朝 まだ利用者が 誰もいないとき ひとりになっちゃうけど 行ってくるね の声に顔を上げた
眼があったとたん 駆け寄ってきて ぼっぺをぎゅうっと 押し付けてのハグ だいじょうぶ と聞くと うんだいじょうぶ
あれは いったい 何だったのだろうと 暫く考えた やっぱり 辞めてしまうのだろうか
みんなが家族みたいな こんな職場はない と言っていたけれど 相談する相手によって 気持ちが揺れるようで 都会に出る らしいとも聞いた
人生をやり直すには 思い切ったリセットが 必要かもしれない それではまた 同じ繰り返しになる と他人は勝手に思うけれど 彼女を生きるのは彼女なのだ
あのハグには 気持ちがいっぱい 詰まっていた気がする これまで交わした 言葉だけでは 伝え切れない 溢れるような思いが
どんな選択をするにせよ きっと応援してあげよう もっと幸せになるために 格闘することを わたしだって さんざやってきたし これからだって 足掻いて行くに違いないから
ムスコ達と居て 自分のことを お姉ちゃん と言いそうになる のは最近なくなったが
話しをしていると つい お母さんは と言いかけて 違った と慌てることがある
他にも沢山いる利用者で ナゼかそのコにだけ なのは うちのコ達と 歳が近い男の子 だからだろうか
ここんとこ 女子に弄されて 調子を崩しそうになるのを 少し時間を取って バカらしいぞ って話しをしながら その単純さを思う
伸びて もじゃもじゃの髪は ワイヤーみたいに見えるけど 本当はふわんふわんで 犬っころみたい なのを知っている
単純なだけに その中に詰まっている 表現しきれない 悲しさも感じて もう少し 楽に生きられるようにと 願わずには居られない
我慢していた 一階のエアコンを とうとう解禁 夕飯時から数時間 冷やして就寝
隣家からは カラオケの音がばんばん だったのにも関わらず あっという間にオチ 覚えている夢も いっぱい見た
その中で 秋モノを選ぶ ってのも 布に触る ってのもあったから 余程涼しかったのだろう むかし好きだった人も 何年振りかで登場
歳を取った自分を 見られたくはなかったが 会話をしたい その一心で つい近づいて 随分変わったな と驚かれてしまった
がしかし その声の主は ナゼか有吉になっており これは毎週欠かさず 録画している 怒り新党の 見過ぎかもしれない
気温は朝から上昇し 耐え難くて 目覚まし前に起床したのに うっかり寝過ごした と思った程よく寝た
夏はいつにも増して 睡眠が大事なのだな 今日も頑張るぞ
うっかり 2010と打ってしまい 二年前の同じ日のが 出て来たら やっぱりこの時期 岩ガキで呑んでたのねえ
昨日はなんか 酒が残っていて 珍しく水なんか買って やけにテンションの高い どうでもいい会話に もっと休みたいー とか思いつつの仕事
それはともかく たきち舎に出した 木綿の反物ふたつ リメイクをするひとが 初日に両方購入されたそうで すごく嬉しかった
暑い季節には あまり見たくないだろうと 袷の着物とかは控えたのだが 早くも次の店開き用に 出したいものがいろいろある
そしてやっぱり 何か縫ったものを 今度こそ とかも思う 商いって楽しい 初めての頃のシンプルな 心が弾む感じを 改めて味わった気分で
夕べは約束の店へ 下のコを連れて
久しぶりに それはそれは 美味しい魚に肴で シアワセを たっぷり感じつつ 話しも深く濃くなった
そういうつもりでは なかったけれど 先日上のコに したような内容に加え 日頃ちょっと気になっている 兄弟の関係についても言及
それぞれの違いは わたしの弟達によく似ていて だからこそ 心配な部分があるのだが 兄貴に対しての甘え を口にしていたのは 意外だった
親が思うより遥かに きちんと自分のことが 把握できていて 存在の薄い父親像も含め 家族からの影響を 前向きに捉えていた
