ゆりゆり日記
ただ知ること
過去にあつめたカケラで出来る絵は
その瞬間瞬間ごと
いつも完璧だということ
そうして明日を未来を生きていく

2004年08月30日(月) 風と太陽

昨日はサイト更新のあと
新作アップのお知らせをしに
検索エンジン廻りを済ませ
新規に登録申し込みなどを数件
それから日記を書いていたら
メモリ不足でパソコンがフリーズしたので
撮った写真を整理し直した

まあ本当によくこれだけ撮ったと思うほど
たくさんの使われなかった写真
果たしてそこから選んだ一枚が
本当に商品の魅力を
正しく伝えているのかどうか
いつも不安に思っている

けれど
画像つきで宣伝が載った検索エンジンからは
やはり圧倒的に反応がよく
訪問者の数もいっきにアップ
それに売れ行きが比例すれば
言うことないんだけど

できれば
わをんの商品写真で
ゆったりした空気を感じてもらえたらと思う
訪れただけで清々しくなれるような
なんの目的もないのに
覗いてみたくなるような
そんなサイトになったら嬉しい

それを考えると
商品によって向き不向きはあるけれど
やっぱり戸外へ出ることが大切かもしれない
室内での撮影にしても
きちんと陽のひかりを取り入れること
細々したものを並べるテクの前に
まず風と太陽を味方にしよう



2004年08月28日(土) 更新未満

やっぱり舐めちゃいけない新作あっぷ
数が多すぎて
ページ作ってたら
やっぱり撮り漏れがあり
どうせ撮るならと
また新しい写真を追加で全部

なんていうか
わをんの写真は
よく言えば大らかなんだけど
よくある雑貨屋さんの
コマゴマしたちっちゃいものたちを
美しく可愛く撮る技には欠け
その辺りが課題かと思いつつ
手を掛けたつもりがあまり変わらない

それで
思いのほか手間取った新作12点
実はまだ自分のスカートの写真が足りない
十字小花の模様が小さいので
ともするとギンガムチェックに見えたり
要するにピントが合っていないのだが
いまいちその辺りよく解っていない

もうページはほとんど出来て
後は足りない写真を貼り付けるだけなので
明日にはアップできるものと思われ
新作に伴いトップページの写真もリニューアル
それにしても疲れた
日々少しずつやってれば苦労しないのに
一ヶ月に一度の更新ってのは
ちょっとスローすぎるんだろうな

明日は朝から廃品回収
さすがに今回は遠慮して
着物を取らせてもらう話はしなかったので
収穫なしかもしれない
っていうか
手元にある着物で
もっとさくさく作れよって話だ



2004年08月26日(木) やっと完成

昨日新作アップのための撮影をして
パソコンで確認してみたら
十字小花のスカートが
なんだかパッとしない
シンプルにしようと思って
さんざ迷ったボタンをつけずにおいたが
ポイントがなくアピール性に欠ける

試しに平置きして
ボタンをふたつ乗せた画像を撮ると
まだその方がいいような印象
よっぽどさっと縫い付けてしまおうかと思ったが
絶対これって感じではないので
また迷いつつ他の方法を探した

それで結局
ベルトを別に作ることを思いついた
そのベルトの端にボタンをつけることで
スカート本体のシンプルさはそのままに
アクセントをプラスできる
小さな柄の繊細さに合うように
幅は細めの2センチとし
中の芯地も市販のベルトのような硬いのではなく
接着芯を4重にしてふっくらとした感じに

そのふっくらを大事にしようとすれば
当然手縫いが最適となるので
今日はいちにち掛けてベルトを仕上げた
なぜ今この後に及んでなのか
毎回こんなことをしているようで
自分を疑いたくなるけれど
これでようやくこころから納得できた

とりあえずでボタンをつけてもつけなくても
どこかで中途半端な気持ちが残り
アップする前から
マイナスの状態でいただろう
オークションの時のやりきった感触が甦ってきて
ひさびさに味わう爽快感
これを味わいたいがために
モノを作るんだろうきっと

後はまた写真を撮って
たくさん撮ったウールの手提げといっしょに
土曜日か日曜日にはアップしたい
それでも近々のうちに入るのかどうかは
怪しいものだけど



2004年08月24日(火) かたちという十字架

日曜日に土台を作ったネックレスは
昨日地蔵盆の合間に彫ろうとしたら
既に乾きすぎてしまってダメだった
わたしはいつも手が熱いので
土をこねて形を作っている間にも
どんどん乾きは進むし
もう時間を置かずに彫ってしまうことにした

