Blue tears...小雪

 

 

不眠。 - 2010年05月27日(木)

眠れなかった。

当たり前。
通院日に鬱が酷くて行けなくて。

薬がない!!!!!!

不眠が一番の鬱の大敵なのに。
ああ
なんであんなに遠いクリニックなんだろう?
近い所探そうかな。。。。

でも今までのいきさつを話すのもしんどい。

あと一日。
再度取り付けた予約日まで。
あと一日我慢してタクシーでもいいからクリニックへ行こう。
片道5000円は痛いけど 電車に乗る元気が無い。

薬が無くても眠れていた頃が懐かしい。
もう遠い昔。


私の不眠度は重度だ。
薬が増える事があっても減る事は無い。

どれだけ飲んでるかって?

抗鬱剤も含めて 私が寝る前に飲む薬の数は14錠です。

笑っちゃうぐらい多いでしょ。

もう 睡眠薬にはとっくに依存している。

鬱の薬も切れてて予備でごまかしてるけど 辛い。

でも 薬が無くて落ちてるんじゃなく
もっと前から落ちてきてる。

一時の軽さと余裕が今は全くない。
あの軽さは 多分躁状態だったのだろう。

波にノマレテル。
鬱の波に一人でもがいてる。

来週 ユキの赤ちゃんを見に行く約束
この体調で行けるだろうか?

まずは薬を貰ってからだ。

もう夜明け
今日も空が暗い。

ココロも暗く 重い。

寂しくて孤独な闘いの一日が始まる。







小雪。





...

猫。希望です。 - 2010年05月11日(火)

次に生まれ変われるとしたら
また女に生まれて来たい と思う私なのだけれど

その他だったら?
猫がいい。
気まままで我儘な猫に。

自分のお気に入りの場所にゴロンと横たわり
寒い日には布団の中でくるんと一日中丸くなる

お散歩なんて嫌い。
行きたい時に勝手に自分で行くの
ほっといててくれて全然構わない
甘えたい時に勝手に甘えるから
それでも可愛い奴だと可愛がられて

夜中に行動する
猫の集会があればそうっと抜け出して
ボスのいるずうっと後ろのほうで会に参加して
一応顔を出し 猫世界のマナーは守る

それ以外は勝手気ままなの
ご主人さまの友人が来たって気軽に触らせない
キーーと一発唸りを上げて尻尾を立て威嚇して
愛想なんて簡単に振りまかず
サッと部屋の隅っこに隠れて耳をすます。

ごめんねー ウチの子人見知りで〜ってご主人さまが来客に変わりに謝っても
簡単になんてじゃれつくものかって。
お前こそ私のエリアで勝手するなよって。
ここは私のエリア。
オアシスなんだからって。

猫になれたらいいな。

反射的にお愛想をふって 仮面笑顔を作ってしまう私には
初めっからそういうの嫌いで 無理なんだよねって尻尾をそむける猫のように
私もなりたい

あの人変わってて人見知りみたいよって
初めからそう思われたい
きっと今の自分より全然生きるのが楽だろう

でも もう身に着いてしまってる仮面笑顔は人に会うと
簡単に尻尾を振る犬になる私だ

ならいっそ愛想のない吠えかかって食ってかかる犬になる?
もう それは無理だろう

疲れるけど 私は笑って尻尾を振る
また今度ねー 遊びに寄ってよ って大きな嘘も笑顔でつく

嘘つきだね
本当は自分のエリアに簡単になんて人を寄りつかせない
尻尾を毛羽立てて 冷たい視線のバリアで威嚇したい

簡単に声かけるなよ
簡単に近付くと怪我するよ?ってオーラで 町を気ままに闊歩したい

私にだって隠す爪はある
だけどいつもまあるく切ってあるから攻撃不可。撃沈。

今度生まれ変わったら 猫になりたい
傷ついても自分で舐めて治す 勝気な猫に

優しいのはご主人様だけで十分


我が家のシーズーは15歳を過ぎる老犬。
何年も私を見守って来てくれた。
我慢強い。
優しいそんな君が大好きだし いなくなったら寂しい大事な相棒

でも私は猫が本当は好きなの
ごめんね。

GWに夫の両親を呼んで子供の日のお祝いをしたり
天気がいいからって 調子今イチなのに動物園行ったり

疲れた

たたまなきゃいけない洗濯物が山
洗わなきゃいけない洗濯物も同じく
でも昨夜洗った洗濯物が まだ洗濯機の中

がああああああ

疲れたし やりたくない。
でもやらなきゃ誰がやる?

