会社の行方 2005年03月31日(木)

十日ぶりに、退職した会社に手伝いに行ったところ、二ヶ月あまり引き継ぎとパソコン指導をした社内の人が「何とかやってるよ。今月分の振込データも出来たしね」などと胸を張って言い、とりあえず一人で頑張っているらしいことは分かったが、問題はその「今月分振込データ」には4月1日にならなければ分からない数字があり、当然、社内の人が作ったデータには入っていないはずで、「もしかして送信(オンラインで銀行に振り込みデータを送る)してしまったんじゃないでしょうね?」と訊くべきかどうか考えたが、訊くまでもないような気もした。

正夢 2005年03月30日(水)

会社を退職後、次の仕事が見つかるまではまあのんびり過ごすか、こんな時間は欲しくてもてるものじゃないし、誰かに面倒を見てもらってるわけでもないし、などと思いながらも一週間で、仕事をしていないというだけで罪の意識を覚え、すっかり身も心も社会人になっていたんだなと思うわけで、そんな落ち着かない焦燥感にさいなまれていた最中、ふいに会社から電話があり「明日、手伝いに来てもらえない?」などと訊かれて、根拠のない後ろめたい気分から、ついうっかり「いいですよ」と答えてしまったことを、今さら後悔していた時、二ヶ月あまりの引き継ぎ、パソコン指導が何一つ実を結ばなかった「社内の人」からも電話があり、「明日、来てくれるんだってね。じゃあさ、○○○とさ、△△△とさ、それから□□□とかさ、わからないからもう一回教えて欲しいんだけどー」などと暢気に言われた途端、むらむらと殺意が湧き上がってきた私が、先日見た夢を実行してしまわないと誰が言えるであろうか。

間取り 2005年03月29日(火)

不思議な間取り本がぬるくブームなので、私もかつて引っ越し先を探していた時に、不動産屋に案内された不思議な間取りを紹介してみる。



外観は前衛的で小じゃれた感じの、恐らくは事務所用のビルだったものを、無理矢理バストイレを付け足して住居用に改装した物件らしい。
まず部屋(台所と洋間の間に仕切りはなく、いわゆるワンルームに近い)の真ん中にある柱がいかがなものか。
さらに、バストイレは元は押入と思われ、玄関のたたきに当たる部分から入る作りになっている上に、ドアを開けると横を向いて置かれた洋式便座があり、その向こうのバスに辿り着くためには、便器をまたいでいく必要がある。というか、どうやってその便器に座るのか、はなはだ疑問を覚える物件であった。

それ以前の何か 後遺症 2005年03月28日(月)

社内の人にパソコン指導と仕事の引き継ぎに二ヶ月以上を費やしたが、費やす意味はほとんどなかったという状態のまま退職して一週間ほどたった今朝方、社内の人が「あのさー、○○がわかんないんだけど」と言うなり、「もう何度も何度も何度も教えただろ! まだわかんねーのかよ! いい加減にしろよ!」と怒鳴りながら胸ぐらを掴んで激しく揺さぶる夢を見た。

こんにちは、世界の国から 2005年03月26日(土)

食料飲料の持ち込みが禁止されていて、ゲートの荷物チェックで没収されてしまうというニュースの中で、調理パンを没収されそうになった親爺が、「駄目なの? 駄目。パンも駄目。ああ、そうなんだ。今、ここで食べるしかないの? 参ったなあ」と悲しげにつぶやいていたことが一番印象に残りそうな愛知万博。

入ってないのと入ってる組み合わせはないのか 2005年03月25日(金)

何がイライラするって、裾にゴムが入っているので寝ている間にすねあたりまであがってるスエットパンツと、裾にゴムが入っていないので、めくってもめくっても、上げても上げても、水仕事のさいに袖が落ちてくるスエットシャツで。

証明写真 2005年03月24日(木)

自動証明写真撮影機を町中で見かけて「こんなトコにもあるんだ」「へー、ここにもあるんだ」「この店にもあるんだ」などと思った筈なのに、いざ証明写真を撮る必要に迫られた時には、どこにあったか一つとして思い出せないし、どこにも無いのはどういうわけか。

Uターン 2 2005年03月23日(水)

