あっという間に月末 間近に特別公開を控えているので どうやらまた 販売しながらの締め作業は無理そうと 書類を持ってわくわく館へ 5日には渡さなければならないから 今日中に目途をつけたいところ
お客さんが増えて どうしてもその日の集計が終わらず 先送りにしているせいで 単純な計算ミスもぽろぽろ そんなのがひとつひとつクリアになっていき 何とか5時には大方終えた
それはともかく ちょっとした楽しみを入れようと お昼にランチのコースを食べた 誰かが作ってくれたものをいただく もうそれだけで嬉しく 目新しさも楽しめたのだが お店を出た後味はあまりよくなかった
カルパッチョにキャベツ 塩気の強すぎるクリームパスタ グラニュー糖が掛かりすぎて がしがしと氷を割るみたいなブリュレ どれも小さなことなのだが ちょっと日常を離れた優雅さを味わうには どうなのかという思いが 皿が進んで行く度に積み重なった
我慢して食べようとしたHさんの 料理の中の髪の毛を指摘した 茶色い強毛は明らかに彼女のものではなく 店長は謝って新しい皿に替えてくれた それは彼のものでもなさそうで 思わず最初に対応してくれた女の子の頭を 眼で追ってしまったのだった
気を取り直し味わいながら わたしだったらもう少しのお詫びを プラスするだろうなと考えていた しばらくして グラスワインをもう一杯注ぐとか デザートにもう少し楽しみを追加するとか
そう思うのは あまりにもあっさりした 詫び様だったせいかもしれない けれどたぶん その髪の毛の一件がなかったとしても お店の印象は変わらない 自分で作ったものを きちんと味わってみればすぐ分かることだ
日々流れるようにお客さんを迎える中で そのお客さんにとっては たった一度の来店が全てなのだ そう解ってはいても つい心を失ってしまうことがある ひとりの売り場をふと振り返ると 忙しくて切り捨ててしまったことなどが浮かび ちりちりと胸が痛んだ
友達に付き合って 初めて豊岡の不動産屋を覗いた わたしが借りている家は 東京で仕事をしていた頃の 職場仲間からの紹介だったお陰で 破格の家賃なのは解っていても この辺りの相場など ちょっと興味があった
最近よく見掛ける小洒落たアパートは 家賃5万の予算ではかなり厳しく 築年数にこだわらなければ 多少はありそうだった 決めるのは本人だが 個人的には戸建てにしか興味がなく 売り物件までさらってみたりした
うちの近所や知っている家が 密かに売りに出されていたり 気になっていた物件に びっくりする値段がついていたり どこも浸水被害に遭っただろうと予測され 簡単には買い手がつかなそうな気がした
で結局 よさそうな3件をピックアップし すぐ見られるという一件だけを案内してもらった それは古いながらさっぱりした一軒家で 駐車スペースもあった 両隣は住宅が並んでいるけれど 道をはさんだ向かい側は ちょっと特別な建物があって 今後永久に普通の住宅が建つ心配がない
特に景色がいい訳ではないのに そのお陰でなんだか開放感があり 家から出入りするだけで 周囲の人目に晒されているようなうちとは まるで違っていた そのあと残りの2件を外側だけ見に行って 結局最初の家がやっぱり良さそうとなった
古いゆえの難あり箇所を指摘し もし直してもらえないようなら 値引きをお願いして今日のところは終了 ほんの半日だったのに わたしも家移りの新しい気分に満たされ 引越しってやっぱりいいなと思った
自民党が出した 新憲法の草案は たましいが抜けた日本人 って印象がぬぐえず いったいこれから どこへ向かって行こうとしているのか 読めば読むほど腹が立ってくる
問題の九条は 改憲しないまま解釈をねじまげて 自衛隊派遣してしまった矛盾を そのままというより さらに露呈したものになっていて これを堂々と 日本の憲法ですと言うのは あまりに恥ずかしい
戦力不所持と交戦権否認を削除して 加えられた二項の自衛軍のくだりは まるで自由のために戦うという 大義名分への序章にも読めて そう野党から突っ込まれたら どう応えるかまで予想がついて あまりにもばかばかしい