自由に簡単にかたちを変えられる土は
最初から制限のある和布とは全く違う
和布だとその制限のお陰で
布の魅力を最大限に生かすことを
いちばんに大切に作ろうと思うのだが
ともすると土に対しては
自分が傲慢になってしまいそうなことに気付く

少しちからを入れれば
指の跡すら簡単に残るつち
その素材にどんな風に向かえばいいのか
十字架という
最初に作りたい形があり
既に自分用に作った見本があるスタートから
ひとつ作りふたつ作りしていくうちに
そんなことを自分の中から探っていた

出来上がるごとに
微妙に違う土台のかたちと
彫った十字架のかたちのバランス
型で抜き取ったり
彫る十字架の型紙もある訳ではないから
いくつも作っていく中で
一番ぴったりくる感触を知るよりない

息をひそめて彫ったひと筋が
十字架の輪郭からそれれば
乾き始めた土を補修することはできない
かたちを完成させることを優先していると
その小さな過程が機械的になり
例え綺麗に出来上がっても
全体の印象はどこかよそよそしい

目指しているかたちは決まっていても
そこに向かうひとつひとつは
ただその瞬間のためだけにあって
そうやって集中できたとき
初めて全てが一体となって
最後のかたちが表れるのかもしれない

うまく言えないけれど
作ろうとすることが先にあるのではない感じ
それはたぶん
作るかたちの決まっている
リメイクをするときも同じはずなのに
どうしてもこれまでうまく出来なかった
チョークバックも型紙を作ってから
いくつかのバリエーションで布を裁ったまま
先に進めずにいた

完成形にとらわれすぎて
過程への熱意が失われてしまう
これは何度も繰り返しては確認していることなのに
どうしてもそこから抜け出せないわたし
時間を置けない土は
そもそもそんなパターンにははまらない
なぜ今
他にも優先事項がありながら土に触れているのか
そのことの意味は思いのほか深いような気がした



2004年08月22日(日) 土の感触

昨日に続いて下のコのお付き合い
友人の会社に卓球台があることを知ってから
何度もしつこくお願いされて
今日は少し涼しいので
何とかなるだろうと決行

事務所には何度かおじゃましているが
3階まで上がるのは初めてだった
階段や骨組みの頑丈な鉄筋は
家業のダンボール工場を思い出させた
やはり同じように卓球台があって
よく弟と打ち合ったものだった

普段の男の子ふたりとの生活は
まるで弟ふたりといるみたいに思える時がある
同じように下のコと向き合っていると
昔の事が甦ってきて
なんだか不思議な気分になった

あまり得意ではないと言う友人と
3人で交代しながら
たっぷり汗をかいても
やめようとしないコに
大人の方が続かない
今度は上のコも連れてこようと
2時間近くの練習を終えた

下のコは帰るなり
さくさく宿題に取り掛かったのに
またもやわたしは疲れてぐったり
でもさすがに昨日もこんなだったので
ちょっとは仕事っぽいこともしなければと
夜になってから土をこね出した

ネックレスの土台になるかたちを
とりあえず5個と思いながら
ひんやりした土が
手に吸い付くようで気持ちよく
その感触をたっぷり味わいたくて
ついついたくさん作ってしまいそうだった



2004年08月21日(土) 子どもは元気

売り場で使う袋を買い込み
コウノピアまで届けるのに
下のコに川へ行こうとたぶらかした
自転車で郷公園までは
ちょっと決心のいる距離なので
他に必然性を作ってしまおうという姑息な考え

風は爽やかだが陽差しは暑く
着くとさっそく冷たい水を飲みにホールへ
それから一緒にコウノトリを見て
スッポンやギギの入っている水槽を眺めた
Hさんに馬路川で何か捕れるか尋ねると
エビがいるというので
さっそく戻って川沿いに山の方へ

まだ民家が並んでいる辺りに
ちょうど川へ下りる石段があったので
試しに網を入れてみることにした
踵のあるサンダルを履いたムスコが
川に足を入れると
水は思いのほか冷たかったようだ

眼で見る限りでは
メダカの小さいのがいる程度で
何度か掬っては何もいない様子にがっかり
それから石の陰や
草が覆いかぶさる場所に網を入れ
じいっと覗きこんだムスコが歓声を上げた

ほんの1センチに満たないほどの
透き通った小さなエビが網に入っていたのだ
それに気をよくして続けると
黒くて大きいエビも捕れた
もちろんザリガニではなく
名前は知らないが正真正銘のエビだった
けれどそこでは数匹とると
後は空振りになってしまった

それから今度は戻って郷公園を流れている川を
円山川に近づきながら点々と様子を見て廻った
そしてもうかなり水も汚くなった辺りで
網を入れるとまさにざっくざく
大量のエビが捕れて大喜び
実はこのエビは亀太郎の餌にする予定らしかった

