いてる。
やすくん・・・・
ありがとう
2002年02月14日(木) |
そうだ。京都行こう。 |
会社を、早退した。
そして、
明日は休みを取った。
まっすぐ家に戻って
5時過ぎの特急に飛び乗る。
…ここは、京都。
携帯のベルが鳴る。
「着いた?今、烏丸東口ってところにいるよ」
大学の時京都に住んでたとはいえ、
そのころとは全く変わった駅に戸惑いながら、
看板表示を目指してひたすら進んだ。
「…今日はどちらまで行かれますか?」
斜め後ろから男の人の声。
無視して、東口に向かう。
「おいおい、無視すんの?」
…ん?
ビックリして振り返ると
そこには
やすくんがいた。
思わず声をあげて
無意識のうちに腕に飛びついてた。
会いたくて
会いたくて
会いたくてたまらなかった人が
目の前にいる。
ホテルに荷物を預けて
2人で夜の街を歩く。
照れくさくて
まともに顔を見られない。
だけど、
私の隣にやすくんがいて
繋いでる手は
優しい暖かさを伝えてくれる。
京都に吹く夜風は
ものすごく冷たかったけど、
この冬一番
暖かい夜でした。
もう我慢できないよ
こんなに苦しいのは初めて
やすくんの声を聞いてるだけじゃ
もう我慢できないの
からだの半分を
どこかに置いてきたみたいな
変な感覚が
このごろずっと続いてる。
やすくんの声を
髪を
体全部が
なつかしい
はやく会いたい。
はやく
はやく。
のんびり昼御飯を食べてから
知り合いのお店に
披露宴の衣装を見に行く。
「今日は、どんどん着ちゃっていいからね」
私の幼なじみのお母さん。
まずは和装。
簡単に料金の説明があって、
おばちゃんのおすすめの着物を
出してもらう。
「そのまま着ちゃ、イメージ沸かないからね」
って、アメフトのプロテクターほどの
ちょっとしたモノを着け(説明になってない)
片っ端から着てみる。
ふふ
なんだか、私じゃないみたい。
一応、ちゃんとしたお嫁さんに見えるジャン。
「さ、次は洋装だよ」
今度は、上半身下着だけの姿になって、
(当然更衣室の中で、だけど)
次から次へと着替えて、
外に出て鏡を見たり、写真を撮ってもらって
また着替える。
小さいときは、よく
お姫様の絵を描いてたなあ・・・
なんて、鏡の中の自分を見ながら
またしみじみ。
普段はどちらかというと
地味な色の服しか着ない私が、
今日だけは
金や赤、
青にピンクにグリーン
いろんな色のドレスを着た。
「写真取ったから、旦那さんに見てもらったり
向こうのご両親にも見てもらって相談してきてね」
やすくん、こんな写真見たら
ビックリしちゃうんだろうなあ・・・・
くくく
2002年02月10日(日) |
未来(過去?)ニッキ3 ++2/15 京都にて |
珈琲を飲んでから、
少しくらい京都観光をしてもいいでしょ?って
やすくんを連れだした。
四条河原町から八坂神社に向かう。
祇園のあたりには
草履とか帯とか、
和装の小物を売ってる店が多い。
「この辺は舞妓さんの道具を扱ってるお店も多いんだって」
ちょっと知ったかぶりの私。
ちょっとしたディスプレイも
京都らしい感じが出ていてステキに見える。
「ほら、こんなたくさん草履があるよ。
ステキだよね」
あるお店の前で私がこういうと
「ひとつ買えば?着物着たとき履けばいいじゃん」
なんて、やすくんがいった。
「着物持ってないもん」
「そうなの?でもさ、普段から着てるとかっこいいよね」
「草履だけ持っててもね(苦笑)
だったら、買って下さい(笑)」
やすくんが
急に立ち止まる。
「ん?どうしたの?」
ビックリして聞くと
「初めてだね。
それが草履なんて。ははは(爆笑)」
大きな声でやすくんが笑うから
通りにいる人が振り返って恥ずかしかった。
「なんのこと?」
やすくんに聞いたら、
「ききが俺になにかを『買って』って言ったの
今が初めてだよ。
俺、そう言うこと本当に言わない人なのかと思ってた」
「言わない人って?」
「ずっと前さ、ほらまだ会ったことないときだと思うんだけど
ききが『欲しいと思うモノがない』って言ってたんだよ。
実際、つきあい始めてからも
服とかバッグでも欲しいって言わないし、
一緒に買い物に行きたいとも言わなかったでしょ?
