カゼノトオリミチ
もくじ|過去|未来
ゆるりと風が ほほを撫でてゆく
夕方のひかりは 5月の花に 木々の影をつくり
そよそよと こころ 洗う
下り坂で ひとつ ためいき
でも 上をむけば 遠く高く
青い空が見える 夏を呼んでいる
しばらくは そこに座って 風に吹かれよう
遠い空を眺めて 戦士の休息
きっと ここから だからこそ 見える空もあるね
そしてまた 登ろう ゆっくり
空はいつも そこにある
ひとり あてなく 眠れぬ闇に 舟を出す
高く登った 月は優しく 川面を照らす
時計の針に聞いてみる
明日は どこから来るのだろう
しらしらと 夜明けの霧が 生まれるころには
眠りの国へと 行けますように
夜風に吹かれ チイサナ舟に 揺られてく
natu
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