乃南アサ。『風紋』

上下巻なので苦戦していた。さらに、内容がこれ以上読みたくないと
思うほどに重たく、どうしても進めなかった。
結局、つらいところはナナメ読みすることでかわすしかなかった、
いくじなしのワタシ。
それは、十二国記の「月の影 影の海」の上巻の差ではなかったよ。
(読んでいないひと、すみません)

なぜつらいのかは読んだ人にしかわからないだろう。
リアルすぎる人物描写と心の動き。そこまでつきつめて言うかと思う。
ばっさばっさと読み進むたびに心を切られる。つらい、なぜここまで
苦しまねばならないのか。
これは単なるミステリではない、と言いきってもいいのだろう。
問題は、犯人が誰か、動機は何か、どのように殺人が起こったかではない。
ひとつの殺人が起きることによって、それに巻きこまれる被害者の家族、
加害者の家族、それをとりまく人達の織り成す「そこからの人生」。
たったひとりのかけがえのない人を失ったひとたちは、いったいその
気持ちをどこにぶつけたらいいのだろう?
今まで見て見ぬふりをしていた家族のほころびが、どんどん大きくなる。
あとからあとから襲ってくる様々な「外敵」や波紋。
そして、砂の上に立てた城のような人間関係が、あっという間に崩れていく。
その姿はきっと人間の一番嫌な姿・・・。
殺されたのはワタシと同じ「主婦」であることが、ますます自分の中で
リアリティを呼ぶ。当分この本を開くことはないだろう。
そして、それがそのまま、この物語の完成度の高さなのであろう。

来年、「続・風紋」が、本品の七年後の設定で描かれるという。
今はまだ読みたくない。でもそれがきっと、作者の思う壺、という
ところなのかもしれないが。
2002年12月22日(日)
映画。「ハリーポッターと秘密の部屋」

映画ネタばかりで申し訳ない・・・。
しかも、この「秘密の部屋」は未読なのである。
いかんいかん、こんなことでは。この年末年始には読破予定。

で、映画の感想である。
あれから1年。画面で初めに思ったことは、それぞれの主人公達の
顔立ちの微妙な変化。映画のポスター見て、これは作ってる?って
思ったけどそれに近いぐらいみんなの顔がすっきりすこーし大人に
なってるのが、なんだか見てて「うんうん!」という感じ。
(このヘン、おばモード・・・笑)
特にハーマイオニーはとてもきれいになったし、マルフォイの男ぶり
も上がっていた。大人は全然変わらないから、こういうのが新鮮だね。

ストーリーは、原作を読んでいないので映画に限ってしか言えないが、
前作と違いすでに舞台設定がはっきりしていることもあり、説明っぽく
なくてわかりやすい。さらに、ハラハラドキドキ感は増しているし、
2時間半をまったく感じさせないのは見事だと思う。
前作のような、胸を熱くするシーンこそなかったものの、冒険モノと
しては成功だといえよう。

それにしても・・・・ああああ、ダンブルドア校長にはもう会えないのね?
ますます適役に思えていただけに、役者さんの冥福を祈るばかりだ。
2002年12月21日(土)
映画。「とっとこハム太郎 ハムハムハムージャ 幻のプリンセス」

ううっ・・・なんて長い題名なんだ。
しかも、二本だてをばらして感想をかくとは、ふてーヤツだ。
だから、ここは、ふたことだけ。

モーハムってなんのために出てきたかわからん!

もうひとこと。
ハム太郎はロコちゃんが好きなんじゃなかったんかい!

・・・ファンのかた、大変失礼イタしました。
2002年12月20日(金)
映画。「ゴジラ対メカゴジラ」

なぜに今年も「ハム太郎」と二本だてなのだろう、という
疑問は置いておいて・・・・。
本が読めていないので、苦し紛れに映画ネタ(笑)。

前回の「ゴジラ対三大怪獣」(タイトル忘却)は先日の
テレビで見たのだが、東映の怪獣の中では一番好きな
モスラがあっさりやられたのであまりこのみではなかった。
(ものすごい独断と偏見)
今回は、釈由美子さん主演でかっこよかったし、
ストーリーもストレートでわかりやすかったと思う。
わかりやすすぎ?
まあ科学的な検証は思いきり別として・・・・それに
メカゴジラはどうしたってメカゴジラなんだけど;^^)
でもなんであんな重いものがあんなに敏捷に??
まあ内容についてはあまり気にしないということで。

あちらこちらにほんのチョイ役で出演している役者さんを
見つけるのもなかなか楽しかった。

それにしても・・・釈さん放射能大丈夫だったのかしら。
2002年12月16日(月)
By ちゃいむ

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