文字通り 猫の手も借りたいよ

でもなんで猫なんだ?
猫って何もしないじゃん?
働き者は犬のほうでしょ?

こんな天気の日はやっぱり駄目だな。
頑張るとすぐ疲れる。
体力もメンタルも堕ちやすい。
 

やっぱり 出口はまだまだ先のようだ





小雪






...

恋心。 - 2010年05月06日(木)

一目惚れしました。

40年も生きれば 人生で幾つもの恋を重ねて来た私だけど
思い返せば自分から欲した恋は無かった。

ああ 初恋はあったけど。
幼い少女だった頃に。
初恋は実らないってジンクスは現実(ほんとう)だった。
初恋はレッスンに過ぎない。

今に至っても オトナコドモの私だけど。
貴方に恋してます。

叶わない恋って十分承知で想う恋心。
私には家族が 貴方には愛する妻が。

叶わぬと知りつつ
これが人生最後の恋かもしれないって。

若さ勢いに任せたようなロックな恋をする気力は今の私にはもうない。

オルゴールを静かに奏でるような恋しかもう要らない。

貴方とオルゴールを奏でたいの

優しく
優しく

派手なデートじゃなく

陽だまりの公園を並んで散歩したり
たわいもないお喋りに笑顔して

ベンチにかけて寄り添って
貴方の肩にもたれ 眠ちゃったり

聞こえて来るのは スズメ達の囀り 噴水の音
木々達の囁き
ナチュラルなオルゴールだけが二人を包み込む


どんな顔するの?
怒る時
笑う時
涙する時

貴方を何一つ知らない
何一つ

知ってみたい
奪うなんて事 考えない
そんな我儘想像もしてはいけない

でも
でもね

知って欲しい
私が貴方に恋心抱いてること

抱かれたいなんて思ってはいけない

でも
せめて知って欲しいの

好きだと

何もかも捨ててもいいって思うぐらい
突っ走ってもいいって思うぐらい
誰にも許されないって知ってても

この心に 今 貴方がいます

見つめる事すら許されなく

今夜も貴方を想い
一人奏でる 静かな恋のオルゴール

夢の中でなく
貴方と手を組み 静かな森を散歩したいだけ

オルゴールを二人っきりで聞いてみたい

知られてはいけない
でも
知って欲しい
知ってて欲しい

私 貴方に恋してます。

心の中が張り裂けそうです。

オプション無しの 恋心

貴方の心を掴みたい

最後の

最後の恋心。










小雪










...

春風。 - 2010年05月03日(月)

父が1月10日に眠るように天国へ旅立った。

享年70歳
まだまだやりたいこと やれることをいっぱい残して。

でも父は頑張った。頑張った 人生を。そう 最後の最後まで。
自分を愛し 家族を愛し 友人を愛して。


私は?
父の病気発症後から生命の告知を聞いてから鬱がどんどん酷くなり
一切の家事が出来なくなり 自分の事が分からなくなり
命の期限が限られてる父のお見舞いにも行けなくて
子供の保育園の送迎だけして。
毎日ほとんど寝たきりになった。

なぜ?
自分自身でも分からないけど。
多分 父を失うという不安、長女なんだし
毎日見舞う母を気遣わなきゃという
立場的プレシャー
でも体が動かないという現実との葛藤。
苦しくて 悲しくて。
布団の中でもがき続けていた。

更に父が逝くのを見るぐらいなら自分が先に と 2度自殺未遂。
救急車のお世話になり一泊入院した。
夫にも子供にも 父の事でいっぱいいっぱいの母にも心配掛けて。
夫の両親も 子育て出来ないならウチで引き取る。とまで言われた。
夫も廃人同然の私に同情の由なし。
心の内で離婚すると覚悟を決めているのを感じた。

そして父は逝った。
病院から自宅へ戻り 自分の布団で眠る父のその顔は正直血の気の無い蝋人形だったが
穏やかな顔だった。
その晩 ロウソクの火を絶やさないようにって。でも皆悲しみで心も体くたくただった。
そんな時でも気の利く妹が変わりばんこにロウソクをみようって。
じゃあ 私どうせ眠れないからって1時と3時に様子を見ると言って
朝は妹が見ると決まった。
母はリビングに布団を敷き私の子供と寝ていた。