わたしが願っていた 自分ひとりで成長してきた かのような いい意味でのナチュラルさが 彼の中にちゃんとあるのが 心底嬉しかった
それは 先の見えない 暗闇だった途中も含め こうでなければならなかった 全ての過程の ひとつの完成形にも思えて 親の仕事は 既に終わったのを知った
さらなる完成度を求めるのは 彼自身の これからの仕事なのだ
間もなく オリンピック開幕ですね って 特に待っている ワケでもないのだけど 気になるのが 内村航平クンである
各種インタビューとかで あの 少しニヘラっとしたような 独特の表情を見せながら 何を語るのかに 結構興味がある
どんなに大舞台でも 緊張はしなくて むしろ楽しみなのだと聞くと この人のメンタルはいったい どうなっているのか 同じ人間なのだろうかと思う
そうそう テニスの錦織クンも 少しこのコは オツムが弱いのかな と思うような 曖昧な表情を浮かべて 話すのが印象的だ
彼らからは スポコンとか熱血とか 努力して努力して っていう感じが まるで臭って来なくて 人類の進化はこう行くのか と思わせてくれる
この一球は無二の一球 って叫びながら ギリギリ感満載の でもなんか まだ余裕ありそうじゃん ってパフォーマンスが あまりにも昔すぎる
恋心さえも封印して 頑張らなきゃだった 岡ひろみ 部活中は水分禁止の世代には 今では笑っちゃうほど いろんな壁があったせいで 限界が自ずと知れていた のかもしれない
例えば 合コンやお見合い に似た出会いで 相手が 精神の病を隠して お付き合いが始まった としたらどうだろう
人柄は良く 会話も楽しく お互いを信頼できるようになり ある程度の期間を経て 突然打ち明けられた としたら
どうして最初から言わなかった と怒りを感じるだろうか または 言えなかったのだ と慈愛を持って 受け止めるだろうか
時折感じていた違和感が もしあったとしたら それは病気のせいかもしれない と思うだろうか ズレはそれで埋まるのか 果たして決定的な亀裂になるのか
珍しくもない ありふれた病でも リアルを眼の前にした時に プラスの印象が 全てを凌駕するなんて 夢に過ぎない
自分に都合のいい 幻想から抜け出たとき そこからようやく 本当の出会いが始まる と思えば 先の出会いだって アリなんだろうな きっと
全く思いがけなく 臨時収入をいただいた
おもむろに封筒を出され 何事かとビクビクしたら そう言うワケだったので ここんとこムスコと 話題にしているお店が 咄嗟に浮かんだ
そこは チェーン店系よりも 少しお高いので 次の給料が出ないとムリ と言っていたのだが これで行けちゃうじゃん
で そのキャッシュの話しを ムスコにすると やはり察しがよく わたしが言うより先に お店の名前を口にして 行けるな と言うのだった
しかも 世界はオレの 思い通りに動いている なんて イケイケ発言まで飛び出し 俄然調子付いていたので ちょい微妙な気分になり
これはそもそも わたしの引きなワケで ついでに考えると 最近ジョナさん占いで サンタに何をお願いするか と毎日しつこく問うので 密かにキャッシュを とか頭の中でぶつぶつ
まあいいや 星の恵みはそれぞれが 世界の中心に居るがごとくに 降り注いでいるのだから
昨日は自転車で たきち舎へ 追加納品に
つっても ちょびっとだけだけど 実家から届いた着物 のなかに さらの反物があったので リメイクの材料用に
で それがちょうど たきち舎のリメイクと トーンも素材もぴったりで 刺激を受けて 買ってくれるかも と期待が高まった
今回は 商品を飾るための 長持や本棚 面白い古物もいろいろ まだ準備の真っ最中 だったけど 全貌が楽しみ
庭には 咲いたばかりと言う 蓮の花が 透けるように美しく 夏の日差しにも 涼やかに輝いていて はなむけのようにも見えた
