++ワタシノココロ++
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2001年08月31日(金) |
タイタニックのバカ。 |
タイタニック。 はあ。
あんなに世の中で騒がれたこの映画を 私は実は初めて目にしてる。
理由は、極度の恐がりのため。 子どもの頃からアクション、サスペンスものが苦手な私。 苦手…なんてもんじゃない。恐怖、拒絶感すらある。 今だにサスペンスドラマや時代劇すら見られない。
最近の映画は、アクション、サスペンス抜きなんて 「釣りバカ日誌」くらいしかないから(笑)、 話題作の数々なんて、全く興味がない。
特にタイタニックは、どうしても現実に たくさんの人が亡くなってるから、 それを敢えて映画化したモノを見るのは悲しすぎるし、 そもそも、その中でラブストーリーを展開するってのが なんだかすごく下品な感じがしてた。 それに、テレビで流れてた映画の宣伝も、 たくさんの人が甲板から海へ落ちるシーンで、 全部CGだってわかってても、 実際にそういう風になくなった人がいると思うと やりきれなかったし。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
「へえ、今度タイタニック、テレビでやるんだね」
私の部屋で一緒にテレビを見てたとき、やすくんがいった。
「今更タイタニックなんてテレビでやったって、 もうみんな見てるだろうにね、なんでだろうね。 つまんなかったぜ。話題になってたけど。」 「…そう?私見てないけど。人が亡くなって悲しいから」 「あ、そうか、こういうの苦手だったね」
たわいない日常の会話。 ごく普通の会話。
こんな会話が私の胸に突き刺さる。 やすくんは、あまり最新の話題にくわしくない。 映画のことも、さっぱり疎い人のはずなのに。 スポーツやアクション物を見たならわかるけど、 タイタニックを見たなんて…
きっとあの人と見たんだな。 写真のあの人と。
やすくんは、私に隠してることがある。 それを私が知ってることを知らない。 ま、過去のことだから、話す必要もないのだけど。
タイタニックのバカ。 私は彼女を忘れてたのに。 あのドロドロと重い心はどこかへ消えてたのに。 タイタニックから、全部思い出してしまった。
過去に押しつぶされそうになる。
今を信じていきたい。 過去に負けたくない。
やすくんが大切だから。 過去より今、そして未来が大切だから。
(昨日の続きから・・・)
部屋に戻ってきたとき、 私は、やすくんに近づくことができなかった。 自分なりに出した結論。 悲しいけど、仕方がない。 狭い部屋の端と端で、 しばらくの沈黙が続く。
泣き疲れて、考え疲れて、 私の頭の中は真っ白だった。
「あのさ…」
先に、沈黙を破ったのはやすくん。
「そっちに行ってもいい?」
私が返事をする前に、やすくんが私の隣に座る。
「…おちついた?」 「 … 」 「俺、話していい?」 「…うん」
「… あのさ、 大丈夫だよ。 俺、何とも思ってない。白紙に戻す必要もないよ。」
「今、すごく落ち込んでるだろうけど、 今日の話で、かなり前へ進んだんだぞ。」
「とりあえず、こっちに来ることは許してもらえたじゃん。 具体的な話も、少しずつ出てきたし。」
「俺、嫌だったらこんな風に話さないよ。」
小さな子どもをなだめるように、 頑なになってる私の心を少しずつ溶かすように、 ぽつりぽつりと話をする。
やすくんの言葉を聞いて、また涙が潤んできた私の側で ずっと
「大丈夫だから」
って、言い続けてくれてた。
ありがとね。 ごめんね。
言いたいことは山ほどあったけど、 そのどれも私の口から出ていかないで、 私は相変わらず涙を流し続けてた。 そんな私の側にずっといてくれたやすくん。
昨日のことがあって、今朝。 まだ私の心は不安定で、グラグラしてた。 でも。
ひとつわかったことがある。
私はやすくんに支えてもらってる。 いや、包んでもらってるってこと。
眠ってるやすくんをおいて、仕事に出た。 午前中で上がりだったから、急いで部屋に帰る。 何もなかったように、にこやかに迎えてくれた時も、 私が作ったパスタをおいしい、って言ったときも、 ドライブに出かけたときも、たまたま立ち寄った観光地でも
いつも、やすくんは私を包んでくれてる。
短い1日が終わり、眠りにつく頃。 やすくんが一言言ってた。
「昨日はいろいろあったけど、今日が初めの一歩だよな。 これからも一緒にいような」
今日は、すごく楽しくて嬉しくて、 悲しくて辛かった。
羽田でやすくんと会って、それからずっと一緒だった。 いっぱい笑って、いっぱい話して、 ずっと手を繋いでた。 富山に着いて、車に乗ってもずっと。 お互い早起きして、出会ったときから 「今日は眠いね」なんて笑いあってたのに 結局ずーっと2人で話し続けてた。 あくびをしながら。
実家を出るとき、車を運転していたのは私だった。 家を出る前から涙が止まらないのに、 やすくんが運転するって言うのを聞かないで 運転し続けた。 涙で視界がぼやけているのに、 泣きながら、ただ前を見て運転してた。
そんな私に、やすくんが優しい言葉をかけてくれる。
「がんばったね」 「これからだね」
って言ってくれる。 だけど、そのひとつひとつが全部 私の心に突き刺さる。 そして、グルグルといろんなことが思い浮かんでくる。
やすくんは悪くない。 やすくんのせいじゃない。 悪いのは私。 しっかりしてない私。
そして私は、こういった。
「全部白紙にしよう。 今までのこと全部ナシにしよ。 私、やすくんに嫌われても仕方がないよ。 幻滅してるかもしれない。それも仕方ないよね。 だから、無理しないで。 白紙にしようよ。
それでもやっぱり、私でよかったら、 その時は、2人で頑張ろう。」
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
実家に行って、これからのことをお願いするはずだったのに、 してきたことといったら、 やすくんの前での親子喧嘩。 私の両親は、やすくんのことよりも 私の態度、言い分が気に入らなかったらしい。
やすくんとの結婚を反対しているわけじゃなく、 きちんと筋道たてて話ができない私に腹を立ててる両親。 誤解もあったけど、両親の言ってることにも 当然と思えるところがあった。 でも、 「だって」「でも」「しかたない」 としか、返せない私。 「ごめんなさい」 が言えない私。
父が言った。
「お前、こんな醜態を彼の前でさらして、 それでも、彼が一緒になってくれるとでも思ってるのか? 自分が話をしたいってわざわざ来てくれたのに、 彼が話す前の段階で親子が言い争ってるんだぞ。 そんな相手と、2人でやっていけるって思ってもらえると思うか?」
父や母と言い争い、時に思ってもいないようなひどい言葉を口にした私。 この喧嘩を隣で見ているやすくんはどう思ってるだろう。 愛想尽かされてもしかたないな。 そんなことを思いながら、それでも「ごめんなさい」が言えなかった。
これで終わっても仕方がない。 悪いのは私なんだから。 やすくんは優しいから、たとえ私に失望しても 口に出さず、いつもと変わらず優しくしてくれるだろう。 そう思うと辛くて、たまらなかった。 そのくらいひどい、醜い言い争いをした。
でも。 だったら。 自分から言い出した方がいい。 これでダメになったら、仕方ないんだから。 私への見方が変わってるんだったら、無理に話を進めることない。
辛かった。 嫌いになったわけじゃないのに。
やすくんが強引に車を道路脇に止めさせて、 運転席の方へやってきた。 私はなかなか動けなかったけど、 とりあえず助手席に座って、 そして、言った。
言葉になる分より、胸からあふれ出す気持ちの方が多くて、 それまで以上に涙が落ちる。 言い終わると、堰を切ったように涙が出てきて、 もうやすくんの顔なんて見られなかった。
ごめんなさい。 ごめんなさい。
やすくんははじめ笑っていたけど、 泣きやまない私を前に、 少し悲しそうな顔をして 少し怒っていた。
「これは、だれのせいでもないよ。 そんなの気にしてたら、前に進めないだろ。 喧嘩してたの、何とも思ってない。 そのくらい真剣に話せたってことだろ。 勝手に落ち込んで、 勝手に振り出しに戻ろうとするなよ。 2人で乗り越えて行かなきゃダメだろ」
やすくんの言葉はすごくあったかい。 でも、その時の私の心は、 そんなやすくんの暖かさですら、 感じられないくらい、 波立っていた。
明日は、やすくんがやって来る日。 つい先週会ったばかりだけど、 この日がとても待ち遠しかった。
朝早く部屋を出て、飛行機で日帰りの旅。 やすくんとは羽田で待ち合わせ。 我ながら、ちょっと強行軍かな?と思うこともあるけど (日程的にも、経済的にも) せっかくお互いの休みが合った貴重な1日。 待ってるもどかしさより、少しの贅沢を選んだ。