近いうちに実家にUターンするわけだが、荷物について母親との会話
私「電化製品はもう古いし、いらないからこっちで全部処分していく」
母「そうだね、洗濯機はこっちで買えばいいし」
私「え? 洗濯機って、うち(クリーニング店経営)にはうち用(家庭用)の洗濯機はないの?」
母「あるよ。二台」
私「二台も? なら、別に買わなくてもいいんじゃ…」
母「お父さんがね、あんた用の洗濯機は物干場のすみにでも置けばいいって言ってたし」
私「いや、あの、え?」
うちの洗濯システムはどうなっているのかと。


それ以前の何か 完 2005年03月22日(火)

手伝いのため、既に退社した会社への出勤も今日で終了した私は、2ヶ月あまり引き継ぎとパソコン指導をした社内の人が今日の締め日に一人で作成した12枚の請求書をチェックしたところ、うち6枚に計算間違いがあり、指摘して訂正してもらった6枚のうち、さらに2枚が間違っていたときには、会社の未来などあり得ないものの、とりあえず近い未来には取引先から苦情が殺到することは間違いないと確信した。

Uターン 2005年03月21日(月)

近いうちに実家にUターンするわけだが、荷物について母親と話していたところ、「かさばる物はパソコンくらいかな」と言う私に、母は「パソコンなら、リビングに置けばいいじゃない」などと気安く言うので、いや、パソコンというのは第二の自分とも言っていいもので、仕事にせよプライベートにせよ、自分の分身でもあり一部でもあり、例えば犯罪を犯したり、巻き込まれでもすれば、まず間違いなく押収されるようなものであって、つまりパソコンと私は一心同体というわけで、実に密接な繋がりがあり、私とパソコンとの間には何者をも立ち入ることは許されないというか、入る隙間はないわけで、何というかリビングでは落ち着かないに違いなく、自分のごくプライベートな空間に置いて愛を育み続けたいというか、この感覚をどう説明したものかと考えたが老母が理解するとは思えないので、「いや、それはちょっと」と呟いてみると、「なんで?」と返されて、急に帰りたくなくなってきた。

どうするアイフル 2005年03月20日(日)

「銀盤の女王」とか「氷上の女神」とか「世界の恋人」とか「氷の妖精」とか「地上に舞い降りたニューヒロイン」とかよりも、外国(ロシア)が会場になっている、スポーツの世界選手権の公告として、日本国内だけに通用する、それも消費者金融の日本語の看板を目にして、日本経済の現状を思い、複雑な気持ち。

男と女のナントカ 2005年03月19日(土)

本屋にいると、息せき切って駆けつけた感じの年輩の女性がレジに取りつくなり言った。
女性「あのね! 『男と女のナントカ』って本、無い? 山田ナントカだか、吉田ナントカとか、そんな名前の人の本! タイトルは確か『男と女のナントカ』って言うの!」
店員「どういうジャンルの本でしょうか?」
女性「だから『男と女のナントカ』って感じの。無いの? ああ、なんてタイトルだったかなあ。あっ、そうそう、タイトルは三文字よ、三文字、『男と女のナントカ』で、山田みたいな名前の作者の本なのよ!」
『男と女の』で既に3文字を超えていると、突っ込みたい気持ちで見守っている中、店員は不確かな断片情報だけで黙々とデータ検索をしていて、接客業も大変であると改めて思った私です。

それ以前の以下略 2005年03月18日(金)

手伝いのため、既に退社した会社に出勤してみると、先月分の支払いに不備があったことが判明した際の私と、2ヶ月あまりかけて引き継ぎをした社内の人と、以下のような会話があった。
社内の人「これね、結局4月、5月の2回で精算することになったからね」
私「いや、“なったからね”と言われましても、4月5月は私、いませんから。というか、来週の火曜日が最後ですから」
他の社内の人「あなた(社内の人)がちゃんと覚えていなくちゃ駄目でしょ」
社内の人「ああ、うん、それは、そうなんだけどさー」
「そうなんだけど」なんなんだ、と突っ込みたい私は、社内の人は、恐らく5月はおろか4月ですらもそのことを忘れてしまっているだろうと思い、会社の未来は以下略。

1枚買ったら 2005年03月17日(木)

DVDソフトでよくある「1枚買ったら1枚ただ」というフェアで、欲しいソフトがあった場合、間違いなくそのソフト以外はどうでもいいようなソフトばかりで、1枚で半額にせんかいと思いながら、もう1枚を選ぶのに苦労する。欲しいものを手に入れるためには、どうでもいいものも背負わなければならないという人生。

快適ライフ 2005年03月16日(水)

