鳥籠とナイフ
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2005年02月24日(木) |
巌窟王第18幕について色々考えてみた |
ちょっと語りますー。
先週の……巌窟王18幕のアレ。 見た時はショックしか感じなかったんですけど、 なんかいろいろ考えてたら納得できてきてしまいました。 (凄いつらいことがあった時に「衝撃→否認→怒り→悲しみ→受容」という心理過程をたどるらしいですが、 なんていうか、その最後らへんまで来ました)
なんかうまく言えないんですけど。 トーマの心臓、とかを思い出すんですけど(でもちょっと違うんだけど)
フランツにとっては物凄く幸せだろうなと思うのですよ。 不憫な子のままずっと親友として気持ち抑えて生きていくよりも、 悲しいけど、ずっとよかったんじゃないかと。 好きな人の幸せをそばで見守る役というのはせつなくて美しいけど、 でもやっぱり何か違うと思うのです。
決闘の場面。 見た時はただただつらかったし、見たくなかったし 正直無駄に残虐すぎるんじゃないかと思ったんですけど(だって……フランツがあんな……) けどフランツにとっては、 アルベールの苦痛を身代わりに引き受けるなら、 苦しければ苦しいほど、痛ければ痛いほど、その事に意味があるわけで。 だからあれは単純に「自己犠牲」とかそーゆーんじゃなくて、 フランツにとっても失うものよりも得るもののがずっと多かったのだと思う。
ものすごく悲しいのは、できごとじたいじゃなくて、 それがフランツにとっては幸せ以外のなにものでもないところなんだと思う。
よくよく考えてたらほんと、ああなるしかなかったんだよなーというか。 フランツにとってもアレは、必然だったんだなぁというか。 そういう事というか、フランツの死の意味(ってあっさり言ってしまうのは何か嫌なんですけど)について 色々ずーっと考えてたら、巌窟王って凄いアニメだと思った。
19幕もみました。 やっぱり悲しいです。フランツが大好きです。 あとせめてユージェニーは死なないでほしいです……
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