後悔日誌
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2011年01月31日(月) 新燃岳


新燃岳が噴火。
そして鹿児島へ入港だ。

実は霧島地区は自分にとってかなりお気に入りなポイント。
霧島山系に登ったのは片手じゃ足りないし、霧島神宮や温泉を入れるともっと滞在していると思う。

新燃岳ってのは、高千穂河原から韓国岳へ向かうコースで通る山で、いつもは休憩スポット。
硫黄分のせいか、噴火口が池のようになっているんだけど、とても綺麗。
エメラルドグリーンに癒される場所だった。


居酒屋で入山規制が緩いことを知ると、考えたことはひとつ。
そう、行けるとこまで行ってみようか、なのである。


恐る恐る、大浪池から韓国岳を目指すことにした。
新しい雪を踏み込みながら、まだ見ぬ景色を求めての登山。
九州の山、といっても気温はマイナスになるし、なかなか手強い。

氷の張った大浪池越しに見た韓国岳。
そして実に堂々と水蒸気を吹き上げていた新燃岳。
次々に変わる景色に目を奪われながら、最高峰を目指した。

そして頂上。
腿まで埋まってしまう雪道には本当に苦戦したけど、空から地球をみているような特別の気分だった。

夢中で写真を撮っていると、おじさんが一人やってきた。
「お昼に規制が入ったんですけど…。」
聞けば環境省の職員さんらしく、確認のため登ってきたんだとか。

実は一般的な登り口になる”えびの高原”登山口はすでに閉鎖しているそうで。
自分が登ってきた大浪池コースは閉鎖が遅れていたみたい。

民間人で一番最後に霧島山に登っていた称号を頂いて、下山に至った。

びっくりしたのは登山口。
黄色のトラロープがぐるぐる巻きになっていて、山から出られないじゃないか!
と思うほど。
降りてみたらちゃんと入山禁止になっていて苦笑い。

今日も、弾丸ツアーが大成功。
夜の”島の泉”(種子島の焼酎)がいつになく美味でした。







2011年01月17日(月) 冷夜


職場の懇親会。
雰囲気に飲まれ、日本酒とウイスキーをがぶ飲みした。
記憶はしっかりしているけど、まともにしゃべれない、歩けないの状態だったらしい。

友人に預けたカバンを、すっかり店に忘れたと思い込んで探しに行ったり。
そういえば、財布も無くなったり。

遠い道のりを歩いて、ようやく埠頭に着いたもののゲートは開かない。
警備員常駐の時間をとっくに過ぎていたから、諦めて道端に寝っ転がった。
吹きっさらしの風の下、いくつか見えた星が綺麗だった。


ISPS岸壁。
主に外航船が係船する岸壁で、フェンスに囲まれて自由に出入りができない所。
身近な例でいえば、空港の保安区域に似た取り扱いで使い勝手が非常に悪い。

遠くにクレーンの動く音。
時折聞こえるコンテナの金属音。
なんだかややこしい港だな、と思った。


早朝、3時30分。
異常な寒さに目を覚ますと、コンクリートの冷たさが痛い。
このままじゃまずいと歩き始めると、たまたま警備員が来て、ようやくゲートを通過できた。

助かった…。
船内で体を温めて、水分を補給していると今度は胃が暴れ出す。
久し振りに洋式便所と会話をした。

日記を始めた頃は、こうしてよく後悔してたけど。
成長できないもんだネ…。



おまけ
ISPSとは、International Ship and Port Facility Security codeのこと。
同時多発テロ以降、船舶へのアクセス管理や貨物の取り扱いが、厳しく管理されている。



2011年01月15日(土) 寒波


一難去ってまた一難。
順番待ちしているように舞い込む仕事に弄(もてあそ)ばれる。

同じことをオウムのように繰り返し説明しながら、労われたり叱咤されたり。
部下のいない中間管理職。
なんだか悔しいから自分では中小企業の社長みたい、なんて言って笑ってる。


夜、雪が降った。
徳島県の橘浦。
インドネシアとバングラディッシュ生まれの後輩たちは狂喜乱舞になって。
上半身裸で記念写真を撮る姿はなんだか可愛らしい。


黒潮に近いこんな所でも雪が舞うんだ…。
「海に落ちちゃう雪はなんだかもったいないよね。積もることなく溶けてしまうから。」
自然とそんな言葉が出た。

空気を吸い込むと肺のあたりに新鮮な冷気を感じる。
耳と指先が痛い位冷たい。


進まない仕事に少しの焦りと苛立ちを感じる毎日。

もうちょっと要領よく。
なれるといいナァ…。



2011年01月07日(金) 多忙


あっという間に過ぎ去った年末年始。
トンボ帰りという言葉が、迷惑なくらい似合う正月だった。

1400東京発。
西航路を下って羽田沖から浦安沖へ。
東京灯標が近くて遠いいつもの位置にまた浮かんでいる。


待ったなしで押しかけてくる仕事の山。
予想以上の重さで早くもつぶれそうだ。

食事の後、コーヒーを飲みながら。
それは長い溜息をついた。

今の気持ち、だと思う。



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