花粉を追い出してからは、出入りの際も玄関前でひと踊りして花粉を落としてから入室するなど細心の注意をはらっているおかげで、部屋の中は快適で、台所で煮炊きする際も、換気扇を回して中の空気を外へ出すと、必然的に隙間から外の空気が入ってくるのではないかと警戒して、回さないままなので、湿気もこもりまくりで、いまピークにあるらしいインフルエンザウイルス対策にもなっているわけで、水回りで増殖中のカビのことなど知ったこっちゃないわけです。

それ以前の何か その後 2005年03月15日(火)

手伝いのため、既に退社した会社に出勤した私と、2ヶ月あまり引き継ぎとパソコン指導をした社内の人と、以下のような会話があった。
社内の人「この書類って、どこにあるの?」
私「マニュアルのここに書いていますけど」
社内の人「ああ、本当だ。なんだ、こんなトコにあったんだ」
私「……その書類は、先週(お前が)送ったはずの(顧客宛の)手紙に必ず同封するものですよ。マニュアルにも太字で大きな字でゴシック体で書いてありますよね」
社内の人「ああ、うん、わかってるよ」
私「同封しなかったんですか?」
社内の人「したよ」
私「場所が今の今までわからなかったんですよね?」
社内の人「うん。まあね。でも同封したから」
相変わらずの「社内の人」と接した私は、会社の未来は「近未来」さえもないという確信を深めるばかりだった。

分かれ目 2005年03月14日(月)

先日電車の中で聞いた小学生の会話。

男子児童A「だから、漫画を読んでるのが『おたく』なんだよ」
男子児童B「そうなの? じゃあ『おたく』じゃない人は?」
男子児童A「普通の人は携帯いじってんの」

そう言えば最近、電車の中で漫画を読んでいる小学生ってあんまり見ないな。もしかしていつの間にか漫画は子どもにとって、特殊なものになってしまったんだろうか。

踊りのあと 2005年03月13日(日)

先日、段ボール箱を持って踊ったおかげで、部屋の花粉めらはほぼ駆逐されたらしく、たいへん快適である。

私にも覚えがある 2005年03月12日(土)

ブックマークサイトの日記で、「シムシティを始めた」を記述を見た瞬間、ああ、行ってしまうのか、と思った通り、その日以降、日記が上がらなくなってもう半月。まだ帰ってこられないようだ。

舞踏会 2005年03月11日(金)

エアコンを回したせいで花粉を呼び込んでしまい、気密性の高い住居ゆえに花粉の逃げ場がなく、外よりも家の中の方が症状が強くなるに至り、本日雨模様により、帰宅後各花粉情報サイトをチェックし、現在時間の地元花粉飛散量を確認したのち、ベランダのサッシを開け放ち、換気扇を回しつつ、床を布で叩いてから、再び畳んだ段ボール箱で、空気を換気扇の方へ押しやるべく室内で踊り狂い、一時はいい汗をかいたものの、今は大変寒く、けれど花粉症の症状が止まるまではサッシを閉めない覚悟で日記をしたためていますが、明日あたり、この鼻水は花粉症のせいか、はたまた風邪のせいかわからないのではないかという気がしながら、とりあえず筋肉痛にはなっていると確信しています。

「あたしのゆめ」 2005年03月10日(木)

文壇で十代の若手が相次いでデビューなどという話題を聞き、十七歳のデビューは物理的に無理なので、いっそ八十八歳で米寿デビュー、その後ファンタジカルなミステリー系ラノベのシリーズものを執筆し、完結するのが先か死ぬのが先か、読者をハラハラさせながら待たせる、というのを目指してみようかと思うがどうか。

悲しみにくれる 2005年03月09日(水)

無花粉状態で快適だった部屋が、うっかりエアコンを回したために花粉だらけの部屋に成り果て、昨夜は換気扇から少しでも出ていってくれないかと、畳んだ段ボールを虚しく振り回し続けてみたものの、むろん効果はなく、今朝起きるなり早速掃除機をかけまくったところ、熱中するあまり勢いあまって掃除機のヘッドをふすまにぶつけて穴をあけてしまったわけで、来月か遅くとも再来月には引っ越しするという時になって、この五年間ふすまに傷一つつけずにきたのはなんだったのかと、花粉に問いつめたい。すがりついて「あたしの五年間を返して!」と泣き叫びたい。

春が来た。 2005年03月08日(火)