だったらいっそ いざとなったら戦争も辞さないって 言っちゃったらどうなのさ たかだか建国200年の 蟹座のあの人みたいに 硬い甲羅に包まれて パワーゲームを繰り返す
こんなに歴史のある国なのに 臍の緒がかつてどこに繋がっていたのか まるで失った前文も あまりにも無味乾燥にすぎ いかにもお勉強だけできるヤツが 仮想の国をでっちあげて 憲法とやらを作ってみました みたいな文章だ
わたしは心底この国を愛したい これからの子どもたちが 心からこの国を思い 生まれてきたことを喜び 勇気を持って大人になっていける そういう憲法を学ばせたい
いいのか本当にこのままで すぐ過去になる今を 歴史を作って行くのは わたし達ひとりひとりなのに
売り場を終えて外に出ると 携帯が鳴った 間に合わず切れたのは家からだった うーん いったいなんだろう 最近はもう子ども達も成長したので 腹減ったコールはめっきりないし まさかまさか
恐れていた予感は的中した こちらから掛けてみると もしもしっ 勢いよく出た下のコが言った やったぜオレ19位だった 聞いて俄かには信じられず ええーっまじかい と聞きなおしたがどうやら本当らしい
コウノピアから出てきたMさんに 思わず報告してしまった マラソン大会で20位以内に入ったら ゲーム買ってあげるって言ったら 19位だったって そりゃあうんと褒めてあげなくちゃ
普通の練習では35位 予行練習では44位と聞いていたので 本番ではみんなもっと本気を出すだろうから まず無理だろうと掲げた数字だったのだ にんじんはファミコンウォーズで 昔ちょっとはまった事があり ゲームキューブ版がどんなのかと つい口走ってしまった
言った以上約束は守るよ ということで 夕飯の後早速購入に走った はー ムスコがいかにキャッシュなヤツか 知っていたはずなのに うっかり見くびった
まったく ご褒美がなくても ちゃんと頑張れなきゃダメなんだよ そんなこと今更言っても 馬の耳に念仏か
ようやく昨日から リメイクスカートを縫い始め ちょっとほっとしているところ 家にいても 延ばし延ばしにしていた用事が あれこれ思い出され 製作モードになるのに時間が掛かる
その一方で 普段は手間でできない煮物なんかを ゆっくり火に掛けて 食べる楽しみが増す 今日はとうとう料理を前に 先日購入した木下酒造の 大吟醸生しぼりの封を切ってしまった
試飲したときも 他のお酒と全く違った シンプルかつピュアな味だったけど 再びその旨さに感激 ただスッキリした辛口の酒が多い中 まろやかでコクがあるのに軽い お米ってこんなにフル−ティだったとは
豊岡に来なければ 久美浜のこのお酒とも縁がないまま もうずっと忙しさがひと段落したら ゆっくりお酒を飲もうと思いながら なかなかできずにいたけれど まさにお酒はいのちの水 身体の中に新しいエネルギーが満ちてくる
遠く北の岩手に 造り酒屋のルーツを持つ 眠っていたDNAが目覚めるかのよう あーシアワセ 日本人に生まれて本当に良かった
りく祭りへコウノトリグッズの出店 イベント会場はうちからすぐだし 売れなくても日当が出るというので 朝からの雨と時おり吹く突風もなんのその プレッシャーがない分 結構楽しめたのだった
去年は台風で中止となったし 今年もパレードはできなかったらしい が このイベント自体 それ以前も出かけたことがなく 観光協会との絡みがなかったら たぶん今後も興味がないままだったろう
出店はりくと縁の遠方からもあって 業者の屋台と出石の実演お蕎麦や 城之崎の地ビール 地域の婦人達の手によるものなのか 安いおでんやぜんざい スタンプラリーによさこい踊りと 集客数よりも関係者が多い印象
屋根のないフリーマーケットは 小降りになった午後 一部出店があった程度で それ目当てのお客さんがあれば まだ違ったかもしれない 一番盛り上がったのは 最後のくじ入り餅まきのようだった
祭のキモはなんだったのか やっぱり中止になったパレードか りく娘は綺麗な着物で ステージに来てはいたが いまいちこのイベントの趣旨が 掴めないままに終わった