と、いうことで、今日は部屋の大掃除。 さすがに、今のままじゃやすくんに失礼だ(^^; 午前中に実家から部屋に戻って、 部屋の掃除をしよう。
って、部屋に帰ってきたのだが・・・
おととい、隣の部屋の人にもらったトマトが気になる。 たっぷり、10個。 「明日まで、もつかなあ」 なんて気になりはじめると、もうだめ。 かといって、かなりの量のトマトを 一人で食べきることもできないから、 即席トマトソースを作る。
「やすくんに食べてもらおうかなあ」
なんて考えると、少しくすぐったい気分になる。 トマトを煮込みながら、散らかっていたものを 少しずつ片づける。
ふと気づくと、 この前の福島での思い出のチケットが、 持っていったバッグの中から出てくる。 改めて見てみると、随分前のことのような感じがして、 何だか、懐かしい。
バッグを片づけると、昔好きでよく使っていた 郵便屋さんの鞄みたいなショルダーバッグを見つけた。 東京の叔母が、知人から譲り受けたもので、 随分年季の入った皮のバッグ。 急に手入れがしたくなる。 皮用のクリームをのばしてやると、 以前の柔らかい感じが出てきて嬉しくなる。
「明日は、これにしよう」
なんて、ちょっと嬉しくなってから、 おっと、掃除掃除・・・とまた仕事を始める。
こんな調子であっちでフラフラ、こっちでフラフラ 随分おまけの多い片づけになってしまった。 気づけば昼御飯も食べずに4時過ぎ。 ははは・・・
片づけを終えて、トマトソースを保存用の器に入れて 鞄をもう一回よく磨いてから、 車にガソリンを入れに行く。
いよいよ、明日。
早くやすくんの顔が見たい。
今日は実家から。 やすくんのところから戻ってきて 初めて帰る実家。
話したいことは山ほどある。 福島で見たこと、 聞いたこと、 彼の家族のこと 初めて聞く盆踊りのお囃子 それに花火のこと。
次から次へと頭に浮かぶことばが 話すきっかけを待ってる間に消えていく。
やすくんとはあまり一緒にいられなかったよ だけど幸せだったんだよ、って、 言えなかった。
ただ、
「会津のおみやげ、テーブルの上に置いておいたからね」
って、入浴中の母に声をかけたときに 初めて母が
「ありがと」
って 声を返してくれた。
不安。
今度の日曜日、やすくんが久しぶりにやってくる。 私の両親に、正式な挨拶をするために。
怖い。
嬉しいことのはずなのに、どうしてこんなに気が重いんだろう。
両親のこと。
先日、東京であった叔母に、こんなことを言われた。 「あなたのお母さん、彼のことかなり誤解してるみたいなの。 いつもだったら、たいして気にする人じゃないんだけど、 あまりに突然だったこともあってさ。」
以前やすくんがうちの両親にあったことは、いつかの日記に書いた。 その時のことを、そしてその前のことを、 両親は勝手に想像して、誤解して、 本当の姿とは全く違うやすくんの人物像を描いてる。
「初めて会う時、かなり遠くまで迎えにいったんでしょ。 なんで車であなたが迎えにいかなきゃならないのって。 最寄りの駅まで自分で来たらいいのに、って言ってた。」 「自分勝手で、あなたのこといいように使ってるとも言ってた。」 「それにさ、彼、初めて挨拶するのに、名字しか言わなかったんだって? 今でも名前を知らないって、言ってたよ。」 「礼儀知らずな奴だって」
ちがうよ。
あの時、やすくんは自分で私の街まで来るって言ってたんだよ。 だけど、少しでも長く一緒にいたかったから、 だから私が、やすくんにいいって言ったんだよ。 やすくんが名字しか言わなかったからって、 礼儀知らずなの? うちの両親だって、話の合間に書類を作ったり、テレビ見てたよ。 そっちの方が礼儀知らずじゃないの?
「だからさ、私はあなたから直接彼の人となりを聞いてるから それは誤解だってわかるんだけど、 あなたの両親にとっては、突然現れた訳の分からない男だからさ、 ついついマイナス査定になるんじゃないかな」
叔母は、私の様子を見てあわててフォローしてくれたが 私の頭の中は、その時からその部分がぐちゃぐちゃになってる。 その叔母は、私たちのことを心から応援してくれて 義妹の立場から、それとなく母の気持ちを聞き出し、 私の気持ちを伝えてくれてる。
「今回、もうビシッと言っちゃえばいいのよ。 あなたの親も、もう反対できない、っておもってると思うの。 ただね、自分の気持ちが整理できてないだけ。」
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
やすくんが来ることは、すでに話してあるから うちの両親もある程度覚悟はできてるだろう。 2度目の対面。でもものすごく大きな誤解をして見る目に やすくんの顔は、態度は、気持ちは どう映るのだろうか。
朝っぱらからやすくんにこんな話をして、 早速自己嫌悪。 そして。
「やすくん、もしうちの親が変なことを言ったら、 もういいから。」 「もうこれ以上、やすくんに嫌な思いさせられないよ」
もういい。私が我慢したら、やすくんもうちの両親も楽になる。 嫌な思いをしないで済む。
「それどういうこと?俺にあきらめろっていうこと? もう、そっちに行くなって言うこと?」
珍しく語気の強いやすくんの言葉に、 ハッと我に返る。 自分の気持ちと正反対の言葉が、口をついて出てきたことに気づく。 ちがうよ。
やすくんのことを誤解して欲しくないだけ。 うちの両親のことも誤解して欲しくないだけ。
私の大切な人たちが、私がしっかりしないせいで 嫌な気持ちになって欲しくないだけ。
「なあ… 大丈夫だよ。」
やすくんが、何度も何度もこう言ってくれる。 ごめんね。 ありがとね。
だけど、まだ怖いよ。 不安だよ。
どす黒い雲が私の心の中で グルグル渦を巻いてる。 早く太陽の光を浴びたいのに、 厚く空を覆って、暗い。 でも、 きっとその雲を作ったのは私。 渦を作ったのも私。
怖いよ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++;
とりあえず、先週1週間の 更新できなかった分を アップしました。
読んでくれる人がいたら、嬉しいです。
台風が過ぎた。 私の住んでるここは、時々強い雨が降る程度。 風向きもちょうど良く、雨が降り込まなかったから 外に洗濯物を干しておいた。 何をやってもけだるく、ついついボーっとしてしまう、 夏休み最終日。
明日からいよいよ仕事再開。
いよいよ、またあの忙しさの中に身を置くんだなあ なんて、まるで他人事みたいに考える。
こんな私でも、以前は仕事一筋の人間だった。 夜も深夜遅くまで働くこともあったし、 休日返上して働くことを何とも思っていなかった。 職場仲間の仕事の手伝いを頼まれたら、 たとえ自分の仕事がせっぱ詰まっていても、 体調が優れなくても 夜遅くまでつきあっていた。
あの時の私は、仕事がすべてだった。 時々心がつぶされそうになるくらいの寂しさに襲われたが、 一人でじっとそんな寂しさの嵐が過ぎ去るのを待った。 「強い女」といわれたことはないが、 「弱い女」と見られたこともない。 「悩みもない怖いものなしの女」ってところだろうか。 悩みは多少あったが、確かに怖いものなしの私だった。 職場上のつきあいも、人との関わり合いも、 そして孤独にも。
やすくんと出会って、そんな自分が少しずつ変わった。 仕事は相変わらず忙しいが、 すべてをなげうってまで立ち向かうものではなくなった。 手を抜く、ということではなく、 仕事で寂しさを紛らわせてた自分に気づいたから。
やすくんに出会って、すべてがやすくんに向かって流れていく。 ウズマキの中心。 頑張ったことも、嬉しかったことも、そして辛かったことも、 すべてがウズマキの中心に向かって流れていく。
男の人に寄りかかって生きたいとは思わない。 でも、嬉しいことがあったとき、
「よかったね」
って言ってくれるやすくんが 私には必要。
何かで読んだことがある。 平安の昔、言葉には力があるって信じられてたってこと。
なんとなくだけど、漠然とした実感、みたいなものがあって わたしはこれを信じてる。 悪い言葉を人に向かって使ってたら、 いつか自分に返ってくるって。 だから、普段かなり汚い言葉遣いの私でも、 「死ね」「殺す」だのという言葉は、 冗談でも人に向かって言うことができない。 うーん・・・ 今ここに書くためにタイプするのがためらわれたくらい。 そのくらい抵抗がある。
昨日のテレビ(「あい○り」)で、女の子に向かって 「ぶっ殺す」って言った男の子がいた。 男の子にも色々理由があって、イライラしてたのも 画面から伝わってきたけれど、 言われたその子は泣いてた。 見ていた私も、何だかやるせない思いになっていた。 使ってる人を見ると、何も考えずに使ってることが多い。 「あのさあ」とか「っていうか」 みたいに 楽に使ってる。 言われたときも、きっとそんなに気にしないのだろうか。 私だったら、きっとショックで・・・・はり倒すだろう。
