2008年03月31日(月) |
『不詳の人』 『道』 『月とチェリー』 |
『不詳の人』
自称ハリウッド帰りという男(山本剛史)が開く俳優養成塾「テツヲ塾」。
「テツヲ塾」を盲信し、翻弄される塾生たち。
そして「テツヲ塾」に不信を抱いた、PRビデオ請け負いディレクター(山下敦弘監督)が
塾生らに塾の内情をインタビューする、フェイクドキュメンタリードラマ(コメディ)。
『その男凶棒に突き』に比べると、衝撃(笑撃)は薄かったけど
相変わらず小腹がよじれた。
テツヲのメチャメチャ発言の中に混じる、真実を突く言葉が胸に刺さる。
ま、これが、うさん臭な構図ってことか。
『道』
ある女性監督の映画制作現場をドキュメンタリー番組で追う、
・・・という設定のフェイクドキュメンタリードラマ。
「私は空気を風を匂いを撮りたいの!!」
「私は子宮で撮るの!!」と叫びながら
(↑台詞は正確に非ず)
スタッフの人たちともめ倒す女性監督。
河瀬直美監督(『殯の森』の)をイメージしたそうだ。
ご本人とは関係なく、あくまでイメージとのことだけど、
何かわかる気がしておかしかった。
監督が一本道を行くラストシーンに、じーん。
『月とチェリー』
橋口亮輔監督の『二十才の微熱』とオーバーラップ。
ストーリーが似てるとかじゃないんだけど。
「学生」「セクシャル」なニュアンスでそう感じたのかな。
良い映画の部類だと思うけど、DVDを購入しなくてもよかったかんじ。
(レンタルビデオ屋になかったのだ)
2008年03月30日(日) |
『哀しみのベラドンナ』 |
1973年に虫プロダクションによって
製作されたアニメラマ3部作の作品。
アニメというより(クリムトとシャガールを足して2で割ったような?)アート的な画風。
性的表現が過激というか直接的?なので
どちらかといえば男性的な作品だと思う。
一概には言えないかもしれないけど、
評価は出来ても、女性が心から好き、と感じる作品ではないと思う。
早朝から見てしまったので(見始めてから早朝向きの作品でないことに気付いた)
「oh〜ベラドンナ〜」というセクシーな歌声が、しばらくの間、頭の中で渦巻いていた。
ほんまベラドンナ哀し過ぎ。
2008年03月27日(木) |
『マルコヴィッチの穴』 『ブロークンフラワーズ』 |
『マルコヴィッチの穴』
この映画のDVDを見たのは日記の日付通り3月27日。
そして今日は4月20日。(正確には4月21日)
日記を書くまでつい寝かせる時間が長くなってしまうんだよなー。
ま、それはさておき、この映画、かなりシュールで個性的なんだけど
いざ、1ヶ月経って日記を書こうとしたら、感覚のとっかかりというか
エッセンス的な記憶さえ薄れてる。
(ワシ的に意外。一発屋的ストーリーゆえか?←言葉悪いけど)
そのままだと気色悪いんで、またの機会に見直してみようと思う。
『ブロークンフラワーズ』
先日睡魔に襲われまくりだったので見直した。
イマイチ、ビル・マーレイの魅力に浸りきれないワシ。
他の出演作品をほとんど見たことないので興味のスイッチが入らないのかも。
だけど、渋い、味わい深い作品だと思う。
『ストレンジャー・ザン・パラダイス 』と『ナイト・オン・ザ・プラネット』
ずいぶん前に見たはず?だけど、また見てみようかな。
2008年03月26日(水) |
『わが青春に悔なし』 『長い散歩』 |
『わが青春に悔なし』
黒澤明監督が女性を描いた作品はめずらしいのだそうだ。(と、何かで読んだか聞いた)
愛した男が国家権力と闘った末、命を散らし、
信念を貫き通すため逆境に負けず生きる女性(原節子)の姿を描いた作品。
気持ちに響くものはあったけど、重苦しい。
文化大革命の女性闘士を見ているような。
そういう時代を真摯に描いた作品なんだろうけど・・・
『長い散歩』
家庭を顧みないまま、妻には先立たれ、娘とも疎遠になってしまった
年老いた男性が、母親から虐待を受けている小さな女の子と出会い
旅に出る・・・という話。
年老いた男性の悔恨?憐憫?を一方的に
押し付けられたような気分になってイライラ。
高岡早紀の演技力の問題なのか、演出の問題なのか、
虐待する母親=悪、と見えてしまうところも嫌だった。
(そりゃ虐待する親は悪いよ、だけど、何か違うだろうって感じ)
少女へのオマージュみたいな感覚も乗り切れん。
て、つまり奥田瑛二が嫌いってことなんだろうか。
どこかの映画賞を受賞したというニュースを見て
ちょっと気になっていたんだけど、気乗りしなかったんだよなあ。
・・・ああやっぱり、というか何というか。
2008年03月25日(火) |
『野良犬』 『素晴らしき日曜日』 |
見たい、見なきゃ、と思いつつ、
ついに黒澤明監督作品に手を出した。
たぶん、情緒で感じるというより、骨太な構成から
理論の行間にある情感を読み解いていく、
という作風を想像して気が重かったんだと思う。
情緒の中で漂うというより、思考を要するというか。
ワシ的に普段使い慣れてない回路を鍛えて見にゃならんから。
表現に性別は関係ないけど、どちらかというと、
