と聞かれることが多くなったのは、やっぱり
三十路カウントダウンが始まったからかも。
愛すべき我が両親(笑)、数年ぶりに会った男友達、
そして今日は信頼するクライアントのオジサマから。
「蝶ちゃんが本気になれば、一発でしょう」
なんて言われるのは、普段がドSキャラだからなのか…。
そんな実力、これっぽっちもないんだって!!
そもそも。大好きで大好きでたまらなかった
あの彼と数年前に別れてからは、
結婚を考えることさえ怖くなってしまった。
あんなに心を寄せ合っていても、
あんなに仲良くしていても、
結婚には辿り着けなかった。
互いの仕事、互いの両親、
その時は盛りだくさんに見えた障害の数々。
だけど振り返ってみれば何のことはない、
一生を共にするほどの愛情がなかっただけのことだ。
彼のほうに。
「もうちょっと焦ったほうがいいのかなー」という私に、
「ガツガツされるのは萎えるけど、
あまりにそっけないのも、男としては
寂しいもんだからねえ」とオジサマ。
「こんなに忙しく過ごしてるのに、
どうやったら皆、結婚なんて考えられるの?」という私に、
「ほらよく『結婚はタイミングだ』って言うでしょ?
それはそれで真実だと思うけど、経験者としては
タイミングなんて必要ないとも思うんだよ。
だって僕が嫁さんと結婚したきっかけなんて というオジサマ。
物理的に背中を押されることがなくても、
自然とそうなるように出来てるんだから、なんてね。
「じゃあ結局は縁ってことじゃない!」という私に、
「でも、たまには仕向けるような努力もしなきゃ。
彼に結婚を決意させようと思うなら、
自分にこんなに尽くしてくれている!
と、まずは男に勘違いさせること。
そして、蝶ちゃんは1人で何でも出来るだろうけど、
出来ないフリをすることも大事なんだよ」というオジサマ。
はいはい、頑張りますよー…。
だけどねオジサマ。
「出来ないフリ」の演技に慣れ過ぎると、
1人になったときに自分の力で立てなくなっちゃうんだよ。
一生未婚で過ごすことよりも、
彼に振られることよりも、
それが何よりも怖いんだ、私。
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