帰って遅いお昼を食べるともう3時
なのに夜は卓球の練習にも行くと言うムスコ
5時半にはもう夕飯の用意と思うと
いっきに疲れが倍増
お母さんはオレと出かけるとすぐ疲れただ
と言われてしみじみ
ついでなんて姑息な考えを反省した

夏休みはまだ10日もある



2004年08月20日(金) ちっちゃなギフト

お盆休みが過ぎて
ちょっと来館者の減ったコウノピア
でもそのお陰で
お客さんとのやりとりを
ゆっくり楽しめるのが嬉しい
今日は和田山からお孫さんを連れた女性と
しばしおしゃべりをした

それから
プレゼントのタグを作ろうと
リボンやカードを広げた
少し前からKさんのアイデアで
単品で売っているスタイとタオルをセットし
簡単なリボンタグをつけたのが大好評なのだが
特別大げさなラッピングなどしなくても
そんなほんの少しのステキを
他にもなにか出来ないかと考えながら

とりあえず小さく切った紙に
嬉という字を踊るように書いてみると
それはリボンをつけるより
そのままシールとして貼った方が楽しいと思った
それがきっかけで
カエルにはけろネコにはにゃん
という文字を入れたのや
すいかや蚊取り線香やカキ氷の絵やら
描いてるだけで楽しくて止まらなくなった

小さな子が
自分でお金を握り締めて買ってくれたとき
売り物を入れた袋を
こんなちびシールで留めたらどうだろう
忙しい時は無理かもしれないと思いながらも
その時を想像するだけで
もっと楽しくなって
さっそくそんなお客さんを心待ち

すると
終わり間際になって
お父さんに連れられた女の子がお買い物
咄嗟にスイカシールを貼ってみた
その場で本人に選んでもらうのも恥ずかしく
こそっと貼ってしまったけれど
家に帰って開けるときに裏にはスイカ
想像するだけでちょぴりどきどき

こんなに楽しいなら
夏休みの初めから作っておけばよかったな
小さなお客さん
たくさんいらっしゃい
コウノピアにはどこにも売っていない
ここだけオリジナルシールがあるよ

そうだ
下のコのひと言日記用にも
いくつか持って帰ってあげよう
いらねえなんて言うかなあいつ



2004年08月17日(火) 繋がっているそら

この日記経由でメールをもらった
開いてみると
ゆりさんとは
ゆりすこさんでしょうかと
昔ネットで知り合った友達からだった

当時彼は東京でDJをしていて
奥さんと小さなひとり娘がいたけれど
事情があって一緒には暮らしていなかった
メールをもらって真っ先に
いつか見せてもらったことのある
娘さんの写真を思い出した

あれから随分経って
彼は今沖縄にいるという
てっきり都会でなければ
生活できないような人かと思っていたので
そのギャップに驚きつつ
行ったことのない南の空気のなかにいる彼を
想像してみようとした

わたしにとって
住む場所を変えるということは
いろんな事が絡まった大変な選択だった
移動だけで解消できるほど
単純ではない問題がたくさんあった
そのいくつかは
今も同じように残っている

けれど
前の場所にいて
絡まりすぎて解らなかったことが
少しずつ整理されてきている
人から期待されていたことや
自分が本当はどうしたかったのか
そしてなにより
自分自身の限界点が
なんとなく把握できるようになってきた

もしここにいて
何かが絡まり解すことができなくなったら
また何処かへ移るかもしれない
ここにしかいられない自分ではなく
自ら選んでここにいるわたしでいたい
そのためのエネルギーを失いそうなときは
遠く沖縄に繋がっているそらを見上げて
ちからをもらおうと思ったりした

いろいろあって生きている
頑張ろうよお互い



2004年08月16日(月) 見えない何か

夕べ深夜に買い物に出た
ちょうど出ようと思っているところへ
友人がメールをくれたので
少し遠回りをしてふたりで歩いた
涼しいけれど湿気が多いせいか
あまり爽やかな空気ではなかった

おしゃべりをしながら
もう閉店して暗くなった
量販店の広い駐車場を抜け
その先にあるスーパーを目指していた
左手にはコインランドリーの建物
そこを通り過ぎるとき
若い女性の声が何かを言った

わたしはてっきり
建物の陰に誰かがいて
携帯でも使っているのかと思い
通り過ぎながらそちらを見ると
エアコンの室外機があるだけだった
友人にそのことを告げると
子どもも亡くなってるんだからやめて
と突然スタコラ先を急いだ

少し前にその駐車場で事故があり
小さな子どもが亡くなった
随分前には量販店の店長が
駐車場に停めた車の中で亡くなっていたそうだ
そしてごく最近
そのお店は火事に見舞われて
しばらく閉店していたのだった

