熱海殺人事件千秋楽!
いやー良かった! いろんな不安要素があったけど、何とか3回の公演を乗り切ることが出来た。 お客さんも喜んでくれてとにかくそれがものすごく嬉しかった。 そしてこのメンバーで芝居が出来たことに感謝感謝である。 打ち上げでは思いっきり打ち上がった。
そういえば「サラダ☆Beans」Vol.1と言う公演だったけど、はたして次回はあるんだろうか・・・いつかまたやりたいなぁ。
熱海初日を向かえた。
一回幕があくと演出は無力だ。 いろんな期待や不安を抱えながらその初日の芝居を見た。 この気持ち、いつか感じたことがあった。 ほぼ一年前「トランス」と言う芝居を同じような形でやった。 その初日の感覚に似ている。
目の前の芝居は進む。 お客さんの反応は・・・おー上々だ。 芝居はちゃんと空間の空気を動かしているし、お客さんもそれにちゃんとついていっている。 安心安心。
本番が終わって帰って行くお客さんの反応を見て更に一安心。 これで次回からも大丈夫だ。
熱海の仕込み日。
いつもの場所とは違って学校の教室程度の大きさの場所での仕込み。 チンタラチンタラやりながらも予定時間よりも早く仕込みが終わる。 今回の公演に直接携わっていない劇団員も何人か手伝いに来てくれて、本当に助かったし嬉しかった。 ほんの少しだけど稽古も出来た。
あとはお客さんを待つのみである。 この企みに共感を覚えてくれるお客さんがどれくらいいるんだろうなあ。 今からわくわくする。
仕込みの時間中に劇団員の一人から電話が入った。 お父さんがなくなったという知らせ。 身内の不幸はその事実を知るだけでもせつない。 そして、残された家族の心中を察すると更にせつない。 この時期なのでお通夜にも告別式にも顔を出せそうにないことが残念だ。
心より御悔やみ申し上げます。 合掌・・・・
熱海最後の稽古が終わった。 やることはやった。 あとは本番を迎えるだけとなった。
役者と裏方の何人かで近くの五条川に花見に行った。 夜桜は何故か優しく見えた。 まるで時間が止まっているようだった。 このまま時間が止まればいいのにと思いながらも、頭の中はやり残したことはないか、やり残したことはないか、それだけが頭を巡る。 やれることはやったはずなのに・・・
明日は仕込みだ。 できる限り早く挙げて稽古時間をとりたいと思っている往生際の悪い俺。
2002年03月27日(水) |
熱海稽古追い込み&オーディション締切 |
ついに本番が間近に迫ってきた。
稽古は全体を流しながら細かい修正点や付け足しをしていく。 普通ならここまで来たら何もせず役者が気持ちよくやっていくことのみを考えるが、そうは問屋がおろさない。 音響に対してはシビアなダメを出していく。 役者に対しても、改善点をちょっとずつ提案していく。
それから、本公演のオーディションの締切が今日である。 みんなから送られてくるメールの一つ一つに目を通す。 みんな今回の芝居や自分自身に対して熱い思いを語ってくれている。 オーディション本番が楽しみである。
そういえば友達からCDが送られてきた。 かいつまんで聞いたが、かいつまんで聞くようなモノでないという事が判明し、後日ゆっくり聞くことにする。
もうすぐプロ野球開幕だがどうにも盛り上がらない。
野口、川崎、中里、バンチ、川上と不運続き。 打つ方もさっぱり・・・ 現在の所ドラゴンズダントツの最下位の予感・・・。 昨年ヤクルトが同じ状況で頑張ったからといって二回もそうはいかんだろうと思う。 おかげでどうも盛り上がらない。
今のところの興味はやはり星野阪神がどこまで頑張るかである。
そんな状況なのでナゴヤドームのチケットも売れ行き不調。 来週の巨人戦がまだチケットがあまりまくっている様子。 おかげですごく良い席をゲットしてしまった。(なんだ、いくんかい!)