うーん・・・やっぱり言葉には力があると思う。 やすくんに会うまで、私は簡単に「好き」って言えなかった。 「スイカが好き」「お寿司が好き」 「あの色が好き」「ああいう人って好き」 そういう「好き」は、たくさん言ってきたけど、 面と向かって一人の人に「好き」って言えたことがない。
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知り合いがここにいないことを幸いに 敢えて自分の恥をさらすが、 昔、本当に好きな人がいて、でも告白することができずに、 一人で、鏡に向かってつぶやこうとした。 「好きです」って。 でも、私しかいない部屋でさえ、 何だかドキドキしちゃって、 顔まで赤くなって、 結局言えなかった。
うーん・・・私ってバカかも。
数少ないが、人から言われたことも何度かある。 でも、自分の気持ちがそれほどでもなかったせいか なんだか、「好き」って言う言葉と 言葉にこもった気持ちが私にとっては重くて、 耐えきれなくなってしまったこともある。 はあ。わがままかなあ。
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やすくんに出会って、初めて「好き」が言えた。 その時、もう私たちはつきあっていたけど、 なぜだか、その一言が言えずにいて。 「今日は絶対言おう」なんて決心したけれど 心臓がバクバクしてて大変だった。 初めて言ったのは電話でだったけど、 やすくんの所には、気持ちと一緒に きっと顔から火が出そうな私の様子も伝わっただろう。
「あのね、好きだよ」
やすくんも突然のことでビックリしたみたいだけど、
「俺も好きだよ」
って、照れた声で答えてくれた。 その言葉を受けとめた耳から 真っ赤になる自分を感じた。 だけど、体中から自分の思いが吹き出すみたいに ポカポカ暖かい気持ちになった。
今でも、時々思いがけないときに
「好きだよ」
って言ってくれる。それが嬉しい。 相変わらずドキドキしてしまうけど。 そのドキドキが嬉しい。
言葉には、絶対力がある。
「オカケニナッタ電話ハ 現在オ客様ノゴ都合ニヨリ オツナギスルコトガ デキマセン」
朝から、ずっとこの調子。 メールを送っても、届けられないって戻ってくるし、 おかしいなあとは思っていたんだけど。 たぶん、やすくん、通話料金払ってなかったんだ。
「通帳引き落としにしたのに、請求書が来るんだよ。 なんでかなあ」
なんて、この前話してたし、きっとそうだ。 今日、やすくんはお休み。 昨日の夜、仕事が終わってから実家に帰っている。 だからって、 ついこの間までおじゃましていたとはいっても、 やっぱり、実家に電話をするのはためらわれる。
うーん・・・ 連絡が取れないときが一番不安になる。
やすくんとつきあう前から、私たちは毎日連絡を取り合った。 留守電サービスみたいなのに、伝言を残すようになってからずっと。 約束したわけでもなかったのに、ずっと。 だから、たまに連絡が取れないときがあるとだめだ。
束縛したいわけじゃない。 疑ってるわけじゃない。 ただ、不安なだけ。
つきあい始める前、もうその時は電話をかけあう仲だったけど、 夜電話がなくて、不安で眠れなくなったことがあった。 最後の電話(苦笑)の時に、 「今晩遅番なんだけど、その後そのまま横浜に行かなきゃならないんだ」 「仕事が終わったら、車から電話していい?」
・・・その電話がない。 事故?事件? 何??? 電話だけが唯一のつながりだったあの頃は、 たとえ何か突然のハプニングがあっても、 第三者が私に電話で連絡できる関係ではなかった。
つきあっているわけでもないのに、変だな。
やすくんに対する自分の思いにまだ気づいていなかった私は、 自分が思っている以上にやすくんのことを心配してることが なんだかとても不思議で、とまどっていたのを覚えている。
やすくんの両親や職場の同僚とも面識があって、 みんなに私の存在を知ってもらってる。 しかもお父さんとは携帯番号を交換してるし、 何かあったら、すぐに連絡が取れる状態になった今も 連絡がないと 事件?事故? 何? って不安になってしまう。
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ってことを、前友達に話したら、 「普通、浮気してるのか?とか、そっちを心配するよ」 って言われたことある。 そんなもんかな? そういう心配はしたことないんだけども。 自身があるって言うんじゃなくて、 信じてみようと思ってるから。
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なんて、日記を書いていたら、 やすくんが実家から直接電話くれた。
「なんでだろ?電話がおかしくなっちゃった。 つながんないんだよね」
あ、やすくん知らないんだ(笑) 笑ってしまいそうになったけど、 ぐっと我慢して、しらんぷり。
「私も同じ風になったことあるよ。 引き落とし先変更したとき、請求書無視してたら、 次の日の朝から使えなくなってたの(実話) でもね、コンビニで支払いしたら、 10分後位にはもう使えるようになってたよ(これも実話)」
「あ、そうか。じゃ、今日は使えないや。 俺バカだな、無視しちゃダメだよね、請求書は(笑)」
あ〜 よかった!
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いるかもしれない、これを読んでくれてる方達へ
過去日記を一生懸命更新中です。 やすくんの所へ行ってる間、 更新が携帯からできなかったので、今頑張っているところ。 もし〇U を使っている人で、 「コンパイル・エラーのため接続できません」 の意味が分かる人。 教えて下さい。 それで更新できませんでした(泣)
今日は、職場の元先輩の結婚式。 先輩、なんて呼んだことないけど(笑) その人は、入社して3年目突然仕事を辞めた。 もともと美術が得意だった彼女は、 自分の作品作りだけに集中したいと言うことで、 周りがビックリしている中、一人で飛び出した。 ほんわかとした雰囲気の日本美人。 天然?って思うくらいの(というか実際そうだ)大ボケさん。 その雰囲気からは想像もつかないくらい、 実は思い切りのいい人である。
この結婚は突然。相手はカナダ人。 今月いっぱいで彼が向こうに戻ることになってしまったから。 彼女は、英語がしゃべれない。彼は、日本語がしゃべれない。 おつき合いの時から、ジェスチャーを交えた会話をしてたらしい。 でも、直感的なもので結婚を決めたそうだ。 そんなところも、彼女らしい。
私が向こうから戻ってきたのも、実はこのパーティのため。 夏休みはもう少しあったのだが、 これから、そう簡単に会うことができない彼女の幸せを みんなと一緒に祝いたいと思ったからだ。
カジュアルなサマーウエディング、といった感じで、 一応普通の披露宴の形を取ってはいたけど、 余興はもちろん、フォークダンス、おじいさんの民謡など 突然のパフォーマンスも入ったりして とても和めるいいパーティだった。
パーティが終わって、職場の先輩方と二次会へ。 ・・・・といっても、時計はまだ5時を少しまわったところ。 いつも飲みに行く店はまだ当然開いてなくて、 しばらくうろうろしながら、ようやく1件見つけてはいる。
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「今日のパーティは良かったね〜 あんたたち(私を含める独身者)、次もあんな風にしたらどう?」 「しっかし、突然だったよね」 「しかも、遠いしねえ。両親もよく許したよね」 「ま、でも、彼女ならきっとシアワセになるでしょう。」 「そうだね、彼も彼女の支えられてる、って感じだったしね」
なんて、それぞれの感想を口にしながら飲んでた。 実は、私は、職場の人にはやすくんのことを話していない。 今回のメンバーは、どんなことでも相談できるくらい親しいのだが、 職場でのいろんな事情があって、うち明けることができないでいる。 もちろん、私が来年3月に仕事を辞めるつもりで動いていることも。
突然、仕事を辞めて、遠くのやすくんと、家族になろうとしてる私。
うーん・・・今日以上に驚かせちゃうかなあ。 その場には、先日年下の彼を紹介してくれた先輩もいた。 先輩も、まだそのメンバーに彼のことを紹介していない。
先輩は、今この状況をどう思ってみてるんだろうか。
3次会もそろそろお開き・・って言うときに(といっても、10時前!) やすくんから電話が入る。
「どうだった?」 「幸せそうだったよ。笑顔があふれてて。行ってよかった」 「そっか、よかった。せっかく早く帰ったんだもん。 楽しめたんだったら、それでいいよ、俺」
????