けれど聞こえたのは女性の声と思ったので
そんな事件とも結び付けようがなく
わたしの右側を歩いていた友人は
言われてみれば聞こえたような気がする程度
姿が見えないとなれば
何と言っていたのか
もっとちゃんと聞いておけば良かったけれど
せいぜい5文字程度の単語が
言葉の繋がりの中から浮き出てきたような感じだった

キクの気配を感じることはあっても
いわゆる霊感などはほどんどない
今の家だって
独り暮らしだった家のお母さんが
亡くなったままの状態をそのまま借りたぐらい
どちらかと言うと超鈍感なわたし
怖いのはむしろ死んだ人よりも
生きている人間の方だと思っている

肉体という乗り物を持つ存在が
自分でも把握できない無意識に
突き動かされてしでかす事の方が
よっぽど恐怖だったりする
もちろんそれが
予測できないような
素晴らしい結果に繋がることもあるけれど

その後
いつもの持病が悪化して
背中を踏んでくれと言う友人に従った
この症状を出さずにはいられないほど
ストレスを溜めてしまう無意識を
どうにかしろよと思いながら
渾身のちからを込めて
見えないものと向き合ったのだった



2004年08月15日(日) 恋しいあいつ

お盆のあいだ外の空気には
お線香の匂いが混じっていて
この土地には意外に
お墓が多いことに気づかされる
街中にお寺は沢山あるし
ちょっとした山の斜面にも
いくつかお墓が寄り添って並んでいる

なんの地縁もない場所なので
お盆のあれこれとは無関係に過ごしながら
ふと菊丸のことを思い出した
犬も死んだらお盆に帰ってくるのだろうか
最近は忘れていることが多くなり
お水は変えているものの
好きな食べ物も半分に折ったお線香も
たまにあげる程度

けれど時々
夜遅くにパソコンに向かっていると
隣の部屋の床が鳴ることがある
誰かが入ってきたのかと思い
振り返って見てみると誰もいない
それでいつも
なんだキクかと気付いて安心するのだった

遅いのだから
寝室で先に寝ればいいのに
いつもキクは
パソコンに向かっているわたしの後ろにある
サッシのガラス越しにどさっと身を投げて
半分寝ながら終わるのを待っていた
そうしてわたしが寝室へ移動すると
すかさずついてきて頭の上の方へ陣取り
反対側から同じ枕を使おうとするのだった

何故思い出したかと言うと
やっと形が決まったチョークバックに
ビーズを縫い付けていたせい
最後になるとは思わなかったその日
具合の悪いあいつのそばで様子を見ながら
同じようにビーズを使っていたのだ
半分毛を切った大きなからだの上に
ぽろぽろとビーズを取り落としては拾って
何かを縫っていた

あれから随分経つのに
なんだか相変わらず同じ事をしているようで
ちょっぴりこころが痛くなる
いつも近くにいてくれるのかもしれないけど
今日はなんだか無性にキクに会いたいや



2004年08月14日(土) スペース事情

整体をするのに
市民会館を2度ほど借りたのだが
団体での利用は営利目的でなくとも
本当は割増料金なのだと言われ
なんだかお目こぼしを頂いているようで
釈然としなかった

わざわざ公共の場所を
個人で利用するために借りるひとって
果たしてどれ位いるんだろうと思うと
もともとの料金設定はまるで意味がない
それだって一番安い10畳ほどの和室は
午前中3時間で1100円
その半分が冷房費として上乗せされ
電気のコンセントを使うのにまた200円

一時間ごとの区切りなら
もっと安くなりそうなものだけど
そういう設定はなく
午後は1時〜5時まで
夜は6時〜10時までで
時間が遅くなればそれだけ高くなる
もちろん営利目的なら
それにさらに割増がつく

もっと他にいい場所はないかと
リニューアルされた駅前のビルに行ってみた
以前パステル講座をしたときは
市民会館に比べて割安の印象だったところだ
部屋数は多く小さな部屋も増えていて
小さな子どもが遊べる無料のプレイルームもある
けれどどの部屋も会議室風のフロアで和室はなし

料金がやはり少し安めなのは
冷暖房費を別に取らないせいかもしれず
時間設定と広さに対する金額はほぼ同じ
けれど以前は大きな窓が外に向かって開いていて
とても気持ちのいい空間だったのに
なんだかどの部屋も
閉塞感のある作りになってしまっていた

次いで今度は小さな山の上にある文教府へ
お盆の間なのではっきりした話しは聞けなかったが
どうやら広く参加者を募るような形の
グループ利用が前提のようだった
時間設定はほぼ同じだが
ここは県の施設のせいか遥かに安い
定員10名の16畳の和室で300円
中は見られなかったがこの料金は魅力だ