帰り際 いただいた茄子で この夏初めての 揚げ浸しを作り また美味しく飲んでしまった のは言うまでもない
あぢぃので 家に帰るとまず 冷蔵庫の発泡酒を フリーザーに移す のが日課なこの頃
直ぐにも飲みたい のを我慢しつつ おかずが出来てから キーンキンに冷えたのを 缶のままで 最初のひと口が もう極楽でございます
ナゼ缶のまま かと言うと アサヒから出た 少しだけ飲み口が大きい あの刺激を感じたいから
そうとは知らず 買って飲んで なんか違う と思ったらソレだったので 最近は意識して選ぶように
味で選ぶならそもそも 発泡酒じゃないだろ ってワケで 刺激と爽快感優先の 絞り込んだコンセプトが バカみたいに暑い この夏にドはまり
あ それから 真っ赤なざく切りトマトに 凍らせたクリームチーズを 包丁で削って カキ氷みたいに乗せて 麺つゆとおかかでいただく のにもハマっている
玉ねぎのスライスがあると 尚よろし
内職が切れたので 商品の納品準備を 仕事にしようと 知恵を絞った
練習してみて とチラシを渡した後 本番になった 値段のスタンプ押しは どれも数字がはっきりせず かなり難しかったようで
家でしたことないでね うん 大抵のひとは したことないだろうけどさ 諦めて次は ケシゴムはんこ押し
二列ずつスタンプの色を変えて と言ってしばし んぎゃ 変える時に拭く ってのを指示しないと ダメだったのね
ひとりでさえ こんな調子なので 何人も同時に細かく指示 なんて到底できず しかもこの時間の工賃を 商品に乗せるのもムリ
さあて 今日はもう いよいよ仕事がなくなるし 何を捻出しようか 頭が痛いぞ
夕べはさすがに 壁の扇風機を 二時間タイマーにして寝た そう ウィンドウチャイムの しゃりりん って音を聴きつつ
昼間熱せられている二階は 地獄だろうから エアコンを我慢するな と言ってある また電気代が恐ろしいこの夏
原発がノーなら 電気は使うな よくあるハナシが頭をよぎる
これが食品や化粧品とかで 避けたい原材料が使われている とかなら 他の商品を選ぶ余地がある バリバリのビーガンみたいに 毛皮や皮革製品を 購入したくないなら フェイクだっていくらでもある
何度となく 盛り上がった反原発の流れ チェルノブイリの時には 今度こそと思ったが 推進によって懐を肥やした お歴々はもう引退して 左団扇かお墓の中か
廃坑になった夕張の ガス採掘とか ゴミからメタンとか この国の技術力を持ってすれば 何だってできそうなのに
原発ゼロでも 豊かに暮らせる国はある 電気は選べなくても 住処は選べるじゃん って またヘンな追い風
昨日の夕飯で 試してみた大豆のお肉
形状の違うのを いろいろ買ったので どれを使うか迷い 最初はレシピの中でも ポピュラーなのにしとこ ってコトで ブロックタイプで唐揚げを
齧ったときの 繊維の形状が 本当に良くできているが 鳥のモモ肉の皮とか 脂っこい部分の感じはあるものの 肉のパサパサ感はない
なのでそのままよりも 甘酢あんをかけたり 大根おろしにネギとかで さっぱりいただく方が 食べやすかった
問題は これがフェイクと知っている その出発点にあって ましてや 調理の全工程を 自分が見ているせいで 純粋に味わうってコトが なかなか難しい
まあムスコ達は 知っていつつも フツーに食べていたので 第一関門は突破だろうか 次はミンチタイプで 麻婆豆腐を作ってみよう
なんて思っていたら その真価は朝に表れた いやーすごいよ大豆 おから炊くとか 煮豆作っても わたししか食べないので これはイイかもしれないぞ
大豆肉と一緒に届いた 有機天然酵母を試してみた
実は白神こだま酵母は いまいち使いこなせてなく 香りがあまり好きではない のでテンション下がったまま こちらはどうよの気分で
寝たのは4時過ぎだが パンの焼き上がりに合わせ 目覚ましで起き 待っていたように下りてきた ムスコと一緒に試食