黒澤明監督を真に好むのは男性ではないのだろうか。
『野良犬』
直情一直線な三船敏郎に気おされ気味に見ていたら
志村喬、登場。淡々とした演技ながら情感が伝わってくる。
心が潤う。志村喬を支えに最後まで見た。
いや、作品的にもおもしろかったんだけど。
『素晴らしき日曜日』
若く貧しいカップルのある日曜日の話。
黒澤明監督作品の骨太なイメージとちょっと違って
極端に言えば『かもめ食堂』のような空気感で見れてしまう。
ワシ的には好きな作品だ。
戦後2年くらいしか経ってない作品だなんてちょっと驚く。
今の時代とのギャップをあんまり感じない。
2008年03月24日(月) |
『ブロークンフラワーズ』 VS睡魔 |
睡魔に襲われまくり。
後日、見直すことに。
山本浩司さんが出演しているので見てみた。
山本浩司さんの存在感と、わんこのかわいらしさ以外
あんまり魅かれるものはなかったような。
つーか、不自然さを感じてテンション下がる→
わんこのかわいらしさで気分盛り返す、
を、ラストまで繰り返したかんじ。
『舞妓Haaaan!!! 』を再び見る。
2008年03月21日(金) |
『キサラギ』 『クワイエットルームにようこそ』 『アヒルと鴨とコインロッカー』 |
『キサラギ』
評判が良さげなので見てみた。
一幕物で、おもしろい話だとは思ったけど、
説明台詞の羅列に見えてしまった。
『クワイエットルームにようこそ』
おもしろかった。
心の病を題材にしたエンターテイメント作品は意義があると思う。
意義がある、なんて堅苦しく思わせないところも意義があると思う。
松尾スズキさんが、心の病を単なる題材として扱ってないから
そう感じることができるんだろうな。(なんてえらそうだけど)
『カッコーの巣の上で』の婦長さんをマイルドにしたような
りょうさんが魅力的だった。内田有紀さんもかわいかった。
『アヒルと鴨のコインロッカー』
小説が原作らしい。・・・ということを知って見たせいか
映画というより小説っぽい感じがした。
小説で読んだ方がおもしろいかも、なんて思ったり。
良い映画の部類なんだろうけど、
ワシ的には「可もなく不可もなく」よりは上?、というか。
ビミョーな感じ。
2008年03月19日(水) |
『舞妓Haaaan!!! 』 |
おもしろかった!
主人公(阿部サダヲ)のあまりのバカバカしさっぷりは
見ているうちに感動にすら変わります。
宮藤官九郎脚本のテレビドラマは大好きなんですが
映画になると、おもしろくないのを通り越して
苦痛の域だったりしたので良い方に裏切られた感じです。
(宮藤官九郎の作品は、スピード感というか
緩急のメリハリがすごくあると思うんだけど
作品によっては、演出と噛み合ってない感じがするの)
この映画がおもしろいと思えたのは、
主にテレビの演出をしている方が監督されたみたいなので
その辺も関係しているのかな。
予告編を見ておもしろそうだったのでレンタルしてみた。
役者さんの顔ぶれも魅力的。
・・・と思っていたら、あいたたたた。
妻夫木聡サンは素敵な俳優さんだと思うけど
何かピリッとしない作品に出演してる確率が高いような。
そして、あいたたな気分をダメ押しするかのような
ラストシーン(&音楽)。ある意味、笑える。
再び『その男凶棒に突き』と『ピーカン夫婦』(の山本剛史さんと
山下敦弘監督のシーン)を、つらつら見る。
何度見ても小腹で笑える。
ずいぶん前にNHK-BSで録画したビデオを引っ張り出してきて見た。
最後のタイトルクレジットを見て初めて
主人公を演じた人が、ダニー・ケイだと知った。
谷啓さんが名前をもじった人って、この人だったのか〜
ジャズのことはよくわからないんだけど、
すごく気持ちの弾む映画だった。おもしろかった。
ダニー・ケイは、谷啓さんがもじるだけあって?魅力的な人だわ。
2008年03月14日(金) |
『五つの銅貨』VS睡魔 |
睡魔に襲われまくり。
また見直すことに。
2008年03月13日(木) |
『歌謡曲だよ、人生は』 『中学生日記』 『キズナドラマ』 |
『歌謡曲だよ、人生は』
昭和の歌謡曲をモチーフにした、10人の監督による
10話からなるオムニバス映画です。
蛭子能収さん目的でレンタルしてみました。(最初は)
蛭子さんらしい(?)不条理劇がおもしろかったです。
武田真治が、好きな女性のために
血みどろで撲殺しまくるラストシーンはどこか小腹がおかしくて。
これは暴力に刺激されたおかしさじゃないの。
うまく言えないけど、人間の本質的なところが刺激されたおかしみなんだと思う。
そして、10話の中で唯一映画らしい映画だったのが
矢口史靖監督の「逢いたくて逢いたくて」。
中年男(ベンガル)の恋の行方のために
田んぼの中を、田舎道を全速力で走る
若夫婦(妻夫木聡、伊藤歩)の姿は
微笑ましくもあり、また、胸が詰まって涙があふれました。
ワタシ的に見ごたえがあったのは、
この2作品です。
そして、そして、山下敦弘監督が役者として出演していたのは
うれしい副産物でした!