他に可能性があるとすれば
地域の公民館なのだが
新しい豊岡公民館は
街中の公民館を持たない地域の人たち向けと
以前聞いたことがあるし
わたしが住んでいる地区の公民館は
オープンすぎて整体に没頭できる感じではない

埼玉にいるときは
講座の企画などでも借りられる
スペースはたくさんあった
公共の場所もとても安かったし
シュタイナーの講座は
信条に関係なくプロテスタントの教会のご好意で
廃園になった併設の幼稚園を借りていた

もっとも
和室と限定で探したことはなかったが
それにしてもどうなのか豊岡
もっと市民のいろんな可能性を育てるような
場所があってもよさそうなのに
大枚はたいて駅ビル改装するより
移転したあとそのまま放置の保育園なんかを
広く解放したらどうなのかしらん



2004年08月13日(金) 売り場の景色

お盆だって開いてるコウノピア
鳥インフルエンザ以来売上げは激減だけど
さすがに今月は良さそうな気配
おばあちゃんと孫連れや
家族での来館が目立ち
団体さんと違って
売り場の滞在時間も長い

親の目の行き届かない子どもが
見本を落として壊したり
がちゃがちゃとビー玉を触ったり
竹とんぼをその場で飛ばそうとしたり
大人ですら
わざわざ見本用に出してあるのではなく
その奥に並べてある本を端から読み始めるので
やんわりだけど遠慮なく
注意しまくるおばさんになる

けれどみんな気付かないだけで
とても素直に謝ってくれる
そしてすぐに売り場を離れる訳でもなく
何かお気に入りを見つけて買ってくれるので
なんだかとてもいい感じなのだ
お陰で結構忙しかったはずなのに
疲れもなく売上げも絶好調

ゴキブリがいると教えられたり
忘れ物があったり
バス亭の場所や時間やら
野生のこうのとりは今どこにいるのかとか
売ることに関係のない
お客さんとのやりとりもたくさんあって
そんな事もひっくるめての売り場が
いま普通に面白い

けれどそれもバランスなので
たぶん以前の朝市のように
お客さんの顔も見ないで
ひたすら計算し袋に詰めることを繰り返したら
きっとまた枯れてしまうだろうと思う
人のファジーさを受け止められる自分でいるためには
一方で創造的なことを出来るぐらいの
時間の余裕がなければ難しい

そしてまた
ただひたすらに自由な時間があるより
時には子ども達に手を取られ
こうして売り場に出て
全く違う時間を過ごすことが
ちょうどいいメリハリになっている
後ひとつの課題は
もう少しにこやかにってことかもね
別に機嫌悪いわけじゃないんだけどさ



2004年08月11日(水) チョークバックのぐるぐる

型紙からおこした一作目のチョークバックは
マチ部分のカーブを縫うのが手間だった
その手間の割には
適当に作った最初のと
大差ない印象にがっかり
厚手の接着芯を貼った生地も
なんだかパンパンで
まるでウエットスーツみたい

気を取り直して
もう一度型紙作り
今度は全体にもっと丸っこく
マチはなしにして
下に二ヶ所ダーツを入れることにした
試しに表布はそのまま使い
内袋に芯地を貼ってみる

出来上がった表側はなんていうか
ドジョウ掬いに使うビクみたいな感じ
それはまあいいとして
入れ口のサイズが小さすぎて
どうも使い勝手が悪そう
そしてもうひとつの問題は
内袋の口を絞って使うようにするには
どんな風に縫ったらいいのかということ

これは最初からイージィに考えていたのだが
外袋と内袋を中表に合わせると
口を絞る分だけ長い内袋の
縫い目が外に出てしまう
かといって内袋を逆にすると
使うときに縫い目が手に触れるので
あんまりいい感じではない

手持ちのバッグの本を見ると
普通のバッグの上部に巾着をつけたような形のは
そこだけ中表の二重仕立てにしてある
ということは
このチョークバックなら
全部で三重になるわけで
その布の厚みと重なる縫い代なんかを考えると
ただでさえ小さなバックの体積が
もっと小さくなってしまうことが予測される

内袋に芯地のアイデアもいまいちだったし
やっぱり芯地は表布に貼るとして
それでももう少しくたくた感が欲しい
入れ口の処理の方法とともに
全体のかたちもいまひとつだし
どうやらまた
先が長くなりそうな予感がする