いつも気にしてたわけじゃなかったんだけど、
今、『買って』って言われて急に思い出したの(笑)」
そんな昔のことを覚えてくれてたことが
少し嬉しかったんだけど、
それ以上に
そんな記念すべき瞬間が
「草履」だなんて、
しかも、冗談で言った時になるなんて
と、
かなり落ち込んでしまった。
にゃはははは。
後の祭りって事だな
2002年02月09日(土) |
未来(過去?)ニッキ2 ++2/15 京都にて |
京都の朝。
早起きして上賀茂神社に行きたいなとも思っていたけど、
今日はせっかく2人でいるんだし、
チェックアウトが12:00だっていうので、
ゆっくり部屋でくつろぐ。
「朝メシ、どうする?
ホテルで食べると、1,000円だって」
だったら、外へ行こう。
久々の京都で、行きたいところは山ほどある。
一番行きたいところは
珈琲屋さん。
こういう呼び方は一般的じゃないかも。
京都にはたくさんおいしい珈琲を飲ませてくれるお店がある。
大学生の頃はそう言うお店で過ごすことが多かった。
一番行きたかったのは、
当時のアパートに近い珈琲屋さんだったけど、
時間と距離を考えて今回はパス。
今回は静かな雰囲気が好きだった店を選んだ。
「ねえ、ききはいつもこんなお店に来てたの?」
「そうだね、珈琲を飲むときはよく来てたかな。
お昼ご飯は安く済ませて、
珈琲はゆっくり飲めるところ捜してたよ」
「ふーん・・・」
少し薄暗くて、ノーブルな雰囲気のお店。
初めて入ったとき、少し緊張したのを覚えてる。
珈琲1杯で2時間以上本読んでたりしてたよ、
そう言う話をやすくんにしながら、
珈琲が来るのを待つ。
妙に静かなやすくん。
この雰囲気好きじゃなかったかな、なんて
お店選びを後悔し始めた頃
「ききの大学生の頃を見たかった」
なんて唐突に言う。
「この店にどんな人と来てたのかなあとか
そのころはどんな髪型で、どんな服装でって
思わず考えたよ。
まだまだ知らないききがいるんだなあって」
くす。
そうだよ
やすくんの知らない私が
この街に住んでたんだよ
このお店にも、あの道にも
公衆電話や看板にまで
思い出が詰まってる。
すこしずつ、
見せてあげるね。
2002年02月08日(金) |
未来(過去?)ニッキ ++2/14 京都にて |
書いてる今となっちゃ過去日記なんだけど、
この日付からすると、これは未来日記。
うーん・・・微妙。
京都駅で再会して、
私の荷物を部屋に置くために、
2人でホテルに向かう。
地下鉄の駅からすぐそばのビジネスホテル。
部屋は小さいのに、
ベッドが大きくて座った感触がよかった。
荷物を置いてすぐ出発するはずだったのに、
思わずコートも着たままベッドにゴロンと横になる。
やすくんはニコッと笑って、
テレビをつけながら
「今日は疲れただろ?少し休む?」
って、私の頭に手を乗せた。
「大丈夫だよ。なんだか寝心地がよくて」
と、ちょうど始まったオリンピック中継を
仰向けに寝ころんだまま見てた。
頭に乗せられた手の温かさと
やすくんの匂いが嬉しくて
なんだかすごく安心して、
眠ってしまったみたい。
次気づいたら、
着ていたはずのコートはクローゼットの中で、
私の上には、
やすくんの腕。
すぐ隣で横になって
オリンピック見てた。
「寝顔見てたら、起こし辛くなっちゃって」
そういってやすくんが
私の顔をのぞき込んだ。
いつもの優しい笑顔が
一瞬ものすごく淋しそうな表情になって
また、笑顔に戻る。