この盛下がりを何とかしてくれると山田竜に期待しつつ静かに開幕を迎えよう。
職場の内示が出た。 又一年間同じメンバーで同じ仕事をしろと言うことになった。
熱海組、遂に最後の通し稽古になった。
緊張と疲労の中の通し稽古だった。 細かいミスが目立ったが、全体的にかなりいい感じに仕上がってきた。 お世辞ではなくお客さんに楽しんでもらえる芝居になってきた。
今回のようにある程度のレベルの役者が集まった稽古は、やりやすくもありスリリングでもある。 そして、とてもクリエイティブな現場である。 あるレベルに達したりある程度の経験をつんだ連中は、得てしてわがままだったり自分の中のルールに凝り固まったりしてしまうけど、今回のメンバーはお互いの存在を認めあいそして、一緒に登っていける仲間だ。 このメンバーが集れたことに感謝しつつ残りの1週間を過ごして行こうと思う。
北海道で115キロオーバーで捕まったというニュースを目にした。 並みのスピード違反ではニュースにはならないけど、さすがに115キロオーバーすると記事になるんだなあ。 実際に走ってたスピードが175キロだそうな。
175キロで走ったやつもすごいが、そんなスピードで走れる北海道の道もすごい。 しかし、大バカである。
ちなみにオイラが人生の中で一番だしたのは早朝の東北道で・・・まあ、近いものはあるか。 でも、175キロには及ばない。 いや、出ない。 そん時はリミッタ−がカンカンなってた。 今乗ってる車はリミッタ−があるかどうかは分からない。 そこまで出したことがないから。
車と言う1t以上ある鉄の固まりを移動させてるわけだから、それなりのルールを守らないと大変なことになる。 しかしスピードに対するロマンもすて切れない。
だけど、ふつうオイラの住んでる当りではそんなスピードで走れる道はそもそも存在しない。 あっという間に信号に引っ掛かってしまう。 でも、一度走ってみたい気もする・・・でも・・・・
うーん、堂々巡り。
ま、走りたい時は金だしてサーキット行けよってことやね。
サーキットと言えば一度友達のレースを見に行ったことがある。 どうやってもヤンキーには見えない人、ただただフツーのおじさんが運転しているふうにしか見えない。 でも、車を見ると・・・! おいおい、椅子が一つしかないぞ。 それに、走る為に必要なものは全てなくなっている。 当然エアコンもオーディオもない。 トランクと座席の境もない。 果てはパワーウインドーのスイッチや内装のうちばりもない。 ボディーの鉄板むき出しの車内。 余分にあるのはロールバーのみ。 タイヤを見ると解けたあとがある。
レースって過酷なんだなあと思う。
そしてレースを観た帰り道、サーキットから帰るZの後ろをついて行ったけど、これがまたものすごい優良運転。 法定速度を守るのはもちろんのこと、どんな細いあぜ道の一旦停止もちゃんと一つ一つ丁寧に止まって安全運転である。
スポーツで走っている人の運転はとても心地いいものだった。
やっぱり175キロで走ったやつは単なるバカである。
2002年03月22日(金) |
シアターウイークエンド「鬼桜」 |
オイラの尊敬する演出家の劇団「シアターウイークエンド」の芝居をアトリエに見に行く。 劇団員が台本を書いて新旧入り交じった劇団員が出演する(劇団として)実験的シリーズの一つ。
アトリエ内にはいると四角い部屋の3方向に舞台が設置してある。 ほほーと思いながら空間の使い方について思いを巡らし、いろいろ考えている間に開演を迎えた。
芝居は・・・・
という感じ。
こういう奇をてらった空間の使い方は、役者がその様式を理解していないとあっという間に砕けてしまう。 それが残念ながら多々あった。 今回は特に日常空間と異次元空間を飛び越える芝居なので、それが出来てないと台本の芯がなくなってしまう。 それをもっとも象徴するのが目線の使い方だった。
もっと頑張って欲しいモノである。
熱海殺人事件2回目の通し稽古。
通し稽古を見てつくづく幸せな空間にいるんだなあと思う。 芝居は集団で作り上げて行くものだと言うことが改めて実感出来る空間である。 何かの都合でオイラが一回稽古を休むと、次の日にはそれまでなかったエッセンスがどんどん付け加えられている。 お互いがお互いのことを認めあってるからこんな状況で芝居が出来ていけるんだろうと思う。
そして今日はぐっと来るものがあった。 目の前の今まで一番遅れていた役者が急激に成長した瞬間を見たからである。 しかし、この状況には満足はしていない。 本番までまだ時間は残されている。 80パーセントOKの芝居はまだダメなところが20パーセントも残っているのである、と今日テレビで三谷幸喜がいっていた。 まさにそのとおりである。 時間は限られているけど、人の能力は時間が限られているからこそ最大限発揮されるのである。 これから原田のような大ジャンプを目指して頑張って行きたい。