2004年08月09日(月) 製作スタート

ちょっとまた壁紙描きを少し
んで
ウェブ素材より製作だろ
という内面の声に従って
この暑さのなか
そろそろと解いた着物を手にしてみた

けれどさすがに
膝に掛かるほど大きい布を扱うのは
考えただけで汗だくになるので
小物をとか思い
思うと何故か頭に浮かぶのは
チョークバックなのだった

雑貨をいろいろ検索しているうち
楽天か何かでこれを見てから
和布とカジュアルのミスマッチを
どうしても作ってみたくなった
もとはフリークライミングに使う
マグネシウムを入れるための袋らしいが
ブランドものも多数あり
アイテムとしては決して目新しくはないよう

調べてみると
和風プリントの女性用や
手ぬぐいを使ったものがあった
もし自分で作るとしたら
豪華な刺繍の帯地も使いたいし
手絞りの古い布や
スカートにはいいところが足りない大島も
接着芯を貼れば安心だ

型紙などないのでとりあえず
なんとなくの大きさに布を裁ち
接着芯を貼って長方形に縫い
下になる両端を三角形になるように縫って
マチ部分を作った
中袋も同じように縫ってから表袋に入れ込むと
眼見当だったためにイマイチ小さい

おまけに
巾着のように絞るつもりの中袋は長さが足りず
改めてよく見てみると
このマチの作り方では全体に四角っぽくて
ぜんぜんかたちが可愛くない
せっかく和布を使うのだから
もっとぽっこりさせたい気がする

それから
手持ちのバッグの本などを参考に
前布と後ろ布の間に
ぐるりとマチ布を縫いこむデザインに変更
適当に裁ってではまた失敗するので
型紙を作ることにした

いやそれだって
なんとなくの適当なんだけど
うまく行けばいくつも作れるし
たくさんいろんなのが並んだところを
想像するだけで楽しい

さてうまく行きますかどうか
作りたいと思ったときの勢いを
ちゃあんと持続させて
完成までこぎつけること
それがいつも難しく重要な課題でもある



2004年08月08日(日) ちょっとだけの海

夕方から海に出かけた
うす曇のそらの下
少し風も出てきた竹野海岸は
既に人影も少なくなって
海の家もそろそろ店じまい
けれど海の水はまだ温かかった

最初はなんだか面映い感じだった子ども達
意を決して入ると
すぐに下のコが痛いと大騒ぎ
なんだか赤い筋のくらげがいると言う
みんな半信半疑だったけれど
落ちていた棒で摘み上げるのを見て納得
初めて見る小さなゼリー状のつぶ

それから場所を変えて
何度か来ているお気に入りの岩場へ
けれどそこでも
どういう訳か下のコばかりくらげに好かれ
兄貴の方はどこに行っても平気で
足の立たないところで泳いだりしている

岩の陰には大きな蟹が見え隠れし
水の中には
絵に描いたような縞模様の魚
久しぶりに来た海は
変わらず豊かで水の色も美しく
眺めているだけでもシアワセな気分に浸れる

前回子ども達と訪れたのはいつだったか
夏の終わりに
埼玉から帰ったふたりを見るたびに
なんだか大きく変わっていた気がしたけど
今年はずうっと一緒
まだまだ夏休みは続く



2004年08月06日(金) ぷちリニュ

余白の多いわをんのサイト
スタートの白から
もう少し手作り感のあるページへ
手を加えようかと思いながら
フリー素材のサイトをあちこち見ているうちに
ペイントショップでいたずら書きを
してみたくなった

まずは好きなモチーフ
ぐねぐねのつる草を試し描き
マウスは思うように動かないので
そのたどたどしいラインが
却って少しはずした感じになるのが好ましい
それから
直線に始まって次第にカーブがついて
大きく波打っていく
フォルメンの基本をひとしきり

そのうちに
着物雑誌で見た
十字絣みたいな柄を描きたくなった
それが意外に楽しくて
仕事の疲れもなんのそのではまってしまった
色違いの2パターンを描いたらもう
壁紙にしたところを見たくてたまらない

どう保存したら
ページに使えるようになるのかも解らないので
友人に電話を掛けて教えてもらい
gifかjpegにするんだよと言うのでさっそく
注文ページとわをんについてのページを
ぷちリニューアルしてみた

いやあなんか楽しい
っていうか
本当は布っていう素材への欲求が
高まってきたはずなのに
どうしてこういう方向へ行くのかがよく解らない
糸から作り出すことへの憧れが
ウェブ素材へと繋がったのかもしれない

本当に苦手なパソコンなんだけど
素材すら借り物ではない
手作りのサイトになって行ったら素敵だなあ
手書き和風素材ってのもあまりなさそうだし
わたしの新し好きゴコロがくすぐられる