いつものパンに比べ 膨らみは多少劣ったものの 見かけに反して柔らかい どっしりしていそうなのに むしろいつもより 柔らかさを感じるのが不思議
天然酵母によくある レーズン種とかの酸味は もちろんなくて じんわり奥深い甘みで 同じ配合なのに 砂糖を増やしたかのよう
心配していた 香りも問題なく ムスコは二枚目をスライスして 夕べのミートソースと 一緒に食していた
今度焼くなら もう少し水の温度を上げて リッチなパンでなく 全粒粉の素朴なのにしてみよう 求めていた 心が満足するパンが できるかもしれないぞ
長い長い冬のあと ちょっとひと息 と思ったら どうしようもなく不快な夏 気力も体力も減退する
年間を通じて 快適な場所って観点で 住家を選ぶとしたら いったい何処になるだろう 避暑地と言われる所は 大抵冬が厳しい
冬の冷え込みが そんなにキツくなく 夏がバカみたいに 暑くならない って考えると ワールドワイドでないと 無理かもしれない
老後って いつからを言うのか 知らないが 老いたらきっと この土地の気候は もっと厳しく感じるだろうし 温暖化はさらに進む
ダンボール箱に 少しずつ着物を詰めて せっせと送り 生活に必要なものは 全部現地調達で 思索と製作に相応しい 暮らし易い場所へ
そんなのもアリじゃね と夢のような疑問形を ふと自分に投げかけてみる 住めば都と言うけれど だったらもっと 素敵な都を探したい
何が出来るか出来ないか 限界が見え始めた この人生のなかに そんな余地があったらいいな この地に来た時よりは ずうっと身軽なはずだから 問題は日々の糧だね
むかし シュタイナーを勉強していた頃 周囲にはマクロビ実践派が 結構いらして 出自の星の話しとか いろいろとエピソードはあるが それはともかく
いただいた 砂糖不使用のケーキとか 不味くはないが わたしはいいや と密かに思い せいぜい白砂糖を使わず きび砂糖やてんさい糖 にして随分経つ
食はひとを変える ってのは確かにあるだろうけど 面倒なのはイヤだし 普通にみんなで会食もしたい 友人とそこら辺でランチもしたい 生クリームもバターも止められない
がしかし最近 ビーガンというコトバを 眼にするようになり それ系レストランも 増えているようなのだ
調べてみると 肉の代用として グルテンや大豆を使った食材も いろいろと出回っている しかもそれは 本物と遜色ない位に 美味しく食べられるらしい
そういえば 精進料理にもあったっけ うなぎの蒲焼に見立てた 大豆製品をいただいたときは なんだかやたら ヘルシー心が満たされた
うちには丁度 偏食大王がいて この一年で随分肥えた それはきっと オトナ買いのおやつ とかが原因だろうけど 肉中心の好みを何とかしたい
ってワケで こんにゃくとか大豆とかの 肉擬態を注文してみた ちょっぴり ドッグフードとかを 思い浮かべながら
以前は出来ていた内職が どうも出来なくなって 元々の障害が 進行でもしてるんだろか と思ったコがいる
やりたい気持ち は大アリなんだけど ともかく全部を 一旦点検して 修正しなきゃならず 指摘しても直らず その手間が途方もない
もっと簡単な そのコに出来ること ばかりをさせていると ガタガタ文句を言い始め 時間稼ぎに休憩させると くすぶって騒ぎを起こす
かつてはこんなに 修正しなくても良かった それをよおく考えてみると 内職先から貰うセロテープが 途中から強粘着のものになり そのせいで 手離れが悪いのでは と思い当たった
なのであえて安価な 接着力の劣るものを購入し 試しに使ってもらうと 生まれつきの障害で けっして器用には 動かない指先でも ずっと上手にできるのだった
こんな簡単なことに もっと早く気付けばよかった と思ったが それでもまだ別の不具合があり 修正の手を緩めることは叶わず 同じ日々を繰り返した