本当は熱海の稽古日記になるはずだったんだけど、いつもの居酒屋でボトルを3本開けてあっという間に寝たので日記書けず。
人と人とのコミュニケーションは本当に難しい。 今まで何十年と生きてきていろんな経験をしてきた見知らぬ同士がばったりと顔をあわせた瞬間から物語は始まるのだけれど、その瞬間お互い分かりあうなんて不可能だ。 そして、一旦壁が出来てしまうとその壁を取り払うのに相当の努力と時間を要する。 間接コミュニケーションの得意な人、直接コミュニケーションの得意な人、そしてそれらのコミュニケーションの好き嫌い、その辺を見極めて行かないと後でまたこじれたりする。 今の仕事がまさにそうである。
オイラの大好きな歌手の歌っている唄で
「人と人なんてどうせ 違うものだから 分かりあう必要はない 涙流せば全ては終りさ」
というフレーズがあるけど、ここまでコミュニケーションに絶望はしたくない。 でも最近この唄がオイラの頭の中を巡る瞬間がある。
分かりあえないことはお互いの責任だと思っている。 どちらかが壁を作れば、それを作らせた側にも責任はある。 そしてその修復にはお互いに頭を下げないとけないのである。
一方的にどちらかが悪い時は、それは往々にして利害の絡んだ時に限られるような気がする。 反対に利害のフィルターがあるから、そこを取り除けば関係はあっという間に修復される。 正に仕事とプライベートの関係がそれである。
そして、壁の取り除き方を考えてみるのだった。 でも、「公」「私」のそれほどプライベートの場合は簡単でない。 きっと第三者に立ち会ってもらって直接お互い言いたくれ言い合うのが一番いいんだろうなあ。
今日は休憩。 なので本文はなし。
でも、ちょこっと書く。
嫁さんと秀次と一緒にJAFメイトに載っていた「カレーパン」を食べるツアーに出た。 上郷SAで売り切れだったのがショックだった。
この日記はほとんど自分のメモ書きみたいなことばかりだけど、時には誰でもない誰かに対するメッセージとして書く。 でも、批判や避難はしない。 もしもそう感じた人がいたら、奮起を期待していると受け止めて欲しい。 上手く伝わらないかもしれないけど。
劇団Beans本体の稽古!
今日も基礎練である。 今日の基礎練は人に言葉をかけること。 ただ言葉をかける訓練である。 実は簡単に出来ると思っていたが、これがなかなか上手く行かない。 今回は季節柄「さくら」という言葉を人にかけてみようと言う稽古にしようと思っていた。 役者の一人が「名詞だから気持ちとかがわからない・・・云々」という質問をして来た。 経験上初めての質問である。 気持ちや言葉は何でもいいから、まずは話したい人にちゃんと話し掛けることができるかどうかである。 意味のある言葉は実はこの場合稽古がやりにくい。 意味のある気持ちの入った言葉は、人間関係と気持ちを限定してしまうから本来の稽古のポテンシャルが出て来ない。 しかし、きょうはオイラの言い方も悪かったのか、役者の頭が固まってしまった。 と言うわけで意味のある一般的な言葉である「おはよう」をつかった。
この稽古がちゃんとできないと舞台上での会話が成立しないのである。 どれだけ台本が上手に読めても気持ちの入った独り言になってしまう。
そして稽古をやってみたが意外と出来ない。 普段の生活では簡単に出来ていることなのに、いざ稽古の場所でやると出来ないのである。 無意識の意識化はそんなに簡単なことではないのである。 でもこんなに出来ないとは思わなかった。 時間をかけてやっと稽古の最後の方で形になりつつあるかなあ、という感じになって来た。 演劇初心者のほうが割と成果の出た稽古でもあった。 余計なことを考えるとこの稽古の成果は出ないのである。
次回はこの稽古の(オイラが勝手に思っている)2つの方向の派生系のうち、片方の稽古を行なう予定だ。
初めての通し稽古!
自分自身随分不安はあったが、そんな不安は目の前の役者達を見て吹き飛んだ。 もちろんいろんな課題はあるけど、その課題に向けて邁進出来る体制が整った。 残り時間は後わずかだけど、このまま突き進んでいければきっと明るい未来が待っている。
やるぜぇ!!
実は前日の稽古で鞄の中をみたら、今回の台本がないことに気付いて大慌て。 家の中を探してみても職場を探してみても見つからない。 はて、どうしたもんかと思って嫁さんに電話をしてみた。 そしたら「ごめんねぇ。弥生のお絵書き帳になってた。」
げ!