そんなやすくんの顔を見てたら、
切ない気持ちになって
思わずやすくんにしがみついた。
京都の夜は、
こうして始まったのでした。
やすくんと一緒に生活できるまでの
後数ヶ月の予定がほとんど決まった。
退職までは、後2ヶ月弱。
あと、もう少し。
いまだに、職場での公表は避けてる。
ボスにはすでに報告済みだし、
もっと上の方にも報告してある。
親しい友人には話してるけど、
その中でも、
今の職場と多少なりとも関わりがある人には
すべて秘密にしてる。
職場の仲間に知られたくない。
気恥ずかしい、と言うのじゃなく。
イヤな思いをしたくないから。
今の職場の人間関係は一部最悪。
その最悪な一部分を作ってるチームに今所属してる。
どのくらい最悪かっていうと、
たとえば、
「結婚」が弱みになる
「退職」につけ込まれる
「髪の毛の量」で人格を疑われる
「着ている服の色」でバカにされる
くらい最悪。
もしかしたら、
どんな職場でもそういうことが
少なからずあるのかもしれないけど、
そういうデリカシーにかける人たちが
いるのかもしれないけれど。
チーム外の同僚の悪口を
言い続ける人たちにとにかく辟易してる。
仕事の量は外の人とたいして変わらないのに、
「なんで俺達ばっかり」って大きな声で怒鳴るから、
必然的に「大人」な周り人たちにとばっちりがくる。
やすくんは、
今の私の安らぎの場所。
オアシス、うーん・・・・それ以上。
喧嘩もするし、むかつくときも時にはあるけど
自分を解放できる秘密の場所。
それを、
そんな子供じみた人たちに
踏みにじられたくない。
訳の分からない理由で
嘲笑のネタにされたくない。
私の大切なモノを守るために。
今日は地元のホテルのブライダルフェア。
やすくんとも泊まったことがある。
やすくんの家族とも(苦笑)
母には以前から一緒に行こうとお願いしていたんだけど
なぜか、父も着いてくることになった。
母の幼なじみが系列会社のお偉いさんだそうで、
事前連絡していたために
ホテルの支配人さんが直々にロビーで出迎えて下さった。
生まれて初めてのブライダルフェア。
幸せそうなカップルや
家族に付き添われてやって来た人達。
私もその一人だけど。
みんなニコニコ幸せそうな笑顔をしてる。
ムスッとした人は一人もいない。
なんだか、
すごく幸せな空気が漂っていた。
じっくりと料理のサンプルを眺めていたら
「模擬結婚式、披露宴」が始まった。
宴席に着席してたら
モデルの新郎新婦さん達が登場。
この2人は(縁起とは言え)人生最高の笑顔で
でも、着席している私たちは
そんな彼らの半分も気分は盛り上がっていなくて
入場と同時の拍手もまばら。
〜 こういう仕事も大変だなあ 〜
って、しみじみ思ったりして。
いろんな演出には
それなりのハプニングもあって、
サーベラントとか言う
シャンパンをサーベルで開けるっていうもので
何度も空振りの失敗。
失敗した本人さんも苦笑してたし、
お酒に火をつけて、
ケーキに火をかけるって言う催しも
サービスの男の人の手袋に
火が移って大変だったみたいだし。
そう言う意味では、
とっても楽しめました♪
で、その後
満足した私をよそに
両親とホテルの担当者の人が
おでこをくっつけあって相談し、
気づいたら、
結婚式の日取りが決まってました。
ちゃんちゃん。
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