いい加減諦め掛けた時 自分で点検してもらい 判断基準を知ってもらおう と思いつき 山のような出来上がりを 仕分けするのに付き合った
が 驚いたことに そのコの中には オッケーラインがきちんとあって それは客観的にもオッケーで 出来ない自分を 甘やかすワケではなかった
そして いつも同じパターンの 不具合があることを 一緒に拾いながら確かめると そのコの口から 敢えてそうしている との理由が出てきた
要するに 不具合を隠そうとして そのコなりに工夫した結果で 以前は気付かなかった点が スキルアップとともに 気になってきた というワケなのだった
これにはもう さらに驚いて そこまでは必要ないこと を説明すると なんだあ と感嘆の声を上げた
どうして今まで こんな風に 一緒に歩くことをしなかったのか 指摘するだけでは けっして解らなかった理由に そのコの成長が重なっていた
ただわたしは 自分を反省するしかなかった
うっかりテレビで 金子みすゞを見始め 性病に罹って最後は自殺 ってのは知っていたが 散々な描かれ方の 夫の方が気になった
いくらその結婚が 叔父の薦めだったとは言え 縁を結ぶふたりの間には 圧倒的なアンバランスなどなく 片方が一方的に加害者 に見えるとすれば そう仕立てる 被害者がいるはずなのだ
何度別れても 再びまた DV男を引き当てる女は 単に男運が悪いのだろうか 占星術的には 元々自分が持つ星の配置を 押し付けられる相手を選ぶ なんてコトが言われている
逞しく生活を切り盛りする なんてイメージは みすゞからは全く感じられない 夢見るオトメのままで 好きな詩を書いて行く たまたま当たって稼げれば アソビに行っちゃう旦那は まるでその男バージョンだ
果たして夫が みすゞに詩作や交友を禁じた というのが本当であれば ひょっとしたらその時期の彼自身 遊ぶ余裕もない ギリギリの状態で だからこそ彼女にも 同じくなれと要求した のではないのか
似たようなことは 思い当たる人も居るはずで パートナーの名のもとに 自分の欠点を相手に映し合い 共に生きる覚悟を 試すかのような 過剰な要求を突きつけたりする
どんな末路を迎えたとしても 間違いなんてなくて 途中をたらればで 変えようとすれば みすゞはみすゞでなくなり こんなに鮮やかに わたし達の記憶に残ることもない
別れた後の夫が みすゞを自慢にしていた というエピソードを見つけ まるっきり引き立て役だけ ってのは有り得ない とか思って バランスしてみた
当たり前だけど 自殺は強い人間のすることじゃないし 筋を通して死んだ なんて美化しちゃいけない
蟹座のど真ん中に 七夕を設定したのには 何か意味でも あるんだろうか なんて思いつつ
気を失いながら 何度か目を覚まし 日付けが変わらないうちに 言葉だけは掛けられた夕べ
お誕生日 オメデトウございます
おう 18だな
ケーキよりも 好きなものを食べに行こう との提案に 何処へいつ行く となり 休日を確認した
夜に仕事が入ってから 俄然忙しくなったけど こちらもいずれ 夜勤が入るだろう話しを 帰り際にしてきたばかり
暫く続いていた 泥沼のような疲れは 最近抜けてきたものの そんなにヤレるのか どんな生活になるのか 想像もつかないが
必ず居てやらなきゃ なんてことは もう考えなくていい 新たな仕事の負荷が 加わるとすればその分 子育ての荷が下りた ってメッセージ なのかもしれないな
さんざ記してきて 今更だけど
この日記の編集画面は もちろん アップした後の 読み画面とは違って 幾分小さな枠のなかに 白いスペースが広がっている
で もう数え切れないほど そこに向かって キーを打っているけど 新しい日付けを指定して まっさらな窓を前にした その瞬間がすごく好き
画像を入れるとか 文字の大きさとか色とか そんなのにいちいち 煩わされることなく ごくシンプルだからこそ