2004年08月05日(木) 小さな宇宙

コウノピアの帰り
会議室を借りようと市民会館に寄った
手続きは5時までだったので
予約はできなかった
明日も売り場に出る日なので
土曜日に再訪することに

ことのめぐりは重なるようで
ショップの準備に忙しいさなか
引越して来た頃から友人と話していた
野口整体をやっと始めることができた
豊岡には道場がないので
お互いうろ覚えの記憶を辿りながら
息を吐くところから
たっぷり時間を掛けた

あまりに久しぶりなせいか
思うように活元運動が出るほどではなかったが
固まっていた内側が次第にほぐれ
自分に必要な動きの傾向は
なんとなく感じることができた
終わると意外なほど
からだが軽くなっていたので
今日は2度目の部屋取りに行った訳なのだった

いっとき家でもやったことはあったが
日常と同じ空間では
やはりなかなかうまく没入できないし
そのための時間を作り出すのも難しい
まして怪しいカルト教徒みたいな動きを
子ども達が見たら
さぞやびっくりするだろうとも思ったり

以前通っていた整体道場の先生の奥さんは
初めて活元運動を見せられた時に泣いたそうだ
なんだか解らない動きをしている人間を
何の前知識もなく目の当たりにして
本当に怖かったと話していた
いくら効果があって
自分で自分をよくして行けるものでも
野口整体は特に一般向きではない気がする

けれどわたしにとっては
例えば教会へ行くことに少し似ている
整体の基本からはずれているかもしれないが
呼吸のときに感じる
身体感覚はとくべつのものだ
頭のてっぺんの遥かうえの天から
なにか新鮮なものが降りてきて
背骨を通って尾骨から
地球の奥の方へアースする

天と地の真ん中にいるわたしを
そんな風に意識することは
普段の生活ではほとんどない
そうして背骨を軸とした
自分のからだの中心をも確認する
おおきい宇宙のなかにいる
わたしという小さな宇宙を感じることで
肉体を持つことの不自由さが解かれてゆくようだ

その至福の感覚を
もっときちんとからだに刻み込んでおくためにも
これから定期的にやって行こうと思う



2004年08月04日(水) 布恋し

ちょっとだけ涼しい今日
よおし
これはいよいよ製作に入るぞ
と思うものの
パソ生活があまりにも続いたせいか
急にはモードが切り替わらないみたい
縫うことを考えただけで
わくわくしていたはずなのに

完成まであと少しの
チャイナブラウスと
麻を切りばめたスカートもあるし
タンクトップを作ろうと
縫い始めるだけになっている生地もある
涼しいので秋物きぶんも出てきて
なんだかとっちらかってしまうので
とりあえず着物の本を開いた

図書館で借りた
現代ものの着物雑誌
新しい着物には興味がなかったけれど
紬の特集記事が気になって借りてきたのだ
わたしはこれまで手にしたことのない
結城紬の生産過程が
繭の段階から詳しく載っている

国の重要無形文化財の指定も受けている結城紬
繭を煮て糸に紡いで染めから織りまで
ため息が出るほど
全てが丁寧な人の手仕事による
それぞれの段階を担っている人たちの顔も手も
なんだか繭のようにつやつやと輝いている

大島紬は何度か触ったことがあるけれど
結城紬はどんなだろう
いつか出合うことがあるだろうか
大好きな十字絣をはじめ
蚊絣や亀甲絣のアップ写真で
わずかに見て取れる縦糸と横糸の筋に
だんだんわたしの手が
布を恋しがって行くみたい

ふくふくとしたこころで
布を扱えるように
少しずつモードチェンジかな



2004年08月03日(火) 露出効果

今使っているアドレスには
新しいせいもあって
以前沢山来ていたようなウィルスメールや
未承諾広告は来ないものの
検索サイトからのメールに混じって
ちょっと変わったものが来た

ひとつは
箱貸しの営業メール
ひとスペース月いくらかで借りられて
売れた場合はさらに手数料が取られるというもの
テレビなどでも何度か紹介されていたし
そんな場所を利用して
趣味を生かして稼いでいる主婦も登場していた

実はこんな田舎にもそういうスペースがあって
実際見に行ったこともある
けれどその小ささに愕然
もちろんメールが来た東京なんかよりは
遥かに安い料金だったけれど
一体何をどんな風にディスプレイしたらいいのか
想像を広げることすら難しかった
まして直接見ることも出来ない場所へ
大切な商品を送り込むことなんて到底できない

もうひとつは
雑貨カタログという雑誌の中で
お店やサイト紹介の広告企画をしている会社から
電話番号を教えてくれと言うもの
メールでは済まない話しなのかどうか解らないが
実際に雑誌を見てみると
確かにそういう見開きページが載っていた

