カウントシープ
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2006年04月14日(金) |
フラミンゴ イン ドリーム |
ボクの偏愛する生き物のひとつがフラミンゴだが、この鳥の写真をまじまじと見れば見るほど、愛らしいところが見つけられない。 接近した写真になるともう、どちらかといえば不気味な鳥に見えてくる。
目が大きくてくりりとしているわけでもなく、嘴はむしろ不恰好に長く曲がっている。長くて折れそうな足は象徴的だが、曲がる関節の節目は、哺乳類とは程遠くむしろ節足動物的であり、どんな声で鳴くのかは聞いたことがないが、玉のように美しい声でなくとは予測しがたい。
それでもフラミンゴが人気なのは、そのユーモラスな雰囲気と、やはり、動物にあるまじき目の覚めるようなピンク色のおかげだろう。
ボクがフラミンゴをどこで認識したのかはもう定かではないが、自分の記憶としては、「不思議の国のアリス」の、女王陛下の取り仕切るクロケット場で、クラブの替りにアリスに抱きこまれている、首の長い妙な生き物としてのフラミンゴだ。
子供の頃に、不思議の国のアリスが最高に不快だったのは、殆ど誰もアリスを助けてくれない勝手な奴らばかりなことで、最高に愉快だったのは、それが夢の世界だったことだ。
いったいアリスの世界ほど、夢でよかったと夢落ちであることを喜べるものなどないと思うくらい、是非1人では迷い込みたくない。アリスほどの勇気も好奇心も自尊心も持ち合わせていない臆病な子供ならば、あんな世界に迷い込んだら、きっと二度と戻ってこれなくなりそうだから―
ロビン
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