自分のなかから 何が出てくるのか ひたすらそれだけを 探ればよくて 飾るとしても コトバだけの吟味で
だから飽きない
若い頃 新しいノートを買っては 書き連ねていたどろどろは もうないけれど 白いページを前にした 自由な気分は変わらない
今はむしろ スケッチブックに 絵を描くのに似ている 何を描こうか決めずに 鉛筆を持った手が どう動いていくのか 知るのが楽しい感覚
ああそうか 文章を構築するのに わたしはきっと より右脳を働かせている 本来はバリバリ理屈派だったが 記していくうちに変化してきた
と言うか 右脳的文章が書けたとき そうでないものとの違いは はっきり自分で判る 左脳でまとめようとすると 読み返すのも苦しい
だから だ もっともっと するすると流れるように 自分の中のパイプが いつも滞りなく機能するように これからも 研鑽を重ねて行くのだ
面接の時に 何か質問はありますか と聞かれて戸惑った って利用者の話から ムスコはどうだったのか 気になった
それは常套句だと まるで面接慣れした コトバが返ってきて 仕事中会話はあるのか 聞いたそうだ
それが真っ先になんて 如何にもヤツらしい 職場の雰囲気は大事だ そして実際 会話はどうなのか さらに突っ込んでみた
すると 厨房担当のひとが もうひとつのバイト先で お祭りの時だけ 手伝いに来たコのお父さん だったらしい
しかも家庭の事情が ちょっとフクザツで そのコは いろいろと迷走中 だからこそ店長も 気に掛けていたようだ
けれどムスコは 知っている とは言わず 繊細な内容のせいか 聞くだけに留める という オトナな配慮
きっと 自分と重なる部分も あったはずで 思いがけなく随分と 濃い勉強を しているようだ
卵を巻く練習しなきゃ と冷蔵庫を開け 一個しかないじゃん って パンケーキ種を作るのに 自分で使ったのを思い出し あオレか
スキルの方も どんどん深まっている模様
いちにち 1ピース いちねんで 365ピース
なんて 実際は ゼロゼロ3ゼロ2 だったりするのだけど 家ではそんなで 施設では繋げずに ピースのみをちくちく
すごくちっちゃいのを ◇◇◇ □□□ とか並べて その小さな中は リトマス試験紙みたいに 色変わりしている
試作の段階では こんな作業誰が出来るだろ と思いつつだったけど いた 本人によると ここで仕事をしてきたから 出来るようになった みたいなコトを言う
いやいやオドロキ 投げかけてみるもんだ さあて今日は いくつできるかな
急に思い立って 上のコとふたりで 下のコの新しいバイト先へ 飲みに行った
バイトに家を出る時には そんな話しをしなかったので 厨房の中と目が合うと あれっ と驚いていた
一度接客に出てきたが 制服姿もなかなか サマになっているし 手つきも慣れていて ちゃんとやれている様子に ひと安心
兄貴よりも遥かに そういう機会に 恵まれているクセに オレもどこか連れてけよ って 言うと思った通りの コトバを吐いたのが笑えた
で 差し向かいの上のコとは これまできちんと 話したことがなかった 今に至るまでのあれこれを 詳しく語った
それは別に 暗部ではないはずだけど やはりどこかで 申し訳ない事をした という思いがあり ちゃんと言葉にできずに ここまで来てしまった
遅すぎるかもしれないが 人生の新しいステップを 踏もうとしている彼に わたしの選んだ道を つまびらかにすることで エールになればと思ったのだ
けっして 上手に歩んだとは言えないし 今だって手本にはなれないけれど だからこそ これからの自分の人生を 大切に歩んで欲しい
玉のように輝いて それは美しい赤子だった あの産まれたばかりの頃から 今改めて もっとおおきな世の中に ポンと差し出すような わたし自身の勇気を込めて
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