当の雑誌じたい通信販売で購入できる雑貨を
たくさん綺麗な写真で掲載している
その後ろの方に
小さなスペースでURLつきの紹介が載ったとして
果たしてどれだけの人がアクセスしてくれるのだろう
少なくともわたしなら
わざわざ雑誌を開きながら
ネットを見る気にはなれない

たぶんどちらも
検索サイトから情報を拾って
営業を仕掛けてきているんだろう
資金ゼロからの雑貨屋さんづくりを目指す
というか資金の出しようがないわをんには
どっちにしても縁のないこと
ネットで露出して行くと
こういうメールはこれからどんどん
増えて来るんだろうな

どうせなら
ぜひ記事にさせてくれとか
手数料はいらないから扱わせて欲しいとか
そういう風に言ってもらえるようになりたい
まだまだ始まったばかりの
わをんの新しいワンステップ
実店舗へ続いているのかどうかはともかく
今はこのウェブショップを大切に育てて行こう


それから
いつの間にかこの日記のカウンタも
一万を超えていてびっくり
訪問してくれた皆様本当にありがとう
これからもコケた所含めて
私的ドキュメントして行きます
カウプレもなくてスミマセン
わをんの方ではぜひ企画したいけど
カウンタが解らないという声も
ドがゼロでレが1と言う風に
音階に数字が対応しているのでした



2004年08月02日(月) 花火と月

昨日からここ豊岡では
毎年恒例の柳祭りが開かれている
とは言っても
気分はお祭りどころではなく
暇さえあればパソコンの前に座り
ぽつぽつ登録の終わった検索サイトに
改めて画像をアップしに行ったり確認したり

中にはトップ画面に載せてもらった所もあって
そこからのリンク訪問の多さにびっくり
新たにオープンする雑貨サイトも
相当数あるなかで
目新しい雑貨を探して
検索サイトを利用するひとの存在を
カウンタからのリンク解析で実感した

夜には円山川で花火が上がるので
ひと息ついて子ども達と歩いて出かけた
既に恒例のとど兵の巻き寿司を買い込んだ
友人兄弟と落ち合って
地場産センターの駐車場で
ひとしきり腹ごしらえ

考えてみれば
子ども達と花火を見るのは
越してきた最初の年以来で
去年と一昨年はもうこの時期
ふたりは埼玉に飛んでいたのだ
豊岡に来て4度目の夏を迎えることが
改めて不思議な気がしたのだった

お腹がいっぱいになったころ花火が始まった
わたしたちが見ている脇の道路を
続々川に向かって行く人たちがいるので
下のコがもっと近くに行こうと言い出した
それに従って奥へと進むと
道路端や脇の駐車場の空いているスペースに
沢山の人が座り込んで鑑賞している
なんだかあまりにも大らかで微笑ましい

上のコの通う中学校の近くまで行き
空き地の脇に場所を決めて
わたしたちもみんなに習ってじっくり見学
最初から最後までほぼ一時間を
こんなにきちんと見たのは
初めてじゃないかと思うほど
お腹に響く大玉の音をたっぷり感じた

終わり近くになって
ちょうど花火が上がる右奥の山裾から
おおきな月が顔を出し始めた
まだ台風の影響なのか
風は強いままだったけれど
雲にも隠されないまま
花火とはまた違う柔らかなひかりを
いつまでも放っていたのだった



2004年08月01日(日) ウェブショップオープン

今日はいよいよショップオープンの日
夕べは遅くまで雑貨サーチ系に登録しようと
あちこち調べてみたものの
まずトップページにリンクを貼り
それを確認してもらってからの登録がほとんど
しかもできればこちらのサイトにも
バナーがあった方がいいらしい

登録してからも
ショップの商品の画像つきで宣伝したり
それはそれで
いったいどこまで出来るのか自信もないが
とりあえずいくつかピックアップして
先方のバナーを貼り付け
今日は友人頼みでわをんのバナー製作

それからカウンタの設置
素材サイトをいくつも探して
ちょっと可愛いカウンタがあったので
それをつけてもらおうと思ったのだが
どうやら別にCGIとやらを用意しなければならず
とてつもなく時間が掛かりそうなので
改めて別のカウンタを探したのだった

ちょうどまさにわをんに相応しい
五線譜に音符マークがついたカウンタを発見
数字そのままではないので
ちょっと解りにくいところが
訪問者数をあまり気にしなくて済むのでないす
さっそくそれをつけてもらい
とりあえずなんとか格好はついた

この日記からもリンクを貼ったし
後は少しずつ
サーチへの登録をして
宣伝にちからを注がなきゃ
どんなに素敵な商品があったとしても
見てもらわないことには始まらないし
またしばらくは下地作りに勤しもう


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ゆりすこ [MAIL] [吉祥堂]

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