「え?やすくん、それ、どういうこと?」
言ってる意味が分からないから、つい聞き返す。 電話の向こうでやすくんが、少し恥ずかしそうに言う。
「もしさあ、これで『たいしたことなかった』なんて言われたら、 俺、後悔してたよ。行かせるんじゃなかったって。 俺さ、人の結婚式くらい、別にいいじゃん、こっちにいろよ なんて、思ってたんだ。 だけど、カナダだろ?しばらく会えないし、 それに、もしこっちに来ちゃったら、余計に会えなくなるだろ? だからわがまま言えないってさ・・・」
普段、あんまりそういうことを話さないやすくんの、 意外な気持ちにビックリした。
「そういうこと、考えたりするんだ。 やすくん、私がわがまま言っても怒らないから、 わがまま言わない人だと思った」 「そんなことないよ。そりゃ、わがまま言いたいときだってあるさ」
うん。そうだね。 2人の時間が大切なのは、お互いさまだよね。 なんか、心の中がポカポカ暖かくなってきた。
私にとって、やすくんがとっても必要なのはわかってるけど、 私が思っている以上に、やすくんには私が必要なのかも。 私が気づいていないだけなのかな。 ・・・・・これって、自意識過剰??
1週間の生活が終わって、今自分の部屋。 またいつもの毎日の始まり。
これまでも、何度か彼の所へ遊びに行って、 そして、別れるのが辛くて、
「うちに帰りたくないよ。ここにいたいよ」
って、何度も思ってきた。 涙が止まらなくて、笑って話をしていても気づくと涙がこぼれて、 彼を困らせてきた。 なのに、一人で移動して、自分の部屋に着く頃には なんだかとっても落ち着いて、 心地いい疲労感が広がって、ゆっくり眠れた。 疲れかな?なんて考えたこともあるが、 彼の所で気を使っているわけではないし、 なぜだかわからない。
今回、向こうに行っていろんな人に会って、 いろんな所に出かけて、いろんな話をして、 ものすごく幸せな一週間を過ごした。 彼と一緒にいられた時間は短かったけど、 これまでの中で、1番充実した日々。
でも、 なんだろ。 今朝、不思議と別れるのが辛くなかった。
「じゃあね、また来るね」 「うん。気をつけて」
笑顔で部屋を出て、笑顔で車に乗って、 高速バス乗り場まで送ってもらっている間もずーっと笑顔で、 そして、私たちは笑顔で別れた。
一緒にいられる時間は短かったけれど、 やすくんとの距離がこれまで以上に近づいた気がする。
うーん・・・
「運命の赤い糸」なんて、よく言うけど、 実際の所よくわかんない。 もしかしたら、ないのかもしれない。 私とやすくんの糸は、真っ赤な糸じゃなくて、 きっとクモの糸みたいな細くて透明な糸。 一緒に笑って、ケンカして、 電話で話したり、たまに会ったり、 そうやって、細い糸を何度も何度も2人の間に渡しあう。
今までは、 これまでに渡しあった糸の存在に気づけなかった。 その糸があまりに細くて弱々しくて、 いつか切れてしまうんじゃないか、って 不安で仕方がなかった。
この1週間で、 まだ見えないこの糸を この糸の存在が 確かなモノとして信じられるようになった。 まだまだ細い糸かもしれないけど、 お互いで渡しあえば、 きっといつか強くて太い綱になるよね。
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1週間の日記の更新は、もうしばらくかかるかも。
朝早く、目が覚めた。 やすくんは私より早起きだったみたいで、 ニコニコ笑顔でこっちを見てるのに気づいた。
「寝顔見られちゃったよ。いつも私の方が早起きだから 安心してたのに」
そこにやすくんがいることが、 今日は「行ってらっしゃい」を言わなくてもいいことが、 すごく嬉しかった。なんだか安心できた。 ほんとは、もっと気のきいたことが言いたかったのに、 そんなことをつぶやいたと思う。
「そんな。いつも見てるよ。俺」
私、バカだ。 心の中でつぶやいて、照れ隠しで笑ってみる。 やすくんも笑う。
やっと一緒にいられるね 今日はずっと一緒だね
カーテンの隙間から太陽の光がこぼれてる。 それすら大切で、嬉しい。
「天気がいいから、どこかドライブしようよ」
聞こえないフリして、寝転がったまま一緒にテレビを見る。 しばらくすると、やっぱり。 やすくんの寝息が聞こえてきた。
ずっと忙しかったもんね。 これまで頑張ってきたからね。
そっとお布団を抜け出す。 そーっと、そーっと。
暑がりのやすくんのために、玄関のドアを開ける。 今日も気持ちのいい風が吹き抜けてくれる。 いい天気で良かった。 いつも通り、洗濯。いつもの洗濯物のほかに、 なかなか洗えなかったカーテンも洗う。 こんなとき、部屋に洗濯機がなくてよかった。
明日は、もう帰るんだから。
ここに来る前に考えて、 でも、思わぬやすくんの実家での生活もあって できなかったいろんなことを、 やすくんが寝ている間にやってしまおう。
洗濯や掃除、 忙しいやすくんがなかなかできないことを。 疲れて帰ってきたやすくんを、 私の変わりに迎えてくれるこの部屋が 居心地良くなるように。
やすくんが起きない様に気をつけながら、 一通りの仕事を終えて、 コーヒーを入れて一息つく。
「…ん? コーヒー入れた?」
香りのせいだろうか。やすくんが目を覚ます。 音を出さないように気をつけていたが、 まさか、香りで目を覚ましちゃうとは… 時計はもうすぐ11時。
「寝過ぎちゃったよ。 せっかく一緒にいられるのに、ごめん」
いいんだってば。 こうやって過ごすことが、嬉しいんだからさ。
やすくんがシャワーを浴びて、着替えてる間、 急いで布団を干す。 わずかな間でも、太陽の光を浴びた布団で 疲れをとって欲しいから。
「よし、じゃ、出かけよう」
今日は楽しいね。 ずっと一緒だからね。
今日は、やすくんの両親と一緒に過ごす。 午前中はやすくんの部屋で洗濯と掃除をして。 昼過ぎ迎えに来てもらってから、 やすくんのお母さんと配達の手伝い。 (やすくんの家は自営業) 「えぇっ!配達?」なんて思ったんだけど、 せっかくのご厚意。それにやっぱり、
認めてもらってるのかな?