もしグッズ販売としてじゃなく 何かするとしたらなんてふと考え それは着物がらみで ちょっとワクワクする妄想ではあった どっちにしてもお客さんより迎える立場の方が 絶対面白いに違いない 来年もアリなのかどうか それすら解らないんだけどさ
夕べ届いた箱いっぱいの林檎 少し稼げたからと 調子に乗って注文していたのだ 減農薬の上袋掛けをせずに 太陽の光を浴びて育った紅玉は 思いのほか数が多く しかも既に完熟と言う注意書き
いくつかはジャムにしようと ホーローの鍋いっぱいになるまで 皮をむきスライスし キビ砂糖を適当に振りかけてぐつぐつ 後ではちみつを混ぜられるように甘さは控えめ 皮は紅茶と一緒に煎れたら アップルティーになるかもしれないと ザルに入れて乾燥させた
さあそれでもまだまだあるので 少しを昨日のお返しに届け リンゴ酒を作ろうと ホワイトリカーを買いに走った 梅の季節には何種類も出回っていたのに もう置いていない店もあり ちょっとケチって900ミリのを購入
作り方なんて解らないから ともかく種を取り皮つきのままスライス 今年仕込んだ梅酒を はちみつの空き瓶に小分けに移し 空いたボトルへリンゴを投入し 梅酒の時に残った氷砂糖を乗せ 上からお酒を注いで完了
出来上がって冷めたジャムを保存瓶に移し 残りでリンゴのケーキを作ることに 卵3つを湯煎に掛けながら泡立て キビ砂糖を適当に入れ サラダオイルもジャムも粉も膨らし粉も 全部目分量で 天板にびっしり並べた紙のタルト型6個分
いやあそれがもう ふんわり最高の出来で まるでシフォンケーキ並み 何故か機嫌が悪かった下のコも 食べるうちにほがらかになり 夕飯のあともう一つ平らげた 上のコは夕飯後にふたつを一気
じゃあもう次は失敗だな 適当レシピを聞いて冷たく言い放たれても うーん確かにと 本当に久しぶりに 主婦らしく充実の一日に そんな言葉も余裕で流せるのだった
スカートを縫って欲しい と言うお客さんを やっと洋裁の得意なご近所に案内できた サイズを測って きちんとぴったりの服を縫う それはとても素晴らしい技術で しょせん自己流のわたしには無理だが いろんな話を聞けてとても楽しかった
そのお客さんとは最初は朝市で出会い 6月の展示会ではスカートを買ってくれた そして最近知ったのだが 京都まで野口整体を受けに ご主人と定期的に通っていると言う わたしも以前は活元会に通っていたので お互い不思議なご縁と驚いた
さらに今日は 以前から見てみたいと思っていた リメイクが載っている雑誌を 定期購読していると聞き ぜひ貸して欲しいとお願いした それは書店では販売しておらず リメイクのページのためだけに 年間予約するのはと諦めていたのだ
薄紫色の綺麗なバラの花と 手作りの美味しいシュークリームまで頂いて 嬉しい展開に酔っていると 早速ご主人の車で本を持ってきてくれた きっと今夜ゆっくりご覧になりたいだろうと思って ああなんて素敵な心配り そのゆったりとした口調と 品のある言葉遣いがまた本当にステキ
けれどゆっくりどころか 早く見たくて ともかく目的のページだけを繰った 毎号さまざまな着物リフォームが取り上げられ 本を出している作家のものも随分あった なるべく着物を切らずに作る式や ただ布が和布に替わるだけで ほとんど洋裁方式のものまで
作り方が載っていても 図解を見て作るなんてことは わたしには至難の技なので 結局いつもの方式が一番と思うけれど いろんな着物地が洋服になっている それを眺めるだけで 栄養をいっぱいもらった気分だった
今日こそはリメイクモードに突入すべく 参考資料をあれこれ眺め 着物を引っ張り出して イメージの出現を待つ というか実際には 解いて洗った生地を愛でるだけで 特に先日洗った紬2点は 人手に渡すのが惜しくなる程素敵
そこへ追い討ちをかけるように 宅急便にて更に紬が届く いや他にもいろいろあったのだが もうわたしのココロは ベージュの琉球絣風のその紬に 参ってしまった
