☆★くらげ日和★☆
すべての★☆過去の☆未来の★


2002年06月04日(火)  ☆くらげのあぶく 〜愛しのkちゃん ペット禁止令!編4〜

(つづき) 
「あれ、マスコットなわけ?」
「そーです、他にナニに見えますか?」
「ぬいぐるみ」
 きっぱり。
「あもうさん・・・」
「?」
「ヘン」
 ・・・・・・・・・・・・。
 ヘンなのはアンタだぁ〜〜〜〜っ!
「だってバネが付いててぶら下げるようになってるんですよ」
 サイズを考えろ、サイズをっ!
 1メートルもある巨大ミッキー●ウスをなんのためらいもなくマスコットと言い切るのは、kちゃんと後はガタイのでかい米国人くらいなもんだぞ。
「かわいーじゃないですか」
 たしかにまぁかわいいと言えなくもない。なにしろ天下の世界のアイドルだもん。
「・・・だからってンなでかいのをロッカーに入れなくてもいいじゃん」
「外に出すと邪魔なんですぅ」
 ったりめーだっ!!!
「あのー」
「なに」
「やっぱりダメですか、あのこ」
「ダメって?」
「マスコットで置いといちゃいけませんか」
「いーんじゃない、別に」
「え? いいんですか」
 てっきり話の流れから禁止されるものと思ったらしい。
 私立の女子高じゃあるまいし、禁止なんかするわけない。
 口うるさい年かさの先輩がいるとこなら反対されるかもしれないけど。
「kちゃんが置いておきたいのならいーよ」
 ま、もって1ヶ月だろーけどね。

 事実、予想通り、1ヶ月後にはミッキー●ウスはロッカーから跡形もなく消えていたのだった・・・。
 いつのまにかモノが増え続ける女のコのロッカーに巨大ミッキー●ウスが生き延びる余地などとうていあるはずもないのである(笑)。
(おわり)


2002年06月03日(月)  ☆くらげのあぶく 〜愛しのkちゃん ペット禁止令!編3〜

(つづき) 
「kちゃん、kちゃん」
 直してくれたIさんにお礼を言って、急いでkちゃんの元へ帰ってくるや否や真相究明を求めてみる。
「あ。あもうさんロッカー直りました?」
「うん直った」
「そですか、こっちもあもうさんの仕事できましたよ、ハイ」
 ホントだ、らっきぃ〜・・・じゃなくてっ
「kちゃん、何アレ?!」
「何ってなんですかー」
「あの、中にあったデカイやつ!」
「・・・?」
 考えてるし。おいおい。
「ああ、もしかしてミッキー●ウスのことですか」
 こくこく。
「かわいーでしょー、アメリカ行った友達からお土産にもらったんですよ」
 ほほう、外国産かい。どーりでデカイはず・・・
「ちがーうっ」
「は?」
「どーしてロッカーにンなものが入ってんのよ?」
「え?、マスコットですけど」
 kちゃんはきっぱりすっぱり即答してくれた。
「へっ?!」
「みんな、ぶら下げてますでしょう」
 確かにずらりと並んだ殺風景なロッカー、潤いの為か目印のつもりか、ロッカーの内外にマスコットをぶら下げている人が殆どである。
「あもうさんは下げてないけど」
 モノが増えるのを防ぐ為にね。だって整理するの苦手なんだもん。
「・・・マスコット、あれが?」
 くどいよーだが、kちゃんのミッキー●ウスは約1メートルもあった。
 どこをどーとればアレをマスコットと見ることが出来るのだ???
 ふつー、ロッカーに置くマスコットと言えば、せいぜい手のひらにのるサイズでしょーに。
 現に他の人のはみなそうだし。
 わ、わからん・・・。
(つづく)


2002年06月01日(土)  ☆くらげのあぶく 〜愛しのkちゃん ペット禁止令!編2〜

(つづき) 
 二人で女子更衣室に到着。
「どこが悪いの」
「ロッカーの扉がなかなか開かないらしいです」
 そう説明して、kちゃんから預かったキーで鍵を開けたものの、引っ張ってもドアはうんともすんとも動かない。
 Iさんに代わってもらって、ドアと格闘すること数分。
 がっこん。
 やっと開いた。
 が。
 開いたドアにクギづけになった。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
 びよよん・びよよん。
 そこには世界のアイドル、ミッキー●ウスが、ぶらさげられたバネで上下に飛び跳ねていた。
 その大きさ、約1メートル。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
 びよよん・びよよん・びよよーん
 はっ!
「け・・・kちゃんのウソつきぃ〜っ、ロッカーには何も飼ってないっていったじゃなーいっ」
「まぁ、これはイヌや猫じゃないからなぁ」
「え”?」
 そりゃそーだけどっ!
 わめくあもうにIさんが冷静に突っ込む。
 確かにミッキー●ウスはネズミだけど・・・。
 ここで、ふとあもうは思いついた。
「あのー、もしかしてコレのせいでドアが開きにくかったんじゃあ・・・?」
 なにしろ巾20センチ、高さは170センチほどしかないロッカーから出てきた巨大ミッキー●ウス。
 ひっかかってても不思議じゃない。
「いや、カギの中がさび付いてるから、このせいだよ」
「そうですか」
 巨大ミッキー●ウスのせいでドアが開かなかったなんてオチはぜったい願い下げである。
 シャレにならーんっ。
 うう、コイツのせいじゃなくてよかったよぉ。
 にしても、なんで会社のロッカーに、ンなものがあるんだろう?
 まさか、ほんとーにペットのつもりなんだろーか?
 なにしろ、kちゃんのやるコトだからなぁ・・・。
(つづく)


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