深夜1時。
皆を起こさないようにそうっと2階から降り
冷房と父を包んでるドライアイスで冷え切った和室へ入りロウソクのチェックとお線香を。

父の顔をまとった真っ白の絹のハンカチを取り
冷たくなったその顔を撫で 

お父さん
ありがとう
ありがとう
ありがとうございました。

と何度も嗚咽を抑えつつ涙を流し眠る父に手を合わせた。

次の日色々と葬儀の段取りを取りに葬儀社の担当が来て家はバタバタしていた。
親戚の叔母達が駆け付けてくれたり。
叔母達が帰り一段落して いわゆる『おくりびと』の女性がみえた。
家族に囲まれながら それは静かに厳粛に取り行われた。
部屋には父の好きだった古い映画のCDが流れ 皆黙ってそれを見守って。

好きだった洋服に着替え 蝋人形のように真っ白だった父に化粧がほどこされ頬はうすっらと紅が差し本来の父が蘇った。
『どうぞご家族の皆さまだけで最後のお別れを』と おくりびとの女性は部屋を出た。

ああ。
ここまで書いたら思い出して泣いちゃいそうだよ。
一番泣けた時間だったから。

皆がお父さんの近くへ寄り頬を撫で 手、指、足、頭を撫でた
皆涙を流し ありがとうありがとうって号泣しながらそれぞれの想いを口にした。

ねぇ お父さん?全部見ていたでんでしょ?
そうだよね?
ずっと父の居る気配を感じていた。

ねぇ お父さん。
お父さんの娘で 私良かったよ。本当に。本当に。
最後の最後まで心配かけてごめんね。
沢山の愛情をくれたね。
なのに私は自分を粗末にして。

海で手を繋ぎ泳ぎ方を初めて教えてくれたのも
公園で後ろを持ち自転車を持ち走り方を教えてくれたのも
真夜中 怖くなってお父さんのベッドへ入ったよね
貴方はいつも優しかった。
いつも守ってくれた。

貴方の転勤が多くて 内向的な私はよく転校先で注目の視線を浴び苛められた事 貴方は知らないけど
苛めた奴らを 今もどれだけ憎んでいるかも。
貴方は知らないけど。知らなくていい。

貴方は精いっぱいの愛情を注いで育てて見守ってくれたから。
知って欲しかった事も本当はあるけど それはずっと私のココロの奥にしまっておくから。


父が亡くなってまだ4ヶ月。
ずっと貴方が見守ってくれてるのをココロで感じてる。

あれから 私の鬱は快方に向かってます。
もう二度と自殺は考えないと言ったら嘘になるけど。
病気を治して元気になります。と手を合わせて貴方を見送った。
約束したからじゃなく 恩返しでもなく
初めて自分でそう思ってる。

そして 今。
まだ相変わらず薬との付き合いでなんとか成り立ってるこの生活。
でも去年に比べたら別人だと 義母に言われた。
母も安心してくれている。それが務めでもある。

波はある。
でも信じたい。
父、母、に愛されて育った自分の未来を。
こんな私を『ママ』と呼ぶ子供の未来の為にも。

喜怒哀楽が無くなってもう数年だけど
父が逝った現在(いま)
私は少しずつ変わって来ている。
何年もかけてきた鬱との付き合いや人間関係も変わりつつある。

やり直すんじゃなく 取り戻すんじゃなく 変わるのでもない
生きるってことだけ。

これまで出来ないと思い込んでた事にも思い切ってトライしたい。
死んだら全てが終わりじゃないことも 父の死が教えてくれた。


また会おうね。お父さん。
きっときっと笑って。

もう何年も閉ざして来たこの臆病なココロの窓を少しだけ 
少しずつ開けてみよう と思う。

怖がってる暇なんかないよ?ってそう言い聞かせて。

人生ももう40年生きた。
ヘビースモーキングも相変わらず。明日死んじゃうかもしれない。
でも今は今まで欠けてた私の中の私が この少し空いた窓から
優しい春の風を感じてる。
それはまるで暖かった父のようです。


ありがとう
ありがとう
ありがとう

貴方が大好きだったし
また貴方の娘に生まれたい

しばらくさようならだね。
いつかまた貴方の笑顔の元へ行きます。
その時はきっと私も笑顔で ね?

お父さん ありがとう







小雪
















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