お散歩電柱日記
電信柱いっぱい一本前の電柱一本後の電柱


2004年12月20日(月) 怪奇小説「コオロギ」

いや、うろ覚えなんだが、確かそんなタイトルの小説が
昔、創元推理文庫から出ていた『幻想と怪奇』とかいう短編集の中にあった。

以下、うろ覚え選手権でその内容を。
コオロギがものっそ鳴いているホテルで次々人が死んでいく。
若い夫婦が脅えていると、男がひとり現れて手帳を渡す。
自分はコオロギの歌声の秘密を暴いたと、
コオロギは次に死ぬ者の名前を歌っているのだと、
そして遂に自分の名前が呼ばれたと…。
しかして男は死んで、夫婦が残された手帳を見ながら耳を傾けると、
コオロギは 二 人 の 名 前 を 呼 ん で い た。

とかなんとか。…怖いかコレ???

まあ、前振りが長くなりましたが、
子犬がまだ0歳児の頃、寝際になると呼吸が荒くなった。
「ひーはー、ひーはー、もごもごもご」
その後なにかもぐもぐ言っている。喘息で苦しいのか?
泊まりに行った先のおばあちゃんにも哀れまれていたものだった。

それが言葉を話すようになったある日、
その呼吸音ともごもごは意味を成した。

「テントーン、テントーン(利用沿線の地下鉄のドアが閉まるチャイム)
…×番線、電車が…参ります。おしゃなじゃい(お下がり)ください」


コオロギーーーー!!!

叫んだものでございます……。


いや、それはいいんだ。

最近の子犬さん、寝床に入るとへちょっと寄って来て一言つぶやきます。

「お母さん死なないで」

ナニーーーーー!?ワシ死ぬの〜〜〜〜!!?
いやああああああああああ。

子犬6歳、死というものを意識しだすお年頃ってなとこなんでしょうが。

犬宅は、寝床の電気を無精に消せるよう、
猫じゃらしのおもちゃのカエルがぶら下がってるんですがね。
(南米の手編みのいいカエルでコレがまた)<それはいい
子犬様、そこにいろんなマスコットぶら下げて
「これは、お父さん、これはお母さん、これコタくん
…これ、おじさん(子犬にしか見えない先住おじさん)」
とか油断すると未だに言うからね。なんかめっさイヤンなんですけど!?

今日は死なないでリストにお父さんも加わってました。ほ。(ほ?)
「死ぬときは一緒がいいの」
いや、一緒もヘチマも死にたかないんですけろも!!?

……日記の更新なくなったら、アレです。
仕事場の床で「どうしよう(仕事)」とつぶやいているか

…コオロギ。

なるほど、こうして後から利いてくる小説だったのか…。
(違います)<たぶん


真の恐怖は「コオロギ」を「コウロギ」と書きまくっていたことだが
(※修正済み)


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