早速母に電話してそのことを告げると もっといいのはこっちにあると言う 懇意にしている小さなリサイクルショップで たまに着物が出ると買って送ってくれる 今回は他にとても気に入った紬があって 身幅も大きいので 自分で着る用にキープしていたのだ
母は冠婚葬祭ぐらいでしか 着物を着る人ではないし 紬は普段着に近いらしいから いったいいつ着る機会があるのか解らない けれど 以前気に入って買った反物を そのままわたしに送ってきたのを考えると 結構好きで着る意欲はあるのかもしれなかった
着物を着るというのは わたしにとってはとても贅沢な行為だ その一方で これからの季節に自転車に乗るのに まずは紬で自分用にパンツを縫おうかと考え それはバチあたりなぐらい 贅沢かもしれないと思った
昨日は力の限りバスケットを編み 帰りのバスでは居眠りをするほど それで今日は どうにかリセットしなきゃと 友人を誘って久美浜温泉へ出かけた
中は驚く程空いていて ぬるめの露天と薬草風呂でゆっくり 金木犀の香りが漂って 色づいた落ち葉が浮かぶお湯は かつてない位気持ちよかった
売店で組み紐でできた髪留めを買ってもらって 偶然果実祭が開かれていた駐車場へ 地元の人たちによる屋台で やわらかく煮込まれた大根を ふたつにしてもらったおでんと マツタケご飯と試食の甘い梨を食べ 誰でも引けるくじ引きに参加
わたしははずれ 友人は残った3本の当たりのうち 一本を引き当てた それは大きな梨が6個入った箱だった さらには 調子に乗ってかぶと山へ寄った 展望台への800メートルを 後悔しながらようやく登ると 先客のカップル2組は車で来ていた
あーこれはひょっとして 正しいデイトコースなのかもしれないと ヘンなふたり組みのわたし達は早々に退散 お茶でもとレセプションガーデンに行くと そこにもカップルが溢れて賑やかさに恐れをなし 以前はなかった外ベンチで休憩
木下酒造に寄り 友人が地酒ソフトクリームを食べる横で 試飲用の大吟醸をごくり これがなんともすっきり綺麗な味がして 身体中が目覚めるかのよう それに感激しているとお店の人が 限定品の大吟醸生しぼりを注いでくれた
いやーこれがまた 大吟醸とはぜっんぜん違うのにビックリ お米の風合いがそのままで すっきりしてるのにコクがある 何でも飲むけど やっぱり日本酒が一番かもと 思わず購入してしまったのだった
最後は稲葉本家に寄って 昔ながらの立派な家の中を 隈なく見て廻るという盛り沢山の一日 すっかりリフレッシュできたし 明日からはまた 美味しいお酒を飲むためにも 頑張って働くぞー
9月分の 売り場の手数料が入った こ これがなんと 日給一万円超えだった ついこの間まで 2千円とかが当たり前だったのに
なんていうか 努力を傾けても甲斐のない売り場 そういう状況に慣れすぎて 未だに同じ気分を引きずっているけれど 今月もハイペースで進んでいて ようやく 本当なんだと思えるようになってきた
うーん これまで何度 安定収入部分を他に探そうとしたことか もう最後の手段と 割烹の面接にまで出かけた けれど不況の時代 お客が入らない時は帰ってもらうと聞いて 結局不安定な場所を増やすだけと諦めた
売り場だって水モノだけど この調子だったら ある程度確実さを期待していいのかも Hさんとふたり お互いの台所事情を改めて打ち明けながら 本当に有難いねと喜んだ
そしてこの恩恵は ただわたし達を潤すだけではない 安い手当てに心を痛めずに 堂々と誰かにヘルプをお願いできる 人にシェアできる余裕ができることが こんなに嬉しいとは思わなかった
これで生活が安定すれば 稼がなきゃときりきりせずに 他のことをやって行ける 次の展示会の日程も決まったし またワクワク胸キュンで迎えられるように 少しずつ準備だなー
ようやく 夏のあいだに解いた着物を洗った 紫濃淡の紬2着分 朝から雨模様だけれど 外に干す訳ではないから関係ない
干した後 なんだかがっくり疲れ しばし横になる 乾ききらないうちにアイロンを掛け また横になる 頭にモヤが掛かったみたいで どうも調子がよくない
8月の終わりから バスケット作りが始まって まったくよく働いた 放鳥の狂騒が加わってから 9月の締めが終わったのは やっと先週のこと
