わくわく館で忘年会 昨日の掃除のうちから ホットカーペットにコタツ ストーブをそれぞれふたつずつ うちとHさんの所から持ち込んで 大きな荷物は Oさんのワゴンで運び込んだ
真ん中の部屋の 中庭に近い奥のスペースが ほっこり居心地のいい感じになって 今日はそれぞれ 自宅で作ってきた料理を持参して 食器やグラスの準備から始まった
Oさんのおでんの大鍋や Hさんの煮込み風キムチ鍋から 早くもいい匂いがして Kさんのペッパーハムと 鳥レバーの生姜風味が テーブルに豪華さを添えている わたしは山芋を海苔で巻いて揚げたのと リンゴとプルーンとかぼちゃのデザート
タクシーで到着のNちゃんを加えて とりあえず5人で乾杯をした もうどれもが美味しくて シアワセいっぱい 料理がなくならないうちにと デジカメで写真を撮り 食べては撮りのわたし
途中でやってきたAちゃんが Nちゃんを先に家に送ると言うので 並んで立ったふたりも撮った するとその写真には 縦に太い白い筋がはっきりと写り 手前の方にも白い煙のようなものが もやもやと浮かんでいた
それから 戻ったAちゃんが撮った写真の中にも いわゆるオーブと呼ばれるような 小さな光や白い塊が写り 途中Kさんとわたしだけが ガラガラと戸が開く音を聞いたりして なんだか心霊忘年会の様相を呈した
けれども 不思議と怖さやぞっとするような感覚はなく コタツを据えた辺りは Hさんの亡くなったご主人が もともと仕事の机を置いていたそうなので ずうっと使われていなかった空間に 一体なにが始まったのかと 様子を見にやってきたのかもしれなかった
そもそも わくわく館との出会いは急激すぎて 普通の流れとは随分違っていた それは 最初に会社を興した Hさんのお父さんやご主人が 大家さんであるお母さんに 働きかけてくれたせいとも思えた
正直今のところ わたし達の掃除は進んでいるものの いろんな行き違いで 工事がどこまで入るのか 解らない状態になっている この場所に笑い声の響くことを わたし達だけではなく 見えない存在が喜んでくれるよう 願わずにはいられない夜だった
今年はもう サンタはうちに来なかった 去年はなんとか 走り回って本などを買い 夜中のうちに枕元に置いたけれど 上のコに なんで本なのと言われ サンタの限界を感じた
下のコにはあと2年ぐらい 夢を見させてあげたかったけれど おやじサンタからも 何の連絡もないまま そういうことをやつらが どんな風に思っているのか 改めて聞くこともできずにいる
なので お父さんからきたよと 封筒にキャッシュを入れて渡した そしてわたしからは 陶器の十字架をひとつずつ 下のコはネックレスに 上のコはストラップに それぞれ紐を通してあげた
自分のために作った 最初のひとつとは 随分違う仕上がりになってしまったけれど 自分の十字架を きちんと背負って行けるように なすべきことを きっと見つけられるように
長かったふたりのお腹の不調も やっと上向いてきて ぱりぱりに焼けたチキン 全粒粉のスコーンにメープルシロップ かぼちゃと人参の豆乳スープ そしてケーキは この日のためにネット注文しておいた トップスのチョコレートケーキ
メリークリスマス 顔を上げれば サンタはどこにでもいるんだよ
2004年12月21日(火) |
お酒のあとのコーヒー |
実際にお店を作るとなってから 普段はお客さんとして 無意識に利用していた場所を 別の眼で見るようになった 特に喫茶店で ランチや他の食事メニューがあるところの キッチンの様子などが参考になる
今日はそんな中でも 夜にお酒も提供しているお店へ 以前はとても居心地がよかったのに なんだか次第に コーヒーの味が落ちて 足が遠のいてしまったところだった
本当に久しぶりにドアを開けると 驚いたことに 短かったカウンターが ぐるりと長くなっていた 夜に独りで飲みに来るお客さんが増え それに伴って改装したのだそう
キッチンの中は 普通の家庭用ガスコンロと 流しは一槽だけ 夜のメニューは解らないけれど ランチ用の付け合せ野菜と ポテトサラダと大豆の煮物が カウンターの上の台に準備されていた
久しぶりのコーヒーは きちんと美味しくなっていたし その他におまけもついてきた お店の人の心遣いが 小さな嬉しいことに表現されていて 例え種類の少ないメニューからのスタートでも そういう基本は見習いたい
スナックでもバーでもなく 居酒屋でもなく 女性ひとりでお酒を飲みに行けるお店 わたし自身そういうお店があったらと いつも思っていたので 営業時間のやり繰りさえつけば ぜひ実現させたい
しかも お酒を飲んだ最後に コーヒーを注文できる それは絶対はずせないポイントだ
なんとなく月曜日ごとに わくわく館の掃除をするリズムになってきた それはいいのだが 子ども達の体調が崩れていて 上のコは医者通い 下のコも復活したと思ったら 昨日は早退今日は休み
わたしも いろいろなことを ぼーっと反芻する時間がなく なんだか疲れて来たので 今日は予定を全てキャンセルした 職安にも行きたかったけど この流れで新たに仕事を入れるのは ちょっと無謀かもしれず悩む
最近ほったらかしのサイトを 全面リニューアルもしたい 今の新作アップ検索サイト廻りのループから どうにか抜け出す策として 月刊が無理でもせめて季刊程度で 読みきり雑貨通信わをん てな感じのページ作りをしようと思う