そう言えばその前日、部屋で夜遅くまで音決めをやって、そのまま片付けずに寝てしまった。 弥生は朝起きてからお絵書き帳にひとしきり絵を書いてから保育園に行くのが日課になっている。 そして今回の台本は、見てくれがそのお絵書き帳に酷似していた。
家にかえって早速台本を見てみたら・・・ オー、書いてある書いてある。 よくぞ一日でここまで書けましたねってくらいの量のお姫さまの絵が・・・
もちろん片付けずに寝てしまったオイラがいけないのだが・・・
今日は音響さんのきっかけ稽古。 役者とオイラで台詞を読んでそれに併せて音を出してもらった。
しかし、自分で言うのもなんだけど「鬼の演出家」である。 曲のこっからここまでに台詞の全てを押し込めろ、という指示を出しているわけだが、オイラがフルスピードで読んでも追いつかない。 おいおい、そんな芝居つけるなよ、といわれそうだがそれはそれ。 オイラは演出、やるのは役者。 フッフッフ・・・
実際この台詞をしゃべる役者の言葉はとても明瞭でしかもスピードがものすごく速い。 明瞭な人がフルスピードでしゃべっても早口に聞こえないから不思議なモノだ。
2002年03月14日(木) |
弥生虫垂炎で入院・・・ |
か、と思われたがセーフだった。
終業時間に近い頃、嫁さんから電話があった。 「弥生がお腹が痛いと言っている。盲腸かも知れん・・・」 嫁さんの行った病院は勤め先の病院で体育館に近い。 そこで大きい病院に診察に行った方がいいと勧められ、その移動をする前に連絡があった。 そんなわけで仕事を早退し、一緒に以前秀次が入院していた大きい病院へ・・・
病院へ行く間いろいろ考えた。 入院したらこの後の生活はああでこうで、とか。 弥生はもしもオペになったら大丈夫だろうかとか。 そして緊張は高まるのであった。
病院についた。 その病院は救急病院でいろんな人がやって来る。 診察を待つ間、救急車で運ばれて来た人たちが乗せられた担架が次々と目の前を通り過ぎる。 意識不明の人や、スプラッタ状態の人まで様々だった。 テレビでしかお目にかかれないものすごく緊張した場面である。 こんなとこ待ち合いにするなよ、と思いながらただ診察を待つ。
暫くするとオペをして来た医師らしき人たちが4人程目の前でさっきの患者さんについて話をしている。 「・・・で冠動脈がだめだな」 「腎臓も・・・」 「意識が・・・」 オイラには「・・・」の部分が専門用語で分からない。 しかし嫁さんは職業柄しっかり分かってしまって、意識不明でいろんなとこが骨折でヤバい状態だと言うことを解説してくれた。 やっぱりこんなとこ待ち合いにするなよ、と思いながらただ診察を待つ ますます緊張は高まるばかりである。
そして診察。 様々な検査を受けて出た結果は・・・・
便秘で腹痛だった。 弥生は浣腸をしてもらい、すっきりとした顔でトイレから出て来た。
あー、よかったよかった。
うーむ。 毎回体育指導委員会は切ない。 どうも上手く行かない。 みんなに結論を預けた形で提案すると「もっと考えて提案しろ」といわれる。 じゃあ、ということで結論を持って行くと「決めつけるな」といわれる。
事業を一緒に作って行くはずの体育指導委員がまるで町会議員である。 一緒に悩んで一緒に作って行くはずの体育指導員会のはずなのに。
どうしたらいいか分からん状態である。 負荷をかけるとそこまでは出来んと言われ、あれこれやり過ぎると文句だけいわれ叩かれる。
会議の前は議会対策みたいである。 こんな会議くそくらえだ!
と、後ろ向きな話はこれくらいにしておいて、まだまだおつき合いは続くのでそれでも前向きに進んで行く為の方策を考えなくてはいけない。
PowerBook相変わらず打つ手なし・・・
本番まで3週間を切った。 稽古のほぼ半分を過ぎた。 芝居は形になって来た。 段取りは決まって来た。 芝居のスピードも出来てきた。 テンポもだんだん出来てきた。 そろそろセリフや動きを活かして行く作業をしていく時期だ。
そういえば、いろんな意味で真面目に作り過ぎた嫌いがある。 割切るところや崩して行くところをそろそろ作って行かないと、ただ真面目な芝居になりそう。
これから役者との本格的な戦いが始まる。
2002年03月11日(月) |
舞台イメージトレーニング |
劇団Beans本体の稽古。
稽古場に熱海組の役者がいつものスマイルで入って来た。
あれ?