毎日毎日家に帰ってからも これまでの人生で こんなに働いたことはない 6月の展示会前に 随分頑張っていると思っていたのは まだまだ甘いレベルだった
久々に和布を触りながら なんだか機械的になっていた リメイクを始めるには もう少し時間が必要だ ただぼーっとして ゆらゆらとふっくらと 自分の中に隙間を作らなきゃ
今日は下のコの 粉もん作りに付き合い 中華鍋からはみ出すぐらいの どでかい餃子を焼いた それから 先日買った6年生の計算ドリルを 一緒になって解き 自分も本を開いた
その本とは 学校に行かない進学ガイド すっかり忘れていたけれど まだ上のコが幼稚園の頃から 日本の当たり前の教育制度以外の道を そこに探していたのだった
彼の個性に相応しい教育をと シュタイナーのクラスまで開きながら 結局途中で手を抜いた 本当は別の集団という時点で 親としての手抜きを 誤魔化そうとしていたのだ
けれどもう迷うことはない 本を読みながらそれを改めて確認していた 他の誰でもない上のコの個性を もっともっと発揮できるように 少しずつ環境も整ってきた
必要な知識を獲得することは 学校へ行かなくてもできる 他に大切なのは 他者とのコミュニケーションを学ぶこと それから 自分の力を社会に役立てること
相変わらずお腹の調子はよくない 学校へ行かないことでのプレッシャーが 作用しているのかもしれない でもそれは永遠じゃない 彼だけの人生は もう既に始まっている
連休の賑わいが心配で どっちか手伝おうかとHさんに言うと 月曜日より日曜日 という結論になって 朝からふたり体制の売り場
収入が増えたら ふたりでも入れるね そしたら楽だねー なんて これまでも何度か言っていた
平日で千人は 何とかひとりでもこなせる が 今日は予想をはるかに上回り 先にお昼休みを取ってもらってから わたしが抜ける暇がなくなった
本当に小さな売り場なので ドンドンなくなる商品の補充と発注に追われ 合間を見て 途中で届いた記念切手を袋詰めし 値札をつける作業と クラフト袋に館の記念スタンプ押し
ようやく外へ出て 県の研究棟近くにあるベンチでご飯 すると ひと目でそれと分かるデカい鳥が 斜め上方を飛んでいった 先日放鳥されたコウノトリだ
優雅な姿を見せ付けて もう一羽が朝からいる人工巣塔に ひらりと舞い降りた 偶然にも ちょっといい瞬間を見させてもらった
今日の入館者は2600人とか 売上げは放鳥当日に迫る勢いだった この状態がいつまで続くのか 底が上がって安定してくれたらいいな ただ今は 潰れないように バランスを取ることだけを考える
先週の金曜日から ノンストップで働きづめ 頭を展示会へどころか ますます深みにはまって行く 土日はイベント出店をし 夜はバスケットのピンクッション作り 夕べは12時まで書類とにらめっこ
そして今日はようやく 9月分の締めをした いつもは販売しながらの作業だけれど 毎日千人からのお客さんがあるため 到底ムリと思われ 館長の好意で 休館日のコウノピアを開けてもらった
結局夜中までの下準備もむなしく 最後まで終えることはできなかった 考えてみれば 一番売れる月のほぼ倍の売上げを 通常の時間で処理できる方が不思議なのに まだまだ効率よく改善できる余地があって こんなに余分な時間が掛かっているのが なんだかくやしい気分なのだった
今ヘンにテンション高く 限界を超えてしまっているのは判っている けれど 一日の決まった時間内に どれだけ仕事がこなせるか それがこのところの テーマみたいになってきている
逆説的だが たぶんわたしは仕事なんかしたくないのだ 本当はなあんにもせずに 占星術の本でも開いて だらだらと一日を過ごしていたい そういう時間を無駄とは思わないのに キリなく仕事の処理に 時間を費やすのは惜しい
となると 手間暇掛けて尽きないリメイクは わたしにとっていったい何なんだろう 処理だとか効率だとかいう言葉が まるで似合わないその時間 ハードな今の時期を経て 和布に向き合ったとき 今度は何を思うんだろうか
|