くしゃみを続ける人がいて、一人でブツブツ言っている人がいて、サンバの日なので東京ドームで1万人がマツケンサンバを踊り狂って、まだ夜は寒いのでうっかりエアコンを回して、花粉がいやで引きこもっていた部屋に花粉がいっぱいで、仕方ないから換気扇を回しながら畳んだ段ボール箱を振り回してみるわけで。

お知らせ 2005年03月07日(月)

本日は花粉が飛散したので予定を変更して『犬が犬を』をお送り致します。

お気に入り紹介 2005年03月05日(土)

私の癒し系蛭子さんのHPをお知らせします。良い感じです。

失業中 2005年03月04日(金)

会社を辞めて一日目。昼間に電話が鳴ると、もしかして会社からで、第一声からいきなり「マニュアルのここのところがわからなくてさー」などという声が聞こえてきそうだから、出ない。

今こそ別れめ いざさらば 2005年03月03日(木)

社内の人に引き継ぎとパソコン操作を指導して2ヶ月あまり、まかせてみたエクセル(表計算ソフト)のデータ作成を背後から覗いてみると、15分ほどであちこちのセルを壊し、計算式を消してしまい、自動計算ができなくなったらしく、数値を電卓で計算し、手入力でデータを入れている彼の背中に「その表、エクセルでやる意味ねーじゃん」と心の中でそっと突っ込みを入れて、本日わたくしは退職したのでした。


それ以前の何か 終 2005年03月02日(水)

社内の人にパソコン指導と仕事の引き継ぎを始めて二ヶ月以上が経過し、以下のような会話があった。
社内の人「『○○計算表.xls』なんだけど、マニュアルが違ってるんだけど」
私「どこですか?」
社内の人「えーっと、ここ『2.上部メニューの中から「ツール」をクリックし、「マクロ」をクリックする』っていうやつ。「ツール」をクリックしても何も出てこないけど?」
私「………まだファイルを開いていないし、しかもそれエクセルじゃなくて、ワードを立ち上げてるし」
社内の人「ああ、そうだったのか。えーとエクセルね。あれ? 『○○計算表のバックアップファイル.xlk』ていうのがあるけど。これでもいい?」
私「いや、よかないですよ」
社内の人「同じファイルでしょ?」
私「違いますよ。『○○計算表.xls』を開いてください。これまでずっと普通に『○○計算表.xls』を開いてましたよね? この間もこれを開いてデータを入れてましたよね?」
社内の人「そうだっけ? バックアップファイルじゃ駄目なの?」
私「バックアップファイルはバックアップファイルでそのままにしておいてください。いいから『○○計算表.xls』を開いてください」
社内の人「じゃあ、まあいいや。こっち(『○○計算表.xls』)ね。えーと、それでツールをクリックして…」
私「ちょっと待ってください。ここのデータ、数値が50以上の場合はBだから、Bですよ。Aじゃありませんよ」
社内の人「なにが? ちょうど50だからAでしょ?」
私「50以上だからBですよ。前も言いましたけど、『以上』はその数字も含むんですよ」
社内の人「なんで?」
彼が引き継ぎをし、社長に就任して立て直すと言い張るこの会社は夏までもたないと確信したが、明日で退社する私の知ったことではない。

愛称問題 2005年03月01日(火)

「ひえひえ」はどうかという意見を聞いたので、日枝の愛称は「ひえひえ」ということで。
「ほりえもんvsひえひえ 企業買収」

好評におこたえしてシリーズ化。
「ほりえもんvsひえひえ 一発触発!」
「ほりえもんvsひえひえ 嵐を呼ぶ!」
「ほりえもんvsひえひえ 新幹線大爆破!」
「ほりえもんvsひえひえ 富士山大噴火!!」
「ほりえもんvsひえひえ 東京湾大海戦!!」
「ほりえもんvsひえひえ 六本木ヒルズ最終決戦!!」
「ほりえもんvsひえひえ 今度は宇宙だ大作戦!!!」
「ほりえもんvsひえひえ 俺とお前とリーマンと」
「ほりえもんvsひえひえ お台場旅情」
「ほりえもんvsひえひえ 私を月まで連れて行って」
「ほりえもんvsひえひえ Not found」
「ほりえもんvsひえひえ 待てば海路の日よりあり」
「ほりえもんvsひえひえ 嫁と姑と小姑と」
「ほりえもんvsひえひえ 喜びも哀しみも幾星霜」
「ほりえもんvsひえひえ 誰がために鐘は鳴る」
「ほりえもんvsひえひえ 愛の賛歌」
「ほりえもんvsひえひえ 共に白髪の生えるまで」

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