「今日は(熱海の)稽古ないぞ」 「え?」 「10日はうち(劇団Beans)の稽古日じゃ」 「あ、曜日間違えた」 「今から基礎練やるけどやってくか?」 「今日この日来たと言うあかしくらいは必要だね」
というわけで暫く基礎練も一緒にやって行った。 基本的には肉体の自覚化の訓練。 以前からズーッとやっている訓練である。 しかし、不思議なことが目の前でおこった。
旗揚げからいる役者の一人が 「やり方分からん」
えー? お前、俺らと6年以上やってるのにほんとに知らんのかァ? で、実際やってみると見事に分からない。 目を疑う光景であった。 こいつはみんなの見本にならなきゃきけないのにぃ・・・
基礎練後は今回の舞台を金に糸目をつけないと言うことで、いろいろと考えてもらった。 そして、発表をしてもらった。
結構みんないろんな舞台を考えてもらえた。 中には実現させるには劇場ごと作らなきゃいけない案もあったけど、それはそれとして有意義なものだった。 このイメージ出しは役者がどんなスタンスで芝居をして行きたいかがとてもよくでるので面白い。 改めて劇団員個々の好きなタイプの芝居が分かったような気がする。
今日初めて役者と裏方が勢ぞろい。
稽古はそんなわけでぼちぼちと進んで行った。 なれないキーボード操作に時々稽古が止まったり、役者が初めてやるシーンはとめながら作ってみたりetc... 稽古後は我が家で裏方系の打ち合わせ。 衣装を決めたり道具を決めたり舞台のつくりを決めたり。 酒飲みながらだったけど、決めることはちゃんと決めていった。
そして、その後は飲み過ぎて果てた。
行かんなあ、と思う今日この頃。
2002年03月09日(土) |
PowerBook クラッシュ!! |
5年来使っているパワーブックがクラッシュ!! どうもハードディスクに物理的に傷がついたようだ。 ノートン先生にお願いしても治らない。 Disk Doctorでは「問題ありません」 Spped Diskでは「媒体に問題があるヶ所があります」 再度Disk Doctorでは「問題ありません」 Spped Diskでは「媒体に問題があるヶ所があります」
うーむ、どーすればいいんだあ!
使えないほど致命的な状態ではないが、復旧のめど立たず。
今日も熱海の稽古。 演出のオイラもそろそろエンジンがかかってきた。 そして、役者達も。 有限な時間の中でぎりぎりの状態でアイディアを出し合っていくのもこれまた楽しいし、とてもクリエイティブな現場である。
稽古後は今月でお終いになるお店に飲みに行った。 毎回本番を見に来てくれるお客さんなのである。 そこで、久しぶりにとある元劇団員と会話した。 相変わらず負けず嫌いな人だと思った。
ここんとこ殆どやってなかった基礎練習をやった。
まずは発声練習から。 発声は声帯のトレーニングである。 如何に声帯を鍛えるかである。 しかし声帯はとてもデリケートなので、鍛えるのに少々時間かかるのである。 稽古場ではまずは身体をあたためて、それから軽く声を出し始めて、徐々にフルボリュームにして行くようにしていった。 それから、声の高さによって身体の共鳴する部分が違うことの自覚化。 この共鳴する部分を自覚して出せるようになると、それだけでも声にいろんな幅ができる。
そして滑舌。 滑舌は口とその周辺の筋肉のトレーニングである。 これもやるしかないし、今自分の口がどんなかたちになっているのか自覚するのである。
つづいて肉体の訓練。 力を入れることと力を入れないことを自覚する訓練。
そして、イメージトレーニング。 自分のイメージしたとおりに身体が形を作ってくれるかの訓練。
といろいろやってみた。 こうやってながめて改めて思うことは、芝居と言うのは自分自身を知ることなんだなあと感じる。
そう言えば今日は今度の芝居について大きなインスピレーションをもらうメールがお客さんから来た。 有り難い限りである。
弥生が5才の誕生日。
四捨五入すると10才である(するなよ・・・)。 随分大きくなったしいろんな事が見えるようになってきた。 そして同時に性格もはっきりとしてきた。 小さい頃は性格と言うよりは気性といった方が良かったのだけど、だんだん人間らしい感情を出してくるようになった。 大人になったなあと思う反面、困難で良いのかしゃんと不安になることも。 でも、結局は自分たちで育ててきたこどもなので、良きにせよ悪しきにせよ親の影響は大である。 裏を返せば、オイラってこんなやつだったんだと改めて思うこともある。
何にせよこの世に生を受けて無事5年間過ごせてこれて良かった良かった。
何年かぶりに歯医者に行く。 最近どうも歯の調子が悪かった。
久しぶりに行く歯医者は緊張の連続である。 まず、あの独特の音を聞くと痛い気がする。 よりによって診察室と待合い室がオープンな医者である。 例の音がけたたましく待合いに響く。 うーん・・・
そしてついに診察。 症状を説明して歯を診てもらう。 虫歯は一本もないようである。 レントゲンを撮り歯と歯茎について診察される。 レントゲンを撮る前にサンプルとして出されたレントゲン写真に 「一割負担330円。二割負担660円。三割負担1100円。」 と書いてあった。 三割負担が1100円? と後からおかしいと思ったが、それ以前に痛いことされないかという不安がよぎる。 そしてレントゲンを撮る。
いよいよ診断である。 どきどきどきどき・・・
たった一言
「よく歯を磨きましょう」。
なんだあ?
