ぽかぽか陽気の晴れの日には 近所の公園の大きな木の下 木漏れ日を浴びながら お昼寝しようね きっととっても気持ちいいよ
ぽかぽか陽気の晴れの日には 近所の河原の堤防を 二人手を繋いで お散歩しようね きっととっても楽しいよ
ぽかぽか陽気の晴れの日には 近所の大きなスーパーで 晩ご飯の材料を 買いに行くの付き合ってね きっと今夜のご飯は美味しいよ
もしも… 光のない世界に生まれていたら こんな綺麗な色に出会うことはなかった
もしも… 音のない世界に生まれていたら こんな感動を味わうことはできなかった
もしも… 言葉のない世界に生まれていたら こんな楽しい会話をすることはできなかった
もしも… 貴方のいない世界に生まれていたら こんな素敵な毎日を送ることはできなかった
出会えたことが奇跡ね
奇跡は毎日いっぱい起こるわ
あんなことも こんなことも そんなことも 全部、全部… 私に訪れた奇跡
貴方のもとにも 奇跡は毎日、訪れていますか?
いつも… 貴方の影を踏まないように 貴方の側に寄り添っています
貴方の進む方向が変わるたび 私の位置も変わります 貴方の右側だったり左側だったり 時には、貴方の後ろだったりもします
本当は ずっと貴方の左側にいたいのですけど お日さまの位置が変わってしまうので ずっと左側に居続けることができません
夜、月あかりは弱いから 貴方の影が映し出されないはずなのに 私は貴方と少し離れたところにいます 街あかりが 貴方の四方八方を影で囲んでしまいます
夜も貴方の側にいられる 良い方法…ご存知ありませんか?
切れそうな糸を大事に仕舞っておいて良かった いつ切れてもおかしくない糸ばかり…何本も集めてたの 大事に…大事に…宝物のように仕舞っておいた 切れそうだけど、切れてはいないのだもの
やっと集めた糸を紡げる時が訪れた 紡いだ糸は決して切れることはないわ
紡いだ糸で 何を括りましょうか…? 貴方は何を括りたい?
私は糸を紡ぐだけ… 貴方に任せるわ…
この本を机の上に置いて どれだけの月日が経ったことでしょう
表紙を開くのは まだもう少し先のお話しね
中表紙はどんな色かしら… 開くのが今からとても楽しみよ 綺麗な色だといいわね
二人で一緒に表紙を開いて… そこからが始まりね
少しずつ、少しずつ… 貴方と私で書きしたためていきましょう エピローグのない物語を…
月の光はやさしいね 明日も頑張れるように…って 今日のイヤなことそっと消してくれるよ
お部屋のあかりを消したらね カーテンを開けるの 月あかりに包まれて 心地よい眠りが訪れるよ
そして朝になったら 一番最初のお日さまの光を浴びれるよ お日さまの光は力を与えてくれるね
今度のお休み 月あかりに照らされて 二人一緒に同じ夢を見ようね
ベットでいっぱいお話しをするの ベットでお腹を抱えて二人で笑うの ベットでお食事もしちゃうの もちろん、お茶を飲んだりも… ビデオだって見ちゃう 二人のお気に入りの曲をBGMに キスもいっぱいしたいな
貴方が喋り疲れたら 私が昨日見た夢をお話しするわ もし… 私が喋り疲れてしまったら… そっと抱きしめてね
二人のスペースはベットだけ いつか… 一日中、ベットで過ごしましょうね
小箱があっちにもこっちにも散乱 ついこの間まで 全ての小箱は蓋を閉じられたままだった
一日、一つずつ 小箱の蓋を開けるの だから 早起きするのもちっとも苦じゃない 朝、目覚めることが楽しみなの
小箱の中には 色々なモノが入っているのね 私の知らないもの 私の触れたことのないものばかりよ でも、蓋を開けることは 少しも怖くはないわ 全部、貴方が用意してくれた小箱だから
太陽の光の射す窓の下でひなたぼっこ
少し西日がかった光は お部屋に流れ込むまだ冷たい空気から体を守ってくれるわ 猫になった気分ね うつらうつらと眠りを誘ってくれるの でもね、お昼寝はしないのよ
だって… 貴方に体全部を包まれているようなんですもの 眠ってしまったらもったいないわ
窓の下で うつらうつらの ひなたぼっこ
不思議なモノを拾ったの
あまりにも可愛くて綺麗な色をしてたから 思わずお家に持って帰ってきてしまったの
拾ってきたのはいいけれど これが何かわからず不安になってしまったわ だからチェストの上に飾っておいたの
帰ってきた貴方に飛びついて 真っ先に不思議な拾い物を見せたわ 貴方はあっさりと 「これは『空飛ぶ羽』だよ」と教えてくれた そして、続けてこうも言ったわ 「君が着けるのは、まだ早いよ」
いつになったら 私も飛ぶことができるのかしら 早くその羽を着けて飛んでみたいわ
でも、そうね… 貴方の言うとおり それまでは大切に飾っておくことにするわ いつか、そのときがきたら 私に「空飛ぶ羽」を着けてね
細胞の一つ一つが 絡め捕られていくのがわかるの
皮膚も 臓器も 髪の一本でさえも
見るもの 聞くもの 触れるもの全て
ずっと望んでいたことよ 止めどない悦びで溢れているわ
呼吸(いき)ができなくなるくらい 全部、綺麗に絡め捕ってね
|