なんて思うと嬉しくて、車に乗り込む。 初めは恥ずかしかった「ありがとうございました」も 何件かまわってると、気持ちのいいものへと変わっていく。
仕事が終わってから、3人で花火大会へ。 広い空に打ち上げる花火の大きさにビックリ。 「うわぁ…」って声が、自然と出てくる。 一緒にいるのは、やすくんの両親で 出会ってから今日で4日目、なんてことをすっかり忘れて 大はしゃぎする。 3人でたこ焼きを食べながら、とりとめもない話をする。 家では無口で硬派なお父さんも、なんだか嬉しそう。
「ねえ、今晩も泊まっていったら?」
花火大会の帰り、食事に向かいながら やすくんのお母さんが不意にそんなことを言う。 「今日はみんないないし、ねえ」 「明日はヤス休みだって言うし、朝起きたら迎えに来てもらえばいいよ」 「ヤスの部屋、暑いでしょう?だから…どう?」
親戚もみんな帰り、やすくんの妹、弟も外出してる。
さみしいのかな…
お父さんも、黙ってうんうんと頷いてる。 やすくんのところへ帰りたいけど、 そうやって誘って下さる気持ちや ふと感じた2人の寂しさを考えると 「帰る」の一言が言えない。 この前の1人での実家でのお泊まりが 意外に楽しかったせいもあるかもしれない。 どうしていいのかわからず、笑ってごまかしてる私。 3人での食事はやっぱり楽しかったけど、 やっとの思いで喉を通る、そんな感じだった。
何を思ったのか、お父さんがどこかへ電話してる。
やすくんのところかな まだ仕事中だよ、きっと。
心の中でそうつぶやく。 もし、このままやすくんの実家に帰ることになっても それはそれでいいかな、 こんな風に望まれるって嬉しいことだもんね なんて思ってた。
「ヤス、今仕事終わったって。」
お父さんの意外な一言にビックリ。 「じゃ、家に連れて帰るって話してみようか」
やすくんの方が一足早く待ち合わせのコンビニに着いてた。 朝別れたばかりなのに、久しぶりに会う気がして、 何だか恥ずかしくて顔を見ることができない。
車を降りて、やすくんのお母さんが話をする。 「今日もうちに泊まってもらおうと思って」
優しいやすくんのことだから、 きっといいって言うに決まってるよ。 疲れてるし。ゆっくり1人で休みたいよね。 この前の「泊まっていったら」って言われたときの 不安な気持ちが、またグルグル回り出す。
「何いってんだよ。俺の所に来たんだぞ。 明日休みだし、連れて帰るよ」
なんだろ。顔が一瞬にして赤くなったのがわかる。 「俺の所に」「連れて帰る」 って言葉が心の奥に浸みていった。
やすくんの一言で決定。 ご両親とはコンビニの前でお別れして、 2人でやすくんの晩御飯を買う。
「ありがとね」 「ん?」
私の「ありがとう」の意味、やすくんはわからなかったみたい。
大切にしてくれてありがと。 たった一言が、すごく嬉しかったんだ
夢も見ないでぐっすり眠って、 穏やかな朝の光に包まれて、何だか幸せな気分で目が覚めた。 一人でやすくんの家で迎える初めての朝。
やすくんがいてくれたらなあ そんなマイナスな気分は隅に追いやって。 私が眠った部屋は、昔やすくんの部屋だったところ。 4月までは弟さんの部屋だった空き部屋。
ただ、 古い賞状が1枚。 やすくんの小学校時代の水泳大会のもの。 隣にはやすくんの高校時代の野球の大会の写真。 私の知らないやすくんがここには詰まってる。
ぐっすり眠ったはずだったが、 どうやらみなさんはもっとぐっすりだったらしく(苦笑)、 起き出してきたのはどうも私だけ。 仕方ないので、早起きのモモちゃん(犬)と遊ぶ。
しばらくして、みんながぞろぞろ起き出してきて朝食。 その後、やすくんの妹さんと外出。 車で30分のショッピングモールへ。 2人で、洋服を見たり、雑貨を見たり。 私は見る専門だったけど、本当に楽しかった。
帰り道。
突然、妹さんが自分のことを話し出した。 恋のこと。家族のこと。仕事のこと。 2人で話したりするのは初めてだったのに、 こんな風に自分の心の中を話してくれることが、 何だかとっても嬉しかった。 アドバイスも何もする事ができなかったけど、 でも、話してくれてる、って事実が。
もしかして、私のこと、認めてくれてるのかなあ。
そんな気持ちになった。
「お兄ちゃんね、妹から言うのもなんだけど、 本当に穏やかないい人なんだ。 だから、どんな人連れてくるのか、興味津々だったよ」 「転勤する前に相手見つけて来なきゃだめだって、 ずっと言ってたけど、まさかお兄ちゃんが本当に 見つけてくるなんて驚きだった」
昨日、親戚の皆様に会ったときからそうなのだが、 やすくんに対する絶対的な安心感というか、信頼感というか そういうのをものすごく感じた。
「ヤスが怒ってるところ見たことないな」 「やさしい兄ちゃんだったよな」 「だけど、言うときはバシッと言ってたよな」
やすくんが誉められるのは、自分が誉められてるみたいで すごく嬉しい。 くすぐったいような、そんな感じになる。 でも、どうなの? 家族から見て、私ってどうなのかな? やすくんにふさわしいかな? なんて。 妹さんと話しながら、嬉しいような不安なような 複雑な気持ちになる。
今朝、
「今日、俺の実家に行ってきたら? 連絡しておくから」
やすくんがそういった。 ここで1人でいることは全然苦痛じゃない。 でも、私がいることで、やすくんに余計な心配をかけたくない。 1人でやすくんの実家に行くのは、正直抵抗があったが、 行くことに決めた。
「今夜、焼き鳥パーティーするんだって。 昼過ぎに、妹が迎えに来るって話してたから、 それまでゆっくり休んでな」
車の中からの電話で、実家に連絡し色々打ち合わせてくれたらしい。 そして。
「なんかね、おふくろが『泊まっていけばいいのに』って しきりに言ってた。もしよかったら、泊まってきたら?」
え?
私1人で? 私はここにいなくてもいいの? やっぱり、私がいると休めないのかな? いろんな思いがグルグル回っていたけど、 結局、OKしてしまった。 朝食を取ってから、掃除。 そして、勇気を振り絞ってお洗濯へ行く。 私が持ってきた服は、部屋で過ごすためのリラックスできる服ばかり。 お出かけ用の服はほとんどない。 この天気なら、迎えが来る昼頃には洗濯物も乾くだろう。 そう思って、一気に洗濯する。
電話のベルが鳴る。 「あ、私、妹です。今から30分くらいで迎えに行きます」
え?
だって、まだ10時にもなっていない。 準備もできてないし。 とにかく、とりあえずあるもので着替えを済ませ、 準備をする。 妹さんは前に1度顔を合わせていたから、 そんなに緊張しなくてすむ。
部屋のチャイムが鳴り、 妹さんが迎えに来た。 「親戚の叔父さんも一緒なんです。 今親戚がうちに集まってて、叔父さんがどうしても着いて来るって」
え?
確かに、叔父さんが車から顔を出して、こちらに会釈してくれてる。 そのあと、突然やすくんの職場に3人で行ったり、 実家に向かう途中にいろいろなところに寄ってみたり、 なんだか、驚きの連続。
「僕はヤス(やすくんのこと)の父親の弟です。 5人兄弟なんだけど、こんなに集まるの、久しぶりだよなあ」
っていう、叔父さんの言葉の通り、 実家に行くと、大阪の妹と栃木の弟さんを除く3人とその家族が みなさん迎えてくれた。 私のことは紹介されなくてもみなさんご存じだったようで(苦笑) 仕事のこととか、住んでるところのこととか、 次から次と質問責め。
あわただしく帰る人もあり(どうも私に会うためだけに来てたらしい) 久々の故郷で、昔の友達と会うため出かける人もいたりして、 夕方頃にはやっとゆっくりすることができた。
ふと 「焼き鳥パーティー」 のことを思い出すが、準備している素振りはない。
「近くに広いお風呂があるところがあるから、一緒に行こうか」 やすくんの妹さんが誘ってくれたから、2人でお風呂へ。 さっぱりして、家に帰ると
「じゃ、そろそろ出かけようか」
という、やすくんのお父さんの声。
え? ええっ?
