Shigehisa Hashimoto の偏見日記
塵も積もれば・・・かな?|それまで|これから
2004年04月12日(月) |
まゆつばオークション |
最近、友達がヤフーオークションをよく利用しているようである。それも、落札者としてではなく、出品者なのだそうだ。試しに、彼が出品した物件を見てみると、実に恭しい文章で商品の紹介がなされている。これを観た私は、自分もオークションに出せるような物品はないかと、自分が所持するアイテムに思いを張り巡らせてみたのだが、それは物持ちの悪い私のこと、残念ながら売りに出せるようなものはない。だから、もし仮に、何かの間違いでオークションに出品することになったら、以下のようなことになるだろう。
☆☆お買い得!家庭用ゲーム機器9点セット 3500円 - 残り3週間 ツインファミコンにスーパーファミコン、プレイステーション、プレイステーション2、セガサターン、ドリームキャスト、さらにゲームボーイアドバンス、ワンダースワン、バーチャルボーイまでお付けして、ひとまとめに提供します。どれも個人的に考えて良品ばかりです。これを機会に、連綿と続く家庭用ゲーム機の歴史を、是非、追体験してください!
※ただし、ツインファミコンのディスク部分は綿棒がつまっています。どうしてもディスクで遊びたい方は、任天堂に修理に出してください。 ※ただし、スーパーファミコンはカセットとの接触が悪くなっています。どうしてもスーパーファミコンで遊びたい方は、任天堂に修理に出してください。 ※ただし、プレイステーションは古過ぎてCDの読み込みが出来ません。どうしても遊びたい方は、ソニーに修理に出してください。 ※ただし、プレイステーション2はまだ私自身が遊びきっていないので、あと2年ぐらいしてそろそろ故障するか、という頃にお譲りします。その際、どうしてもプレイステーション2で遊びたい方は、ソニーに修理に出してください。 ※ただし、セガサターンは電源をつけて15秒ぐらいすると「ビィィィンヨ〜ン」という変な音がして止まってしまいます。どうしてもセガサターンで遊びたい方は、ソニー、じゃなかった、セガに修理に出してください。 ※ただし、ドリームキャストはもう他の方に売ってしまったので、今回は箱だけの販売となります。どうしてもドリームキャストを遊びたい方は量販店で購入してください。 ※ただし、ゲームボーイアドバンスは十字キーのゴムが馬鹿になっています。プレイ自体には差しさわりがあるわけでもないわけでもないわけでもないわけでもないわけでもないわけでもないので、どうしてもゲームボーイアドバンスで遊びたい方は任天堂に修理に出してください。 ※ただし、ワンダースワンは液晶画面が割れてしまっているので、プレイなど夢のまた夢です。どうしてもワンダースワンで遊びたい方はバンダイにでも掛け合ってください。 ※ただし、バーチャルボーイは実際には持っていない、まさに「バーチャル」なものなので、どうしてもバーチャルボーイを遊びたい方は栄の繁華街で探してみてください。
落札料金の振込みはスイス銀行にてお願いします。送料は8万6千円です。 ネットオークションで取引するのは初めてなので、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。
2004年04月04日(日) |
単一メディアは正義じゃない! |
今週号のTVブロスに掲載しめし「これでいいのかドラマ最終回」。「プライド」の収録中、木村拓哉が故意ではないにせよ傷害事件を起こし、あまつさえ公的に謝罪しなかったことを痛烈に非難している。「一俳優やテレビ局だけの問題ではなく、このような状況にした日本国民全体の恥である」なんて大上段に構えすぎたコメントが笑いを誘うが、全体的な文の論調が「キムタク憎し」で塗り固められ、文章としてのバランス感覚が大きく欠けているのに反感が募った。へそ曲がりで天邪鬼な僕は、今回に限って大嫌いなジャニーズを擁護する。ブロスはキムタクがテレビで謝罪していないことをしきりに批判しているが、事故の当事者はキムタクと被害者の女性であり、この二人の間で何かしらの合意がなされているのならば外野の連中が四の五の言う道理は全くないのである。仮に女性が泣き寝入り状態に陥っていたとしても、骨は折れるが裁判を申し立てれば問題はない。事故を起こした責任と、それを公的分野に流出することを隠匿した罪でキムタクとドラマプロデューサーは然るべき罰を被るだろう。だが、裁判は多分起きないと私は見ている。おそらくジャニーズ事務所がケガの治療費と精神的な慰謝料を手厚く手厚く支払ってくれるからである。もしかしたらキムタクが1年に1回被害者宅に訪れる「キムタクケア」が行われるかもしれない。とにかくジャニーズ事務所にとっては、被害女性が事後処理に不満の声を挙げ、在野に向かって何らかのメッセージを発信するのが一番怖いはずである。我が世の春を歌うこの事務所が、その点において手抜かりがあるとは思えない。女性もなんらかの納得は既につき、告訴するような沙汰には発展しないと僕は考えている。 また、マスコミがこの事件を報道しなかったことについても僕にとっては理解の範疇である。まず、今のテレビ局がジャニーズ事務所と潜在意識的に癒着していることを踏まえなければなるまい。現在のテレビ界は殆んど暗黒時代である。お笑い芸人でさして面白いタマが存在しないから、「アイドルが本気で笑いを取る(つもりである)」という新味で勝負するジャニーズを手放すわけにはいかないのである。そんな状態の中でキムタクが手をついて謝る姿をメディアに流すことは、そのままジャニーズ本体の没落を公衆の面前にサラスことに繋がってしまう。「人気」などという脆い概念で商売している人達には、風向きが変わるような行動は死活問題に関わる。営利団体であるテレビ局がこのような自らの首を締める行為をするわけがない。ことこの事件に関してはテレビ局がだんまりを決め込むのが常道なのである。僕がこう考えるのは、正しい情報を汲み取りたいのならばひとつではなく複数のメディアに接する必要がある、という持論があるからだ。もともとメディアには構造的な自浄作用など存在しない。従ってバランスの取れた情報を得るには複眼的な視点を持たなければいけないのだ。ところが、ブロス側はそういう点を故意に見逃し、まるで自分が悪をくじく正義感の塊りみたいな気分でこの事件を批判するのが僕には奇妙に見えるのである。ブロスがキムタクに対して大きな態度を取れるのは、この雑誌がキムタクには相手されない故に、キムタク叩きをしても実害を被らない特殊な存在だからなだけだ。もし仮に、キムタクのインタビュー記事を載せるような雑誌だったらピクリとも動けないくせに、普段の恨みつらみではないだろうが、ここぞとばかりに鼻息を荒げて非難するのは非常に汚く感じる。メジャーを陥れ、マイナーを持ち上げるのはTVブロスの常套手段だが、こういう「体制に対して批判的な態度を取れば一般ピープルとは一味違う通人なのだ」なんて態度の方がよっぽど不正義である。無論、事件があったことを報道するのは構わない。メディアと規制に関わる問題は第二次大戦中の頃から手痛い過去を残しているから、何らかの情報機関からこういった報道が成されることは頼もしく感じる。ただ繰り返し述べているように、だからと言ってテレビでキムタクが謝罪することを執拗に要求するのは本来的に間違っており、その一点をたたくブロス側はどう見たって面妖なのである。私だってジャニーズ帝国が早く崩壊してくれることを祈っているのだが、その手段はこのようなゴシップによるものではなく、視聴者が自主的にジャニーズを捨てる流れでなければいけないのだ。そして、ひとつのメディアだけに触れていれば全ての情報が得られるなんて幻想を一刻も早く捨てさるべきなのである。
橋本繁久
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