怠け者なので こまめな更新や メールマガジンで新作のお知らせも わたしには難しい そのくせ飽きっぽいので 既に作ったページがいつまでも ウェブ上にあるのもなんかイヤなのだ
手作りの雑貨の中で その時のページに合うものを いくつかチョイスして紹介し 次の号が出るまでの期間限定販売とする 同じ物が新たな号で ピックアップされることがあるかもしれないし バックナンバーの中の商品も 在庫があれば販売可とする
ページ数欲張らなければいけそうだし 数ある雑貨サイトのどこも こんな事はやっていないはず 実店舗への進行具合を 画像交えて紹介するのもいいな それでひとりずつでも 更新サイクル覚えてもらって 定着するように
創刊号は年明けに 思いついては実行しないことが多いので まず一号は自分にお約束
昨日は朝トイレに入ったまま 出てこない下のコを置いて出勤 学校へは遅れて行くと連絡したものの 気になってお昼に電話 ずっとお腹の調子が悪く 休んでいる上のコが出て 下のコがまだ家にいるという
兄貴のお昼は用意してきたけど 下の分までは考えていなかった 気になったので 思い切って売り場を閉めさせてもらい 急いで帰った まだすっきりしない様子ながら ご飯はしっかり食べたので まあ心配するほどではないだろう
その事の報告と 昨日の大家さんの手術の話を聞きに 売り場に出ているHさんのところへ 一応連絡ノートには書いておいたものの やっぱり何があったのかと 驚かせてしまったようだった 詳しく顛末を説明し 手術は無事に終わったことを聞いて お互いにひと安心
大家さんの話では わをんの入る建物全体を わくわく館と名付けたいそうだ ご本人に確認していないので ひょっとしたらワクワク館かもしれない でもどっちにしても あまりにそれは わたし達のやりたいことを実現する場所に ぴったりすぎる名前だった
自分の中に 新しいひかりが灯るとともに これまでの暗闇が どんどん明らかになってきている 日々の生活を流しているだけで いったい何をしていたんだろう もうこれ以上はできないなんて 思い上がって手抜きをしていたあれこれ 自分の小さなこだわり
正直これまで 売り場で接客をしていながら 本当にお客さんに接する事が まるでできていなかったように思う それはお客さんに対してだけでなく これまで出会ったたくさんの人達にも ぽろぽろと指の隙間から 大切なものをこぼしながら それに気がついていなかった
何がわたしを先に進めなくしていたのか それは与えられた場所や 条件のせいではなく わたし自身に原因があった これまで何度も気付いていたはずなのに いつかまた忘れて 同じ自分に戻っている いったい何度繰り返したら変われるんだろう
たぶんこのままじゃ お店なんてできない お客さんひとりひとりの中に ひかりを見られるようにならなければ こころを尽くして接することができなければ 場所が変わっても なにひとつ変わりはしない また結局同じ問題を 自分の中に作り出すだろう
なんだかもう 今までの自分が とてつもなく恥ずかしい あの売り場にいることを 許してくれていたいろんな人達に どれだけ甘えてきたんだろう けれどそれは消えてなくなりはしない ここから変わらなきゃ 何も始まらない
恐竜みたいに おおきなひとを連れていた 着いたその場所までは ヘリコプターの狭い中に からだを折り曲げさせて 窮屈なのをなだめて乗せてきた 降りてやっとからだを少し伸ばせたけれど この先もう少し移動しなければ 自由に動ける場所には着かない
二階建ての家ほど背の高い巨人は わたしの家族みたいに近しく 自分の一部のように 分かちがたい存在で とても穏やかで善なるこころを持っている けれどその様子は 人々を脅かすに充分で ひとたび暴れ出したら手が付けられないと 誰もが恐怖を感じるようなのだ
化け物を飼っている 何かあったらどうするんだろう 普通じゃない 自分が手におえるものだけにすべきだ その存在と一緒にいることで たくさんの批判にさらされる 常識や誰かの人生観が それを手放すように勧める
けれど わたしにとって それを手放すことは 自分ではなくなるということ ともかく今は どうにかしてそのおおきなひとを 次の場所まで安全に 移動させなければならない
そんな夢を見た
眠る前にどうしても浮かんできた言葉の矢に 囚われている自分を感じていた 無理だと言われるのは構わない 批判は百も承知だしそれで解ることがある けれど その人が持つ価値観で わたしにも生きろと言われたとき それはもう既にわたしではなく わたしのこれまでの人生も消えてしまう
誰も束縛したくない ひとの数だけ幸せのかたちがあって なにをいちばん大切にするかも自由だ 誰もが自分なりの方法で 笑えるように生きればいい 巨人を連れていくのはわたし 誰の人生も否定しないし 脅かしたりもしない
怖いなら近づかないから 殺せと迫らないで そのままでいてくれたら なにもなかったみたいに いつもと同じあなたの日々があるよ あなたの世界は変わらずにそこにある 怖がらせるつもりはなかったんだよ ごめんね
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