というわけで歯磨き指導を「指導員」のおばちゃんにされて、歯石を取ってもらって診察終わりである。
しかし久しぶりに緊張したのだった。 歯医者きらい!
演出方針説明をした。 今回の芝居の最も大事なところである。
劇団内での反応はもう一つ。 もちょっと質問があってもいいかなと思う。 もすこし反応があってもいいと思う。 本当に分かってもらえたのだろうか・・・ 分かった振りされるのが一番辛いところである。
2002年03月03日(日) |
ソフトバレーボール大会 |
今年度の最後のイベント、ソフトバレーボール大会である。 この日は58チーム、約300人の参加者である。 体育館で行なう大会としては最も大きな大会である。
準備から本番まで、実は体育祭より忙しい。
そしてこの大会に劇団Beansから精鋭部隊が登場した。 彼等は一生懸命頑張った。 普段なれないボールとともに頑張った。 しかし・・・・3戦全敗。 来年リベンジだ! と、堅く心に誓ったのはオイラだけだったかも知れない・・・
職場のスポーツ紙一面に「宮越巨人完封!」の文字が踊る。 そしてスコアは「D 0-2 G」あれ? おい、負けてるじゃんか。 2面3面を見てもドラゴンズの選手が活躍したことばかり。 そしてその片隅には「松井、清原、江藤、高橋でやっと2点」の見出し。 おいおい、こっちは1点もとってないだぞぉ。 恐るべし、地元スポーツ紙。 そして頑張れドラゴンズ!!
稽古はそろそろ細かい突っ込みに入っていく。 なんだかんだで本番まで後一ヶ月を切っている。 時間的にもそろそろつくり込みにかかる時期である。 これからきっと役者はしんどいんだろうなあと思う。 そして演出のオイラも。 でも、そのしんどさを楽しむにあまりあるメンバーに恵まれた。 本当にクリエイティブな稽古場はどんな困難も簡単に乗越えて行くことができる。 稽古場でのモチベーションは芝居を成長させる重要な要因である。 上手いか下手かではなく、一緒にいる仲間が同じ目標に向かって走って行く体制にあるかどうかが問題である。
今のところは順調だ。 本番までこの調子で走って行きたいと思う。
ここんとこ二つの芝居の稽古が入り乱れて、そしてソフトバレー大会の組み合わせがジグソーパズルより複雑で頭が大混乱中だ。 しかし、こんな時オイラの頭の中はちゃんとできていて嬉しい。
何が出来ているかって言うと、例えば本公演、例えば熱海公演、そして職場と、各々他のことは考えない様になっているようだ。 キャパシティーが小さいと言う噂もあるが・・・
しかしひとたび離れて家なんかで芝居のことはなかなか考えられないのである。 家で忙しいわけではなく、単純に混乱するからである。 だから必要に迫られない限り考えない。 「考える時はこの日」と予め決めておいて、そしてその日が来たらとことん考える。 寝るのも忘れて考える。 過去にも何度も朝になっても気付かないことがあった。 おかげでその日仕事を休んでしまったことも・・・ おばかである。
で、今日も熱海の稽古。 しかし本役はひとり。 そしてその本役が腹ぺこで低血糖のため集中力なし。 こいつは今まで稽古場ではこんな姿を見せたことがなかった。 どんな状況でも芝居の稽古中だけはちゃんとしていた。 しかし今日はぼろぼろ状態。 ある意味新しい発見である。
でもこんなまったりとした稽古も、時には必要である。
熱海稽古一時休息と言ったところ。
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