『中学生日記』
山下敦弘監督によるQ.B.B.の漫画「中学生日記」を原作にした作品です。
『キズナドラマ』
山下敦弘監督による、THE BACK HORNのシングル「キズナソング」を元に作られた
6話からなるオムニバスドラマです。
山下敦弘監督の作品は、自分の感覚がそこにある感じ。
「好き」より、もっと近い感覚というか。
(何ずうずうしいことぬかしとるんじゃボケ状態)
2008年03月07日(金) |
『幸せになるためのイタリア語講座』 |
・・・を再び見た。
社会との折り合いが悪い人々の苦悩と再生が
あたたかくコミカルな目線で描かれていてる。
登場人物それぞれの場面に感情移入できるかんじ。
改めて知ったんだけど、この映画は
「ドグマ映画」の手法で製作された映画なのだそうだ。
「ドグマ映画」とはデンマーク発の照明なし、同時録音、
手持ちカメラの使用、セットや音楽を(ほとんど)使用しない、など
約束事に沿った「ドグマ95」が提唱する映画撮影手法なのだそうだ。
つーか、ワシは「ドグマ映画」とかそういう括りに関係なく
もともとこういう味わいの(リアリティを感じる)映画が好きだからな。
映像のぶれ方が大きくて、船酔いみたいな気分になったんだけど
(特に最初に見た時)こういう手法の背景があったのだなーと納得。
(しかし、いくら何でも揺れ過ぎ)
2008年03月06日(木) |
『極楽特急』 『大空港』 |
何年前も前に録画したビデオテープを
引っ張り出してきて見てみました。
放ったらかしだった割りに画質はきれいだった!
『極楽特急』
1932年の製作、エルンスト・ルビッチ監督、
出演はミリアム・ホプキンス、ハーバート・マーシャル。
(全然知らん人々だ/汗)
時代背景の差?もあり、どこか乗り切れない感じも持ちながら
男女の詐欺師の話は、それなりに小気味よく見ておったのですが・・・
ラスト(たぶん)あと10分ぐらいの所で
画面が、突然、NHK朝のラジオ体操に切り替わった!
なんでや、どういうこっちゃ〜〜〜(T_T)
レンタルビデオやさんで探して(あるのか?)また見直してみます。
『大空港』
おもしろかったです!
航空機をめぐるトラブルとパニックを背景に
様々な人間模様が交錯する話です。
三谷幸喜さんの作風でも見てみたいなー。
構成的に三谷幸喜さんの作品とオーバーラップしました。
例えば『THE有頂天ホテル』のシリアス版というかんじです。
(↑もっと適切な指摘の仕方があるとは思うんですが)
2008年03月05日(水) |
『タクシードライバー』 |
何年ぶりに見るかしら。
アメリカンニューシネマとか
そういう括りの言葉も知らなかった頃、
ビデオレンタルオンリーの頃だから、かなり前。
ロバート・デ・ニーロとジョディ・フォスターが
会話するシーンは、演技が上手いとか、
そんな表現の領域を超えてるかんじ。
ラストシーンがどうなるか、はっきり憶えてなかったんだけど
意外とソフト方向だったのね。
2008年03月03日(月) |
『チャーリーとチョコレート工場』 |
もうちょっとひねくれたイメージの映画なのかなと思ってました。
(『時計じかけのオレンジ』は極端にしても、そんなような・・・)
何と言うか普通に可愛らしいエンターテイメント映画でした。
ジョニー・デップの素顔(というかインタビュー番組で見た時のかんじ)と
役柄のギャップが大きくてちょっとびっくり。
ジョニー・デップを予習するつもりで見たんだけど
『スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師』を見るのが
さらに楽しみになった。(かな?)
2008年03月01日(土) |
2月に見た映画のタイトルのメモ |
2月に見た映画のタイトルだけ先に記録しとこ。
ずいぶん、たまってしまいました。
追々に、メモを追加していくつもりです。
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