実は、「焼き鳥パーティー」はやすくんのお母さんの実家で 毎年行われる行事。 やすくんのお母さんは3姉妹。 全員集合するらしい。
焼き鳥、食べました。 焼き鳥、というけど、本当は豚肉らしい。 「カシラ」とか、っていうところ。
お話、たくさんしてきました。 やすくんのお母さんのお姉さん夫婦と、 やすくんの従姉妹と、 従兄弟さんの奥さんになる人と。
盆踊りにも行きました。 くじ引きもやってきました。 3等当たりました。
家に帰ってきたのは、11時近く。 不思議と疲れてなかった。 あまりにもいろんなことがありすぎて。
やすくん。
なんだか、頭の中がグルグルしてます。
滞在2日目。 目が覚めたのは、昨日と同じ4時(苦笑) 少し暑かったことと、やっぱり嬉しくて目が覚める。 昨日も遅かったやすくんは、まだ(っていうか当然)夢の中。 お布団をコッソリ抜け出して、窓を開ける。 外から流れ込んでくる冷たい空気が気持ちがいい。 そういえば、最近、こんな感じで朝の空気を感じる余裕がなかった。 冷たい空気と、明るくなってきた空と、そしてやすくんの寝顔。 なにげないけど、幸せを感じる。
時間が来て、やすくんを送り出す。 いつもは、この瞬間が嫌い。 「後1日しかいられないな」 って、先のことを考えてしまうから。 でも、
「行ってらっしゃい」
って、笑顔で送り出せる。それも嬉しい。 やすくんは穏やかな笑顔で、
「いってくるよ」
って言うから、私も笑顔で送り出すことができる。 それが嬉しい。
1人になって、まずは部屋をざっと片づける。 本当は洗濯もしたかったのだが、 やすくんの部屋(会社の寮)は、洗濯機が共同。 何となく恥ずかしくて、洗濯機の所まで行く勇気が出ない。
一通りざっと片づけて、お昼までゴロゴロする。 このところ、暑さのせいもあって少し寝不足だったのだが、 やすくんの部屋だと、1人でいるときは不思議とよく眠れる。
「ここで充電していきなよ。」
やすくんがよくそういってくれるけれど、まさにその通り。 ここで過ごすことが、私の何よりのエネルギー源かも。
何気ない日常。 でも、それが幸せ。
2001年08月12日(日) |
(苦笑)オンパレード。 |
やすくんの部屋から、携帯で更新。 昨日の分の日記は、書けないらしい。 家にかえって書くつもり。
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今、一人で部屋にいる。 やすくんは朝から仕事。 今日は(今日も)遅くなるらしい。 「せっかく来てくれたのに…」 やすくんは、昨夜久々に顔を会わせたときから、 何度となくこうつぶやいている。 「大丈夫だからっ!心配しないで」 何回そうやってなだめ手も、しばらくするとまたつぶやく。 その繰り返し。 そんなやすくんが、なんともいとおしくてたまらなくなる。 やすくんがそこまで言うのにも訳がある。 やすくんのへやは、周りに何もない(苦笑) のどかな農村地帯が続いている。 車が生活必需品のこの町。 近くのコンビニにも歩いていこうと思ったら、30分くらいかかるだろうか。 知り合いがいるわけでもないし、確かに暇(苦笑)
だけどね、やすくん。 やすくんが帰ってくるこの部屋で、 やすくんを待ってることが 何より嬉しいんだよ。 やすくんの顔みて 「おかえり」が言えることで、 今の私は幸せな気分になれるんだ�
8時のバス。 8時のバス。 昨日の夜は、そんな感じで眠りについた。 そのせいか、今日の私の起床時間は4時(苦笑) 目覚ましもまだ鳴ってないのに・・・ 自分が感じている以上に、この日を楽しみにしてたのかなぁ… なんて、思いながらゆっくりゆっくり準備。 (もともと、目覚めはいいが起きて動くのがめっきり遅い私には、 そのくらいから始めても十分だったのかも)
荷物をもう一度確認する。 やすくんのおみやげ、やすくんの実家のモモちゃんのおもちゃ、 それに、東京で会う友達と親戚へのおみやげと傘。 着替えは、向こうで洗濯ができることもあって、 必要最低限の物だけを入れる。
「よしっ。行くかな」
気合いを入れるように玄関を出る。 バスターミナルまでは歩いて10分。 途中で、やすくんから電話が入った。
「もう出たの?気をつけて。待ってるから」
そんな言葉が嬉しくて、暖かい。 バスに乗って東京まで。 東京では、やすくんのことを相談してきた友人と、 唯一やすくんのことを話している叔父夫婦と会った。
「優しそうな人じゃない」
そういってくれる友人や叔父夫婦の言葉が 自分を誉められてるように嬉しくて、 くすぐったいような気分になる。
新宿で叔母と別れて、そのまま東京駅へ。 いよいよ、いよいよ。 帰省ラッシュのスタートだったらしいこの日だが、 運が良かったのか、新幹線はすいてた。 途中、那須塩原の駅の手前で花火が上がっているのが見えた。 今年初めての花火。 そういえば、新幹線の中から花火を見るのも初めて。
新白河駅で降りて、在来線でやすくんの住む街へ。 駅から、タクシーで部屋へ。
誰もいない部屋。 でも、やすくんが帰ってくる。 荷物を置くのと一緒に、疲れも肩から降ろされた感じ。
早く帰ってこい。
これから、楽しみにしていた1週間が始まる。
今日は、久々の1日勤務。 4月からこれまで、土日も関係なくほぼ休みなしで働いてきたのに、 たった2日間完全休暇を取っただけで、 なんだか、体が言うことを聞かない。 1日勤務といっても、外来者や電話の応対やメールチェックが中心で、 何だかのんびり時間が過ぎるのを待ってる感じ。 いつもの忙しさがないので、本来ならたまった仕事を少しでも片付け、 また忙しくなる月末に備えるべきなんだろうけど…
仕事が手につかない。
何をしていても、気持ちは明日に向かってる。 体は、今職場にあるけど(あまりに暇だから、職場で書いてる^^;) 心は一足速く、やすくんの部屋に向かってる。そんな感じ。 今日は、職場に先輩の子どもが来ていて、 午前中は子守のようなことをしていた。 つまり、一緒に遊んでた、ってこと。 「まぁくん」というその子は、口は悪いがなかなかおもしろい子。 7歳とは思えない、難しい言葉を使ったりする。 一緒にネット上のゲームをしたり、 好きなアニメ番組のHPを見たり、 楽しく過ごしていたのだが、 気を抜くと、「まぁくん」を「やすくん」って呼びそうになる。 「くん」しか合ってないのに。 「なにやってんだろ、私。」 って、一人苦笑している私を見て、まぁくんは不思議そうな表情を見せる。
後もう少しで、仕事が終わる。 にゃははははぁ・・・♪
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<私の日記を読んでくれてる人へ(いるのか??)>
と、いうことで、しばらくお出かけしてきます。 きっと、やっぱり、間違いなく暇なので、 やすくんの家から更新するつもり。 携帯からの挑戦。
・・・・・
・・・・・・・・・・・できるかなあ・・・・?
今日、バスチケットの予約をした。 明後日の8時。私は家を出る。 予約の電話を入れる私はなんだかとっても緊張していて、 「お客様の電話番号をお願いします」 といわれても、なかなか思い出せない始末。 でも、とりあえず予約ができて良かった。 乗るバスが決まったところで、東京で再会する友達と 待ち合わせの時間を決める。 友達と会って食事をして、それから新幹線でやすくんの住む街へ。 考えるだけで、顔の筋肉が緩んできちゃうのがわかる。
以前の日記にも書いたが、 私が遊びに行く1週間が、やすくんの仕事のピークの時で、 早朝出勤し夜遅く帰ってくるやすくんを、 私は好きなことしながら待つことになるだろう。 時には、やすくんの両親と3人でどこかに出かけるかもしれない。
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私はこれまでやすくんの両親に2回お会いしている。 初めてあったのは、やすくんが勤めていた伊豆のホテルのレストラン。 珍しく勤務中に 「今日、うちの親、会社に泊まるんだ。 6時半頃、会社に来てくれない?」 と、電話をしてきたやすくん。 その後の展開が何となく予想されたので、着替えて電車に乗る。 フロントに行き、私が着いたことをやすくんに伝えてもらうようお願いし、 一人でロビーで待つ。 しばらくして、白衣を着たやすくんと、浴衣に着替えたご両親が フロントにやってきた。 仕事姿のやすくんを見るのは初めてで、何だか照れくさいうえに その後ろでニコニコしている2人と目を合わせるのが恥ずかしくて、 ずーっと照れ笑い。 「これ、うちの親。」 やすくんに言われて(言われなくても十分わかるシチュエーションだ!) はじめまして、と挨拶する。
驚いたのは、次の瞬間。
「じゃ、俺、仕事があるから」
と、やすくんはフロントから仕事場へ向かおうとした。 「え?」 「ちょっと待って、どうするの、これから?」 という私の問いかけに、顔だけこちらに向けて、
「うちの親と飯食べていきなよ」
待って、それってどういうこと? 言葉をかける前に、やすくんはフロントから消えた。 「じゃ、行きましょうか」 ニコニコとやすくんのお母さんが声をかけてくれる。 初対面で、やすくんの両親と私だけで食事? ただでさえ恥ずかしいのに、私1人で?? なんて思ってる間に、座敷に通される。 更に驚いたことに、 そこには、やすくんの両親の友人達とその彼女 (ちなみに彼女の彼は家庭持ち)合計3人が座って待っていた。 私を含めて6人。
