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■ 被写体
写真を撮ってもらった。 自分にとって、被写体になる歓びというのは、「完全な客体」や「オブジェ(鑑賞物)」になることができるという歓びだ(それは、撮ってもらったものを見せてもらう喜びとはまたべつのものなのです)。
撮られる人に一瞬、完全に支配され、所有される歓び。 ファインダーを覗いた人と覗かれた人から、一分の隙もない完全な世界が生成される(でも、その世界が存在するのは、はじまりとおわりが同時に起こるくらいのほんの少しの時間だけなのだけれど、それでもそこに至ることができた瞬間はとても幸せなのだ)。
シャッターが降りる一瞬だけ、ひそかにその無疵で完璧な世界を噛み締めた。
御写真=ルイス・キャロル撮影の少女写真。steward様からのNY便りのポストカードなのです(嬉)。
2005年02月10日(木)
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