アナタの上で弓なりに身体をあずけながら。“サヨウナラ、私の愛したアナタ”と心の中でつぶやいて。静かに微笑んだ。傷だらけで海水に浸されたかのように。悲鳴をあげ続けた心は。どこに消えてしまったのか。どんなに抱かれても。もう。心は蕩けたりしない。ただ、アナタの気に入るような褒め言葉を紡ぎ。ただ、アナタが悦ぶように乱れてみせましょう。それが。ぶらさがりなりの、意地。