不思議と緊張はしなかった。 もともと食いしん坊な私は、 次々と出される料理がおいしそうだったことと、 やすくんの仕事場での料理を食べられるチャンスが 滅多にないこともあって、 両親の横ではあったけれど、1つ1つの料理を楽しめた。 やすくんの両親も、たぶん聞きたいことは山ほどあっただろうけど、 そういう話はほとんど出ず、料理の話や世間話をした。 サービスで出されたお刺身に、皆なかなか手が出さずにいたとき、 やすくんのお母さんが、 「滅多に食べられないから、たくさん食べとかなきゃね♪」 と、いたずらっ子のような笑みで私を見たときも、 何だか楽しくて笑顔を返していた。 よく考えると、そのシチュエーションはかなりのモノ。 でも、次第に自分の置かれた状況を忘れて 素直に食事や会話を楽しめていた。 意外なことにも核心をついてきたのは、両親の友人。 「結婚するの?仕事、どうするの?」 「え?」
予想外の展開が次々と起こる。
とりあえず、その質問にも正直に答え、 次々と私とやすくんに関わる質問に答えて、デザート。 やすくんの仕事が終わって、その後両親の部屋で飲み直す。 真面目に将来について語ることもあったが、 みんな終始笑顔で、楽しい時間を過ごせた。
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友達に、このことを話すとみんな 「よくそんな状況で普通でいられたね!」ってビックリする。 私も、客観的に思い出すと、いや、 こうして文章に表してみると、 たしかにこの不思議なシチュエーションで、 よくお腹いっぱい食事ができたなって、自分で感心してしまう。
この前やすくんの家に行ったときは、 帰る日、駅までやすくんのお父さんが送ってくれた。 やすくんの実家から車で30分の所に 彼の部屋がある。 わざわざ迎えに来て下さっただけでなく、 「時間が余りそうだから」 と、駅に近い南湖公園に足を延ばし、 名物だというお団子をおみやげに買ってくれた。
実は、いまだにやすくんの両親と顔を合わせるのは気恥ずかしい。 想像では、もっと緊張したり気疲れしたりすると思っていたのに、 不思議とそういうことは今まで一度もない。 たぶん、やすくんと同じ「気」を感じられるからだと思う。
やさしくて、あったかい。
私は、どう思われているだろうか。 やすくんとおなじ風が私にも吹く日が来ますように。
昨日は、実家でお泊まり。 毎年お盆とお正月は必ず家族全員勢揃いしている我が家。 何をするわけではないけれど、暗黙の了解で。 これまでも、長期休暇中に海外へ遊びに行ったこともあるが、 この日だけは敢えて避けてきた。
今年は、違う。 今年は、やすくんとやすくんの家族の所へ行くから。
実は、そのことをずっと言えずにいた。 もういい大人の私が、こんなことを親に言い出せない。
そして、もう一つ。
今月の終わり、やすくんがうちに来る。 うちの両親に会うために。 これからの話をするために。
自分が遊びに行くことすら言い出せない私が、 それ以上に大切なことを言い出せるわけがない。 これまで、何でも親に話してきた。 友達の名前から、遊びに行く場所から全部。 でも、やすくんのことは言い出せずにいた。 遠距離恋愛、またはネット恋愛で頑張ってる 私以外の人の日記を読んでみると、 家族の理解があって、オープンなおつき合いをしている人が多い。 そういうのを読むと、「いいなあ」って心底思ってしまう。 うちは少し違う。 私たちの中では、ごく自然な流れだったこれまでのことや、 もしかしたら「ネット恋愛」とひとくくりにされてしまう 私たちの出会いのきっかけが(実際はネットではないにしても) うちの親には理解ができない。 そう思ったから、やすくんのことも話せずにいた。
去年の終わり、初めてやすくんのことを話した。 そしてこれからのことも。 母親は泣きながら、私たちのつきあいを反対した。 1月に初めて両親とやすくんを会わせようとしたときも 家ではなく少し離れた喫茶店で、だった。
そんなことがあって、やすくんとの話をすることが 実家では何となくためらわれていたのだが、 やっぱり、黙って行くわけには行かないし、 やすくんが来ることは、向こうに行く前には 絶対に言っておきたかった。
夕食をとっているとき 家族でテレビを見ているとき 何度かチャンスがあったが、なかなか初めの一言が言えない。 「やすくんの家じゃ、すごく話ができるらしいのにな。 どうしてうちは…」 なんて、ため息が出る。
やがて、居間に父と私だけになった。 「今年は福島に行くから、お盆いないけどいい?」 もっと、遠回しに言えばいいんだろうけど、 緊張している私は、そんなことを考える余裕もない。 「ん? うん…」 テレビから目を離さずに、父がそう答えた。 「そ、それでね。やすくんが、今度来るって。 この日、空いてる?」 「ん? 夜なら空いてるけど…」 「じゃっ、お願い。予定入れないでね。 おやすみっ!」
自分の言いたいことだけ言って、とりあえずの返事ももらって 急いで部屋を出る。 タイミング良くやすくんから電話。 「あのねっ、父さんに今度のこと話しちゃったよっ。 とりあえず、予定入ってないってっ。 やすくん、お休み、この日でよかったんだよね?」 電話に出るなり、やすくんに話し出す私。 突然のことで、かなりビックリしてたやすくん。 でも、 「がんばったな。」 って、一言言ってくれた。
たった一言。でも、その一言が 私の気持ちをときほぐしてくれる。
「じゃっ、次は俺が頑張る番だ」
やすくん。ありがとう。 私も、がんばる。
はやく、家族に認められる2人になりたい。
昨日の日記を書いたあと、年上の友達から電話があった。 この夏の間に一度遊びたいねえ、なんて話していたのに、 私はやすくんの所へいくし、彼女は沖縄旅行に行くしで なかなか予定が着かずにいたのに、 たまたまお互いの予定が空いた昨日、 突然だったが会うことになった。
「おジャマ虫を連れていってもいい?」
約束の時間になる直前、こんなメールが届いた。 女である私が見ても本当にステキな人で、 毎日きらきら輝いている彼女だが、 そういう話はほとんど聞かず、 どうしてだろう?と、他人事ながら心配していたのだが、 不意のこのメールを読んで、 なぜか私が緊張し(笑)、あわてて用意をする。
彼女が連れてきたのは、私より二つ年下。 彼女より・・・・二つ以上年下(´ー`) フッ 「今時の」という言葉がピッタリ当てはまるような男の人。 浅黒い肌と大きな目が印象的な人だった。 3人で飲みながら話をしていると、 彼女が彼を選んだ理由がわかるような気がした。 安心してる、ってのがよくわかる彼女の笑顔が、 これまで見た彼女の笑顔のどれよりステキだった。 「よかった… 彼なら安心して任せられる」 なんて、花嫁の父状態(笑)
「でも、これから地獄の5日間がやってくるんですよね。 ほら、彼女、沖縄行っちゃうから」 という彼の一言に、なんかほのぼのしながら、 後はラブラブな2人にお任せして、ちょっとお先に退散。 帰り道、歩きながら2人それぞれに「今夜はありがとね」の メールを送る。 彼には、 「彼女は本当にいい人だし、あなたもいい人だってことが よくわかったよ。これからも絶対大事にしてあげてね」 と付け足した。 カラオケに行ったはず( ̄ー ̄)の2人から早速返事が返ってくる。 「至らないことが多いけど、幸せにする気満々なので これからも暖かい眼で見守って下さい」 彼の返事に何だかとっても感動して、 そして、少し淋しくなった。
私も毎日やすくんに会えたらいいのにな。
遅い時間だったけど、寝ているやすくんをたたき起こして 家に着くまでしばしの電話。 これまでの話をして 「何だか淋しくなっちゃったよ」 という私に、眠そうなやすくんが笑う。
毎日の電話で、 安心できるときと 余計に寂しさが増すときがある。
あと少し。もう少し。
もうすぐ、私のお盆休み。そして、やすくんの超激務シーズン。 お盆休みに入ったら、やすくんの所へ行く。 忙しい時期に行くのは、何だか悪い気もするが これを逃すと、次に会いに行けるのは10月の後半。 やすくんの、「俺は大丈夫だから」って言う言葉に甘えて、 遊びに行くことにした。 この前会えたのが私の誕生日の時だから、 ちょうど一ヶ月ぶりになる。 いつもは、飛行機で東京へ、そこから新幹線に乗り換えるのだが、 時間はたっぷりあるし、やすくんの仕事が終わるのはかなり遅いから、 今回、東京まではバスで行くことにした。
東京までバスで5時間弱。
まだやすくんが伊豆にいた頃、 同じバスに乗って会いに行ったことがある。 初めて伊豆に遊びに行ったときだ。 そして、やすくんが大切な人になってから初めて会うことになったとき。
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やすくんに会ったのは、それまでにたった1回。 初対面の時は、まだ「友達」だったから、 こうやって考えてみると、ものすごく無謀なことをしたのかなと思う。 やすくんに思いを伝えられて、最初はとまどった。 でも、私の中にも同じ気持ちがあることがわかって、 不安でいっぱいだったけど、 やすくんの「大丈夫。やっていけるさ」の言葉を信じて、 私たちはスタートした。
