2007年08月14日(火) |
他の女のモノに成った男を欲しがる女。 |
起きてからJとパスタを食べて、店の近くのコンビニで降ろしてもらって出勤。 もうミャアが何処で客をキャッチしてるのかを知っているから、目につかないところに降ろしてもらった。
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指名予定が無い日でも90%の確立で客が来る。 此の日は《Sさん(推定50歳後半:ブラジャーしてる)》が来店。 いつも3セット居る彼だが1セットで帰ると謂っていたのに、結局3セット居た。 凄くいい御客様なのに、何故か其の日は気分が優れず鬱気味。 Sさんが帰った後は、那都の客の《たけ(推定30歳後半:天然、那都の太客)》の席で3人で話し遊んでいた。
頭の中でミャアとJの事を考えていた。 どっちも愛してるけれど、どちらかにバレて別れる事に成ったら、 ミャアを失う方が怖いと感じた。 怖くて怖くて堪らない。
店が終わってから那都に「目がテンパッてるけど、鬱?平気?」と訊かれ、平気と答えたら「ちょっと」と呼ばれ、更衣室の脇の誰も居ない場所に呼ばれた。
『何?』
「あんた今日ミャアがクリスと一緒に居たの知ってる?」
『…知らない。』
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《クリス(23歳)》とはぁたしが此の店に入店した2年前からの付き合いで、一時彼女は辞めていたが、結局戻って来た子。
ぁたしとは仲が良いが、世の中に良く居る “他の女のモノになった男が欲しい女”
以前付き合う前にミャアに好みのタイプを店の子で例えるなら誰かと訊いた時、クリスの名前が上がった。 初めから厭だった。 なのにクリスに付き合っている事を知られてしまい(と謂うかミャアとも仲が良く3人で飲んだりするので知らせざる負えなかった)、少々後悔した。 クリスには一度釘を刺したが、 (ミャアと店の外では絶対逢わないでetc...)
…甘かったか。(ちっ)
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「今日店のopen前に クリス、ミャア、《大○(20歳:うちの店のボーイ:ミャアと仲良し)》 の3人で座ってたんだよ。 完全プライベートで、声かけたら気まずそうだった。 ミャアから聞いてる?」
『聞いてない。』
ミャアも、クリスからには勿論、全く教えてもらっていなかった。 遂に来た、と、いつかは来る、と思った。 ショックを受けるぁたしに、那都はやっぱりと謂う顔をしていた。
* * *
那都が買ったばかりの子犬を連れて来て居りみんなが寄って行く間、クリスとミャアは仲良さそうに話していた。 頭の中は怒りや悲しみでいっぱいだった。 友人に裏切られた怒り。 事前報告も、其の最中にメールで教えてくれなかったミャア。 (其の時間にぁたしとメールしていたのに)
ミャアに何で教えなかったのかと問うメールを送ったらtelが来たが、出る気がしなかった。 家に帰り缶ビールを3本空け、久々に発狂し、手首を39本切った。
母と父に発狂電話をして、父には仏壇に手を合わせたいと謂った。
* * *
ミャアが心配して仕事が終わってから逢いに来てくれて、父の元に連れて行ってくれた。 父と少し会話をし、車に戻るとミャアが車の前で待っていた。 『ずっと待ってたの?』と尋ねると「ああ。」と小さく答えた。 父がミャアに丁寧に挨拶し、ミャアは隅々まで気を配った素晴らしい挨拶をした。
事の真相を2時間以上車内でクリスの本性、ぁたしの怒り、悲しみ、全てを話した。 ミャアは驚きを隠せなかった様だが、最終的には「クリスとは近付かない」と謂う決断に。 ミャアとしては仕事上の事だったので悪かったとは思っていなかったらしい。 其の後ミャアは那都に怒り出した。
「なんで雅美が鬱だって知ってて謂うんだよ。 本当の友達だったらそんな事しなくていいぢゃん。 こういう事(ぁたしが手首を切る事)に成るのは判るだろ? 嗚呼、ムカつく!!!許せねぇ!!!!」
hotelに入ってからはクリスの本性について話した。
『本当は話したくなかったんだよ。 ミャアはクリスの出勤担当だしさ。 ミャアの事だからクリスとぎこちなく成るのは見えてたし。 (出勤担当:毎日出勤前に出勤の確認をしたりサポートするボーイ)
だから那都のとった行動は女のルールでは正しい。
其れに男は知らないけど、然う謂う女はたくさんいるんだよ。 男が知らな過ぎなだけ。 ぁたしはバイセクシャルだし男の気持ちが判るから謂うけど、 まぢだよ。 だから元カレとかにも女の本性教えてるの。 別れた後の参考に成る様にね。 だからぁたしは有る意味男女の敵だけど、今回は例外。 クリスの事だけしか教えない。』
「女って怖ぇなぁ。 どうすんだよ…俺もうバイとしか付き合えねぇ。 責任取れよなぁ。(苦笑) 兎に角、俺は雅美とせっかく仲良くやってるのに邪魔されたのが腹立つ。」
…ってぁたしも女なんだから一緒だってば。(汗) (ってかぁたしが一番怖いかも)
1時間くらい話して、一緒に湯船に浸かり、仲直りのセックスした。
初めはぁたしに長い愛撫をしてイカせようとしていたが(いつもの事)、元々イキにくいぁたしはイカずに選手交代。 ミャアを愛撫していたら69に。 二人とも時たま耐えられない声を漏らし、相手を必死に愛撫する。 全てが二人の興奮剤に成り、御互いの快楽を求め、与える事にしか集中出来ない。
「…あっ…イキそう…。」
『…イって…?』
ギリギリまでミャアはぁたしを愛撫し、イった。 久々にイっちゃうかと思った。(苦笑)
始まりは悪かったが、結果としては二人の為に成る問題に成った。
其れにしてもぁたしは本当に最低だな。 自分の事を棚にあげるのも嘘をつくのも演技も一級品。 そんな技よりも一人を愛する事を身につけたい今日この頃。
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