それから初めて会うことになって。 バスに乗ってる間、いろんなことを考えて考えて、 煮詰まりそうになったときに、 ふと姿を現した富士山に、随分ほっとしたことを覚えている。 東京に着き友達に会ってから、電車に乗ってやすくんの所に向かった。 知らない街、知らない人。 駅について一人で待つ間の何と長いこと。 「あ、やっと見つけた」 そういう声に顔を上げると、そこにやすくんの照れた笑顔。 ほっとしたのと同時に、何となく気恥ずかしくて その照れた笑顔に私も照れ笑いを返した。 あの時は、お互い会話を続けるのもやっとなくらいで、 手をつなぐことも、名前を呼ぶこともできなかった。 そういえば、やすくん自転車だったし、手はつなげないか(苦笑) あれから、もうすぐ10ヶ月。 何度も新幹線や自分の車で会いに行った。 転勤してからは、飛行機も使って。 やすくんも同じように会いに来てくれた。
バスに乗っている間、私はきっといろんなことを思い出すだろう。 初めてあった時のことから、少しずつ。 でも、 今度行く街は、もう知らない街ではない。 そこにはやすくんがいる。 やすくんの家族がいる。 私は一人じゃない。 私にはやすくんがいるから。
2001年08月05日(日) |
ヤサシサ ト ツヨサ |
昨日の夜も遅かった。 携帯の履歴によると、0:15に仕事が終わったらしい。 しかも、その時私は布団の上でウトウト ┐('〜`;)┌ まったく 携帯の時計が 0:00 に変わる瞬間を見たのを覚えているから、 ほんの数分、意識が遠ざかってたらしい。 フッ と意識が戻ったのが0:20。 着信履歴に気づいて、大急ぎで携帯に連絡。 電話で聞くやすくんの声は、もちろん疲れているけど、 前の日より明るくなってた。 「仕事うまくいった???」 って聞く私に、 「うまくはいかないけど、昨日よりはマシになったかな」
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おととい、職場(ゴルフ場の調理場)で、 上の人(板長さん)にきつく言われたらしい。 やすくんの職場は全員で5人。 5人で200人以上のお客さん達の食事を作る。 ホテルと違って、一人一人から注文を受けるから、 昼時の調理場はまさに戦場。 調理場では当たり前らしいが、 忙しいときは、一度に数種類の注文をさばくから、 いくつものコンロ、調理台をまわりながらの作業になる。 やすくんは、昨日もそうやっていくつもの注文をさばいたらしいが、 板長さんから見るとまだまだだったらしく、 空いた時間に後輩達の面倒を見たり、 もっとたくさんの注文をさばいたりできるだろ? という内容のことでかなりきつく言われてたらしい。
昨日のへこみ具合はかなりのモノで、 様子がおかしいと思って事情を聞いても、言葉少なだったやすくん。 いつもは「明日になればどうにかなるっ!今日はさっさと寝てさっ!」 なんて、かなり強引になぐさめる私でも さすがにかける言葉もなく、「頑張ろうねぇ」なんて。 表情が見えない電話は、こういう時困る。 でも、遠距離奮闘中の私たちには、これしか手段がない。
++++++++++++++++++++++++++++
そんなことがあって昨日の仕事を迎えたやすくん。 「行きたくないなあ〜」なんて、グチをひとつ。 でも、昨日のシフトの出勤時間より1時間もはやく家を出た。
「ヨッサン(板長さんのこと)の言うこともわかるんだよなあ。 忙しいからさあ、なかなかそれに応えられないんだけど、 でも、「忙しい」って言うのは俺の言い訳。 言われたことができない、俺がダメなの」 「昨日と同じこと言われてちゃ話にならないから、 今日は、少し早めに行って準備するから」
やすくんは愚痴をこぼすときでも、絶対人の悪口は言わない。 以前も仕事で、ペアを組んでた人のミスで板長さんに激怒されたことがある。 話を聞いてるだけの私が、 「どうしてやすくんが??悪いのはその人なのに!」 って怒りだしたときも、 「きちんとやらせなかった俺が悪い」って言ってた。 そんなやすくんを、私は、優しい人だと思う。 そして、悪口言わないで、言われたことをきちんと受けとめて、 次の日早く行って仕事をするやすくんは強い人だと思う。
なのに…
この前会ったとき、ジャイアントコーンのコーン部分がボロボロになって 「二度と買わない!!」ってきれてたね、やすくん(笑)
++++++++++++++++++++++
過去のこと書き出すと、いつまでたっても「日記」にならないし(´ー`)
また気が向いたら昔のことを書くことにして。
++++++++++++++++++++++
やすくんは、調理師をしてる。 某リゾートチェーンのゴルフ場で。 その前は、伊豆のホテルで。 私たちが出会ったときは、まだ伊豆にいた。
・・・・・・・・ ををっと!!! 過去の話に戻ってる!!!( ̄□ ̄;)
++++++++++++++++++++++ と、いうわけで、今、やすくんは超多忙シーズンに突入してる。 夏休み中の土日は特に忙しいらしい。 おとといは、0時に帰宅。昨日は5時半に家を出る。 うちに帰ってきてご飯食べたりお風呂に入ったりしてるから、 実際に寝られる時間は仕事量から考えるとごくわずか。 大変だよなあ。
毎日、朝は起きたときと、出勤途中の車の中。 夜は仕事終わったときと、寝る前。 やすくんは必ず電話orメールしてくれる。 忙しくなった今も、欠かさずしてくれるけど、 「うーん・・・」「ふぁ・・」とか、 言葉にならない。 夜は、気づくと電話の向こうで寝息が聞こえたり。 そんなのが多い。
「私も話したいのに!!」って思うときも正直あるけど、 でも、遊んでるわけじゃないんだし。 何より、「毎日欠かさず」忘れないでいてくれる、 そこに心がこもってる気がして、とっても嬉しく思ってる。
ありがとね、やすくん。
2001年08月03日(金) |
オモイデバナシ ソノ1 |
何書いていいのか、まだわからないから ┐('〜`;)┌ヲイヲイ とりあえず、昨日の続きを…
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 返事を録音したらやっぱり、それに対してリアクションが帰ってくるか、 それって結構気になる。…気になりません?<誰に聞いてんだか^^; 自分が伝言を残したのはいつだったか忘れたけど、 むこうから返事が録音されてて、それを聞いたのが確か寝る前、深夜1時。 それから、名前も知らない、どこの人だかも知らないその声の人と、 声だけのコミュニケーションが始まった。 毎日、たわいもない話をしてたんだけど、 名前も、仕事も、住んでる所も知らないまま、 ずーっと、相手の声を聞いて伝言を残す毎日が続いた。 毎日毎日、その声を聞くのを楽しみにしていた。 いつも深夜遅くに録音している相手の仕事を、 少し疑問に思ったこともあったけど、 「会いたい」とか、「電話番号教えて」とか そういうことを聞いてこないから、 何だかとっても安心できた。 本当は、いろいろ聞きたいこともあったけど 聞かないほうが、この関係を続けていられると思ったし。
こんな関係が続いて大体2ヶ月。 大きな動きがあった。 それは、私がタイ旅行に行くことになったこと。 3日以上伝言を録音しないと、登録が抹消されてしまう。 旅行に行っている間は伝言を録音できないし、 でも、わたしは声の主のことを何も知らなくて。 「もうすぐタイ旅行に行きます」って伝言を残したとき、 「いってらっしゃい」って返事があった。 このつながりが、これで切れちゃうのはイヤだ〜って 思ったのは、私の方。 次の日の伝言で、携帯の番号を録音した。
いろんな人の日記を読むのが楽しくて、myエンピツ?に登録しようと思ったら、 自分の日記帳ももらえるのね(^^;) 夏休みの絵日記とか、日々の記録が苦手な私。 友達のHPにコラムを寄せても、1ヶ月持たなかった私。 どこまで頑張れるのか、楽しみ。 ・・・・・・続くのか???
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ いわゆる、遠距離恋愛ってのをしてる。 出会いは、うーん・・・ うまく説明できないんだけど(´ー`;;) フッ
去年の6月の暑い夜。携帯(かつてのIDO。 AUになる前の話)で、 自分の声を登録していろんな人とコミニュケーションをとれる っていうのがあって。 そういうの全然興味なかったんだけど、 たまたまヒマだったので(苦笑)興味本位で登録してみた。 「出会い」とか、そういうつもりじゃ全くなかったので、 「野球が好きだ〜」って「スポーツ」のジャンルに入れた。 やっぱり女の子は珍しかったみたいで、 さっそくたくさんのリアクションがあったけど、 どれも速攻会いたい、みたいな感じのが多くて。 「そういうつもりじゃなかったんだけどなあ」なんてちょっと幻滅して。 (よくよく考えたら、そういう目的のツールだったんだろうけど)
登録解除しようと思った日。 「高校時代、甲子園に行ったことがあります。高校野球は嫌いですか?」 低くて、ぶっきらぼうな声。たったそれだけのメッセージ。 なんじゃ?と思ったけど、 そのほかの軟派な(と思われた)人たちに比べて、 「会いたい」のオーラが感じられなかったそのメッセージが、 何だかすごく嬉しくて、思わず「高校野球が好きだよ」って 返事を録音してしまった。
それが私とやすくんの出会い。
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